2019年12月23日月曜日

交換留学生から見たUNC Part. 2

こんにちは、日本のMBAプログラムからの交換留学でUNCに来ている池田です。現在2年生で、この秋学期(4ヵ月)のみの滞在です。
 UNCについて話せる内容も少ないので、そもそもMBAを学ぼうか検討中の方向けの「①1年間MBAを学んでみて編」、どの学校にしようか検討中の方向けの「②ここがすごいよUNC編」、の2本立てで書きたいと思います(※①はただのぼやきなので、UNC情報だけ欲しい方は、②から読んで頂くととっても効率が良いです)。
 MBAを学ぶ機会、特にUNCで学ぶ機会の良さが、少しでも伝われば幸いです。

1年間MBAを学んでみて
 個人的な意見ですが、一番の収穫は「MBAを学ぶ」こと自体よりも、学びの質を高める「環境」と「時間」だったと思います。実は授業で学ぶセオリー・公式等はある程度ネットや本でカバーできると思う(実際、ファイナンスやストラテジー等で自分の学びが浅かった部分は、記事やケースをネットでおさらいしていました)ので、自分の状況や興味ある分野に応じて仕事の合間に方法論を学び、今の業務に活かしていくのも選択肢の一つだと思います。
 それでも自分が大学でMBAを学んで良かったと感じる点は、課題・目的に対する異なるアプローチを他人と擦り合わす機会、授業で他の人がどの点に関心や引っかかりを覚えるのかを直接見る機会を持てたことです。各人のバックグラウンド(文化、職種、業界)特有の考え方に触れ、自分の価値観の広がりや先入観の削ぎ落としが少し進んだように思います。かなりフワッとした内容ですが、実際の仕事ではチームや顧客などの他人が結局絡んでくるので、こうした感覚の有無でプロジェクトや商談の運び具合が変わる場面も少なくないのではないかなと思います。これが、「環境」の面でのメリットです。
 「時間」の面でのメリットは、多様な分野の知識・考えを統合しながらじっくり考えられる余裕です。例えば冒頭のように、仕事の合間で自分に必要な知識・セオリーのみ学んで活用しようと思うと、わりと方法論に注意が行きがちで、予算配賦をしてもらう工夫、組織間のしがらみ、運営組織が新しいやり方で動く下地が整っているか等の観点が疎かになってしまう(実は若い頃の自分)こともあり得ると思います。なので、戦略、マーケティング、財務、組織行動論などの違う分野でありながら、どれも企業活動には欠かせない着眼点を「短期間で集中的に吸収する時間」があることは、様々な影響を勘案しながら1つの会社判断を考えていく感覚を養うのに丁度良いように思います。
 あまり書くと数年後の自分が後で読み返して命に係わる火傷を負う気がするのでここで切り上げますが、1年過ごして良いなと思った点はそんなところです。自分は企業派遣なので、ファイナンスやマーケティング等の職能目線ではなく、全体最適目線での話ばかりになってしまいましたが、もちろん選択科目次第で興味ある職能分野に特化させた学習も可能で、実際そうした学生も多いです。現在MBAを検討中の皆さんに、少しでも参考になれば幸いです。

 書き始める前の参考にと、過去ブログを読むうちに、あることに気が付きました。「あれ、もしかして自分でUNCについて書くより過去記事の方がはるかにためになる…?」、と。自分が把握してなかった良い点が沢山触れられて、とても良い学校だなと改めて感じました。

↓ということで、過去記事をカテゴリー別にまとめましたので、皆さんの興味、知りたいことに応じてご活用下さい!!(注:文章書くのが面倒だった訳ではありません)

UNC生活!
→とりあえずUNC生活の概観をつかみたい、そんなあなたに
・アメリカ生活開始にあたって (http://uncmbajapan.blogspot.com/2019/04/tips.html)
Mod3までの授業を終えて (http://uncmbajapan.blogspot.com/2019/03/mod3.html)
・交換留学生からみたUNC (http://uncmbajapan.blogspot.com/2018/11/unc.html)
→生徒間の交流イベントやクラブ活動について知りたいあなたに
・団体対抗戦イベント (http://uncmbajapan.blogspot.com/2019/01/blog-post.html
・この他、学生&その家族誰でも参加OKの軽い立食パーティが毎週木曜にあります
→たまには息抜きしたいあなたに
・マイケル・ジョーダンの母校UNC() (http://uncmbajapan.blogspot.com/2019/02/uncpart1.html)
() ここがすごいよUNC ~part2~ は鋭意執筆中とのこと

■ユニークなUNCの学習・活動コンテンツ!
→授業以外の学びの機会が満載。授業だけじゃ満足できない、実践的な経験もしたいあなたに
→他学部/他大学の講義も学んでみたい底なしの好奇心・向上心を持つあなたに
・他学部・他大学の講義履修 (https://uncmbajapan.blogspot.com/2019/10/blog-post.html?m=1)
→交換留学制度について知りたいあなたに
IESE交換留学(http://uncmbajapan.blogspot.com/2019/05/blog-post.html

2019年12月18日水曜日

UNCにおけるヘルスケア分野について


こんにちは、Class of 2021SYです。前回の更新から間が開いてしまい申し訳ありません。。受験生の皆さんにとっては、これからが追い込みの時期かと思いますので、ぜひ最後まで諦めず頑張ってもらえればと思います!

今回はUNC Kenan-Flaglerの1つの特徴であるヘルスケアについて書いてみようと思います。ヘルスケアと一口にいっても製薬・医療機器産業から、医療機関経営、最新のテクノロジーを活用したスタートアップまで様々な業種・業態が含まれますが、UNCでは近年こうしたヘルスケア部門に対して力を入れており、また、concentration(自らで入学後選択できる、専門分野。詳しくはこちらの大学HP)の1つとしてヘルスケアが用意されています。大きな特徴を3つあげると、

専門的な授業
 ヘルスケアに特化した授業は多数ありますが、例えば以下のようなものがあります。
・The Challenge of Health Care(アメリカのヘルスケアを概観。UNCヘルスケアのコネを使って病院経営、保険会社、製薬などのスピーカーから話を聞ける)
・Healthcare Branding Plan(マーケティングの基礎やヘルスケアのビジネス環境を学んだ上で、実際の会社のbranding planを検討する)
 上記はヘルスケアに特化したelective(選択科目)ですが、coreと呼ばれる必修科目でもヘルスケアの事例は大変多く(例えばoperationの授業では、病院での手術やスタッフのオペレーション最適化事例を学ぶ)、ヘルスケア分野の注目度の高さを感じています。

②実際のヘルスケア企業との接点
 理論だけでなく、実際にヘルスケア企業と接する機会が多いのも大きな特徴です。例えば、Healthcare Consultingという授業では、4~5人のチームで、実際のヘルスケア企業に対してコンサルティングを行います。また、STARプログラム(STARについて、詳しくはこちら)においてもヘルスケア関連の企業に対するコンサルティングを毎年行っています(当方も医療保険会社とのプロジェクトに来年参加します)
 UNCから近いリサーチトライアングルエリアには、ヘルスケア関係のスタートアップ企業も集積しており、様々なタイプのヘルスケア企業にリーチすることができます。(上記のHealthcare Consultingでもスタートアップ企業へのコンサルを実施)
 上記以外にも、career trekやHealthcare clubが主催するconferenceなど、企業との接点はこれでもか、というくらいに用意されています。

③他学部との連携
 UNCの医学部、薬学部やMPH(公衆衛生)は、全米でもトップクラスであり、こうした他学部の知見を活用することもできます(他学部を聴講した上でMBAの単位としてカウントすることも可能)。また、STARでは、こうした他学部の学生も参加するため、ネットワークを広めることもできます(当方の参加するプロジェクトにも薬学部の学生がいます)。

このようにヘルスケアという観点だけでもたくさんの特徴があり、ヘルスケアビジネスに興味がある方には、UNCは本当にオススメです!!ヘルスケア関係でご質問等あればご連絡ください!

2019年11月10日日曜日

アゴスにて学校説明会を開催しました!


Class of 2020 のKentoです。
11月10日(日)アゴスにてUNC卒業生による学校説明会を実施させていただきました。主体となったclass of 2018のメンバーからコメントが届きましたのでご紹介させていただきます。

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当日はお忙しい中たくさんの現役受験生にお集まりいただき、ありがとうございました!
Class of 2015から2019の卒業生7名で学校説明会を実施させていただきましたが、出席者の方からのご質問も多数いただけ、KFBSのプログラムの充実っぷりだけでなく、スクールや日本人卒業生&現役生のコミュニティの結束力といった魅力もご紹介できたのではないかと思います。
説明会後にはささやかなReunionの会も開催し、メンバー一同、楽しい時間を過ごさせていただきました。
KFBS日本人会では、積極的に現役の受験生の方々のサポートをさせていただければと考えていますので、キャンパスビジットの相談、卒業生や現役生への質問などありましたらお気軽にお問い合わせください!
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今回、説明会にご参加いただけなかった方、参加したけどもっとUNCについて知りたい!という方は、ぜひウェビナーにご参加ください!

日時:①11月22日(金) 21:00~(日本時間) ②12月6日(金) 21:00~(日本時間)
備考:両日ともご案内するWebinar内容は同じです。また本Webinarは非公式に行うものであり、選考とは一切関係ございません。

ご予約は以下の参加申込フォームからお願い致します。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc8qIQIB2oRpT7XU14gwOVwruAQgAtKviZT-vxUrJvExRKfJA/viewform?vc=0&c=0&w=1

また、UNCに関する質問やスカイプでの在校生とのチャットなどのご希望については、下記メールアドレス宛にいつでもお問い合わせください。⇒
unc.mba.japan@gmail.com

それでは、MBA受験も佳境の時期かと思いますが、体に気を付けて頑張ってください!!

※写真はアゴス説明会後のリユニオンにて

2019年11月2日土曜日

Tech Trek – 西海岸のTech 企業を訪問してきました!


こんにちは! Class of 2021SMです。現在はMod2に突入して日々の宿題や事前課題に追われていますが、そんな忙しさを楽しんでいるところです!
さて、今回はFall Break(Mod12の間にある1週間のお休み)に参加したCareer Trekについてご紹介しようと思います。

Career Trekとは
Career系のクラブが主催する企業訪問旅行の事で、各業界トップティアの会社に勤めているアラムナイのオフィスを訪問し業界理解を深め、ネットワーキングをするという就活イベントです。参加者は主に1年生で、Trekによって参加人数はまちまちですが、多い所で30人弱、少ない所で10人弱くらいです。私はTech業界に興味がありましたので、Tech Trekに参加してきました。
今年はこんな感じのラインアップでした
クラブ名
目的地
Finance
NY
Consulting
Charlotte
Real Estate
Atlanta & Boston
Tech
Seattle & San Francisco 
Entrepreneurship and Venture Capital
San Francisco

ちなみにこのイベントは全て学生主導で運営されており、訪問する企業、アラムナイのアレンジ等を2年生のリーダーシップチームが行っています。

Tech Trekの概要
訪問先とスケジュールはこんな感じです

訪問先
場所
1日目
Amazon, Microsoft
Seattle
2日目
Intuit, Facebook
San Jose
3日目
Google, HP
San Jose
4日目
Cisco, Salesforce
San Jose, San Francisco
5日目
Uber
San Francisco
基本的な流れとしては、企業からプレゼンテーションがあり、その後アラムナイ3~4名とパネルディスカッション、オフィス/ショウルーム見学といった流れになります。
この他には、各自でアラムナイと面談を設定したり、アラムナイやクラスメイトとネットワーキングをするハッピーアワー(飲み会)が3回ほど開催されたりしました。ロジスティクスは各自で手配する必要がり、私はインド人と韓国人とAir BnBやUberをシェアしていました。

所感
個人的に大満足のコンテンツでしたので、皆さんがご入学された際には参加をおススメしたいです!
満足ポイント① 業界/ポジションの理解が深まる
学生だからこそオフィスを見学させてもらったり、素朴な疑問を社員にぶつける事ができたりと、今後自分がどうキャリアを積んでいくかをより明確に考えられるようになりました。また、Tech大企業のオフィスはスケール感や内装、配置まで日本のオフィスと全く異なり、特にGoogleFacebookは社員に気持ちよく働いてもらう、イノベーティブな能力を発揮してもらうという点に、本当に力を入れて投資していると感じました。そういった点で会社のカルチャーを肌で感じられるのもTrekの良い所です。
満足ポイント② クラスメイトと仲良くなれる
「同じ釜の飯を食った仲」というのは良く言ったもので、文字通り一週間ずっと一緒にいるのでお互いの事を良く知るいい機会になりました。また、最後に泊まったAir BnBでは10人で一軒家をシェアしてましたので、皆で夜遅くまで語らったのは本当に楽しい思い出です。

と今回はこの辺で締めたいと思います。受験生の皆さんはこれから佳境を迎えるかと思いますが、入学したら楽しい事がいっぱい待っていますので最後のひと踏ん張り頑張ってください。我々ができる事があればサポートしたいと思いますので是非ご連絡ください!

P.S
先日ハロウィーンがあり、クラスメイトの発案で、お揃いのペンギンの仮装(ペンギンが可愛いからだそうです・・・)をして、グループショットを撮りました!こういった所からも生徒同士が協調的なUNCの良さを感じられます!


2019年10月25日金曜日

【告知】11/22(金)・12/6(金)在校生によるWebinar開催のお知らせ 

以下日時にて、日本人在校生によるKenan-Flagler Business School Full time MBA Programに関するWebinarを開催致します。本WebinarではFull Time MBA Programの概要やApplicationプロセス、当校の特徴のほか、チャペルヒルでの生活やオフキャンパスの過ごし方など、多岐にわたり在校生のリアルな声をお届けいたします。

また、本Webinarを可能な限りアプリカントの皆様にとって有意義なものにするために、参加申込フォーム内で事前質問を受け付けております。当日は事前質問内容にもお答えして参りますので、当校に関しご不明点や気になる点がある方は何なりとご質問ください。

日時:①11月22日(金) 21:00~(日本時間) ②12月6日(金) 21:00~(日本時間)
備考:両日ともご案内するWebinar内容は同じです。また本Webinarは非公式に行うものであり、選考とは一切関係ございません。

ご予約は以下の参加申込フォームからお願い致します。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc8qIQIB2oRpT7XU14gwOVwruAQgAtKviZT-vxUrJvExRKfJA/viewform?vc=0&c=0&w=1

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2019年10月19日土曜日

Core Value -- Communityについて


Class of 2021KNです。入学して初めてのModuleを終え現在1週間ほどの休暇を楽しんでいるところです。

さて、私からはUNC Kenan-Flagler Business Schoolの掲げる5つのCore ValueExcellenceLeadershipIntegrityTeamworkCommunity)のうち、Communityとの関わりについてご紹介します。まだ入学して3か月ほどしか経っておりませんが、日々のMBA生活では、平日の授業や課題、スタディーグループでのディスカッション等でCore Valueの要素を感じる機会がありますが、Communityは日々の生活の中ではやや実感しにくい面もあるのかなと個人的に思っており、MBAの学生が課外活動でチャペルヒルのコミュニティにどのように関与しているか私の知る限りで少しだけご紹介できればと思います。

MBAの学生が参加する活動の一つとして、休日の半日から1日を使ったボランティア活動があります。
チャペルヒルは自然豊かな場所ですので、近くにノースカロライナボタニカルガーデンや動物保護施設、ジョーダンレイクという湖もあります。これらの場所で清掃活動を行ったり、NPO法人のシェルター建設のお手伝いを行ったりします。私はチャペルヒルから車で15分ほどのところに位置する動物保護施設での清掃活動に参加しました。そこでは飼い主に捨てられてしまった動物や、他の保護施設から引き受けを拒否されてしまった動物を保護し、加えて人々に肉食ではなく菜食主義の啓蒙活動を行っている保護団体でした。


 

私はその他にもドナルド・マクドナルドハウスの清掃活動にも参加しました。
人手が足りないこれらの施設に労働力を提供することもボランティア活動の一つの目的ですが、MBAの学生自身もこれらの活動に参加して、各団体の活動目的や今抱えている問題について理解を深めることも重要な点です。

また、今後、食料飢餓の救済を目指す国際団体とコラボした募金活動等も行う予定です。
このようなコミュニティへの取り組みはMBACommunity Service Committeeという団体が取り仕切っており、私もリエゾンとして企画・運営に携わっております。
MBAに来る前は、何かとスケジュールに追われボランティア活動等を行ったことは恥ずかしながらありませんでしたが、新しいことを始める良い機会でしたのでチャレンジしています。またこのブログ等を通じて新しいことがあれば紹介できればと思います。

コミュニティサービスとは関係がありませんが、チャペルヒル自体、UNCを中心としたこじんまりとした街ですので、週末はいろいろなところでちょっとしたお祭りやファーマーズマーケットが開催されていたり、日々コミュニティとのつながりを感じることができます。もちろん学業面でも色々な刺激がありますが、受験生の皆さまもUNCに入学することとなった暁にはこのような地域とのつながりも十分楽しめる環境かと思います。

2019年10月15日火曜日

【告知】11/10(日) UNC MBA卒業生による学校説明会&留学体験談@渋谷 開催のお知らせ


全米最古の公立大学The University of North Carolina at Chapel Hill (UNC)のMBAプログラムを提供するキーナン・フラグラー・ビジネススクールの卒業生による学校説明会を開催します。
説明会では、MBAプログラムの概要についての説明ののち、卒業生とのQ&Aを行う予定です。当校のカリキュラムの特徴、リーダーシッププログラムの説明から、キャンパスライフや就職活動にいたるまで、実体験に基づく卒業生からの生の声をお楽しみください。

日時:11月10日 18:00〜19:30
場所:アゴス・ジャパン(渋谷)

ご予約は以下のリンクのAGOS Webページからお願い致します。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。


UNC Kenan-Flagler Japan Alumni 

2019年10月5日土曜日

他学部・他大学講義の履修について


こんにちは。Class of 2020 NKです。

今回は本校における他大学や他学部の講義の履修について書きたいと思います。

Full-time MBAプログラムでは、大学及び学部の垣根を越えて様々な講義を履修可能です。例えば、Kenan-Flagler Business SchoolのオンラインMBAコース(MBA@UNC)の授業やMaster of AccountingMAC)のクラス、Duke 大学や ノースカロライナ州立大学等の他大学の講義を履修することもできます。私自身、今年度のMod2においていて、一部科目をMACのオンラインフォーマットから選択しました。

他大学・他学部の講義を履修する上では様々な要件があり、(1)単位認定される範囲が履修先や自分自身の履修状況(交換留学の有無等)により異なること、(2)履修先の講義の始期及び終了時期は様々であること、(3)科目によっては事前に特定の科目の履修が必要であること、(4)移動時間を考慮してコースを選択する必要があること、等考慮すべき点が多々あります。また、MBAの授業選択(主にBidding)とは異なり、自ら動いて全ての情報を確認する必要があるため、時間に余裕を持った対応が望ましいです。まずはMBAプログラムの担当者とコンタクトを取り、詳細に話を聞くのが良いかと思います。

私の場合、Mod1Biddingの時点でMACの講座に興味を持ち、問い合わせを行ったものの、その時点で既にMACMod1はスタートしており、Mod2が最短で受講可能なクラスとなっていました。一方で、受け入れは極めて柔軟で、空きがあれば基本的には履修が可能という取り扱いとなっていました。また、MACの一部講義の事前履修必須科目が、MBAのコア科目の履修でも許容される取り扱いがなされており、基本となるクラスだけでなく、一部の発展的な講義も履修できるのが魅力的でした。オンラインフォーマットは時間帯の制約のため選択しましたが、事前の課題を完了させたうえで、特定の時間帯に生徒全員がログインして実際の講義を受講する形であり、双方向のやり取りが担保されているため、実際の授業を受ける場合と遜色ないかと思います。

このように勉学においてもMBAプログラムは色々な機会を提供していますので、入学された後には是非活用してみてください。

2019年9月21日土曜日

STAR?DBI?UNC略語クイズ!


みなさん、こんにちは。Class of 2020Naokiです。本日は、STARDBIについて書いてみたいと思います。当方はアプリカント時代、この2つのプログラムがある、ということがUNCの魅力の一つでした。さて、この二つ、何の略語だか分かりますか?



STAR

正解は、Student Teams Achieving Resultsです。これはUNCの看板授業の一つである実在企業を対象にしたコンサルプロジェクトとなります。主な特徴は以下です。
  •  期間が長い。通常の授業と並行しつつMod3Mod4に跨る約5か月のプロジェクト。
  •  MBA4人、UNCのビジネススクールの学部生2人のチーム。さらに、チームに1名、コンサル出身のアドバイザーがつき、プロジェクトをサポート。
  • チームに一人明確なリーダーが存在。リーダーはリーダーポジションに応募し、面接を経て、選抜!クライアント、STARプログラムオフィス、アドバイザーとの日々のコミュニケーション、プロジェクトの進め方は全てリーダーが指揮。
  • 自分が取り組みたいプロジェクトを細かく指定して応募可能。企業規模、プロジェクト分野、業種/業界等々が選べます(尚、企業名は応募時には分かりません)。
  • 海外の企業を対象にしたプロジェクトもあり。但し、プロジェクト数自体が少なく、今年は1つしかありませんでした。
  • UNCが学校を上げて力を入れているプログラムのため、定期的にSTARプログラムオフィスによる進捗・内容のチェックが入る。

当方は、海外プロジェクトを第一希望に応募しましたが、落選。しかしながら、結果的には、海外プロジェクトではないということを除いては、希望通り(大企業、製造業、ストラテジー)のプロジェクトに従事することが出来ました。プロジェクト期間中は、クライアントとの面談、週2回(ファイナルプレゼン直前はほぼ毎日)のミーティングを通じ、課題の特定、解決策のアイデア出し、ビジネスプラン(Operationモデル、ファイナンシャルモデル)の作成を行い、クライアントへプレゼンテーションを行いました。非常に多様性のある環境(出身国、年齢、プライオリティ、目的、強み等)において、期間の長いプロジェクト(しかも通常授業と並行して!)に参加することで、日本企業で働いている中では経験しずらい、もしくは気が付きずらいことを、数多く学ぶことが出来ました。



DBI

正解は、Doing Business Inです。DBIUNCのグローバルプログラムの一つで、米国外のビジネススクールが提供している短期の講座に参加するShort Exchangeとなります。UNCでは、長期の交換留学(数か月~半年)、DBI13週間)、GIE(二つ前の投稿でKさんが書いている“大人の修学旅行”)の3つでグローバルプログラムが構成されており、非常に豊富なラインアップとなっております。DBIの特徴は以下です。
  • 学費をUNCに払っているので、DBI先のビジネススクールに受講料を払う必要がなく、交通費や教材費以外の実費のみ負担。
  • 時期が豊富。ビジネススクールの夏休み期間(5月後半~8月後半)、冬休み(12月、1月)、春休み(3月)にプログラムが提供されており、スケジュールとお金が許せば、物理的には一人でいくつものプログラムに参加可能。
  • 選べる国、ビジネススクールが豊富。全てを網羅しきれませんが、ドイツ、オーストリア、イタリア、フランス、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、イギリス、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ペルー、イスラエル、オーストラリア、シンガポール等のプログラムに参加出来ます。
  • 米国外のビジネススクールが提供する講座なので、世界各国のビジネススクールから受講生が集まってくる。
  • プログラムの数があまりに豊富なのに対し、UNCはスモールスクールであり生徒数が少ないため、希望するプログラムに参加できる可能性が非常に高い。

当方はというと、6月中旬から3週間、フランス(ニース)のビジネススクールの講座に参加してきました。まさに世界各国から学生が集まっており(かつ当方のように、A国出身ですが、B国のビジネススクールに行っていて、今回フランスに来ました、という人が結構多い)、米国人が7割以上いるUNCの環境とは大きく異なる環境において、短い期間でしたが学べたことは非常に有意義でした。また、今回家族(妻と子供2人)と一緒にニースに行きましたが、食事!海水浴!観光!と家族も大満足の3週間となりました。



アプリカントのみなさまも、入学のあかつきには、是非とも、STARDBIを体験してみて下さい!きっと多くの学びがあると思います!

2019年9月8日日曜日

夏のインターンシップ体験談@外資系Start-up


こんにちは、Class of 2020Kentoです。今回は、夏休みに行ったインターンシップについてご紹介したいと思います。

1.そもそもインターンシップとは?
 通常のMBAでは、1年生と2年生の間に約3か月の夏休みがあります。その休みを利用し、MBA1年間学んだ勉強や経験を実践に移す場として、様々な企業やNPOなどで職業体験(インターンシップ)を行うのが、MBA生の通例となっています。この歳になって、これまで自身が働いていた企業以外のところで働けるのは、とても新鮮ですし、かけがえのない経験になります。特に、私費で留学している学生にとっては、フルタイムでのオファーに繋がる貴重な機会にもなります。そのため、インターンシップの選考はフルタイムの選考と大差がなく、MBA生にとっては勉学と並んで注力するスコープとなります。
私は社費派遣のため、派遣元に戻った際に活かせる実践力を身に付けること、そして自身の経験やスキルの幅を広げるためにインターンシップを行いました。

2.私のインターンシップ経験談
■インターン先:Cinarra Systems Japan(以下、シナラ)https://cinarra.co.jp/
シナラと聞いてもご存じない方がほとんどかと思います。シナラは2015年にシリコンバレーで生まれたマーケティングプラットフォームを提供するスタートアップの一つで、SoftBank Vision Fundからも投資を受けている会社です。シナラの持つ特別なテクノロジーとして、通信キャリアのデータを外部提供することなく、個人が特定できない形に秘匿化し、マーケティングデータとして活用できるプラットフォームを発明している点が挙げられます。いわば、スマートフォンの契約者情報と位置情報を活用し、最適なマーケティングソリューションを提供していくことがシナラのミッションです。昨今、個人情報の重要性が声高に叫ばれておりますが、この技術は日本では総務省のお墨付きを受けており、セキュアに通信データを利用できる点でも評価を上げています。CookieIDFAなど規制が厳しくなり、デジタル広告が退化の危機にあるなかで、通信キャリアのIDはデジタルマーケ界で光となる可能性があり、シナラは今後も期待されるスタートアップだと思います。
■期間:20195月から8月までの10週間
■なぜシナラでインターンしたか
    派遣元は日系大企業であるため、文化や規模が真逆にある外資系スタートアップで働くことで、経験の幅を広げたかったから
    最先端のテクノロジーを学び、それをどうマーケティングや戦略に活用していくかを自身で考え、クライアントに提案することによって、テクノロジーを活用したコンサルティング能力を身につけたかったから、またそれを通じて、各業界・企業のマーケティング戦略について勉強したかったから
    最先端のテクノロジーを扱うところに行けば、ほかの最先端のテクノロジーや最新のテック業界の潮流や課題について吸収できると思ったから
■主な業務内容
    事業開発
位置情報を活用したマーケティングプラットフォームを活用し、新たなビジネスを開発していくのが事業開発です。私が在籍中に行った事業開発としては、a. 地方自治体のオーバーツーリズム問題(観光客が増えすぎて観光客・在住者の満足度が下がる問題)に対し、観光客のWEBサイト閲覧状況と観光客の位置情報を紐づけ、どのようなWEBサイトが混雑緩和に寄与しているのかを調査する実証実験の提案、b. TVCMや交通広告など効果を可視化することが難しいプロモーションについて、来店を軸として効果検証を行っていく実証実験の提案などを行いました。どれも、シナラの技術を屈指した新たな取り組みであり、ワクワクが止まりませんでした。
    セールス活動
その名の通り、営業活動です。シナラの持つ位置情報を活用したソリューションを各クライアントに売り込み、受注を狙う業務です。派遣元では、いわゆる営業の仕事は少なく、これまでの私のキャリアは、ブランドマネージャーという川上の立場でしたので、実際に営業として外回りを行うこと自体初めて、そして受注を取ることがどんなに難しいことか経験でき、とても貴重な時間でした。
    ネットワーキング
シナラでインターンした理由にも少し書きましたが、最先端のテクノロジーを扱う企業に身を置くことで、競合他社がどのようなプロダクトを開発しているのか、またクライアントはどのようなテクノロジーに期待しているのか、などを気にするため、必然的に様々な先端テクノロジーの情報に触れ、またそれを扱う企業や人に会います。今後、派遣元にてマーケティングやオペレーションを行う際に、必ずや活きてくるネットワーキングや知識の吸収ができたと思います。そして何より、シナラで出会った戦友は一生の財産です。

3.MBAでの経験が生きた場面
 最後に、このインターンシップを行う中で、MBAでの経験が生きた場面について紹介したいと思います。なにより「戦略思考」です。UNCMBAの中で、ストラテジー、マーケティング、オペレーションなど、経営戦略に関わる分野を学びます。これらで培われた知識や、ケースディスカッションなどで身に着けた思考力を、クライアントへのソリューション提案に活かすことができました。営業をしていると、つい商品を売ることばかりに集中してしまいますが、それ以前にクライアントの課題と戦略を把握し、シナラのプロダクトがクライアントの課題をどう解決するのか、戦略を達成する戦術としてシナラは活用できるのか、はたまた戦略レベルまで貢献できるのかなどを体系的に整理しながらクライアントと議論することができました。

 このように、MBAの経験は、学ぶだけでなく、実際の企業で働く機会も得ることができる貴重な時間となります。ぜひ、自身のWhy MBALong Term Goalへの手段として、インターンシップに挑戦することをお勧めします。

Go Tar Heels!!
Cinarraの看板にて一枚