2015年9月16日水曜日

UNCの協調性とは?


はじめまして、Class of 2017のJungoです。

いきなりですが、
「UNCの特徴の一つは協調性やサポーティブな校風です!」

この一文を読むと「協調性って具体的には何?」「他のMBAプログラムでも似たようなことを言ってたな。」と感じる方も少なくないと思います。
一口に協調性と言っても実際の内容は学校によって千差万別。私がアプリカントとして学校調査をしているときも、うわべの表現よりももっとイメージが湧くような情報を求めていた記憶があります。ですので今回は論より証拠、入学以来私が体験したことをお話しすることでUNCの校風をもっとよく具体的に知っていただけたらと思います。


エピソードⅠ: 試験ギリギリまでレクチャー

ファイナンスの中間試験が数日前にあったのですが、その準備をしていた試験前日深夜になってEffective Annual Rateの複利計算方法についてある疑問が生じてしまいました。この点が解消できないと頭が混乱したまま試験に臨まなければなりません。が、時刻は既に23:51。今からメールを投げたとして、明日の9:00開始の試験に間に合うよう教授は返事をくれるだろうか・・・?
ダメでもともと、という気持ちで急いで質問メールを作成、送信。その日は祈る気持ちで就寝しました。
さて翌朝、目覚めてすぐメール受信箱を開くとそこには既に教授からの返信メッセージが!

「あなたのその計算方法ではtime valueを無視していることになり誤った数値が出てしまうわ。改善するためには・・・・(略)。」

この返信のおかげで疑問は解消し、複利効果を正確に理解できたとともに、試験でも良いパフォーマンスが出せました。このほかにも、オフである土曜深夜に投げた質問メールに翌日返信をくれた教授もいますし、UNCの教授陣は学生の学習に対して相当程度時間と労力を割いてくれると感じています。本気で2年間勉強したい方にとって、UNCは最高にサポーティブな環境と言えると思います。


エピソードⅡ: プロフェッショナルが友人

会計のキャッシュフロー計算書の作成における固定資産への投資及び減価償却の取扱いについて頭が混乱してしまった時のことです。
この時は不運にも教授に質問し説明を受けてもなお要領を得なかったのですが、会計のバックグラウンドがある同級生Kの存在を思い出し、早速Kにレクチャーを依頼しました。Kは試験勉強と並行して就職活動もしていたため多忙を極めていたのですが、二つ返事で了承し、レクチャー当日は予定の1時間を大きく超えて熱心に説明してくれました。

その際、特に私の記憶に残ったのは、彼の説明の仕方とそれをブラッシュアップしようとする姿勢です。彼は「実際の監査ではこれだけ大きい額の固定資産の取引はB/Sに加えてxxを使うんだ。」など実務家としての体験や意見を織り交ぜることで抽象的な概念を分かりやすく説明するとともに、自分の説明ぶりに納得がいかなかった時には「もっとうまく説明できるように整理してくる。」とプロとしての矜持も見せてくれました。

MBAというそれなりに高度な知識の共有・習得を要請される場においては、ただ協力しようとする精神だけでは足りず、そこにバックグラウンドを生かした専門知識・スキルの提供も求められます。その点、UNCにはこのエピソードに出てきたような、助け合う精神とプロフェッショナリズムの両方を備えた学生が多く集まっていると言えると思います。


エピソードⅢ: アカデミズム・プロフェッショナリズム・そして・・・

最後に、UNCの学生の気持ち良い人間性についてお話ししようと思います。

UNCの1年生は全員入学後、5人一組のスタディグループと呼ばれるユニットに属することになります。この5人は学校側が各々のバックグラウンド等を勘案して組み合わせるため、我々学生に選択の余地はありません。入学後のオリエンテーションでスタディグループが発表されると、その場ですぐにグループワークとして、ある5つのテーマの沿った写真を5枚制限時間内に撮ってくるという課題(コンペ)が課されました。制限時間があるにもかかわらず私のスタディグループは何故か動き出しが非常に遅く、私は、このスタディグループは外れかな、とその時は思っていました。
ところが、その認識は誤りでした。

5人で校舎を出てしばらく道を歩いていると、深い溝に前輪を落としてしまった車と、運転手らしきお婆さん、そして同乗者である孫2人が前方に見えました。明らかに事故です。スタディグループの1人がこのお婆さんに話しかけ車を救い出そうと動き出した瞬間から、5人の動きは様変わりしました。5人が緊密に意思疎通を図りながら、1人は孫2人の面倒を見つつ周辺道路に車が来ないかを見張り、私ともう1人は車の前方を溝から押し上げ、1人は一方で運転席に戻ったお婆さんにハンドル操作とギアチェンジの指示を出し他方で我々に押し上げる方向を指示し、最後の1人はちゃっかりその様子を写真に収めました。地元の方々とも協力した結果  、車体は元の道に戻るとともに、その写真は見事コンペで優勝し、我々は景品を頂くことが出来ました。

トップレベルのMBAプログラムに入学してくる学生は、基本的に勉強は出来るでしょうし、積み重ねてきたキャリアも悪くはないと思います。ですが、それだけの人材だったとしたらともに2年間を過ごすのに十分だとは言えないと思います。その点、UNCの多くの学生は学業の枠を超えて他人へ貢献しようとする意志とその能力を持っているのではと思います。そして、学校側もこういった他者へ貢献しようとする精神を”Carolina Way”と呼び推奨するとともに、実践した人間を積極的に高く評価します。

以上、3つのエピソードを通じて、UNCの協調的でサポーティブな校風について、イメージを持っていただけたら幸いです。


2015年9月3日木曜日

受験情報:インタビューポリシー&受験Tips

昨年までは受験期間中、受験者が予約をすればインタビューを実施するオープンインタビューポリシーをとっておりましたが、受験者の増加に伴い、今季のインタビューポリシーは以下のとおり変更されました。

9月7日-10月29日迄:オープンインタビュー期間
10月30日以降:インビテーションオンリー

詳細は以下URLからご確認ください。
http://www.kenan-flagler.unc.edu/admissions/mba/interviews-visits


また、当MBA Admission Office DirectorのSherry WallaceがPoets & Quantsで受験Tipsを掲載しておりますので是非ご覧になってください。
http://poetsandquants.com/2015/08/17/the-mba-gatekeeper-at-unc-kenan-flagler/


その他、ご質問等ございましたら代表アドレスまでご連絡下さい。