2011年12月26日月曜日

Chapel Hillのスーパーマーケット事情

Class of 2013のSoです。今回はChapel Hillのスーパーマーケット事情を紹介したいと思います。私が住むSouthern Villageからは車で15分以内に、10店舗ほどのスーパーマーケットがあり、目的に応じて使い分けることができます。大都市ではないものの、意外にショッピング環境は充実しており、なかなか満足しています。

まず、いわゆる「スーパー」にあたるのがHarris Teeterです。日本で言えばマルエツのイメージでしょうか。近場に3ヵ所あり、気分に応じて使い分けています。24時間営業しているため、深夜に「どうしてもアイスが食べたい!」という時でも、その期待に応えてくれます。似たような大型スーパーとしてはLowes Martがあり、交通量が少ない場所にあるため、運転が苦手な奥さまに人気です。Food Lionという全国チェーンもありますが、Chapel Hillの店舗は少し雰囲気が悪く、お客がほとんどいないため、我が家は寄り付きません。

もう少し小ぶりな食品専門スーパーの代表格がTrader Joe'sで、奥さま方にはもっとも人気のスーパーのようです。人気の理由は、①相対的に他のスーパーより安い、②量が小ぶりなため無駄にならない、③ポンド単位ではなく、個数単位の会計が多く分かりやすい、④お店の雰囲気がとてもよく店員さんも非常に明るい、といったことでしょうか。先日もThanks Givingの後に、「あー明日から仕事だねー、だるいねー」と話しかけられて、しばらく盛り上がってしまいました。

高級系ではWhole Foods、Fresh Marketというスーパーがあります。日本で言えば、成城石井、クイーンズ伊勢丹、リンコスといった存在でしょう。できれば毎回あそこで買い物したい・・・と女性は思うそうです。たしかにモノはいい。でもお値段は結構張ります。我が家では、奥さまのお友達が遊びに来るときに、気の利いたオヤツを用意するためにこれらのスーパーを利用しています。

大型のイオンやイトーヨーカドーにあたるのは、TargetとWalmartでしょう。日本人学生が住むSouthern VillageやBaity Hillからは車で30分弱の距離にあります。家電・家具などを買いたいときに利用するので、入学当初は頻繁に訪れることになります。

アジア系の食材を扱っているのがLi Ming's、Oriental Marketで、みりん・納豆・豆腐・冷凍うどん・鰹節など、日本食に必要なおおよその食材を揃えられます。この2つもやはり車で30分ほどの距離にあります。干物、たこ焼き粉など少しマニアックな用途の場合は、45分ほど運転したところにある東洋食品に行きます。ちなみに、普通のスーパーでも醤油、インスタントの味噌汁などは売っています。

なお、Southern Village内にはWeaver Marketというオーガニック系の小規模スーパーもあるので、緊急の場合や、車を出したくない場合はそちらも利用可能です。

我が家の日常的な買い物のパターンは、土日のどちらかにLi Ming'sでアジア系食材を買い込みつつ、Trader Joe'sで野菜を調達します。それ以外の平日に1~2回Harris Teeterに行き、不足分を補うというパターンでしょうか。

不満を挙げるとすれば、海老とサーモン以外の魚介類があまり充実していないことでしょう。どうしても魚が食べたい場合は、Tom Robinsonというお魚屋さんに行きます。また、アイスやクッキー、スナック菓子があまりにも充実しているため、奥さまが選ぶ間ひたすら待っているのも、時に苦痛です(笑)。大型スーパーでは、3~4列にギッシリと、お菓子が並んでいます。いったい、どうしてこんなにお菓子があるのだろうか…。そして、ビールとワイン以外のお酒は通常のスーパーでは売っていないというのも、酒飲みにはやや物足りないですね(ABCストアというリキュール専門店で調達することができます)。

僕が「食材充実していて、買い物が楽しいね」と言うと、奥さまに「(勉強に追われる)Module2も終わったんだし、あんたもそろそろ料理したら」と言われる今日この頃です。

2011年12月19日月曜日

Legacy Cup と Karaoke

Class of 2013 のTKです。今回は学校のクラスとそれに関わるイベントについて書きたいと思います。

Kenan-Flaglerでは、1学年、8つのクラス(legacy)に分かれており、生徒のバックグラウンドや出身国がlegacy毎に均等になるように配慮されています。最初の半年間(Module1と2)は、このlegacy単位で授業を受けることになりますが、お互いの交流をさらに深めるために、1~2カ月毎に 「Legacy Cup」と呼ばれるlegacy対抗のイベントがあります。年度によって若干内容は変わりますが、今年度の主なイベントは以下の9つになります。

①Scavenger Hunt(ヒントから大学内に散らばるチェックポイントを探し当てる1種の宝探しゲーム)
②Kickball
③Fall Community Service Day(クラス単位でのボランティア活動)
④Penny Wars(クラス単位での募金活動)
⑤Karaoke
⑥Trivia(大学などにまつわるトリビアクイズ)
⑦Bowling
⑧March Madness Social
⑨OLYMPICS(ホットドック早食い競争など)

今回は、このLegacy Cupイベントの中から、先日行われたKaraokeを詳しく紹介したいと思います。内容は名前のとおり、legacy毎に10人前後のチームを結成し、教授の採点の下、カラオケをダンスとともに披露し競い合うというものです。1年の中で、最大の盛り上がりを見せるイベントであり、学生街にあるクラブを借り切って今年も大盛況に終わりました。

特に、今回の1年生の8チームのうち、私のチームも含め4チームで日本人がリーダーシップを発揮し、チームを引っ張りました。中でも、ダンス経験者のTTさんがリーダーのチームの完成度は本当に高く、会場中から拍手の嵐が起こるほど大成功でした。一方、私のチームはというと、ダンス前に泥酔してしまったため、途中で全員が一瞬止まってしまうという大失態を演じてしまいました(笑)それでも、スタディチームとは異なる大人数のチームで何か1つのことを一緒に成し遂げたときの一体感や達成感はとても充実したものでした。

私のチームは、私も含め全員がダンス素人で不安そうだったため、ダンスを教える役を買ってでてみました。真夜中にお手本ダンスの動画を必死で覚えているときには一体何をしにアメリカに来たのかとふと思ってしまいましたが(笑)、メンバーには来年もまたTK中心に頑張ろうと言ってもらえ、期末テストで忙しい中の期間限定チームでもこれだけまとまることができたのは、チームワークという意味で非常に良い経験になりました。

このように色々あったKaraokeでしたが、イベントを通じて気づいたことが2つありました。一つ目は、MBA生のバイタリティのすごさです。Karaokeイベントが実施されたのは、最終授業の2日前、つまり、期末試験の超直前(!)でした。特に、今学期は1年生にとっては最も忙しい学期であったにも関わらず、各チームともなんとか時間を作り出して、しっかりと練習に取り組んでいました。思いっきり楽しむ時間としっかり勉強する時間のメリハリをきちんとつけて、きちんとタイムマメジメントをしている姿は同級生ながら感心しました。2つ目は、アメリカ人と日本人の考え方の違いです。日本人であれば、とても努力したのに、優勝できなかったり失敗したら、悔しがったりする人が多いかと思います。しかし、チームメイトのアメリカ人は、驚いたことに、たとえ失敗したとしても「自分達はとても頑張ったんだから胸をはるべきだ!」「この部分はとてもうまくいった!」「みんなで一緒になって楽しめた!」と物事をとてもポジティブにとらえていました。彼らも、当然、来年に向けて反省もするのですが、まずは物事をポジティブに考えることから始める彼らの考え方は私にとってはとても新鮮で、是非取り入れていきたいと感じました(単純に彼らがとんでもない負けず嫌いで、失敗したことを認めたくなかっただけなのかもしれませんが笑)。

以上、長くなってしまいましたが、お伝えしたかったのは、UNCでは上記のようなイベントを通じて、チームワークの醸成を図る機会がたくさんあり、勉強をしっかりするだけでなく、楽しむときは思いっきり楽しむというメリハリをつけることができる、ということでした。来年こそはkaraokeでよい結果が出せるように頑張りたいと思います(勉強も頑張ります。)

2011年12月11日日曜日

UNCに入学してみて気付いたこと

Class of 2013のYasです。

去る12月10日、東京とChapel HillをSkypeで接続してインフォーメーションセッションを開催しました。出願準備が佳境に差し掛かる中、多くのアプリカントの皆さんに参加して頂けたことに、この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。

さて、インフォメーションセッションの場では、アプリカントの皆さんから頂いた様々な質問に在校生から回答する時間を設けました。今回のブログでは、少し視点を変えて、私個人がアプリカントの時にはあまり考慮したり質問したりしなかったけれども、実際にUNCに入ってみて気付いたことや分かったことについてお伝えしてみたいと思います。題してSelf Q&A。


Q. UNCはいわゆるSmall Schoolの1つだと思います。Small Schoolのメリットって、実際のところ何なのでしょうか?

A. 恐らくメリットは複数ありますが、1つ大事だと感じた点は、学生1人1人に目が行き届くことだと思います。これは、学校が学生に対して指導やサポートを行う場面でもそうですし、学生同士がお互いを同期として認識し、気軽に交流しやすいコミュニティを築く過程についても当てはまります。

例えば、先日Business Communication Center (学生のコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力の向上を支援する組織です)の教授と話をしていた際に、ある日本人卒業生の名前を出したところ、「彼は○○に就職したんだったね。元気にしてた?」といった返答がすぐに返って来ました。Business Communication Centerは留学生の語学能力のハンデをサポートする役割も担っている為、特に留学生のことはよく覚えているようで、話をしていると、UNCの在校生・卒業生・教授やスタッフが、見えない絆でつながれたコミュニティであることを改めて感じます。

また、学生同士の交流が盛んなことのメリットの1つは、特定の事柄について知りたいと思った時に「○○ってこういうバックグラウンド持ってたよね?話聞いてみようか。」とか「その企業に応募するんだったら、○○が詳しいから聞いてみたら?」といったように、お互いが気軽にコンタクトを取り合いやすいことです。Small Schoolのメリットというのは意外と想像しにくいのではないかと思いますが、具体的にはこのような形でそのメリットを享受することができます。

ちなみに、手元にある情報を元にザックリと計算してみたところ、USのTop 20校の1学年の学生数は平均して400人~450人程度のようです。UNCは1学年300人弱ですが、Small Schoolでありながらも学生の多様性を確保できており、規模としては理想的な環境にあるのではないかと思います。


Q. 今まで日本の市街地にしか住んだことがありません。Chapel Hillって田舎なんですよね…。

A. 田舎の中にも「住める田舎」と「住めない田舎」がある、というのが個人的な意見です。田舎にもメリット・デメリットがありますが、前者が後者を上回る場合は「住める田舎」で、逆が「住めない田舎」です。もちろん、私の観点ではChapel Hillは前者に属します。

私がChapel Hillに住むことができて本当に良かったと思う理由の1つは、その豊かな自然環境にあります。例えば私は徒歩で通学していますが、通学路では毎日のようにリスを見かけます。また、自室の窓の向こうには森が広がっていて、秋には美しい紅葉を部屋から眺めることができます。Chapel Hillに来て早くも半年が経過しようとしていますが、家の外に出て空を眺める度に爽快な気分になることは、今でも変わりありません。

そして、そうした豊かな自然環境を享受しながら、生活の便を大きく犠牲にしていないところが、Chapel Hillの「住める田舎」たる所以です。車こそ必要ではありますが、5分も走れば日々の食糧を購入するには事足りますし、15分圏内には日本の食材を扱うスーパーや、日本でも十分通用するレベルのネタを提供するお寿司屋さんもあります。

学校の立地を考える際には「都市か田舎か」という視点に加えて、「住みやすい田舎か」という視点を持っておくと、学校ごとの特色がさらに際立つのではないでしょうか。


Q. 私費留学です。日本に戻って就職する場合、学校からのサポートは無いんですよね?

A. 入学前は私もそのように認識していましたが、実は就職活動の為に学校が提供するリソースを活用する機会は結構あります。

例えば、UNCのCareer Management CenterはData Monitorといった企業情報データベース会社(帝国データバンクのようなイメージです)と契約しており、学生は無料でそれらのサービスを通じて各業界の動向、各社の財務状況、成長性、強み・弱みについての専門家による分析、といった詳細な情報を手に入れることができます。これらの情報に目を通しておくことは、各社のインフォメーションセッションにて鋭い質問をしてリクルータに印象付けたり、インタビューの際にその会社に対する興味や熱意を伝えたりすることにつながります。

また、UNCの日本語ホームページでも紹介していますが、UNCにはPeer Counselor制度という仕組みがあり、これが大いに役立ちます。Peer Counselor制度とは、各業界でサマーインターンシップを経験した2年生が、同じ業界を志望する1年生に対してカウンセラーとしてつく仕組みのことで、レジュメやカバーレターのチェックからインタビューの訓練に至るまで、手厚くサポートしてくれます。日本に戻って就職する場合でも、その就職先の多くは外資系企業であり、面接の半数は英語で行われます。従って、Peer Counselorと英語でインタビューの訓練をしておくことはとても重要であり、その為の機会がUNCでは制度として整っています。

ちなみに日本人MBA生の就職活動について少し補足すると、学校の枠を超えた、日本人MBA生同士での情報交換が結構盛んに行われています。例えばUNCの場合は車で20分圏内にDukeがある為、日本人同士で面接の訓練をすることもありますし、ボストン等で行われる企業のセッションに一緒に出掛けて行くこともあります。また、日本人MBAの同期で構成されるFacebook Groupやメーリングリストを通して、「こちらの企業が募集をかけているようですので興味のある方はご連絡下さい」といった情報もよく流れています。各校が持つ日本人卒業生のネットワークはそれぞれにユニークですが、こと情報へのアクセスという観点からすれば、どれだけMBA同期との横のネットワークを築けているかというところもポイントとなるように感じます。(進学先決定後、5月末頃から東京で行われる各種の企業説明会に参加することで、こうしたネットワークは広がって行きます。もちろん、アプリカントの時からネットワークを築いておくに越したことはありません。)

以上、Self Q&Aでした。


アプリカントの方が各学校について知ろうとする場合、アプリカントからQをして在校生・卒業生がAを返すというのが一般的ですが、その場合、トピックがアプリカントの方の視点の及ぶ範囲に限定されてしまうことは否めません。これは良い悪いということではなく、自然なことだと思います。そこで今回は、私が個人的に「アプリカントの時はこういうところにあまり考えが及んでいなかったかな」というポイントを拾ってQ&Aにまとめてみました。トピックは3つしか取り上げることができませんでしたが、多少なりともアプリカントの皆さんの役に立てば幸いです。

2011年12月4日日曜日

11月の課外イベント

こんにちは!
UNC MBA一年目のMakotoです。前回Takuさんがカリキュラム・授業風景に就いて記事を書きましたが、今回は打って変わって、課外活動に就いて書いてみたいと思います。少しでもUNCの毎日に就いて実感が沸いていただけたなら嬉しいです。

11月は我々日本チームにとって二つの大きな活躍の場がありました。 
最初の一つは、11月中旬に行われたInternational Food Festival。

UNCにはそれこそ世界中から学生が集まってきますが、お国自慢の料理をみんなで紹介してお互いの理解を深めようという目的のもと、学校側と学生達が協力して進めたイベントです。
当日2週間前にみんなで集まって、メニューを議論したのですが、お好み焼き、天婦羅、おにぎり等多くのアイデアが出ました。日本を代表してる訳だから、日本食の名誉をかけて手抜きはできない。喧々諤々の議論の末に決まったメニューは、肉じゃがとお汁粉。肉じゃがは各家庭自慢の味ですし、お汁粉も心を和ます日本の味ですよね。奥様方の多大な協力の下、前日晩には大鍋4杯分の肉じゃがと、大鍋2杯分のお汁粉が完成です。

当日の結果は、なんと大成功でした!
3時間のFestivalなのに、開始1時間後には全ての料理がなくなってしまったくらいです。その後は各々、色んな国のテーブルに行って、味見をしたり、料理の説明をしてもらったりと楽しい時間を過ごしました。どの国の参加者も、自慢の料理だから一所懸命その素晴しさ、美味しさを説明してくれます。11月以降はみんな課題や就職活動で超多忙であるにもかかわらず、こうしたイベントがあるとこぞって集まってくるところが、UNCらしいなと思いました。

二つ目のイベントは、Globetrotterといって、Internationalの学生達が、ある1日の90分をフルに使って出身国の紹介をするセッションです。今学期の第一弾は日本に決まり、11月末の月曜昼休みにプレゼンすることになりました。

Thanks Giving連休を使って、日本の何を伝えようかと考え、前日リハーサルを終え、当日を迎えました。 
発表はまず冒頭に私が、「究」をテーマに、日本の強み・魅力として「極限まで究まったもてなしの精神」を料理・サービス・ビジネスの3点から説明しました。極限まで味覚を極めた日本食、海外ではありえない程のサービス・治安の良さなど、読者の皆さんも自信を持って語ることができますよね。
続いて、Daikiによる「武」のプレゼン。己を研ぎ澄まし精神修行を目的とする武道、単なるスポーツではありません。そして社会人以降も続けている空手道の型を実演してくれました。心地よい緊張感で、水を打ったように静まりかえった教室。
次のMasaによる発表テーマは「政」。日本の政界事情。過剰な選挙パフォーマンスやコロコロ変わる総理大臣など、外国人からしてみたら「ここが変だよ日本人」ですよね。ユーモラスな説明の後、選挙シーンの動画を紹介。後から参加者より質問。「あの肩から紐下げてピョンピョン飛び跳ねている姿は何?」。たすきとラジオ体操・・。
そして最後は、Takuが今年3月11日に起こった大震災に就いて語りました。どんなに逆境な状況でも立ち上がる日本、ただ生きるだけでなく正しく潔く生きることを尊ぶ日本人のマインド(だから大混乱の中でも助け合い、犯罪やルール破りなど起こらない)、不幸な震災の後に世界中の多くの方々から戴いた協力やメッセージの数々への御礼。「希」というテーマのもと、多くの方々への敬意をこめて。
 
多忙な中、70人収容の教室が満員になってしまい立ち見までして聴いてくれた教官やクラスメート達には感謝してますし、私達も少しこのUNCのDiversityに貢献することができたなと、自信を持つことができました。 
そして思うのが、Food FestivalにしろGlobetrotterにしろ、周囲の世界中のみんなをひきつけるプレゼンを出来たのは、(私達の努力もさることながら)、日本という国が魅力的だったからだと思います。そんな歴史や文化、マインドや遺産を築き授けてくれた先人達に感謝するとともに、少しでも日本が世界に貢献できるよう、MBAでスキルをつけ、今後の人生貢献していきたいと感じた次第です。

こんな風に、UNCではメンバーの多様性が評価され、それを表現する機会を学校側も意図的に多く用意していることもひとつの特徴です。次はどこの国が発表するのか、今度は参加者として楽しみです。

2011年11月29日火曜日

StrategyのClassについて

こんにちは、UNC Kenan-Flagler Business School 1年生のTakuです。今回のブログではコアカリキュラムの一つ「Strategy」のクラスを紹介します。

毎授業ダイナミックな議論をファシリテートすること、全生徒の名前を覚えていること、子供が6人いる子だくさんパパで有名なChristopher Bingham 教授はUNCでもっとも人気のある教授の一人です。今回のケースのテーマは「TOYOTA-Launching Prius」、Chrisの下、活気のある授業となりました。

まず導入として、「プリウスが顧客に与える価値」について全クラスでディスカッションを行いました。節約できるガソリン代に比べてプリウスの価格は割高です。にも関わらずなぜプリウスが世界的に売れたのでしょうか。様々な意見が飛び交いました。

名物教授Chirsとディスカッションの様子

次はグループディスカッションです。「TOYOTAが持つ伝統的な強みとはなにか」、「プリウスの開発を成功に導くためには何が必要だったのか」、「それらはTOYOTAの伝統的な強みをさらに強化できたのか」、このテーマに基づき、4名程のグループに分かれてディスカッションを行いました。写真からもお分かりになる通り、和気あいあいとした
ディスカッションがあちらこちらで行われています。

各グループのディスカッションの様子。カメラを向けられて笑いをこらえきれないクラスメイトのY


最後に各グループがディスカッションで話し合った内容を発表しさらに、それついて全体でディスカッションを行いました。
私はここで、「従業員の会社に対するロイヤリティーの高さ」を強みとして発表し、「会社と従業員の信頼関係が誇りや忠誠心を生み、一人一人が率先して現場で改善活動に取り組む。この一連の流れがTOYOTAを支えている」と説明しました。発言を受けてクリスから、日本の雇用形態について説明を求められため、日本の典型的な終身雇用性について簡単に説明しました。外国人学生にとって、一つ企業で40年近く働くということは想像できないことのようでしたが、「安定した環境の中だからこそ個々の従業員が会社に貢献しようと率先して働いている」とを説明すると、皆、納得したようです。

最後にChirsが「TOYOTAの持つ伝統的な強みを転用できたからこそプリウスの開発に成功した。企業のコアコンピテンシーは表面的なものではなく様々なものに適用できる」と締めくくり授業は終了しました。

アメリカ人学生とのディスカッションの中で、薄れてゆく伝統的な日本企業の強みと魅力を再発見できた有意義なクラスでした。

2011年11月13日日曜日

UNC Kenan-Flagler Business School 卒業生・在校生による体験談

『UNC Lifeについて聞かせてください!』、『印象に残っている授業・教授を
おしえてください!』、『ずばり合格体験談聞かせてください!』そんな
アプリカントの皆さんの数々の問いかけに、今回も卒業生・在校生が熱い
思いでおこたえします。

◆ 日時:12月10日(土)15:00-16:30
◆ 場所:アゴス・ジャパン@渋谷
◆ 対象:どなたでも参加できます。
◆ 地図:http://www.agos.co.jp/about/map/

◆ 予約:
参加ご希望の方は、以下のタイトル名でお名前を明記の上、こちらのアドレス
(kane2008[アットマーク]gmail.com) までメールをお送りください。

メールタイトル: 12月10日開催 『UNC Kenan-Flagler Business School
卒業生・在校生による体験談』に参加します

※ノースカロライナ大学チャペルヒル校ケナン・フラグラー・ビジネス・スクールとは?
1789年の開校以来、222年という歴史をもつ全米最古の公立大学のビジネス・スクール。
同スクールのMBAプログラムは Wall Street Journalで全米トップ6位にランキング。
(2010年度)

2011年10月21日金曜日

公式ウェブサイトリニューアル

UNC Kenan-Flagler の公式ウェブサイトがリニューアルされました。各種情報も最新化されていますので、日本語ウェブサイトと合わせてご参照下さい。

http://www.kenan-flagler.unc.edu/

2011年10月13日木曜日

公式インフォメーションセッションおよびレセプションのご案内

Class of 2013のYasです。

UNC Kenan-FlaglerのAdmissionと日本人卒業生による、公式インフォメーションセッションおよびレセプションのご案内です。

今年の11月1日~2日にかけて、Admission DirectorであるSherry Wallaceが東京を訪問します。アプリケーションプロセスが佳境に入る中、こうしたイベントに参加する時間をどのように捻出するかはアプリカントの頭を毎年悩ませていますが、Sherryと直接やりとりした内容をエッセイやインタビューの受け応えに盛り込むことは、より具体的でインパクトのあるアプリケーションを作成することにつながりますので、是非ご参加下さい。

今回開催されるセッションは以下の通りです。

■11月1日(火) MBA Fair 合同セッション (presented by QS World MBA Tour)
  時間:17:00-21:00
  場所:ホテルニューオータニ (千代田区紀尾井町4-1)
  URL:http://www.topmba.com/qs-world-mba-tour/asia/tokyo
  申込:上記URLよりお申し込み下さい。

■11月2日(水) UNC単独セッション (日本人卒業生も参加します)
1) インフォメーションセッション (Q&A形式)
  時間:19:00-19:50
  場所:アゴス・ジャパン (渋谷)
  地図:http://www.agos.co.jp/about/map/
  申込:下記 2) をご参照下さい。

2) レセプション (立食形式)
  時間:20:00-22:30
  場所:カフェ・ベルマーレ (渋谷)
  地図:http://caffe.belmare.jp/img/map.gif
  URL:http://caffe.belmare.jp/
  申込:以下の3つのうちいずれかの件名で、Class of 2008 の中村 (  )まで参加申込メールをお送り下さい。メールの本文には、参加される方のお名前を記載頂くようお願い致します。

【件名】
  • 11月2日(水)UNC主催 インフォメーションセッションに参加します
  • 11月2日(水)UNC主催 レセプションに参加します
  • 11月2日(水)UNC主催 インフォメーションセッションおよび、レセプション(両方)に参加します
アプリカントの皆さんが大変忙しい時期にあることは、Sherryや卒業生も十分理解しています。個々の都合により、遅れての参加・途中退出をしなければならない場合は、事前に申し出て頂ければ結構です。

皆様のご参加をお待ちしています。


※ここからは、より個人的な見解です。在校生の総意ではありませんが、参加される方の一助となれば幸いです。

公式なインフォメーションセッションに出席する際、何を質問すれば良いか分からない、ということがあるのではないでしょうか。(私はありました。)アプローチの仕方はいくつもありますが、鍵となるのは「その質問をする理由が明確であること」「質問が具体的であること」だと思います。

1つのアプローチとして、自分のキャリアと関連があるプログラムについて聞き出す、という方法があります。例えば、「自分はこのようなキャリアに興味があり、UNCにはXXXというプログラムがあることを知った。このプログラムの内容について教えて欲しい or 他に特徴的なプログラムがあれば(見逃していたかも知れないので)教えて欲しい。」という質問の仕方です。なぜその質問をしているのか(自分のキャリアの志向etc.)を伝えることで、回答者も答えやすくなりますし、そこで得た情報はエッセイやインタビューにダイレクトにインパクトを与えます。

もう1つのアプローチとしては、アドミッションが求めていることについて間接的に聞き出すことだと思います。例えば、「エッセイのX番目を聞くのはなぜか?」といった質問です。こうした質問に対する回答内容から、各校がどのようなアプリカントを求めているのかを推察することができます。(私の場合は、UNCの例ではありませんが、「なぜエッセイの数がこれだけしか無いのか」「なぜここまで語数制限が厳しいのか」「将来のキャリアビジョンについてエッセイで聞かないのはなぜか」といった質問をしました。アドミッションからはポジティブな反応と、そこに込められた意図や背景について、具体的な回答を得ることができ、大変参考になりました。)

以上、皆様のお役に立てば幸いです。

2011年8月28日日曜日

Class of 2013 合格体験記

Class of 2013のYasです。
前回の学校説明会のご案内を含めると、2回目の投稿になります。

今週のノースカロライナは、ハリケーン「アイリーン」の直撃を受けたり、北隣のバージニアを震源地とする地震に見舞われたりと、何かと落ち着かない1週間でした。幸い、Chapel Hillでは大きな被害は出ていないようです。

さて、この度、日本での学校説明会開催に合わせまして、Class of 2013の合格体験記を更新しましたのでご連絡します。

http://public.kenan-flagler.unc.edu/mba/JapaneseApp/applicationdata_report_2013.html

私たちの体験記が、アプリカントの皆さんの出願準備や学校選びの一助となれば幸いです。

それでは、引き続き頑張って下さい!

2011年8月8日月曜日

学校説明会のご案内


来たる8月28日(日)の14:00~15:30に、UNC Kenan-Flagler Business School (MBA)の学校説明会を開催致します。

◆日時: 8月28日(日) 14:00-15:30
◆場所: AGOS Japan様 (http://www.agos.co.jp/about/map/index.html)
◆参加申込: https://www.agos.co.jp/onlineservices/modules/agendax/?op=view&id=2001

◆卒業生からのメッセージ
  『トップスクールだったらどこへ行っても一緒ではないのですか?』
  『出願校選びで大切なことはなんでしょうか?』
  『チャペルヒルでの2年間でなにが変わりましたか?』
  『卒業後はアルムナイとしてどのような取り組みをなさっていますか?』
  『ずばりWhy UNC?』
  そんなアプリカントの皆様の質問に、卒業生が熱い思いでお応えします。

今回は卒業生が主催の、アドミッションとは無関係のイベントですので、肩肘張らずお気軽にお越し下さい。

2011年6月1日水曜日

Kenan-Flagler で学ぶファイナンス

Class of 2012のTIです。

五月になり夏休みが始まると、インターンシップや旅行などで多くの学生がチャペルヒルを離れます。しかしながら、先週所用で学校に立ち寄ると、結構な数のMBAやBSBAの学生がスタディールームやカフェテリアで勉強していたので少々驚きました。良く見てみるとその中の何割かは今月上旬に行われるCFA (Chartered Financial Analyst)受験の為の勉強をしていたようです。

金融業界へのキャリアチェンジやスキルアップを目指す学生を中心にCFA受験をする人は当校にも多くいますが、Kenan-FlaglerはCFA InstituteによってCFA Program Partnerに認定されており、CFAのカリキュラムを積極的に採り入れたり、CFA取得を目指す学生を後押したりしています。まず、Investment Management Concentrationを選択する学生はその必須科目を履修することにより、CFAのLevel 1からLevel 3までの全カリキュラムの7割以上がカバーされます。この7割以上というのがPartner Schoolとして認定されるための条件ともなっているのですが、これによる相乗効果で効率的に学校の勉強と試験の準備とを両立させることが出来ると思います。また逆にLevel 3の試験に合格していると、Investment Management Concentration取得のための必須科目のうち、Portfolio Management, Quantitative Methods in Finance, Fixed Incomeの3クラスが免除となり、その分の単位を選択科目履修に充てることが出来ます。加えて、毎年数名のLevel 1受験生に奨学金が与えられる為、受験費用の負担を無くす事も可能です。その他にもノースカロライナのCFAソサエティーとの交流イベントなども行われ、CFA保持者から受験やキャリアに関するアドバイスを貰ったりする機会もあります。

この他にも、10台ほどのBloombergを備えた本格的なCapital Markets Labや一年を通して実際にポートフォリオ運用を行うApplied Investment Managementのクラスなど、学んだ知識を実践する為の様々な機会が用意されています。また、Training The StreetやFinancial Training Partnersなどのウォールストリートを中心にトレーニングを行っている専門業者を使ったセミナーやワークショップも数多く開催され、投資銀行のトレーニングプログラム並みの実戦的なスキルを身に付ける機会も与えられます。この様にKenan-Flaglerは金融の分野にも相当力を入れています。ご興味やご質問のある方はぜひ在校生の方までお問い合わせ頂ければと思います。

2011年5月18日水曜日

GIE (Global Immersion Elective) – Turkey & Croatia

Class of 2012 のTEです。

4月末でMOD4のファイナル期間が終わりスクールはサマーブレークに突入しました。私はその翌日からGIEと呼ばれる2週間の海外研修型プログラムに参加し数日前にチャペルヒルに帰ってきました。GIEのいくつかのプログラムはスプリングブレーク中に実施され、今回は中国、南アフリカ、トルコ&クロアチアの3プログラムが実施されました。私はそのうちのトルコ&クロアチアGIEに参加しました。

MOD4中に行われた4回計12時間のプレクラスでは、UNCおよびDUKEで当地の経済・文化等を研究している人がスピーカーとして登場し、歴史的背景を含めて現在の経済・政治情勢についてレクチャーしてくれました。かねてよりトルコのいわゆる世俗主義の実情について大いに興味をもっていたため、トルコ人研究者の「本音」を交えた説明を聞けたときはとても興奮しました。

現地滞在中は会社訪問がスケジュールの中心となり、合間の時間を埋めるように観光とフリータイムを楽しむ時間がありました。
①大規模コングロマリット、自動車、観光ホテル、マリーナ、飲料、ワイン、菓子、香料、サッカークラブという幅広い業種に渡った会社訪問を通じたビジネスの実情に対する理解、
②シンクタンク、大学、行政府、アメリカ領事館訪問を通じたマクロ的視点からの補強、
③観光や現地住民との交流を通じた文化の理解、
の3つが有機的に組み合わせることがGIEのプログラムとしての価値を高めているように感じました。

一方で2週間の旅程を14名のクラスメートと行動をともにしお互いを良く知るようになったこともGIEの本質的部分であったと感じています。日本人留学生としてクラスメートとの文化的バックグラウンドが大きく異なる自分にとっては、むしろそれが最も価値あることではなかったかと感じています。

GIEは事後レポートの作成・提出をもって締めくくられます。提出期限は帰国後3週間以内。時間的な余裕は十分にあるので旅行の余韻に浸りつつ、現地で書いたメモを見直しながらレポートのためのリサーチに取り掛かったところです。

2011年4月28日木曜日

フレームワーク

USKです。今日で1年生の授業が終わってしまいました。
感傷はさておき、MBAでの勉強といえば、ケースとフレームワークです。
留学前はフレームワークが何なのかよく知りませんでしたが、「考え方の枠組み」と訳すのが適切です。物事の分析の切り口を明らかにして、漏れがないように、考えを整理するためのツールです。
SWOT分析や、マイケルポーターのFive Force、Value Chainは、フレームワークの代表選手です。教授からフレームワークを武器として与えられ、学生はケースの分析に立ち向かいます。
復習がてらこの1年に習った主なフレームワークをおさらいすると、

・EPO(Effort-Performance-Outcome): 部下のモチベーションをあげるための仕組み。
・ABCD(Acquire/Bond/Comprehend/Defend): 社員が気持ちよく働くための4つの条件。
・SMART(Specific/Measurable/Ambitious/Reasonable/Timetable): 部下への仕事の指示、フィードバックで気をつけること。
・VRIN(Valuable/Rare/Inimitable/Non-substitutable): 新製品の優位性を分析する。
・Value Net: 企業をとりまくエコシステムを分析する。
・Rodger's Framework: 新製品が市場への浸透しやすさを、6つの切り口から分析する。
・3A(Aggregation, Adaptation, Arbitrage): 海外戦略は3つの要素のバランスで形成される。
・ADDING(Adding volume, Decreasing cost, Differentiating, Incresing industry attraction, Neutralizing risk, Generating Knowledge): M&Aを評価する際の切り口。

中には「何だこれは?」と言いたくなるような、こじつけた名前のものもあります。
こうしたフレームワークは、ビジネス書やインターネットで知ることはできます。しかし、根底に流れる思想を理解して実際に使えるようになるために、教授の授業やケーススタディは欠かせないように思います。実際のビジネスシーンに戻り、フレームワークをいかに活用できるか、楽しみなところです。

2011年4月24日日曜日

BlueCup

Class of 2012のKです。
今回は今週行われたBlueCupについてご紹介したいと思います。
BlueCupは、近くにあるDukeとUNCのMBA同士の年1回行われる共同イベントで、サッカー、野球、バスケット、バドミントン、卓球等多くのスポーツでお互い競い合うイベントです。今週の水曜日の男子マラソンから始まり、土曜日まで行われ、最後はDukeとのSocialで終わります。
私は今年はBadmintonに参加しました。一勝一敗でしたが、TotalではDukeに惜しくも負けてしまいました。ただ普段近くにいながらお互いに忙しいためなかなか交流する機会がないので、競技も当然楽しめましたが、Dukeの学生との会話も非常に盛り上がって楽しかったです。

今年は男子バスケ、ゴルフ以外はほとんどDukeに負けてしまったようです。昨年UNCが勝利を納めたので油断してしまいましたかね(笑)。
また、これは本日最後に行われたSocialの写真です。非公式ながら、ビアポン大会が行われ、すごく盛り上がっておりました。来年は是非UNCに勝利をもたらしたいですね。Go Tar Heel!

2011年4月12日火曜日

Admitted Student Weekend

先週4月8日金曜日から10日日曜日にかけて、合格者がUNCを見に来るAdmitted Student Weekendがありました。在校生のパネルディスカッション、各クラブからの説明、毎晩ディナー&飲み会、アパートからの勧誘など、色々なイベントが行われました。

合格者の方々とお話させていただいたのですが、UNC進学を決められた方、まだ他校と迷っている方と、両方いらっしゃいました。時間、お金、機会損失など様々な面から見て、進学先を決める(そしてそもそもアメリカの大学院に行く)のはとても大変だと思いますので、どうにか最後は自分で納得のゆく決断ができるといいなと思います。自分はたまたま迷わなかった(絶対アメリカの大学院に来たいと思っていた&UNCしか受からなかった)のでAdmitted Student Weekendは参加しなかったのですが、色々な人の意見を聞くこと、そして自分の目で学校を実際に見ることが学校を選ぶのに役立つこともあると思います。

2011年4月6日水曜日

雑感 in Mod IV

Class of 2012のKojiです。

光陰矢の如し。月並みな言葉ですが、Round 3の合格発表があり、Mod IVも残すところ1ヶ月を切った現在、時間の経つのは早いものだと痛切に感じます。合格の報に接して安堵したのも束の間、入学・渡米準備に忙殺される一方、待ってましたとばかりに振られた多量の仕事の処理に追われていた1年前が昨日のことのようです。

そんな感傷もそこそこに、進行ペースがやたらと早いMod IVの授業と、年度末に向けて目白押しのイベントが時間の流れを更に加速させます。

今学期の履修科目は必修が1つのみで選択科目が4つ。その中で選択科目の1つ「Financial Statement Analysis」に触れたいと思います。自身のバックグラウンドが「銀行」であり、中でも「企業審査」経験が長いので馴染みの分野とも言えますが、アジア、欧州の企業審査の経験等も踏まえ、基本に立ち返りつつも、ビジネス・スクールという場で「財務分析がどのように教えられているのか」にも個人的な関心があったので選択しました。

長年続くコースで、講義内容やケース・アサインメント含めてよくストラクチャーされており、John Hand教授(イギリス人)のパッション、強いアクセント、ユーモア、大げさなジェスチャーと併せて飽きさせません。タイプは各々違うとはいえ、Mod Iの必修科目Accountingの講師Mark Lang、Mod IIIのTax in FinanceのEd Maydew(3人ともシカゴ大学出身)もそうでしたが、「会計」という退屈な響きの科目で講師として生き残るにはユーモア、個性が欠かせないのでしょうか。

講義内容そのものは、その名のとおり財務諸表分析。ただ、単に財務諸表から収益性・財務効率・流動性・レバレッジ等の各種指標を「読み取る」のではなく、underlying businessの実態、置かれた経営環境、経営陣のインセンティブ等の周辺情報等を紡ぎ合わせて、実際の財務状況を「掘り起こして」評価することに主眼が置かれています。今までの授業では、極端に言えば、強烈な業績連動の報酬体系の下、「グレーゾーンならやった者勝ち」という思考形態を所与として、「粉飾」を見抜く分析力の養成です。続いて、信用力評価、Valuation、Governance等を取り扱う予定です。様々な分析手法の講義もありますが、ケースが約6割程度を占めていることに加え、各ケース自体の内容も濃くかなり充実しています。

グループ・アサインメントも2名のグループで行うので議論も濃密です。元会計コンサルタントの学生と組んだのですが、これがまたディマンディングで大変。ミーティングでかなり摺り合わせてレポートの準備に取り掛かった筈なのに、仕上げの段階での度重なる電話での議論で、あっという間に携帯電話のクレジット(プリペイド式)を使い果たす羽目に。。。その日は、その学生の結婚記念日で奥さんとディナーがあるとか言っていたにも関わらず、ギリギリまで取り組む姿勢に頭が下がりました。会計事務所の裏事情等も色々と教えてもらったのも副産物でした。

とまあ、こんな感じであっという間に時間が過ぎていくのですが、夏休みの準備もまた大変。目線も上げて残りのModを過ごしていきたいと思います。

2011年3月30日水曜日

プレゼンテーション強化月間

Class of 2012 のYasです。
さて、突然ですが、以下のリストは何のランキングだかわかりますか?

1. Snake
2. public speaking
3. heights
4. claustrophobia(閉所)
5. spiders and insects
6. needles and shots
7. mice
8. flying

...ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれ、アメリカ人の怖いものランキング(American's top fears)だそうです。今回は世界的に有名な調査会社Gallup社のものを使いましたが、だいたいどこが調査しても1位か2位にPublic Speakingがランキングされるとのこと。僕の勝手なイメージでは「アメリカ人にとって人前で話すことなんか余裕なんだろうな」と思っていましたので、プレゼンテーションのクラスで教授からこの事実を聞かされた時には驚くとともに、何だかほっとしてしまいました。実際今クラスを受けていてアメリカ人のスピーチを間近で聞いていますが、普段話の上手い人でさえ、人前に立つと声が上ずったり、手や足が小刻みに震えたりしているのがわかります。

私自身、人前で話すことは大の苦手で、昔からできるだけ避けてきました。しかし、仕事の責任が重くなればなるほど求められる能力であることも事実です。今学期から心機一転、アメリカ人同様、自分のFearを克服しようと思い、授業への徹底的な準備と学校のToast Masters(プレゼンテーションクラブ)への毎週参加を自分に課すことにしました。まだ始めたばかりですが、Toast Mastersで日本の話をして「今日の話面白かったよ」なんて言われると、次への意欲が湧いてきます。また悪い所(a/anの回数,Pace,Eye-contact等)を正直に指摘してくれるのも今しか得られない経験だと思っています。このMod4をプレゼンテーション強化月間として頑張ります!

2011年3月26日土曜日

Doing Business In Mexico

DBIというグローバルプログラムがあります。
3月か5月の休みの期間を利用し、1~2週間の間、別の国のビジネスや文化を体験することができるプログラムで、各国のビジネススクールと提携して実施されます。基本的に、現地でのスケジュールや宿泊先については、提携校がコーディネートしています。DBIというのはDoing Business Inの略であり、プログラムの正式名称はDoing Business In Mexicoなど、国名が後ろにつきます。今年、実施された国はArgentina/China/Thailand/Brazil/Mexicoの五カ国でした。

私はSpringBreakを利用して、Mexicoへ行ってきたのでレポートしたいと思います。提携校によって、プログラムの内容も質も異なります。この記事ではDBI Mexicoのみを取り上げます。MexicoではIPADE Business Schoolと提携して実施され、UNCのほかにもアメリカ、ヨーロッパなどの学校からの生徒が約50名参加していました。費用は$650(プログラム/宿泊費込み)と格安、期間は1週間でした。

事前/事後の負担が軽い
DBIはプログラムとして非常に負荷が軽いのが特徴です。DBIにあたり必要なことは、
*授業登録時のアプリケーション(1枚)
*帰国後にレポートもしくはプレゼンテーションスライドにプログラムの感想をまとめる
の2点です。あとはプログラムの期間中に現地に行くだけ。事前のアプリケーションは、なぜその国に行きたいのかを綴ります。帰国後のレポートは、現地で取った写真を貼ったり、思い出を綴ったりと、楽しい作業です。
UNCではGIEというグローバルプログラムもあります。GIEは事前に授業やレポート、プレゼンテーションなどもあり、現地以外での負荷が高い授業になりますが、DBIはそれに比べてとても気軽に参加できるのが特徴のひとつです。

フルタイムの学生とコミュニケーションがとれる
IPADEにはInternational Weekという週があり、IPADEの学生とDBIに参加している留学生が一緒にプログラムに参加できるようになっています。10人のスタディーチームを組みますが、そのうち2人が留学生、8人がIPADEの学生となっています。このチームメンバーとは、毎日朝ごはんを一緒に食べ、ケースのディスカッションをし、チームプレゼンテーションの準備をします。外に食事を食べに行くときなども、現地の学生が必ず留学生をサポートするようになっており、安心です。
プログラムへ参加前には、留学生とIPADEの学生は別々にアクティブティをするのではないかと想像していたのですが、いい意味で期待を裏切られ、多くの学生とコミュニケーションをとることができました。

メキシコ三昧
プログラムは、アカデミックとカルチュアルな部分が程よくミックスされています。アカデミックな部分では、メキシコビジネスのケースやCEOの講演、メキシコのビジネス文化の理解、メキシコでの政治とビジネスの関連に関するディスカッションなどがありました。そのほか、カルチュアルな部分では、マヤ文明を代表するピラミッドの見学、メキシカンワインのテイスティング、メキシコ料理三昧など盛りだくさんでした。

DBI Mexicoは、期間・費用・ワークロードのバランスが非常によく、満足度の高いお勧めのプログラムです。

2011年3月13日日曜日

Portfolio Management Game

Class of 2012のTIです。
今回はMod III期間中にInvestmentsのクラスの一環として行われたPortfolio Management Gameについて書いてみたいと思います。

このInvestmentのクラスはMod IIIとMod IVにわたる選択科目です。Mod IIIではポートフォリオ理論や資本資産評価モデル(CAPM)、マルチファクターモデル等を中心に履修しましたが、Mod IVでは債券やデリバティブなどにトピックが移る予定です。Mod IIIが始まると同時に、このクラスを取っている学生は3~5名でチームを作りPortfolio Management Gameに臨みました。このゲームはStockTrackというオンラインのプログラムを使い、各チームごとに与えられる架空の百万ドルをMod III期間中に投資運用し、そのリスク調整後リターンを競うというものです。Mod中最後のクラスで各チームは投資戦略と運用結果についてプレゼンをし、レポートを提出する必要があります。StockTrack上のデータはすべて実際のマーケットのものがリアルタイムで反映されており、取引できる金融商品も米国の株式や公社債をはじめ、外国株式、投資信託、商品先物など多岐に亘ります。StockTrackのインターフェースも、実際のオンラインブローカーを通して売買をしているようなリアルな感じが良く出ていたと思います。

私のチームでは、ポートフォリオの80%をベンチマークであるS&P500をトラックするコアポートフォリオ、残りの20%を高めのリスクを取って追加リターンを上げるサテライトポートフォリオとして分け、ベンチマークに近い抑え目のリスクを基により高いリターンを目指す戦略を取りました。コアポートフォリオを組成する際には、まずS&P500インディックス中の各10業種に対し、チームメンバーの相場観によりオーバーウェイトやアンダーウェイトなどの調整を加えました。その後各業種から規模や最近の値動き、アナリストによるレーティングなどを考慮して有望な2銘柄ずつを選別して、合計20銘柄をコアポートフォリオに組み入れる事としました。サテライトポートフォリオに関しては、BRICsを中心とした新興国銘柄をリサーチし、ブラジルの石油探索会社、インドのITコンサル会社、中国の通信会社、銅の先物の4銘柄にほぼ4分の1ずつ投資する事にしました。

ゲームの開始日は1月10日でしたが、リサーチ等に時間がかかったため実際にポートフォリオに投資出来たのは1月18日。それからクラスの最終日である2月22日までがゲーム期間となりました。期間中特に大きな市場やポートフォリオの変動はありませんでしたが、他の数チームは変動の比較的大きかった商品先物に相当の額を注ぎ込み、6、7割を超えるリターンを上げていたりもしました。(その反面、運用額の大半を失ってしまったチームもありましたが、、、) 他のチームが大儲けしているのを見ていると、ハイリスク戦略への誘惑も大きかったのですが、「実際に本当のお金を投資した場合にも同じ事をするだろうか?」と言うことを自らに問いかけ、当初の投資方針を変える事はしませんでした。

最終的な結果は2.93%の期間リターンで、ベンチマークS&P500の5.23%を下回ってしまいました。コアポートフォリオの構成銘柄が少なかった分ベンチマークをトラックしきれなかったのと、インフレ懸念等から新興国市場が低調でサテライトポートフォリオが期待した程のリターンを上げられなかったのが大きな敗因だと思っています。最後のクラスで行ったプレゼンで投資方針と運用結果を説明した際には、聞いていた教授は結構我々のアプローチが気に入っていたみたいでしたので、結果が伴っていれば言う事は無かったのですが、、、

このクラス自体は非常にアカデミックで、テンポ良く進んでいく様々な理論その説明に付いて行くのが結構大変でしたが、このゲームを通じてこれらの理論をより実践的に身に付けることが出来たと思います。やはり実際の市場のデータを反映していた為、臨場感たっぷりに投資ゲームを楽しめたと思います。

最後になりますが、今回の地震・津波の被害や影響を受けられた方皆様には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り致します。

2011年3月6日日曜日

子女教育

Class of 2012 のTEです。

スクールは現在春休みの真っ只中です。GIE等の海外プログラムに参加する人、長期プロジェクトに精を出す人、チャペルヒルを離れて旅行を楽しむ人、それぞれの学生が思いのままに2週間の休みを有意義に使って楽しんでいるようです。私は小学校に通う子供のスケジュールにあわせてチャペルヒルに残り、入学以来いつか読もうと溜めていた本を一気に読んだり、体力増強のためにジョギングやその他いろいろなエクササイズに耽っています。加えて子供が通う小学校に毎日顔を出すようにしています。

住居から歩いて5分ほどの距離にある公立小学校に通う娘にとってもアメリカでの生活は私と同じように大きな挑戦であるはずであり、入学以来、学期間の休みになると娘のクラスルームに行って娘の様子を見るようにしています。娘のクラスルームには20人の生徒に対して2人の先生と常時数人の親が滞在しています。生徒の親には小学校で何らかのボランティアワークを行うことが求められており、数名の親が交代でクラスルームに来て先生と同様に生徒の面倒をみたり指導をすることになっています。複数の大人の眼がクラスルームにあることはいろいろな意味でポジティブに働いているようで、子供を預ける親としても安心できるのではないかと思います。

私と妻はボランティアワークの一環として、私の休みのときに娘のクラスの時間割りを少しもらって日本文化の紹介をするようにしています。世界地図を広げて日本の場所を教えるところから始めて、食べ物、着物、アニメのキャラクターを紹介したり、折り紙教室をしたりもしました。先週は、たまたま娘のクラスメートが日本を紹介する本の中に書いてあった「さくら」の歌と桜の写真に興味をもっていると先生から伝えられたため、日本人にとって桜がどういうものかを説明して、娘にピアニカで演奏させてさくらの歌をクラスで歌いました。「日本のアカデミックイヤーは4月に始まって3月に終わるから、桜が咲く時期に友達と別れたり新しい友達に出会うんだよ」と説明したところ、娘の先生が妙に感心していました。

娘のクラスルームに行くことは私にとってもアメリカ社会の一端を垣間見る貴重な経験となっています。シャイで英語が不得手な娘を気遣ってくれるクラスメートの姿を見ることは私にとって嬉しいことであると同時に、他人への気遣いとカジュアルな人間関係の構築に価値を置くアメリカ社会の原点を見る思いがします。毎朝クラスが始まる前に右手を左胸にあてアメリカ国旗に向かって国家に対する忠誠の誓い(Pledge of Allegiance)を暗唱する際は、私も妻も立ち上がって国旗に向い静粛しています。(娘が当然のように誓いを暗唱している姿を初めてみたときは少し驚きました。)

チャペルヒルはUNCを中心とした文教地区として名高く、娘が通う小学校を含めたチャペルヒルの複数の公立小学校が全米の小学校ランキングの上位にランクされています。小学校の生徒はUNCや隣町にあるDUKE関係者の子女が多く、私がUNCのロゴが入ったパーカーを着て小学校に行くと「TAR HEELS(UNCのチーム名)のファンなのか?」とか「僕の家族はみんなDUKEなんだ」といったことを娘のクラスメートから言われます。幼稚園に通う息子のクラスでもすでにTAR HEELS派とBLUE DEVILS(DUKEのチーム名)派に分かれており、アメリカにおける大学と町の関係の深さを容易に感じることができます。日本に比べて大学への愛校心が非常に高いと言われるアメリカですが、ここチャペルヒルにいるとその理由が簡単にわかる気がします。

明日、息子の幼稚園と娘の小学校にUNCのカロライナブルーのパーカーを着て行けば、複数の子供が私のところに寄ってきて「UNCやったね!」と言ってくれること間違いなしです。なぜなら、昨晩のカレッジバスケットボールの地区最終戦でUNCがDUKEを破り地区のレギュラーシーズン優勝を決めたからです!

2011年2月27日日曜日

GIE India & UAE

USKです。前回に続き、GIE関係で。
今シーズン、GIEは5コース用意されました。
Spring Break(2月末から3月上旬)
・Argentina & Brazil
・India & UAE
Summer Break(4月末から5月上旬)
・China
・South Africa
・Turkey & Croatia
このうち、India & UAE が一番人気で、1,2年生含め29名の学生が参加します。
かくいう私もそうで、今日、約24時間かけてデリーに到着しました。
半数の学生が乗る予定だったラーレーダーラム発のフライトが突然キャンセルになったため、全員そろうのが1日遅れるなど、波乱含みの幕開けです。

今日まで、3時間×4回の事前授業のほか、
"Innovation & Entrepreneurship in Developing Economies"(Lisa Jones Christensen)というUNCを代表するようなSustainablity系の授業を受けて、新興国でのビジネスについて知識を積んできました。
またインド人同級生からは、物価の目安を聞き、値切り方を教えてもらいました。
その他、シャワーの水を口に入れない練習(水道水が危険らしい)や、映画"Slumdog Millionaire"を見て気分を盛り上げてきました。

デリー、ムンバイに各4日滞在し、Yes Bank(投資銀行), Godrej(家電など), Reliance(石油化学)といったインドを代表する企業を訪問します。UAEでは、ドバイとアブダビでEmirates(航空),Burj Al Arab(7つ星ホテル。泊まりません。見るだけ。)などを訪問します。

文化を学ぶという面では、タージマハル見学、モスク礼拝、砂漠体験、ヨガ体験、ゾウに乗る、ラクダに乗る、リクシャーという三輪車に乗る、など参加者の興味次第で盛りだくさんです。

2週間ぎゅう詰めのスケジュールですが、しっかり楽しんできたいと思います。

2011年2月19日土曜日

Final Exam、GIE、そしてCase Competition...

Class of 2012 のKです。

来週はいよいよModⅢのフィアナル試験です(何故か私が投稿するときはファイナル試験の最中です。。。)。その後はSpring Breakが約2週間ありますが、インターン捜しに専念する人、旅行に行く人等様々ですが、学校の活動としてはGIE、DBJ等海外(一部は国内)に赴き現地での研修を行うアクティビティも行われます。私はその中のGIE(Global Immersion Elective)のうち、南アメリカコースに参加します。

GIEの大きな目的は、異文化に触れて国際性を養い、海外適応度を高めることがその第一目的としており、コース期間中には数多くの現地企業を訪問することになります。また、文化を学ぶために様々なアクティビティも組み込まれております。今年の南アメリカGIEは約20名参加して、2ヶ月前から2週間に一度夜授業を行い、各産業の分析、訪問企業の分析等を行ってきました。実際にブラジル・アルゼンチンから来ている留学生を招いてお話を伺ったりもしました。そして最後の授業が先日行われたのですが、その授業のスタートに、サンバを習う時間がありました。



今回、幸運にも我々の訪問期間中にカーニバルがあり、それに実際に参加することができるので、各生徒も結構真剣に学んでおります。1時間少々の授業ですぐに踊れるようになるほどサンバは簡単なものではない(ダンスの中では一番難しい部類に入ると思います)ですが、基本ステップを学んでしまったら、もうみんな心はブラジルに・・・。非常に楽しいひとときでした。来週末からいよいよ南米へ。フィアナル試験をなんとかクリアして、十分GIEを楽しんできたいと思います。

また、クラス外の話が続いているので、私も少々。UNCでは、2月11日に全米不動産コンペティションがアメリカ及び世界の大学から生徒が集まって開催されました。今回のお題はなんとウルグアイの不動産開発。。。南米の中では不動産開発が活発な方で、非常に面白いケースが出題されていました。結果はUNCは健闘しましたがTopにはなれませんでした。その後の晩餐会では各大学からきた生徒たちとの交流を深めることができました。

私も、今度4月に行われるArgus全米コンペティションにUNCを代表して4名のアメリカ人と一緒に参加することになりました。企業が協賛ということもあり賞金が非常にいいので、みんなで頑張ってiPadを購入しようと意気込んでおります。

2011年2月12日土曜日

STAR Project

水曜日に宿敵Dukeとのバスケットボールの試合がありました。前半を14点リードで折り返したのですが、後半相手のエースのオフェンスを止められず逆転負けを喫してしまいました。残念!

バスケットボールのことばっかり書いてもしょーもないので少し学校のことを書きます。

去年秋よりSTAR(Student Teams Achieving Results)という学校のコンサルティングプロジェクトに参加しています。私の関わっているプロジェクトはGlobal STARというやつで大手消費財メーカーの製品のアフリカ市場参入のマーケティング戦略を提案するというものです。具体的には紙オムツを、布のオムツしか使ったことがないあるいはオムツ自体を使う習慣がないナイジェリアでどうやって売るかという問題を解決するのです。入学前から発展途上国のマーケットにとても興味があり、そのような場所でビジネスをするのはどのようなことなのかを体験し、考える良い機会となっています。

おおまかなスケジュール:
11月 書類選考
12月 チーム発表(私のチームは2年生MBAのプロジェクトリーダー、1年生MBA4名、ビジネス専攻の学部生2名の計7名です)
1月 クライアントと顔合わせ/最初の仮説立案
2月 リサーチ
3月 現地調査
4月 提案

と約半年のプロジェクトです。ただこのSTAR、仕事量がなかなか多く、週2回のミーティングのみならず、なにせ事前知識がゼロなのでミーティングの準備と調査で膨大な時間がとられます。同級生がこのブログで書いている通り、選択科目オンリーのMOD3になっても他の授業の課題や、様々な学校内外のイベントがめちゃめちゃたくさんあり時間の確保には苦しみます。

それでもクライアントは学校にお金を払って私たちチームを雇っているのですから、どうにかして最後にはバリューを出せる提案をしたいものです。

2011年2月8日火曜日

雑感 in Mod III

1年生のKojiです。

授業と課題とミーティングに終始追われていたMod IIとは大きく代わって、Mod IIIは自分の時間が多くなりました。就職活動も大変なようですが、在校生も全体として、より様々なActivityにより多くの時間を割いているように感じます。私も、毎年のように掲げるダイエットの目標を今年こそは実現をと、時間を縫って(朝は苦手です)ジムに通ったり、クラスメートとバスケットボールをしてみたり(膝とアキレス腱には要注意です)と奮闘中です。

もっとも、選択科目が中心となって負荷がやや軽くなったかなと思っていた授業も、折り返し地点を迎え、気が付けば複数の課題のお手玉状態。ギアチェンジに四苦八苦しています。科目はCorporate Finance、Investment、Taxと金融系を中心に選択していますが、一段と実践的な内容となっており、実務を意識しながら臨むようにしています。Management Communication(プレゼンテーション・スキル)の授業は、英語のSpeakingに難を抱える自分には非常にチャレンジングで、特にPoorな自分のプレゼンをビデオで繰り返し見ることは正直苦痛を伴います。ただ、ある意味一番プラクティカルなスキルなので、Business Communication Centerのリソースも活用し、自らを鼓舞して取り組むようにしています。

さて、1月の下旬から日本人アプリカントの方のビジットが多くなってきました。自身が受験に奮闘していた頃から早1年が経つのだなあと思うと感慨もひとしおですが、色々とお話をする中で様々な質問されたり、入学後の希望を熱心に語られるのを伺うと非常に刺激を受けます。この季節はノースカロライナの素晴らしい気候を感じるのに最高とは言えません(初めての冬ですが思ったより若干寒く感じます)が、ビジットは学校や学生の雰囲気、生活環境を知るに良い機会です。他の在校生と一緒に時間の許す範囲でアプリカントの方が機会を活用頂けるようにサポートさせて頂いています。

バスケットボール。14週目にして、とうとう20位(AP Top 25)にランクインです。ここに来て期待のフレッシュマンHarrison Barnesが好調で、ハラハラしながら見ていたバックコート陣もKendall Marshallが先日の試合でACCレコードとなる16アシストを記録するなど安定感を増してきています。アウェイ・ゲームなので過剰な期待が禁物ですが、2月9日の対Duke戦が楽しみです。Go Tar Heels!!!

2011年2月1日火曜日

MBA Adventure Committee

Class of 2012のYasです。

今日はUNCのMBA Adventure Committeeについてお伝えします。直訳すると「冒険委員会」。何やら大層な名前ですが、実際は学生が主体となった課外活動クラブです。ラフティング、山登り、スキーなどのイベントを企画しては授業や就職活動で疲れたMBA生にリフレッシュの機会を与えてくれます。特にクラブ会員でなくても、イベントに参加することができ、私も今回、週末を利用したスキー旅行に参加してきました。

Chapel Hillから車を走らせること6時間、会場はWest VerginiaにあるSnow Shoeという本格スキーリゾートです。(もっと近くにスキー場があるのですが、冒険委員会だけに本格指向だったものと思われます。)


50人強のMBA生が集まり、昼はスキー/スノボ、夜はパーティーと日頃の鬱憤?を発散する良い機会でした。九州出身のスキーど素人の私は、妻や北海道出身の同級生に滑り方を教わりながら、怪我もなく存分に休暇を楽しむことができました。

Kenan-Flaglerでは学生が企画する課外イベントが数多くあります。すべてに参加することは難しいですが、リフレッシュや新しい友人づくりに大いに活用しているところです。

2011年1月23日日曜日

Mod3の過ごし方

Class of 2012 のNRです。

Mod3がはじまり、早くも2週間がすぎました。
この2週間で感じたこと、Mod1,2との違いをふまえ、Mod3の日常をお伝えします。

1)Academic-Electiveを楽しむ
1年生にとっては、いよいよElectiveの履修が可能となる初めてのModuleです。
Electiveの選択基準はひとによって様々。自分の興味がある授業、インターンシップを踏まえたテクニックを習得できる授業、Concentrationの必須である授業など。自分で選んだ授業なので、生徒の学ぶ意欲も高まり、クラスでの議論も活発になります。また、同じ分野に興味のある人とは自然と同じクラスで顔を合わせることになり、交流も多くなります。逆に、興味分野の違う人とは全くと言っていいほど会わなくなったのは、残念なところですが...。

2)Career-アメリカ就職活動がいよいよ本番
アメリカでの就職活動は、1月から本格化します。Mod1,2で会社説明会、卒業生とのネットワークづくりを終え、いよいよインタビューが始まります。金融/コンサル/マーケティングなどはMod3に、不動産/Sustainability関連はMod4の面接が多いようです。連日、キャンパスに面接官がやってきて、学生と面接を行っており、スーツに身をまとった学生からは緊張感が漂っています。授業中を早退して面接へ向かうこともありますが、教授陣も理解があり、"Good Luck"といって送り出したりしています。就職活動が本格化している人の中には、授業を週2日のスケジュールに組み込み、残りの時間をすべてジョブリサーチ、面接練習などに費やしている人もいます。

3)Exercise-年末年始でついた脂肪を燃焼する
サンクスギビング、クリスマス、お正月と、徐々に増えてくる脂肪と戦う季節になりました。学校には大きなジムがあり、学生は無料で利用できます。また、ヨガなどのエクササイズのクラスもとることができます。私のMod3のゴールは、渡米時の体重に戻ること。寒さは苦手なので、夜の時間を利用してジムへ通い、せっせと脂肪を燃焼しています。

2011年1月17日月曜日

Integrative Exercise

Class of 2012のTIです。今月5日より既に春学期が始まり、徐々に忙しさが増してきましたが、春学期開始前の2日間(1/3と1/4)、全一年生が参加してIntegrative Exerciseというイベントが行われました。Integrative Exerciseとは、各スタディーグループがチョコレートメーカーのハーシー社(The Hershey Company)の経営分析やバリュエーションを行い、新製品や新戦略を立案してプレゼンを行い、その内容を競うものです。
このイベントの目的は、秋学期のコアクラスで履修した統計、ファイナンス、マーケティング、ビジネスストラテジーなどのクラスで学んだ内容に加え、チームワークやコミュニケーション能力などを文字通り"Integrate”させ、実際に企業が抱える問題を分析し解決すべく応用するという実践的な体験をする事です。
通常のケーススタディーと異なり、事前にシナリオや問題点などが与えられないため、各チームが独自の視点でハーシー社の置かれた状況を分析し、問題点を定義するところから始めなければなりません。

1月3日は丸一日各チームでの準備に充てられ、殆どのグループがスタディールームにこもってアイデアを練ったりプレゼンのスライドを作ったりしました。
この日には約十種類のハーシー社のチョコレート製品がぎっしり詰まった紙袋が生徒全員に配られ、イベントのムードを盛り上げました。
翌1月4日の午前11時がプレゼン用のスライドの提出期限で、午後に入ると全部で56あるスタディーグループが7つの教室に振り分けられて、予選ラウンドが行われました。
この予選ラウンドでは各教室ごとにハーシー社からの代表者1名、学校の教授2名、その他学校関係者1,2名が審査員となり、各チームが12分の持ち時間を使ってプレゼンを行い、その後3分間のQ&Aが続きました。
約3時間に渡る予選ラウンドの後、学生と審査員全員が講堂に集まり、決勝進出の4チームが発表になり、その場でこれら4チームがみんなの前でプレゼンを行う決勝ラウンドが行われました。

私のチームは1月2日に一度集まってブレインストーミングを行い、①毎年夏に売上げが落ちる季節性を緩和する為、アメリカの独立記念日の7月4日を中心にマーケティングキャンペーンを張る、②ミントやガムなど、チョコレートとのシナジーが低い商品のうち収益性の低い商品を製造中止にして収益を改善する、③健康ブームに対応するため、小さめの100カロリーパッケージを導入する、という3つのアイデアに絞込みました。3日は丸一日リサーチとプレゼン作成、そしてこれらの施策の収益や株価へのインパクトの算出などに費やし、4日の午前中はプレゼンのリハーサルに時間を使って本番に臨みました。プレゼン自体はそつなく終える事が出来ましたが、Q&Aでこれらの施策の効果やバリュエーションの算出根拠などについて厳しい質問を受けてしまいました。

決勝ラウンドでは、新製品として子供向けの栄養補助食品のアイデアを発表したチームが優勝を遂げました。この新製品はストロー型のパッケージの中に粉末状のサプリメントが入っていて、それをミルクに混ぜてそのままストローを使って飲むといったものでした。実用的な形や子供向けの味など製品のアイデアがとても具体的で、製造原価や価格なども説得力のある数字が出されていました。加えてプレゼンの導入部分で、アメリカで社会問題となっている子供の肥満の問題や、子供が牛乳を飲む事の効用、低迷する子供の牛乳消費量、子供の健康問題に対する親の意識調査などのマーケットリサーチを効果的に使う事により、この新製品をこれらの問題の解決法としてアピールしたのがとても有効だったと思います。

このIntegrative Exerciseの他にも学校の内外で様々な企業や団体が主催するケースコンペティションなどに参加する事で、同じような体験をする機会はたくさんあります。しかし今回のIntegrative Exerciseは一学年全体を挙げてのイベントで、身近なクラスメート達のプレゼンを直接見聞きする事で多くの刺激を貰い、今後のプレゼンの参考になるようなアイデアも得る事が出来ました。私は今学期中に外部団体主催の金融系のケースコンペティションに出場する予定なので、早速今回の経験を活かしてみたいと思っています。

2011年1月6日木曜日

プレゼンテーション・スキル

Class of 2012 のTEです。

今週から新しいセメスター(春学期)が始まりました。秋学期がすべて必修科目で構成されていたのに対し、春学期は2つの必修科目を除いて選択科目で時間割りを作ることになっています。それぞれの学生が自分の興味に応じて思い思いのスケジュールを組み、わくわくして登校しているように見えます。

残された2つの必修科目のうちの1つがプレゼンテーション・スキルのコースです。初回クラスから早速テーマを与えられて、インストラクターと20人のクラスメートの前でプレゼンテーションを行い全員からフィードバックを受けとりました。次回のクラスまでには、ビデオに録画された自分のプレゼンテーションを見て良い点・悪い点を分析し、コース中に克服すべき課題を整理して提出することになっています。

録画された自分のプレゼンテーションを見るのは非常に恥ずかしいものですが、こういった機会がないとなかなかできないことであり、恥を捨ててしっかりと取組もうと自分を奮い立たせているところです。

実際に他の19人(うち留学生は韓国人が1人)のプレゼンテーションを見てみると総じて高いレベルにあると感じ、中にはすでにエグゼクティブの貫録を漂わせるような優れたスピーチをする学生もいました。アメリカ社会におけるプレゼンテーション能力の重要性を感じるクラスでした。

コースでは毎週プレゼンテーションを行うことになっており、それぞれパワーポイントのスライドも含めて十分な準備が必要なため、特に留学生にとってはチャレンジングな科目ですが、優れた技術を持つクラスメートと録画された自分をしっかりと比較して、スキルを高めたいです。