2012年12月13日木曜日

STAR Project を終えて思った事

Class of 2013のTTです。

以前当ブログでSTAR Projectについて書かせて頂きましたが、あれから早一年が経とうとしております。(http://uncmbajapan.blogspot.com/2012/01/star-project.html

できれば適宜状況のアップデートを、と思っていましたが、STAR Projectのあまりの忙しさにアップデートできず。。。ここでまとめてアップデートさせて頂きたいと思います。お堅いと飽きられそうなので日記調で書かせて頂きます。少々長くなりますのでご興味のある方のみお付き合い下さい。

<2012年1月>
先のブログでお話したとおり、我々のチームの任務はとある米大手企業の家庭用発電・蓄電機に関する戦略策定です。プロジェクトのスタートは1月中旬のKick offミーティングであり、ここでは現状認識のすり合わせと与えられた課題の再確認を行います。実はこの会社、既に家庭用発電機として注目を集めているSolar・Windに関する商品を持っており、このミーティングで「Solar・Wind以外の分野に興味がある」&「これは既存商品のマーケティングプロジェクトではない」とのお達し。Solar・ Windという二大再生可能エネルギー(そしてかろうじて若干の予備知識がある二つ)を最初から排除され、波乱のスタートです。まずは、「他にどのようなエネルギー技術が実用化可能なのか」、「他社が現在どのような商品提供しているのか」を特定するマーケットリサーチから手を付けていきました。

<2012年2月>
案の定、母国語以外で全く知らない分野のマーケットリサーチはさすがに骨が折れました。様々なレポートを読みこなし、時にはKenan Institute(UNC KFBSお抱えの企業や政府相手にリサーチやコンサルティングを提供している機関)から再生可能エネルギー分野の専門家を招いてインタービューを行う等、1月下旬から2月はほぼ全ての時間をリサーチに費やしました。2月下旬にあった第二回クライアントミーティングではそのリサーチ内容のシェア(これがメイン)と共に、今後どういった方向性で進んでいくかを議論。クライアントも当然本気でミーティングに参加してくるため、プレゼン中にも関わらず頻繁に我々を止め様々な質問をぶつけてきました。全体的には我々が提示した方向性に左程違和感はなかったようで、今後もこの調子で頑張って欲しいとの事。

<2012年3月>
ある程度リサーチは済んだので、後は戦略策定だ!というわけにはいかず、追加のリサーチに追われます。ここでは「現在の顧客の知識レベルはどの程度か」といった、簡単には調べられないがProject上非常に重要なリサーチを行います。この顧客の知識レベルについてはSurvey会社を利用しアンケートを行い(このコストはクライアントがUNC KFBSに支払うコンサルティング料金には含まれておらず、クライアントに追加で負担してもらう必要があります。負担してくれるかどうかは交渉次第です!)、現在顧客が家庭用蓄電・発電機をどのように見ているのかを調べました。また、先のプレゼンの中で商品確保の一つの手段としてVenture Capital投資を提案したので、ベイエリアで再生可能エネルギー分野に従事しているUNCアラムナイのVenture Capitalistに電話インタビューを行い、意見を伺いました。更には、チームメイトの父親が建設会社を経営していたので、企業顧客としての意見を聞くべく、その父親にも意見を伺いました。利用できるリソースは何でも利用しました。3月下旬のクライアントとのテレフォンカンファレンスでは、こういった追加情報を元に最終提案内容のラフな草案をクライアントにシェアし、率直な意見をもらいました。

<2012年4月>
4月末にクライアントとの最終ミーティングがあるため、いよいよ追い込みです。3月下旬に行ったテレフォンカンファレンスでの意見を元に、提案内容に追加・変更・削除をし、我々の提案をより具体化し実現可能なところまで持っていきます。最終プレゼンではプレゼン資料と共に、Financial Projectionや SurveyのSummary等の提出が求められるため、そちらの資料作成にも時間がとられます。また、最終プレゼン一週間程前にはUNC KFBS教授陣による事前チェックが入り、フィードバックに基づきさらに提案内容を改善、と4月はやる事が盛りだくさん。最終的には、本番前日の徹夜作業を経て、なんとか完成。ほとんど寝ずにプレゼンの練習を行い、本番に臨みました。本番後、終わった後のハイテンションそのままにゴルフに直行しました。



以上が私のSTAR Projectの流れです。プロジェクトによって若干流れは違いますのであくまで一例として考えてください。

STARを終えて改めて振り返ってみると、前職が証券リテール営業と人事の私にとっては、何もかもが初めてで非常に貴重な経験だったと思います。アメリカ人クライアントとの真剣な議論、雲を掴むようなリサーチの連続、専門家へのインタビュー等々、実際のビジネスとリンクしたまさにAction Based Learningと呼ぶに相応しい経験を積むことができました。

さて、ここまではおそらく他校のAction Based Learningと左程変わりないのではと思います。ではUNC KFBSのSTAR Programは他校のAction Based Learningと比較してどこが違うのでしょうか?一点決定的に違うところがあります。

「組織面でのチャレンジ」です。

STAR ProgramのDomestic Business Project (DBP) のケースを考えてみましょう。他校ではMBA生同士がタッグを組みプロジェクトを行うケースがほとんどです。では、実際の現場にはMBAに来るような優秀な人材だけが働いているのでしょうか?絶対にNoです。確かにMBA生同士でプロジェクトを行えばストレスレスに過ごす事ができるかもしれません。でも実際の現場はそうではないと思います。優秀な人もいれば、何も知らない新入社員もいます。UNC KFBSが意図してやっているかどうかは分かりませんが、STAR Projectではアングラ(学部生)がチーム内に組み込まれることによって、業務経験のない彼らを如何に教え戦力になるまで育て上げるか、という組織面でも実戦さながらの環境が提供されているように思います(中には教える必要もないくらい優秀なアングラもいるようですが。。。)。

一方、Global Business Project (GBP)では、他校のMBA生(Columbia, Duke等)と共同してプロジェクトを進めていきます。そのため、Face to Faceで会う機会は数回しかなく、常にSkype等を介してプロジェクトを進めていきます。当然Face to Faceで会ってミーティングする方が断然効率的だと思いますが、こういったオンラインベースでプロジェクトを進めていく機会は実際のビジネスの現場で間違いなく増えてくると思います。今でさえNYにいる社員と東京にいる社員がチームとなって動く事なんていくらでもあるはずです。このGBPはオンラインベースでのチームマネジメントを実践できるMBAでも稀な環境なのではないかと思います。

プロジェクト自体がチャレンジングなのは当然として、組織面でもこういったチャレンジが設けてられているのは、UNC KFBSのLeadership教育に対する熱意の表れなのかもしれません。

2012年12月12日水曜日

夏休みの過ごし方

Class of 2013(現在2年生)のMakotoです。日本もすっかり寒くなったと聞いており、出願シーズンのピークを迎えるApplicantの皆様には、どうぞお身体を留意され乗り切っていただきたいと願う今日この頃です。

さて今日は、僕の夏休みの体験についてご紹介したいと思います。

UNCでは5月中旬から8月中旬まで約3ヶ月の夏休みがあり、私費の人はインターンをしたり、社費の人は派遣元企業の現地法人で働いたり家族でゆっくりと観光をしたり、または欧州等のスクールへ短期交換留学へ行ったりと、思い思いに過ごします。僕も本当はインターンを経験したかったのですが諸事情により適わず、この長いヒマな夏休みをどのように過ごそうか、当初途方に暮れていました(←ありえないぐらい贅沢な悩みですよね。) 

そして思い立ったのが、南米とインドをそれぞれ1ヶ月ずつ旅行するということでした。南米は日本から遠くこれまで未踏の地で興味がありました。インドは発展目覚しくMBAの授業でもケースの中に多く登場し、またクラスに多くのインド人学生がいることからも、じっくりと自分の足で歩かなければと思いました。元々大学生のころからBack Packの旅行が好きで、卒業旅行で最終目的地のパナマ運河では、「こんな風に旅行できるのも、次は定年した時かな」とやりきれない気持ちになったのを思い出しました。今、そんなチャンスが目の前にあるのです。直ぐに航空券を手配しました。

こう書くと遊んでばかりの印象なので(実際遊んでばかりでしたが・・)MBA学生の立場で多少弁解しておくと、この旅行はMBAな視点で大事なミッションがありました。世界各国に散らばる卒業生にお会いし、MBAの過ごし方、学んだこと、その後のキャリア形成等の話を聞かせてもらうことです。MBAは彼等の人生に何を投げかけたのか、MBAで学んだ知識やスキルはその後どのように活かされているのか。UNCは卒業生ネットワークがOnlineで充実しており、早速現地の卒業生達にメールを送ってみました。長期的な視点が得たかったので、卒業後7年-15年程度経った方々へコンタクトしたのですが、多くの方が快く面談に応じてくれました。

6月上旬、フロリダ経由でPeruのCuzcoに飛びました。フロリダの搭乗ターミナルはスペイン語で溢れており、これから巡り合う世界を前に好奇心がみなぎったのを思い出します。クスコは標高3400mの高度にあり、寝ているだけで息切れしてしまうのですが、インカ帝国の名残がそのまま残る街並みを歩くと、異次元の世界にタイムスリップしたような錯覚になります。

その後は海沿いにあるPeruの首都Limaへと下山し更に陸路で北上、Ecuadorを経て、最後の街であるColombiaの海岸都市Cartagenaに着くまで約一ヶ月、色んな風土を体験しました。そしてLimaやQuito、BogotaやMedellin等の都市では、様々な卒業生の方にお会いしました。皆さん快く一緒に食事をしたり市内を案内して下さったりし、楽しい時間を過ごすことができました。何よりも、貴重な体験をシェアしてくれたことが一番の収穫でした。米系企業の現地法人で勤務しながらBusiness Planを練り起業を果たした方、外国人の奥さんの父親に頼まれいきなりFamily Businessの社長になってしまった方、米系戦略コンサルに就職しヨーロッパで経験を積んだ後に祖国の現地企業に戻った方など、生き方は様々です。しかしみんなが口をそろえて言うこと、それは「MBA2年間の体験は自分の進路や人生を大きく変えた。」「経営戦略に行き詰ったときは、MBAの授業を思い出す。だから授業を大事にしてたくさん勉強しなさい。」「リスクがある時は飛び込みなさい。仮に失敗して後悔しても、そんな後悔はチャレンジしなかったことを後で悔やむのに比べたら大したことないから。」「目先の就職活動とか、確かに大事なのはわかるけど、後から振り返ってそれはそんなに大事じゃない。景気が悪かったりどうしようもない時だってある。だけどそれに落ち込まないで、実力をつけて機会を待てばきっと道は開ける。」

お腹を壊したり、その後に訪れたインドでは騙されて高い品物や切符を買って悔しい思いをしたりしましたが、自分の足でその国を歩き、多くの卒業生と知り合いになれたことは自分にとって良い夏休みの過ごし方だったと思います。

MBAでは日々多くのクラスメートと切磋琢磨する機会があります。だけどこうして卒業生から、同級生からは得られない大局的な視点で多くのAdviceをもらえるのも、貴重な機会だと思います。(サラリーマン一辺倒な日本社会で育った自分からは想像もできないような、個性的な生き方をしている人も多くて。)

なので、Applicantの皆さんが留学した際には、ぜひこのような機会も選択肢に入れていただけると幸いです。

2012年12月5日水曜日

Finance理論とその実践

Class of 2013のSoです。MBAではFinanceを中心に勉強してきたが、ついにこれまで学んだFinance理論・技術を実践に移す日が来た。そう、自分の資産運用(確定拠出年金の運用)に理論とテクニックを応用するのである。MBAはトップマネジメントになるためのスキルだけを学ぶ場ではない。人生の全体像を設計する場でもあり、資産運用はその中で重要な要素の一つである(仮にトップマネジメントとして成功すれば、資産運用の重要性はより大きくなるわけだし・・・)。また、MBAでFinanceを学んだのに、自分の資産運用はおざなりというのも寂しい。

※以下で述べる投資方針は読者に特定の商品や投資戦略を推奨するものではなく、あくまで筆者の個人的見解である
※また、理論とテクニックに加え、個人の嗜好とエゴが多分に含まれている

確定拠出年金の運用方針を見直したのは数年ぶりである。

まず株式の比率を50%に下げ、その内訳を外国株式35%、新興国株式15%とした。株式のアロケーションを下げた理由は、金融市場の混乱が続く環境下では(今後も長期にわたり金融危機が頻発すると想定)、株高は期待できず、質の高い債券の安定性が勝ると考えるためである。理論的には、中高年に比べリスクが取りやすい若年層は、株式のリスクを取りやすい(若年層は長期で資産を運用できるため、短期の変動にそれほど過敏にならなくてもよい)。しかし、最近の研究では金融危機を含めて考えれば、債券のリターンは株式のリターンを上回ると言われており、その研究をAppreciateすることにした。思い切って、日本株はほぼゼロとした。理論に従い、ホームカントリーバイアス(自国に投資が偏重する傾向)を取り除くことにした。外国株と重複する形で新興国株式を増やしたのは、新興国企業の成長余地が相対的に大きいためである。

次に、全資産の43%を債券に配分した。日本債券は3%とし、外国債20%、新興国債20%とした。債券に偏重することでインフレが継続した際に資産価値が低下することは恐ろしい。しかし、僕はまだ長期に渡り給与収入があり、その給与収入は物価に連動するため、インフレは給与収入で対応すればいい。新興国債20%は危険だろうか。そうは思えない。財政危機にあるのはむしろ先進国で、リスクに対し利回りが高い新興国の債券は相対的に魅力が高い。いざというときは、IMFなどが「最後の貸し手」として現れると期待しよう。

残った7%はグローバルに投資する不動産投資信託に配分した。不動産投資市場に関与してきた人間として、ちょっとした哀愁を込めた7%で、ここだけちょっと根拠が弱い・・・ただし、先進的な年金や保険はオルタナティブ投資のアロケーションを増やしており、不動産に7%配分することはそれほど不思議なことではない。プライベートエクイティやヘッジファンドという選択肢はなかったために、オルタナティブは不動産のみになった。少し残念。

いずれの投資においてもアクティブ運用ではなく、パッシブ運用を選択した。アクティブとはファンドマネジャーがリサーチを行い良い銘柄を選びぬいて投資するスタイルで、パッシブとは日経平均やS&P500など代表的インデックスに連動する投資スタイルである。前者は人よりも高いリターンを目指すもので、後者は市場平均のリターンを目指すものである。意外にも思えるが、Finance分野の長いリサーチにおいては、アクティブ運用はパッシブ運用に劣るという結論が下されている。アクティブ運用は、良い銘柄を選ぶためのリサーチにコストがかかり、パッシブ運用に勝てないのである。「良い銘柄を探す作業は無駄」という結論はやや悲しいが、これは揺るがない事実である。

さて、この資産運用方針、吉と出るか凶と出るか。

2012年12月2日日曜日

将来のキャリアに悩むということ

Class of 2013のYasです。

本投稿は、アプリカントの方のエッセイ執筆やインタビュー準備に直接役立つ内容ではないかも知れません。しかしながら、留学後、さらには卒業後までを見据えた中長期的なキャリアについて考えて頂く為の一助となればと思い、公開するものです。お時間がありましたら、どうぞ最後までお付き合い下さい。

さて、「将来のキャリアに悩むということ」と題した今回の内容は、本質的には「MBAの価値はどこにあるのか?」という、これまでボロ布の如く散々議論されてきたテーマを扱っています。この問いに対する答えは三者三様で、万人向けの結論が出せるものではありませんが、私の持っている考え方の1つは「キャリアについて真剣に悩み、将来のキャリアの方向性を見出すこと」にあるのではないかというものです。以下では、そのことについて具体例を交えながらお話したいと思います。

時を遡ること今年(2012年)の5月、サマーインターンで日本に一時帰国していた際に、新たにMBAに留学される方々をお招きして、MBA留学生の就職活動に関するセミナーを実施させて頂きました。参加者の皆様のご支援のもと、欧米のビジネススクールに私費留学される総勢20余名の方々にご出席頂き、大変好評を得ることができました。そのご縁などもあって、ここ2ヶ月の間に20名弱の現役MBA生の方々から、就職活動や将来のキャリアに関するご相談を受けてきました。その中から、2つの事例を紹介させて頂きます。



Aさんのケース

Aさんは日本において戦略コンサルタントとしてのキャリアを積んで来られた後、欧州のビジネススクールに私費留学されています。就職活動は順調に進み、米系戦略コンサルティングファーム数社(東京オフィス)、日系事業会社の事業投資ポジション、アジアに拠点を置くプライベートエクイティファンドなどのオファーを獲得されました。そんな折、Aさんからご連絡があり、キャリアの最終的な選択に当たって参考意見を聞きたいとのことで、Skypeにて2時間ほどお話をさせて頂きました。

私の理解では、Aさんのキャリアにおける主な関心は、「グローバルなビジネスで通用する力を身に付けること」「事業経営に必要な能力・素養を磨き、成長すること」「前者2つを実現する上で刺激になる優秀な仲間と仕事ができること」にありました。

それらを踏まえた上でのAさんが抱かれていた悩みは、「米系戦略コンサルティングファームに行けば優秀な人達との人脈は広がり、職務経歴としてもグローバルに通用するものを構築できる一方で、仕事の内容は前職とほぼ変わらないという点では、あまりキャリアアップにはならないのではないか?」「日系事業会社の事業投資ポジションは、仕事内容としては魅力的だが、せっかく海外でMBAを取ったのに日本の大企業に入ってしまえば、昇進や給与の上昇は大変遅いことが推測され、果たしてキャリアアップにつながるのか?」というものでした。

色々とお話を伺った上で、私からは、「どの企業に就職したとしても、一生そこで働くということは無いのでは」「その前提であれば、自分のやりたい仕事に最も近いポジションはどれかを精査し、そこで数年間働いて自分を最大限成長させるというオプションを選択するのが良いのではないか」とお話しました。また、その基準に鑑みて、日系事業会社の事業投資ポジションがそのオプションに近いという印象を持ったことをお伝えしました。

数週間後、Aさんは最終的に米系コンサルティングファームの中の1社に就職することを決められました。私と話をした中で有力なオプションであるように感じられた日系事業会社を選択できなかった理由としては、「私達の会社には事業経営ができる人材はいない」と、その会社の人事部の方が明確におっしゃったことにあったと聞いています。

人の意思決定プロセスは言葉で説明し切れるほどクリアなものではありませんが、Aさんが今回、将来のキャリアについて悩んだ上で下された判断は、「海外も視野に入れた事業投資の仕事は大変魅力的ではあるが、自身の事業経営の能力・素養を磨く機会や、そうした成長を促進してくれる優秀な同僚には替えられない」というものではなかったかと理解しています。

ひょっとしたら数年後、Aさんはまた同じようにキャリアの選択を迫られる場面に遭遇するかも知れません。しかし、今回のMBA留学を経て「今後30年を左右し得るキャリアの選択」を経験したことにより、Aさん自身が何を軸にキャリアを選択・構築しているのかをある程度明確にできたことは、大きな価値があったのではないかと私は捉えています。

Bさんのケース

Bさんは外資系プロフェッショナルファームの東京オフィスにてマネジャーとして数年間活躍された後、アメリカのビジネススクールに私費留学されています。就職については、日系事業会社からMBA卒業生向けの特別なポジションを用意してもらうというオプションを引き出されている一方で、起業することにも留学前から強い関心を持たれていました。

Bさんのキャリアにおける関心は、「今後成長の著しい分野でインパクトの大きな仕事をすること」「自身の強みや前職での経験を活かせるポジションに身をおくこと」「30代でマネジメントポジションに就けること」「業績に見合った大きな報酬を得られること」でした。

Bさんは、上記事業会社に就職した場合と自身で起業した場合のリスク・リターンの比較の狭間で悩んでおられました。私は、Bさんのご専門についてあまり詳しい訳ではないのですが、Bさんが自身の経験を活かしながらも、大手のプロフェッショナルファームと直接競合することを避けながらビジネスを継続していくためには、非常にニッチな分野を狙って起業する必要があると伺っています。この場合、あまりインパクトの大きな仕事をする事はできない懸念があります。また、Bさんによれば、その分野における起業のリスクは比較的小さいものの、期待できる報酬のレベルも目標としておられる報酬水準には一歩及ばないという問題もあります。

他方、Bさんがオファーを獲得された日系事業会社は、いわゆる攻めの経営で知られていることから、実力さえあればマネジメントポジションへの積極登用も期待でき、相応の報酬を得られるのではないかと見込んでおられます。しかしながらBさんは、組織風土とのミスマッチや、経営者の交代に伴う経営方針の変更、積極経営の反動としての業績悪化など、何らかの理由によりマネジメントポジションへの昇進が絶たれた際のリスクを大きく見ておられ、まだ即断はできないという状況でした。

結論から言うと、Bさんはまだ決断には至っておられません。私がBさんとお話した際に申し上げたことは、「仕事のインパクトとそれに伴う報酬がご自身にとってのプライマリファクターなのであれば、例え周りが何と言おうとも、日系企業からのオファーを受諾してマネジメントポジションを目指すのが筋なのではないか」「と同時に、もしも起業することに大きな価値を見出されているのであれば、たとえ報酬水準の現在期待値が目標に達していなかったとしても、今起業に踏み出すことが(いかなる結果を招こうとも)最適解ではないか」ということでした。もし皆さんであれば、どのようにお考えになるでしょうか。



少し回り道をしたかも知れませんが、Aさん・Bさんの事例を通して私がお伝えしたかったことは、MBA留学という機会を得ておられなければ、こうして将来のキャリアについて思う存分悩むことができる為のリソース(時間、選択肢)を得ることは大変難しかったのではないか、ということです。換言すれば、冒頭にも書いた通り、MBA留学の大きな価値の1つは、将来のキャリアについてじっくりと考え悩み、卒業後30年のキャリアの方向性を見定めることにあると思っています。今後MBA留学を目指される皆さんが、留学を通して将来キャリアの方向性を明確にされ、その実現に向けてご活躍されることを願っています。

2012年12月1日土曜日

感銘を受けたGlobal Operation Strategyの授業

Class of 2013のTakuです。

先日トヨタに代表される日本の製造業の生産方式(以下Lean)のサービス業への応用について授業で学習しました。実体験と照らし合わせて大きな気づきがありましたので、そのことについてお話ししようと思います。

1.Global Operation Strategyのクラスについて

Staats教授 のGlobal Operation Strategyはケースベースで企業のオペレーション戦略を学ぶ人気のクラスです。Leanのサービス業への応用はStaats教授の専門分野であり、教授が書いた論文とケースを元に「かんばん」「自働化」等Leanの主要項目をインドのIT企業がどのように取り込み、生産性を向上させたか、ディスカッションベースでクラスは進行されていきました。発音しにくくそうに「カンバン」と言いながら意見を述べるクラスメイト達におかしさを覚えながらも議論に参加。クラスの後半では、ゲストスピーカーとしてUNCホスピタルのオペレーション責任者が登場し、ディスカッションで挙げられた内容をUNCホスピタルではどのように実現しているか、現場の話を聴くことができました。

尊敬する教授の専門分野に触れることが出来たこと、活発なディスカッション、臨場感ある現場の事例に加えて私が感動したのはUNCホスピタルで実際に自分がLeanを経験したからでした。

2. UNCホスピタルでの経験について

この夏、長男が誕生したのですが、生後1週間で大病を患い緊急病棟に連れて行くことになりました。慌てふためく私と妻を優しくなだめながら小児科の先生は聴診器を当てるとすぐに異常に気付いたのか、テキパキと看護婦さん達に指示出していきます。その後驚くほどのスピードで、お医者さんや看護婦さん達が集まり、息子に様々な計器が付けられ、血液検査、尿検査、レントゲンと次々に処置が施されました。難しい病気であったにもかかわらず、病院に到着後1時間もしないうちに原因が判明、その後専門の先生がすぐに到着し、緊急処置が施され、そのままICUへ。子供の体力の回復を待って手術が行われ、10日後に無事に退院することができました。

全く無駄のない作業に加えて私が感銘を覚えたのは、病室や廊下で待機している私たち夫婦に、お医者さんが忙しい中わざわざ時間をさいて「現在考えらえる原因は××です。そのために○○の検査を行います。もし××であれば、ほぼ病気は治ります。何かご不明な点はありますか?あればいつでも連絡下さい」、「××の症状は見られませんでした、現在レントゲンを撮ってさらに原因を解明しています。もう少しお待ちください。質問があればいつでもいいので聞いて下さいね」、「我々が最大限の努力をしていますのできっと息子さんは大丈夫です。何か今、私にできることがありますか?お水をもって来させましょう」「原因は実は○○でした。今到着したのは専門の先生です。これから××の応急処置を行います。何かご不明な点があればいつでも言って下さいね。大丈夫ですよ。」等、逐一、説明や励ましの言葉をくれたことでした。

3.ホスピタビリティーとLeanの両立について

徹底的に無駄を排除するLeanと私がUNCホスピタルで体験した患者や家族の心のケアを行うホスピタビリティーは一見、相反するようにも見えます。そこで先にお話ししたゲストスピーカーに質問をしました。「UNCは患者想いの病院として1位[1]に選ばれるほど患者の心のケアに時間と労力を割いていますが、無駄を徹底的に排除して効率を上げるLeanと両立するのは難しいような気がします。どのような基準で行っているのですか?」ゲストスピーカーの答えは単純で当たり前の内容に思われるかもしれませんが、実践に基づいた重みがありました。

「まずは患者の立場に立つこと、患者の立場に立てば、何が大切で何が大切でないのかを見極めることができる。私たちはその結果大切でない箇所をみんなで徹底的に議論して効率を上げることに成功しました。あなたの質問で言うと患者の心のケアは患者が最も必要としていることであり、しっかりと我々が守っていくものだと考えています。」

ここ米国では業界の垣根なしに日本が誇る製造技術がサービス向上や生産性向上に応用されている。驚きとともに感銘を受けた瞬間でした。

[1] http://news.unchealthcare.org/empnews/2011/nov2/unc-ranks-1-among-uhc-hospitals-in-patient-centeredness-a-message-from-gary-park/

2012年11月27日火曜日

教科書の電子化について

Class of 2014のKです。
最近、教科書とノートを電子化して、その便利さに感動しているので、それについて書いてみようと思います。

まず、UNCでは授業によって教科書の配布方法が異なりますが、基本的にはCourse Pack + 授業中に配布されるスライドの組み合わせです。
このCourse Packは事前にStudy.netというサイトから購入する必要があります。購入したCourse Packは、Study.netから電子データでダウンロード可能ですが、追加料金を支払えば、バインダーに印刷物を綴じた形での受け取りも可能です。また、授業中で使用するスライドは、基本的に授業前にCanvasという授業支援サイトから取得可能で、授業中にも配布されます。
一般的にはCourse Packはバインダーに印刷物を綴じた形が一般的で、授業ごとにこのバインダーと授業スライドを持っていく必要があります。

現在の問題点
  • 重量:Course Pack、市販本ともに重いのが問題です。3つの授業+翌日の予習分+授業スライドとなると相当な重さです。
  • 体積:3-5cmのバインダーがModule毎に3-5冊となると体積も相当。日本に持って帰るのも苦労だし、その後もいつ捨てるか悩むこと間違いなし。

これを解決すべく、Mod IIからCourse Pack、スライドを、Microsoft OneNoteを使用して電子化してみました。OneNoteを使用すると、電子ドキュメントを一冊のノートとして管理可能です。また自分の持っているLaptopにはTablet機能があるため、手書きのノートを残すことが出来ます。

満足な点:
  • 持ち運び:重いCourse Packから開放されます。あと2年後、大量のバインダを日本に持ち帰るのも嫌だと思っていました。
  • 検索機能:授業中にとった自筆ノートも、ソフトの機能で検索可能。(多少字が汚くても認識可能!)。何ページにもわたるCaseで検索機能が使えるのも最高です。
  • 環境にやさしい:Course Pack購入時にバインダーを注文しないことで、無駄に資源を使用しなくて済みます。(Sustainableに力を入れているUNCならでは?)
  • データの分散保存:紛失に備えて、電子データを分散保存することができます。    自筆ノートの取り易さ:自筆のノートを取るスペースが無限にあります。また自筆のノート自体を少し下に移動させたい場合なんかも、Drag&Dropで楽チンです。
  • 共有機能:ノート自体をチームで共有できるので、互いの意見を交換するのも楽です。自分はやりませんが、他人のノートを試験前に見るのも可能です。

不満足な点:
  • Laptopへの極度な依存:Laptop電源切れや故障のダメージがより深刻になります。
  • 慣れの問題:文章をPCの画面で読むと目が疲れます。またPCの画面だと頭に入らないという人もいます。(このへんは慣れの問題な気もしますが・・・。)
  • 視認性:Caseを読むとき、どうしても数ページを並べて同時に見たい時があります。PCだと画面サイズが限られるため、頻繁に画面を切り替える必要があります。ただこれは解決策として、自宅用にPCモニタを購入したいと考えています。
  • 市販本の入手性:市販本が教科書で指定された場合、電子データが入手できない場合があります。US AmazonではKindle化依頼ボタンみたいのもありますが、まだまだラインナップが不十分という感は否めません。

ちなみに、自分は市販本を指定された授業については未電子化です。

ここまで基本的な比較をしてみましたが、個人的には電子化して本当によかったと感じています。なにより物理的な制約から解放されます。各授業ごとに収集したバインダーが本棚に並ぶのは、達成感はありますが、別にゲームではないので、それ以上のものではないと思います。
また、ドキュメントの検索機能も、もう無しではケースを読む気にもなりません。
   
ちなみにこの電子化をしているの割合は、現在のところ、クラスの5%-10%程度です。多いか少ないかは分かりませんが、今後増えるのは間違いないと思います。

社会人として大きな組織に属していると、組織としての制約が先にあるため、新しいインフラを日々のワークに取り入れる機会は限られてしまうと思います。しかし、Switching Costが低い学生に戻ったことで、こういった新しいものを臆することなく試すことができたのだと思います。ちょっと変わっていますが、こういった意味でも、MBAを受験する価値はあったんじゃないかと思います。

2012年11月25日日曜日

専攻と必修科目

Class of 2014のWoodyです。

最近、授業に出ていますと、アプリカントの方々のクラス見学をみかけることが多くなってきました。私も、ちょうど一年前、UNCにビジットしまして、クラス見学、ランチ、キャンパスツアー、そしてインタビューに臨んだことを思い出します。
これは私ではないですが、非常に近い体験をしました。ビジットされる方は是非参考にしてください。


さて、今回の投稿では、(エッセイ執筆中の方を想定して)Why School?につながる専攻関連のことを記述したいと思います。

UNCでは、2種類の専攻(CONCENTRATION)を用意されています。1つは、CAREER CONCENTRATIONSでして、機能に着目したものです。
 - Corporate Finance
 - Investment Management
 - Real Estate
 - Management Consulting
 - Marketing
 - Operations Management
ファイナンス系だけで3つ存在するのは特色の1つです。

もう1種類はENRICHMENT CONCENTRATIONSでして、機能以外の側面で深堀りするものです。
 - Entrepreneurship
 - Healthcare
 - Sustainable Enterprise
いずれも結構珍しい専攻でして、これをUNC選択の決め手にした在校生も少なくありません。

UNCでは、複数の専攻を選択することが許可される一方で、General Management"専攻"として、専攻を宣言しなくても問題ありません。自分が描くキャリアに即して授業を選択していくことが、UNCでは可能です。


ただし、MBAスクールでの授業を考えるとき、専攻だけを考慮することは十分ではないかもしれません。

私がアプリカントだった時、複数校のアラムナイ・在校生から「コア科目こそがMBAを形作る」旨のアドバイスを頂きました。

慣れない海外生活、バランスが取れた必修科目での怒涛の宿題(得手・不得手を問わず)、初顔かつ異文化でのグループワーク、等々、色んなタフな要素が交差する必修科目期間は、実は、学校によって差があるようです。

UNCの必修期間は、みっちり週5日間の授業があり、しっかりと勉強します(これに課外活動が加わります)。確かに厳しいと感じることがありますが、乗り越えることで自分の糧となり、そして自信につながってきます。
※ちなみに、先日のコンペの際、週3日しか授業がない学校があり、ビックリしました。

一見似たようにみえる必修科目期間ですが、Why School?の材料として、深く調べてみると良いかもしれません。

専攻でも、必修科目でも、UNC MBAにご質問のある方は、お気軽に在校生までお問合せください。 

2012年11月12日月曜日

Basketball season has come!

Class of 2014のYSです。

秋も一段と深まり、朝晩寒い時は氷点下に近くなるような気候になってきましたが、熱い、熱いカレッジバスケのシーズンが始まりました!

かの有名な元NBA選手、マイケル・ジョーダンの母校でもあるUNCはACC(Atlantic Coast Conference)というカンファレンスに属しており、その中で過去17回の優勝を誇る(ちなみにトップはDuke大学の19回)強豪校の一つであり、その応援熱は大学にとどまらず、地域全体を巻き込んだ大きなものとなっています。

先日、MBAの同級生とプレシーズンマッチの観戦(UNCの学生は無料!ただし人気のゲームは抽選になります。)に行ってきました。試合は、前半はUNCのシュートが入らずなかなか点差がつかない接戦でしたが、中盤以降相手のミスを見逃さず速攻を中心に攻撃を畳み掛けることができ、最後は大差でのUNCの勝利となりました。

昨シーズンの主力メンバーの一部がNBAに進んだことで戦力ダウンを心配される声もありますが、選手の活躍を信じて(勉強が疎かにならない程度に)シーズン終了まで応援していきたいと思います。Go Tar Heels!

2012年11月11日日曜日

Application DeadlinesとFacebook Communityについて

Class of 2014のTetsuです。

Chapel Hillも肌寒くなって来ましたが、町全体が鮮やかな紅葉に包まれ、非常に気持ちの良い季節を迎えております。学校ではMod2が始まり、Reading量が大幅に増えました。まともに隅から隅まで読んでいては簡単に朝を迎えてしまいますので、どうすれば速読が可能になるのか、考えながら読むようにしています。すると、GMATやTOEFL受験時に、英文はパラグラフの最初と最後の文章が鍵を握っていると教えられたことを思い出し、実践するようにしています。数字までを完全に頭に叩き込むことまでは出来ないものの、ケースの大筋を理解し自分なりのポイントを持って、多少なりとも授業中のParticipationに繋げることが出来ます。こんなことからも、時間の制約が有る中で、大事なポイントを見出し議論に繋げる力を鍛えられているのだな、と感じます。

さて、UNC Kenan-Flaglerでは既にApplicationが開始しています。最初のDeadline1(Early action)は10/19に締め切っていますが、12/7に期限を迎えるDeadline2、そしてDeadline3、Deadline4と続いていきます。(参照先:http://www.kenan-flagler.unc.edu/admissions/mba/application-deadlines) UNCはOpen Interview Policyをとっている為、Essay提出前でもInterviewを受けることが出来ます。但し、各ラウンドでInterview受審期限というものも設けられていますので、受け損ねの無いよう、日程管理にご注意下さい。

既に多くの方にキャンパスビジットにいらして頂いております。ほとんどの方は日本からわざわざお越し頂いておりまして、我々在校生一同も時間を作り出し、お話をさせて頂いております。受験生の皆様の熱い思いを聞かせて頂くといつもエネルギーを頂ける思いになります。それに負けないくらい、我々からも学校生活から得られる貴重な経験談をシェアさせて頂いておりますので、是非是非、お時間を作っていらして下さい。もちろん、メールでのお問い合わせも大歓迎ですので、何かご不明点が有ります場合は、お気軽にHP上に記載の代表メールへコンタクト下さい。また、学校でも今年から公式にFacebook Applicationで受験生コミュニティーを設立しました。既に大変多くの受験生が世界中からアクセスしておりますので、日本の皆さんも是非、登録されて下さい。学校で起きている情報を見ることが出来たり、質問事項をWallに投稿し、返答をもらえるようになっています。もちろん、他の学生の投稿も読むことが出来ますので、大変参考になると思います。将来のクラスメートがどのような人達か、想像するのにも役立ちますね!

Facebookコミュニティーのリンク先:apps.facebook.com/kenanflagler

これから益々寒くなって来ますが、受験生の皆さんは風邪を引かないようにお気をつけ下さい!
此方のCafeteriaでお話ししましょう!

ケースコンペでの勝利と敗北

Class of 2014のKSです。

最近急激に寒くなってきました。今週サマータイムも終わり、季節の変わり目を実感しています。また火曜には大統領選挙があり、せっかくなので見逃しては損だと思い、大量のリーディング課題を一旦棚上げしてテレビに見入っていました。

さて、先週末にJohnson & Johnson社が主催するマーケティング・ケースコンペティションに日本人の仲間4人でチームを作って参加してきたので、それについて記します(当ブログでケースコンペの話題が多少重複していますが、それも感じることが多いがゆえということで、何卒ご容赦下さい)。

結果から言うと、わがチームは、UNC内のコンペにて見事勝利を収めることができました。そして、UNC代表チームとして翌日の他校との本戦に出場し、こちらは残念ながら敗れてしまいました。2日間のうちに勝利と敗北の両方を経験し、非常に得るものが大きかったです。

チームにマーケティングのバックグラウンドがない中、10月からのコアクラスで習ったばかりのフレームワークも活用しながらチームで議論を進めていきました。全員が家族持ちであったため、授業後に集まってさんざん議論をした後、一度帰宅して子供を風呂に入れるなどした後に、再度夜11時に学校に集合という日もありました。睡眠時間を削って家庭生活も多少(?)犠牲にしながらでしたが、自分たちにとって未知の領域に対して、脳をフル回転させながら議論を深めていく過程は、刺激多きものでした。

議論の甲斐もあって、提案内容やスライド自体は満足のいくものが完成し、CMのプロトタイプまで準備しました。ネイティブでないが故に最大の弱点と認識していたデリバリーについても、会場での立ち位置まで確認しながら何度も発表の練習をし、絶対勝つんだと相当気合が入っていました。その結果、当日のプレゼンは概ね練習どおりにいき、ある程度の手応えがありました。そして、夕方に事務局から優勝を知らせる"Congratulations!"のメールをもらったときは、思わず家の中でほえてしまいました。メールを見てほえたのはMBA受験の時以来です(笑)。

メンバーと喜びを分かちあい、すぐに翌朝の本戦に頭を切り替えました。本戦はMichigan、Kellogg、Cornell、Duke、UNCの5校での勝負となり、上位2位が表彰されます。ここまできて後悔するわけにはいかないということで、当日は気合の朝5時集合をしてプレゼンの練習とQ&Aへの準備に充てました。果たしてプレゼン本番を終えたわれわれは、・・・正直手応えを感じていました。デリバリーが前日よりも明らかに向上していたこと、Q&Aも想定通りの内容が多かったこと、審査員(J&J社)からかなりスペシフィックで現実的な観点での質問を受けて興味の強さが窺い知れたことなどをポジティブに感じていました。

プレゼン後に和やかな雰囲気の中でバンケットが開催されましたが、いよいよ結果発表の瞬間を迎えると会場は緊張に包まれました。同じテーブルにいた他校メンバーの手が本当に震えているのを見て、他校の代表もすさまじい気合でプライドをかけて勝負してきているのだと悟りました。結果は、1位Cornell、2位Michiganということで、惨敗でした。負けが分かった瞬間は、自分で想像していた以上に落胆が大きかったです。

直後はあまりに悔しくて敗因を冷静に考えられる状態ではありませんでしたが、その後チームで集まって振り返りを行いました。ロジックの立て方、プレゼンの構成、グループワークのアプローチ方法等、非常にたくさんの学びを得ることができました。特に強く感じたのは、自分たちで無意識のうちに限界・天井を作ってしまっていたという点です。お題の定義に基づいて議論の範囲を決めつけていたこと、きれいなプレゼンに拘って提案内容にスケール感が失われていたこと、さらに言うと、インターナショナルだからというだけでデリバリーに限界があると決めてしまっていたこと。やはり自分たちにやれることはもっともっとありました。

他方で、入賞した他校のチームには率直に敬意を感じ、何か地平が広がっていくようなワクワク感がありました。やっぱりこんなもんでは勝てない、大げさに言うとやっぱりアメリカのビジネススクールってすげぇなという感覚でした。もちろん前日の勝利とて、何かの幸運による部分があったはずです。スポーツでも何でもそうですが、負けて得るものの方が大きいことを改めて感じました。

勝つことの興奮と負けることの悔しさ。その両方を強烈な形で教えてくれた2日間でした。日本人はやれるという自信と、もっともっと成長しなければいけないという前向きな反省。ビジネススクールでの生活が始まってまだ4ヶ月ですが、もう4ヶ月。この日の経験と感情を、必ずや今後の成長に生かしていくことを自分に誓った、そんな土曜の夜でした。
 

2012年11月6日火曜日

2012 Net Impact Conference (Social and Environmental Sustainability)

Class of 2014のNickです。

Last weekend, a group of about 35 UNC Kenan-Flagler MBA students attended the annual Net Impact Conference in Baltimore, MD. Net Impact is a non-profit organization for students and professionals who strive to use business skills toward furthering social and environmental sustainability goals. UNC Kenan-Flagler’s strength in the sustainability field was a major factor in my decision to enroll here, so I was looking forward to the conference as an opportunity to learn more broadly and deeply about sustainability, as well as to meet like-minded students and professionals. After attending our Thursday morning classes, three other first-year students and I piled into a car and hit the road for the six-hour drive up to Baltimore.

The Net Impact Conference featured a variety of breakout sessions with speakers, panel discussions, and workshops on a wide range of sustainability topics. These sessions were a great way to hear directly from senior representatives of companies and organizations who are at the forefront of sustainability initatives. As an Operations concentration at UNC Kenan-Flagler, I was particularly interested in a Saturday session entitled “Small Decisions, Big Impact: Sustainable Supply Chain Choices.” At this session, represetnatives from a major multinational pharmaceutical company, a large regional bank, and the U.S. Postal Service all offered their thoughts on implementing environmentally responsible supply chains as a bottom-line profit driver. There was also a lengthy Q&A session during which the panelists responded directly to questions from attendees.

Another highlight of the weekend was the wealth of networking opportunities. On Friday, over 90 companies and organizations set up booths at the Net Impact Expo. I was able to connect with representatives from four companies near the top of my list for summer internship opportunities, in addition to learning more about other attending companies. I also enjoyed meeting students from other MBA programs. After our arrival on Thursday night, we joined a mixer for students from UNC Kenan-Flagler and Duke’s Fuqua School of Business. Each breakout session was another opportunity to meet interesting new people and expand my network.

As with any event of this nature, the most memorable highlights are frequently the least expected. While walking between conference rooms on Friday afternoon, I noticed a familiar face among the crowd. In a split second, I immediately identified her as my prom date from my junior year of high school. We had not been in touch in over ten years. She is now a first-year student at Yale’s School of Management, and we were able to catch up over lunch the following day. I hadn’t expected to reconnect with old friends at the conference, but doing so was certainly a welcome surprise. I am already looking forward to next year’s event.

2012年10月30日火曜日

Module 2開始


Class of 2014のYasu Oです。
Fall Breakも終わり、急激に寒くなりつつあるChapel Hillですが、木々も紅葉し、すっかり秋らしくなりました。

10/22よりModule 2(以下Mod. 2)が始まりました。
Mod. 1はAnalytical ToolやFinancial Accountingといった定量的な科目が中心でしたが、Mod. 2はBusiness Strategy, Marketing, Operations, Macroeconomics, Financeから構成され、Mod. 1に比べて定性的な科目が中心となります。Mod. 2に入り圧倒されるのが、そのReadingの量です。どのクラスも事前にケース等を読んでくることが必須となっており、英語を母国語としない留学生には時間を要する大変な予習となります。しかし、これを読んでいかないと授業についていけないので、眠い目をこすりながら頑張って読んでいます。

授業はケースについての議論を中心に進められますが、私は今までケーススタディーというのはケースを読んでその状況における判断を下す(例えば新規事業に参入するか否か)ための議論が中心になると思っていました。しかし、Mod. 2のクラスでは、例えばMarketingの3Cというコンセプトをケースにあてはめてみたり、Five ForcesというBusiness Strategyのフレームワークを用いてケースを読み解いてみたりと、各科目における概念的な内容を具体化するのに効果的に用いられているなと感じています。

Mod. 2はまだ始まったばかりですが、これからStudy Teamでのチームプロジェクトなども始ってきます。年末までの約2ヶ月をしっかり頑張ろうと思いつつ、Business Strategyの予習をしなくてはと焦っています。

Yasu O

2012年10月11日木曜日

キャンパスビジット関連情報:在校生の試験期間及び休暇期間について

10月に入り、キャンパスビジットに関するお問い合わせを頂く機会が増えてきました。そこで、キャンパスビジットの日程をご検討頂く際の参考情報として、2012-2013年の在校生の試験期間及び休暇期間についてご連絡します。

以下の期間中でもキャンパスビジットをして頂くことは可能ですが、在校生が試験中の為にじっくりとお話させて頂く時間が取れなかったり、休暇でChapel Hillを不在にしている為にお会いできない場合がありますので、ご留意頂ければと思います。
  • 10/14~10/21: Fall Break
  • 11/21~11/23: Thanks Giving
  • 12/17~12/21: Final Exams
  • 12/22~1/6: Winter Break
  • 2/27~3/1: Final Exams
  • 3/2~3/17: Spring Break
  • 5/3~5/4: Final Exams
なお、授業は原則として金曜日が休みです。(1年生の8月~12月は金曜日にも授業があります。)

これから年明けまでがMBA受験の最も大変な時期だと思いますが、最後まで頑張って下さい。在校生一同、Chapel Hillにてお会いできることを楽しみにしています。

Yas I

2012年10月9日火曜日

Module 1 振り返り

Class of 2014のHiroです。

10月に入り、チャペルヒルもかなり肌寒くなってきました。ひと月前まであんなに暑かったのが嘘のようです。私も渡米してから三か月がたちました。光陰矢のごとしとは良く言ったものだなぁと感じます。先週でMod 1の授業も終わり、明日からはいよいよ初の期末試験が始まります。

良い機会なので、Mod 1のコア科目について振り返ってみたいと思います。 

UNCの場合、Mod 1で受講する科目はAnalytical Tool, Financial Accounting, Finance Tool, Leading and Managing, Microeconomicsの5科目。基本的にはMod 2以降で必須となるベースになる知識について学習します。Mod 1にLeading and ManagingというLeadership系の科目が入っている事はLeadership教育を重視するUNCらしいと思います。

Leading and Managingは、私にとって一番印象に残っている科目でもあるので、以下雑感を書こうと思います。この科目では、合理的に意思決定する方法、モチベーションの上げ方等リーダーとして必要な知識を学びました。予習としてHarvard Business Review等のペーパーを幾つも読まされるのは、正直大変でしたが今まで体系だってこういった知識を身に着けたことがなかったので、非常に新鮮でした。仕事をしていると、誰でも色々とジレンマ等を感じる事があると思いますが、あの時こういう選択肢もあったのか、、等自分の経験と授業で扱う例を重ね合わせる事で色々な気づきがありました。

特にサブプライム問題を扱った際は、金融機関出身の私としては登場人物の心情が手に取るように分かり身につまされました(苦笑)サブプライムは私にとってMBAを目指す一つのきっかけになった事もあり、改めて今後の金融のあり方について考える良い機会になりました。また、Leader(変化を促進する人)とManager(管理を行う人)は全く別であるが、両方組織に必要な存在である、という考えも興味深かったです。

プログラム全体の話に戻ると、教授陣が授業の進行状況を共有し有機的な授業を展開できるのもSmall SchoolであるUNCの特徴だと思います。例えば、Financeの授業でオプションのペイオフについて習った後に、統計の教授がツリーを使ったオプションのプライシング方法について解説を行う等。よく考えて、プログラムが設計されているなぁと感じる瞬間です。逆に言うと、1つの科目で分からない事があると、他の科目にも影響を及ぼすため気が抜けませんが。。授業の進度はかなり早いので、特に初学者はついていくのが大変ですが、毎週開かれるreview セッション、上級生に質問できるチューターリングシステムなどフォロー体制も万全です。

さて、書きたい事はまだまだあるのですが、そろそろ明日の試験勉強に戻ろうと思います。。

2012年10月1日月曜日

UNCと音楽/ ケースコンペからのTakeaway

Class of 2014のRです。今回は2部構成で、前半はUNCと音楽、後半はケースコンペからの(受験生の方々にも参考になりそうな)Takeawayについてです。

Part 1) UNCと音楽
コア期間中は音楽に現を抜かす暇は皆無かもしれませんが、音楽好きの方も満足できるリソースがUNCには揃っています。ご家族の音楽教育にも適していると思います。

1) 多彩なコンサートを格安で鑑賞
UNCで催される色々なコンサート(クラシック, ジャズ, バレエ等)が、UNC学生なら$10程度でチケット入手可能。先日は、世界的チェリストであるヨーヨーマのコンサートをMBA学生達と鑑賞。HK君はお子様2人を含む家族4人で鑑賞しており、お子様達も気軽に本物を経験できる最高の機会かもしれません。今後もジョシュア・ベルのヴァイオリンリサイタル、ゲルギエフ指揮による「春の祭典」等、ハイクオリティーかつお得なイベントが目白押しです。

2) UNCオーケストラ
優秀な音楽学部を持つUNCの学生オーケストラは全米学生オーケストラの中でもトップクラス。ヴァイオリン弾きの私は、ぜひUNCオケに参加しようと思っています。総学生数約30,000人(!)のUNCの他学部生と知り合ういい機会です。また、レッスン料を払えば音楽学部でレッスン受講可能です。
ちなみに、MBA学生の中にも演奏者は結構います。学年・国籍を問わず、いっしょに弾こうって話があったりします。MBA音楽クラブは今のところありませんが、自分でクラブを作ってしまうのも手です。何かと融通が利き、Leadership経験を積めるのがUNCです。

3) Karaoke
Karaokeは日本人の独壇場です。Class of 2014ではMr. KaraokeことK君がLeadershipを発揮し、カラオケイベントを催してくれています。ちなみに、Final Exam前のMicroeconomics授業の日には先生主催のKaraoke Partyがあります。Mid-term Exam後にはAccountingの教授の家でPartyがあったり、教授側もフレンドリーでアクセスしやすい校風がよく現れていると思います。

他にも、学校から車で20分くらいのところには、(業界では)世界的に有名なElectric Violin Shopがあったりと、マニア垂涎の音楽環境です。UNCは音楽好きの方にも、優れた音楽環境を望むご家族にもきっと満足いただけるのではないでしょうか。


Part 2) ケースコンペからのTakeaway
さて、今度はまじめな話です。先週のS君と同じくGeneral Electric社のケースコンペに参加しました。(詳細は先週のS君のブログを参照下さい)
私のチームはNative軍人2名、コロンビア人1名+私の4名。軍人達に傭兵(一応その業界のプロ?) として雇われて参戦したのでありました。

MBAオリエンテーション中に教授の一人が ”Living through the first module is like drinking water out of a fire hose!” と仰ってしましたが、言い得て妙です。ケースコンペの1週間は毎日授業後の夕方から深夜までスタディールームに缶詰でケースコンペの準備。その後、明け方まで授業の課題・予復習。学校に仮眠室が欲しいと思ったのは私だけではないはず。

缶詰状態でのNativeとの長時間にわたる議論は、MBAスキルの実戦応用のみならず、辛くも効果的な英語の鍛錬の場でもありました。こうしてHardworkingなMBAは出来上がっていくのですね。そういえば、Class of 2013の先輩はこの夏のインターンシップ中に「5時に寝て 7時に起きて また仕事」というシュールな川柳を読んでおられました。そんなHardworkingな同級生・先輩方から大いに刺激を受けることができるのもMBAならでは。

残念ながら、我々のチームは決勝に進むことはできませんでしたが、真剣勝負に挑むことで、ハードスキル・ソフトスキルの両面で、改善すべき点が明確になりました。Nativeとの差が歴然なコミュニケーションやプレゼンについてはMod3 (来年1月~)以降の授業でもみっちり修行したいと思います。
また、UNCの優れたBusiness Communication Centerが、理論と実践の両面からコミュニケーションスキル改善をサポートしてくれます。

以下、受験生の方々にも参考になりそうな3 Key Takeawaysを列挙します。

(Takeaway #1) エンジニアバックグランドはMBAの中でも有効
ケース分析をする際、技術的な部分を知っていると、分析・提案の方向性・深みとも随分違ってきます。エンジニアには、最初から技術的な最適解はある程度想像付いたりします。そこに、MBAで培ったマーケティング・ファイナンス等による裏付けを加えるとかなり効果的です。エンジニアバックグランドだからこそ周囲に貢献できる点は多いです。

(Takeaway #2) UNCのサマースクールはWhy UNC?になり得る
ケースコンペに参戦するには、MBAの基礎要素を消化しておく必要がありました。
7月1か月間のASW (UNCのサマースクール。Analytical Skills Workshopの略) で早い時期にMBA科目の基礎を押えられたことで、MBA本番開始後1か月強という早い時期でのケースコンペに何とか対応できたと思います。
個人的には”Finance Monkey”ことBill Weld教授のFinanceがお気に入りです。高度なFinanceを誰にでも分かりやすく、シニカルなジョークたっぷりに教えてくれます。他のMBA校がサマースクールとして留学生向けの(主に語学)プログラムを提供することが多い中、MBA本番同等の内容を学習できるASWはWhy UNC?のネタになり得ます。

(Takeaway #3) エッセイに書いた「初心」忘るべからず。
目の前のことに追われていて忘れがちでしたが、「志」「想い」といったコアがしっかりあってこそのMBAスキルでした。自分が「こうしたい」と強く思う「あるべき姿」なしでは、どれだけ分析力・表現力・変革力を付けても説得力は薄いです。実際、フワフワした考えはNative相手に通用しませんでした。逆に、コアがしっかりしていれば、多少分析力・語学力が劣っていても、多国籍チームの中であっても自分の提案が採用されることも結構ありました。
MBAである以前に、一人の人間としての「器の大きさ・深さ」のような部分が重要なのだと再認識できました。その「器」の形成を強力にサポートしてくれるのがUNCのLeadership教育、Diversity(優秀かつ個性的な同級生達)、アクセスしやすい多彩な教授陣(中規模校の強み)でもあります。


以上、UNCに来てまだ3か月ですが、理論と実践をうまくブレンドした、バランスの取れたマネージャー育成への優れたプログラムだと日々実感しています。・・・「そんな将来のマネジメントはともかく、家庭のマネジメントをもっとしっかりやったら?」って、嫁さんに言われているのが現実なのですが。

さて、来週にはもうFinal Exam。その後、10月中旬~年末は修羅場のMod2、並行して10月末はMarketingケースコンペ参戦、11月からはNonprofitコンサルプロジェクトと、盛り沢山。結局、「消防ホースから水をがぶ飲み」するUNC MBA達なのでした。

2012年9月28日金曜日

GE Case Competitionに参加しました。

Class of 2014のSです。

GE主催のCase CompetitionがKFBS校内で9月21日に行われました。1年生だけの4人一組で20組限定の自由参加形式です。各5組の4グループに分かれて予選が行われ、勝者4チームが決勝戦へ進み、UNCでの優勝者はDardenで行われる他大学との交流戦である東地区代表選へ出場できます。最終優勝者は賞金$5000!!

私たちはGEの競合社からなる日本人チームで挑みました。日本人の中には多国籍軍を組んだ人もいれば、元軍人チームにその業界のエキスパートとして傭兵に雇われた人などもいました。

お題はOpenにして良いのか確認が取れてないので詳細は控えておきますが、GEがとある市場をLeadする為の提案をするものです。コンペ1週間前に発表され、そこから案を練ります。

準備期間が課題やテストそしてリクルートイベントもてんこ盛りのMod I(第一四半期)の中で最もタフな週だったので、最終的には4チームが辞退し16チームでの戦いになりました。私たちも夜中遅くまで議論をし、睡眠時間を削って準備しました。と言いたい所ですが、授業で寝てしまったので「君の睡眠時間は変わらない」と誰かに言われて反論不能です。非常に濃密な1週間を過ごしました。

色んなアイデアを出しあい、盛り上がり、そして既にそういうビジネスが実在する事をネットで発見しては「またあったか!」と落胆し、次の案を練るという繰り返しでした。最終的には全く新しいビジネスモデルではなく、新しい組み合わせと切り口の案を作り、提出期限15分前には結構立派な資料に仕上がりました。

翌日、いざプレゼンへ。審査員はGEからの2名。真面目に話を聞いて頂き、余りにSeriousだったので「我々はあなた方の競合ですが落とし入れる悪意は御座いません」という最後に言う予定のジョークが言えませんでした。

我々の自己評価まずまずの手応えでしたが、結果は予選敗退。残念。予選では他チームの発表を見る事ができず、決勝4チームの発表は見る事が出来ました。学んだ事を書きたいと思います。
・プレゼン能力がかなり高い。(たとえ我々が日本語で発表したとしても負けていました。)
・数字を覚えてスラスラ言うと説得力があるような感じがでる。
インド人チームの数字の記憶の量には圧倒されました。例えば質問に対し上院議員の誰々がウンヌンなど、すらすら言う姿に、なんじゃそれ?と驚くばかり。
・質問に答えてない気もする部分がありましたが、不都合な指摘には一切臆することなく適当な切り替しを言ってのける。
・我々はビジネスモデルの秀逸さに拘ったのですがFinalistの4チームはどちらかというと単純で勝ち馬に乗る的な案でした。ある意味分かりやすい。

優勝チームのJ君に聞いた所、チームもプレゼン練習に時間を費やし個人練習も鏡の前で6時間以上したかな~なんて言っておりました。練習の成果は出ていたと思います。とにかく学ぶものが多いコンペでした。

今後もコンペはたくさんあります。Deloitte、Johnson&Johnson、ベンチャーキャピタルコンペ、ビール製造、そしてStar Project等々、Risk Freeの実践の場を活かして楽しみたいと思います。(成績が下がるリスクは少しあります。Final Examに向けCatch Upに苦労中です。)

以上

2012年9月19日水曜日

Tar Heelsに見る文化

Class of 2014のMarkです。
Chapel Hillもだいぶ朝夕は涼しくなり、秋めいてきました。
学校の方はというと先週からキャンパス内でのリクルーティング活動が本格的に始まり、アメリカでのポジションを狙っているクラスメイト達は授業の合間を縫って企業プレゼンテーションやネットワーキングに奔走しています。社費留学の自分にとっては、対岸の火事のようであり、少し置いていかれた感があります(私費留学の方でも日本でのポジションを希望される場合はアメリカ人達とはまた違った就職活動の流れになるかと思いますので、似たような感覚を覚えられるかもしれません。)。
そんな中、先週の土曜日をもってMod IのMidtermが全て終了しました。清々しい気持ちで週末を迎えるつもりでしたが、試験終了の2時間後にはFinanceの教授から次の課題を知らせるメールが届き、開放感に浸れたのも束の間でした(苦笑)。
さて、今回は「スポーツの秋」ということもあり、UNCのカレッジ・スポーツについてです。
UNCのスポーツ・チームはTar Heelsという愛称で学生、Alumni、Chapel Hillの人々から熱い声援を受けています。このTar Heelという言葉は、広大な松林から作られる松やにが州の重要な輸出品であったことにも由来しており、また、南北戦争の際に南部連合に参加した州の兵士達がどんなに苦境に立たされたとしても踵にTarがついているように隊列を崩さなかったという逸話もあります。UNCのスポーツ・チームの選手達は自分達のことを"I'm a Tar Heel!"と誇りを持って呼んでいます。
「Tar Heelsと言えばバスケットボール!」という程、バスケットボールは全米トップクラスの強豪で人気もあり、これから始まるシーズンが非常に楽しみですが、先日、男子サッカーとアメリカンフットボールの試合を観戦してきましたどちらのゲームにも非常に多くのUndergrad達が応援に駆けつけているのに驚きましたが、何とこんなところにもバスケットボールの影響がありました。何とUndergradの学生は他のスポーツの応援に参加することでバスケットボールの試合のチケットを入手するためのポイントを獲得できるのです。UNCのUndergradを卒業したクラスメイトも、「このシステムが学生達を他のスポーツの観戦に動員させるインセンティブとして大きく影響しており、Tar Heels全体を盛り上げるための効率的なシステムである!」と語ってくれました。
また、特にアメリカンフットボールのスタジアムで肌に感じたのですが、渡米前に想像していた以上にカレッジ・スポーツが街のカルチャーとして根付いていることに驚かされました。日本の大学スポーツ自体もある程度の人気があるチームはあるかと思いますが、Tar HeelsのようにChapel Hillという街全体の共通の関心事にまでなっているケースは無いのではないかと思います。ゲームが始まる前には多くの人々がtalegating(自動車のハッチバックを開いて試合前に軽いパーティーをしている)をして、皆、それぞれにカレッジ・スポーツを楽しんでいる雰囲気がとても印象的でした。バスケットボールのシーズンが開幕する頃には街のムードも更にアップビートしていくのではと期待してます。
そういえば、ASW(サマースクール)中の留学生向けのUS Language & Cultureで次のように教わりました。
"All American communication begin with small talk. What is the most important topic for small talk? Major sports and college sports. So, if you know college sports, you can make small talk with anyone.”
当時は「強引なこじ付けだな~」と思って話半分に聞いていましたが、気が付いたらスポーツの話で会話を始めている自分がそこにいました。確かにアメリカ人のクラスメイトはカレッジ・スポーツが大好きなようで、クラスメイトの多くはUndergradとして卒業した学校のチームを今でも熱心に応援していて、母校のアメフトのゲームを欠かさず未だに見ている人もいます。
日々のクラスやグループワークに加えて、スポーツを通じて、クラスメイトと喜びや苦しみ、悔しさや達成感を共有しながら、自分も卒業までには立派なTar Heelとしてコミュニティに貢献出来ればと思います。
さて、今週は全ての科目でグループ・アサインメントがあることに加えて、人生初のCase Competitionの準備もあります。さて、どうやってこの量をこなすのか。。。Case Competitionの詳細はまた後日にこのブログでもご紹介出来ればなと思っています。

2012年9月17日月曜日

Legacy Representativeに立候補しました!

Class of 2014のKです。
先日、Legacy Representativeに立候補したので、そのときの体験を書きたいと思います。

まずはLegacyから。
Tetsunの投稿にもありますが、UNCでは1つの学年を8つのLegacyと呼ばれるグループに分けています。それぞれのLegacyには、UNCに功績を残した人の名前が付けられており、私のLegacyの名前はBehrmanです。

半年間は、Legacy毎に同じスケジュールで授業が組まれるため、どの授業に行っても同じLegacyのメンバーと顔を合わせることになり、自然と仲良くなっていきます。また上の学年も同様にLegacyに分かれており、1回/月程度行われるLegacy対抗戦では一緒のLegacyとしてゲームを行うなど、縦のつながりを作る役割も担っています。


各Legacyでは、学校とLegacyの窓口として、学年ごとに選挙で代表者を決めます。これがLegacy Representativeです。
この選挙のスケジュールは以下のとおりです。

  • 立候補期間(他薦もOK。月曜日に説明があり締め切りが水曜日)
  • Position Paper提出(Legacy Representativeとしてのマニフェストのようなもの。締め切りは木曜日)
  • Speech(Legacyメンバーの前で意気込みを熱弁!金曜日)
  • 投票(メールで投票。締め切りは土曜日)

月曜日に説明があってから、スピーチまでわずか一週間!
日々の授業の予習復習にミニテスト、宿題・・・と余裕は無いのに、Position Paper提出とSpeech練習をするのは骨が折れました。

私のLegacyは立候補者最多タイの5人。激戦区でした。
結果としては、残念ながら私はRepresentativeには落選してしまいましたが、それでも英語でみんなの前でSpeechをするという貴重な経験をすることができました。

ClassmateみながSpeechを聞いて、Score sheetでフィードバックをくれます。中にはコンサルティングやセールスなどの人前で喋ることが前職だった人もいて、そういったプロフェッショナルの人からの、英語Speechへの駄目出しは、私にとっては貴重なアドバイスでした。

このフィードバックを見ると、Speech自体は結構高評価でした!(素直に嬉しかったです。)
自分の英語はお世辞にも満足なレベルではありません。しかし、準備、練習をしっかりし、内容を練れば、不自由な言葉であっても、きちんとSpeechとして通用することが分かり、これは大きな自信につながりました。(これはApplicantの方のInterviewについても同じことが言えると思います!)

その一方、自分の話し方や英語の問題点も浮き彫りになりました。また、文化の違いによるLeadershipに期待するものの違いも感じることができました。

こういった経験が得ることができると、アメリカのビジネススクールに来てよかったな、とシミジミと感じます。


ちなみに、幸いなことに別に立候補したLegacy対抗戦の副キャプテンの座を射止めることができました。これから2年生のキャプテンと一緒に様々な対抗戦やその準備などでLeadershipを発揮する機会が多くあるため、これから楽しみです。

2012年9月11日火曜日

LegacyとAround the World Social

Class of 2014のTetsuです。

本プログラムがスタートしてから、あっという間に4週間が経過しました。Satoshiが書いているように、毎日が忙しくチャレンジングで、とても充実した生活を送っています。つい先日、FinanceのMid-termテストが有ったのですが、なんと土曜日の午前中に行われました。次週はFinancial AccountingのMid-termがまた土曜日に行われます。UNCはHardcoreなカリキュラムを売りにしていますので、素晴らしいクラスメート達と一緒に学校生活に没頭したい方には、絶対にオススメです!

UNCにはLegacyという言葉が有ります。一学年は約300人・8クラスで構成されていますが、クラスのことをLegacyと呼んでいます。そしてそれぞれのLegacyは、UNC Kenan Flaglerコミュニティーに多大な貢献をした人たちの名前を冠しています。(Behrman, Dearborn, Evans, Fulton, Levin, Tillman, Rizzo and Zeithaml) Legacyとは”遺産”とか”引き継ぐもの”といった意味を持ちますが、Orientationの初日から、「Think about how you can leave your legacy before you graduate.」と盛んに問い掛けられました。受身ではなく、如何に積極的に貢献出来るかが大切なポイントですね。

そしてOrientation初日、我々Team Japanは早速、Legacyを残して参りました!日中のプログラム終了後、学校の中庭でAround the WorldというSocialが開催されたのですが、そこでパフォーマンスを行いました。目的は、各国代表の学生達がそれぞれの出身地のCultureを紹介するというもの。出身地特有の食事を提供する学生達がいる中、Team Japanは何か特別なことをしようと、ASW(サマースクール)中から皆で議論を重ねに重ね、スーパーマリオの音楽に合わせて”A day of Japanese Salary Man”をコミカルなスキットとして披露しました。

準備は想定以上に大変で、毎日E-Mailを交わし、何度も練習を行いました。役割分担も明確に分け、それぞれの役割はぞれぞれの担当がリードを行いました。私はもう一人のクラスメートと一緒に脚本を纏め上げる担当。そして当日は、息を切らしながらも日本的サラリーマン役を演じました。当日の映像をお届け出来ないことが非常に残念ですが、我々が想像していた以上の大反響を得ることが出来、逆に我々自身が感動してしまいました。準備はとても大変でしたが、本当にやって良かったなと。そして、超大作を形にすることが出来たのも、チームワークの力であることを再認識しました。

翌朝にまた大講堂に集まった際、学校スタッフから300人を前にして「昨日のTeam Japanのパフォーマンスはとても素晴らしかった!皆さん、改めて拍手を!」とのコメントが有りました。そしてその後も学校内を歩いているだけで、クラスメートから「Japanのパフォーマンスは最高であった!」と声を掛けてもらえました。中には、「次回のイベントでは自分達がJapanに負けないパフォーマンスをする!」と言って来るクラスメートもいます。今後も機会を見つけてはUNC Kenan-Flagler Communityに貢献をし、Legacyを残していきます。

UNCのマスコット、Rameses

2012年9月10日月曜日

パートナーや家族の生活について

Class of 2014のHKです。これまで大学生活の様子は仲間が紹介してくれているので、今日は趣向を変えてパートナーや家族の生活の様子をご紹介したいと思います。留学先を検討するにあたって、Learning Objectives、校風やRanking等々、様々な要件があると思いますが、特に家族やパートナーと共に留学する場合は生活環境も重要と思われる方も多いのではないでしょうか。

今年のClass of 2014の17名のうち、今後合流するケースも含めると、8名が子連れ、4名がパートナー同伴で留学しています。家族やパートナーがこちらの生活に溶け込み、充実した生活がおくれないと、我々自身も学業に集中することはできません。

ここUNCは本当にFamily Friendlyな環境です。私は6月から妻と2人の子供(7歳、5歳)と共に渡米してますが、6-7月のサマースクール以来、毎月のように家族同伴イベントが企画され、家族で参加しています。妻もMBAパートナーの集まりであるKenan Connectionのイベントに毎週のように招待頂き、ネットワーキングを楽しんでいます。8月末からは子供達の学校も始まりましたが、チャペルヒルは全米でも有数の教育水準の高い地域とのことで、現地校にインターナショナルの生徒も多く、コミュニティー全体が英語の話せない子供をサポートし、快く受け入れてくれています。親の心配をよそに、子供たちは初日から友達とサッカーをして楽しんで帰ってきました。

ちなみに、先日発表されたCNNのMoney's list of America's best small citiesでチャペルヒルは堂々の10位にランクインされたそうです。(http://money.cnn.com/magazines/moneymag/best-places/2012/snapshots/PL3711800.html) "Town within a park"でありながら、全米最古の公立大学であるUNC、そしてリサーチトライアングルに多くの企業が集積し、全米でも人口当りのPHD保有者の割合はトップクラス。そうした環境下で治安はよく、Internationalを歓迎するコミュニティーであり、また自然豊かな環境でありながら郊外の大規模ショッピングモール等の買い物スポットも充実していて、本当に申し分のない環境です。

また、学期中はなかなか時間はとれませんが、休暇の際には州内を東に行けば大西洋の美しい海、西に行けば全米で最も人気のある国立公園の山々があり、長距離ドライブを苦にしなけばDCやNY、フロリダも車で行ける好ロケーションです。

この週末は、土曜AMにファイナンスのテストを終え、午後はMBAのFamily Clubのイベントに参加し、その後スーパーで一週間分の食材の買い出し。日曜は、週明けのグループプレゼンに向け、夕方に学校でチームミーティングがありましたが、それまでに時間があったので、妻は先のKenan Connectionの工芸教室へ、私は子供とアパートの共用プール(こんな設備があるのも田舎ならでは!)でひと泳ぎし、来週からのハードな授業に備え英気を養いました。明日からがまた楽しみです!

2012年9月4日火曜日

公式インフォメーション・セッションのご案内 (10/9)

来たる10月9日 (火)、Admission Office主催の公式インフォメーション・セッションならびにレセプションを下記の要領にて開催致します。


第1部: 公式インフォメーション・セッション (Q&A形式)
本セッションでは、UNCの入学審査官と卒業生が、アプリカントの皆様からの様々なご質問にお答えします。
◆ 日時 : 10月9日 (火) 19:00~19:50
◆ 場所 : アゴス・ジャパン
◆ 地図 : http://www.agos.co.jp/about/map/

第2部: レセプション (立食形式)
本レセプションは、アプリカントの皆様がUNCの入学審査官や卒業生との交流を深めて頂く為のイベントです。ざっくばらんな会話の中からUNCの人の雰囲気を感じ取って頂く他、インフォメーション・セッションでは聞けなかった、個別のご質問にもじっくりお答えします。
◆ 日時 : 10月9日 (火) 20:00-22:00
◆ 場所 : カフェ・ベルマーレ@渋谷 (アゴス・ジャパンより徒歩2分)
◆ URL : http://caffe.belmare.jp/
◆ 地図 : http://caffe.belmare.jp/img/map.gif

申込方法
参加をご希望の方は、http://tinyurl.com/KF-Tokyo よりお申込み下さい。

※ Venue: Bel Mare Caffe と記載されていますが、当ブログにてご案内の通り、第1部はアゴス・ジャパンにて、第2部をBel Mare Caffeにて開催致します。

※ 参加者個別のご都合に合わせて、第1部のみ・第2部のみの参加も可能です。ご不明な点があれば、Admission Officeに直接お問い合わせ頂くか、UNC_MBA@hotmail.com (在校生代表メールアドレス) までご連絡下さい。


UNC関係者一同、皆様のご参加をお待ちしています。

2012年9月3日月曜日

Skype Sessionを通して。

Class of 2014のSです。
つい数時間前に、東京のapplicantの方達と、我々在校生をSkypeで繋いでのInformation Sessionを行いましたのでそのご報告です。30人近くの方にお集まり頂き、1時間という短い時間ではありましたが、質疑応答形式で楽しい時間を過ごせました。私も自分が受験生だった1年前、様々な学校の説明会に足を運び、それが良い息抜きになっていたことを、ふと思い出します。

いくつも頂いた質問の中で、「Why UNC?」に絡んだ質問がありました。MBAに留学に来ている学生は、みんなそれぞれの想いで大学選びをしていると思います。その中で私にとって、その大学の醸し出す雰囲気というか、カラーというか、そういった“人”が造り出すcultureは、学校選びの大きなファクターの一つでした。

UNCのcultureを一言で表現すると、“supportive”という言葉が合うような気がします。そのsupportiveなcultureを今日一日だけでもたくさん感じました。

Skype Sessionは日本時間の午後7時スタート。つまりアメリカ時間の午前6時スタートとなかなかのearly morningでしたが、実は数多くの在校生が是非参加したいと手を挙げていました。今回は自分がsessionの取り纏めをさせてもらっていたので、時間も限られており1年生3名、2年生4名と人数を絞らせてもらいましたが、参加希望を募るとみんなが何か役に立てることがあればと立ち上がってくれます。

ランチの時間に就活絡みでconsulting firmとのnetworking eventがあった時の一幕です。AT Kearney, BCG, Deloitte など約10社のリクルーターが集まり、1年生の中でコンサルティング志望の学生と交流するというものでしたが、あるboutique consulting firmのpartnerに「career switcherに MBAを通してどうの様なskillの修得を期待するか?」という質問をぶつけてみました。意外にも返ってきた答えは、“UNCらしさ”を持って欲しいというものでした。「トップスクールのMBA卒なら 幅広いビジネス知識のベースを持っていることは、分かっている。コンサルティングビジネスはいかに顧客に貢献したいという気持ちを持っているかが大切。そして、それはまさにUNCの学生が持っているものだ。」と。話を聞くと、実際に年々、UNC卒の採用を増やしているとのことでした。

振り返って見ると、自分がUNCのInterviewを受けた時にも、大学やクラスメイト、地域のcommunityに何の様に貢献したいのか、ということを結構突っ込まれて聞かれました。そういった“supportive”な学生がUNC’s cultureを創り出し、卒業後も、それぞれのフィールドでUNCらしさを出しているのかなと思います。

さて、今週末は3連休(Labor Day Weekend)。暖かい気分で週末を迎えられそうです。明日は海にでも行って、その後はMicro のMidterm, Finance のテスト, Leading & Managingのケース、Accountingの宿題…。日々、苦しみ、楽しみながら、UNC色に染まっていければと思います。

2012年8月28日火曜日

コアコース開始2週間目のとある一日


Class of 2014のSatoshiです。
1年目のコアコース開始2週間目のとある一日がどのようなものだったか
をご紹介したいと思います。


AM6:45                        
起床(するつもりが2度寝してAM7:15起床)

AM7:30                        
カープール集合(コア科目履修中は同じクラスの近所のクラスメートと車をシェアして通学します。エコでサステイナブル。学校の売りを地で行く制度です。Business Schoolの駐車スペースが足りないだけですが・・・)  

AM8:00 - AM9:20
1限目:Financial Accounting(週末にCOSTCOで大量購入したRed Bullをの力を借りながら必死に集中。朝一の授業は大変です。)

AM9:30-AM10:50
2限目:Financial Tools(所謂ファイナンスの授業。今期一発目のQuiz。意外と難しくてちょっと焦る)

AM11:00 - PM0:20
スタディーグループミーティング(今週提出のグループワークのディスカッション。グループは学校からアサインされ必修科目は同じスタディーグループで過ごします。幸いメンバーに恵まれ週末に野外ライブに一緒に行くなど勉強以外でも色々と付き合いがあります。このスタディーグループに関しては別途機会があれば(もしくは他の人が)詳しくエントリーすると思いますが学校としてかなり重視しています。学校から割り当てられるグループですが、各メンバーの物事の優先順位(成績、就活、課外活動、家族など)をまずお互い確認しチームのルールを決めるところから始まり、オリエンテーション中に各グループで晩飯を食べに行くといことまでプログラムに含まれていたりと、いかにチームを機能させるかにかなり気が使われておりサポートは充実していると感じます)

PM0:20-0:45              
ミーティング後そのままスタディーグループメンバーと昼食。あいつとあのこが怪しいというゴシップ情報で盛り上がる。

PM0:45-PM2:00
だんだん意味が分からなくなってきたAnalytical Tools(統計)の予習。

PM2:00-PM3:20
4限目:Analytical Tools(統計。Hypothesis Testingの理解に苦しむ)

PM3:30-PM:4:50
諸々の宿題と復習。雑談。

PM5:00-PM7:00
Financial Accountingのレビューセッション(教室が空いてなかったらしく遅めの開始時間。丸一日色々詰め込みすぎて脳みそがほぼ働かず。一回家に帰って昼寝してから来ればよかったと少し後悔。)

PM7:30
帰宅。料理する気力もなくカップラーメン(これもCOSTCOで大量購入)。その後勉強してたはずがいつの間にか意識を失いソファーで寝てました。

以上が1年目コアコース開始2週間目のとある一日です。
これ以外にキャリア関連のワークショップなどのInvitationが次から次へとOutlookのカレンダーに入っていきます。選択肢は無数に与えられますが限られた時間の中で優先順位付けし常に何かを決定し続ける必要があり疲れます。ただ、新しいことに挑戦しているという刺激と充実感の方が大きく大変だ大変だと言いながら(今のところ)楽しんでやっています。

2012年8月27日月曜日

始めてのCareer Day

class of 2014のAliceです。
私費のMBA cadidateにとって、学校の就職支援に気になるのではないでしょうか?

UNCはとても手厚いサポートをしてくれています。就職活動のバックアップとして、CMC(Career Management Center、就職支援課みたいなもの)が様々なイベントとアクティビティを企画しています。

本プログラムが始まってまだ2週目ですが、先週金曜日は初回のCareer Dayが行われ、終日就活のためのセミナーやイベントが組まれています。まずAlumniによる職種別の説明会は朝にあり、私はMarketing(P&G),  Corporate Finance (Johnson & Johnson) と Invest Banking (Morgan Staley)、3つ違う職種に出席しました。パネリストはMBA時代の就活経験・葛藤やアドバイスから現在の仕事内容・社風まで始終親身となって説明してくださいました。中でも一番印象的だったのは、全員career switcherだったことでした。私自身を含め、まったく異なる分野に転職したいけれど不安や迷いを持っているMBA生が多数いるため、こういう成功例を聞けるのはたいへん参考になります。

午後は2年生との懇親タイムです。総勢60名近いの2年生代表のテーブルを回り、興味のある会社について質問をしたり、アドバイスをもらいました。2年生はサマーインターンから帰ってきたばっかりなので、誰もが熱心に語ってくれました。最後に、中から職種・バックグランドの近いまたは人柄に惹かれる2年生を自分のキャリアメンターとして選ぶことができます。私は自分と同じinternational studentでCorporate Finance のインターンをした方にお願いしました。これでCMCのAD(アドバイザー)に加え、もう一人身近の相談役ができたので、これからのインターン探しには心強いです。UNCの助け合う・分かち合う文化を改めて実感したひと時でした。

で、今週のMid-term,どなたか統計を教えてくれませんかね…(苦笑)

2012年8月18日土曜日

Negotiable な文化

Class of 2014のSです。

Orientationも終わりコア科目の授業が始まりました。
Study Teamがアサインされ、面を喰らうような宿題がどさっと出され、何となくMBAっぽい雰囲気が校内に立ち込めてきました。

私のStudy Teamは6名。最初は様子見な感じがありましたが、Groupで集まる回数が増えるにつれ仲が良くなってきているような気がします。GroupでWhy UNCの話になり、様々な背景がありますが、校風の好き嫌いに関しては共通していたのが興味深かったです。

ある人は米国で仕事していた外国人なのですが、行こうと思っていた他校がVISAの切替をするのに帰国が必須という条件が付いたそうです。間に合わなければ来年おいで的な対応で、仕事も辞めてしまったしそれは無理という事になったそうです。そこで相談したUNCは色々と対応してくれて、ここなら色々相談に乗ってくれなと思って入学してきたそうです。

オリエンテーションでは森の中で行うTeam Activityがありました。Team PlayとLeadershipを学ぶゲームで色々と学ぶ事があったのですが、印象に残ったのはNegoをしろと学校側が教えていた事です。こうしなければならないという思い込みを捨てる事もそうですが、とにかく相談しろというメッセージで受け取りました。

他の授業では、とあるチームが時間延長を前広に頼んだのでAcceptされ、前広に頼んだ事を褒めていました。

そういえば半年前、学校訪問のスケジュールを組んで各校にアポを取った時の事です。ルート的にUNCを訪問できるのはその日だけという中で面接をお願いしたら、こんな返事が返ってきました。

「We are completely booked that day but let me see if there is anything I can do.」(当時のメール抜粋)

そして二日後にこんなメールを頂きました。
「I was able to arrange an on-campus interview on Friday, January 27th at 8:30am EST. 」

面接は9時からだったのですが、30分前に枠を増設してくれました。学校側としてはとんだ迷惑だったと思うので、学校訪問は前広に予定とアポ取りをしてくださいというのが話しの趣旨だとご理解下さい(笑)。

さてさて、Negotiableな校風の中で、どんな二年間にしようかと頭が柔らかくなりすぎて決め兼ねてますが、追々自分の道を見定めていきたいと思います。

TOEFLの練習のし過ぎでFor Exampleが多かったですね。

以上

2012年8月12日日曜日

Culture Buddy Programで日本食パーティーをしました。


Class of 2014のKです。

先日、Culture Buddyのインド人を家に招き日本食を振舞いました。

Culture Buddyとは、同じクラスの中で異なるBackgroundを持つ学生同士でBuddyを組み、互いの文化を紹介しあうことで理解を深め合うことを目的としたProgramです。
私のBuddyはインド人。他にもインド人をBuddyに持つ日本人もいたので、全部まとめて私の家で日本食パーティーをして盛り上がりました!

ただ、日本食パーティーとは言え、宗教上の理由から、肉を食べられるかイマイチ明確でなかったので、用意したのは素麺、冷奴、夏野菜の揚げ浸し(←料理を頑張りました!)、あと日本のビールぐらいで、完全にお肉はシャットアウトでした。
それでも、クラスメイトは素麺の汁を飲んで

「なに、このスープ!うまい!うまい!」
「なにこれ、これどうやって作るの?どこで?どうやって?」

と大興奮。

こんなに感激されるたら、買ってきた濃縮つゆを水で割っただけなんて言えない・・・。結局、鰹節ってどうやって言うか悩みつつ、しっかりと出汁のとり方から、つゆの作り方まで説明しました。
最後は3ヶ国語で行う「たけのこニョッキ」に戸惑いつつ、大盛り上がりのうちに会は終わりました。こうやって見ると、文化の違いなんて、飛び込んでしまえば、容易に乗り越えて、誰とでも友人になれるんだと感じました。

ちょうど一年前、純ドメスティックなMBA受験生であった自分は、合格したところで異文化に放り込まれたら、自分は一体何ができるのだろうか?と不安に思いつつ勉強していました。
しかし、今、悪戦苦闘しつつも、こうやって日々楽しんでいる自分自身を見て、なんとまあBusiness Schoolの懐は広いものだと感じます。
そしてとうとう明日からオリエンテーションも終わり、授業が始まります。これからは、受け入れてもらうだけでなく、Contributeして行かねば!

・・・と思いつつ不安があるのも事実。
はてさて気合が口だけで終わらないよう、今後も頑張って行きたいと思います。

2012年8月6日月曜日

明日から本プログラムが始まります

Class of 2014のTetsuです。

いよいよ明日から本プログラムが始まります。正直に、緊張で一杯です。

明日からの1週間はOrientationという位置付けですが、毎日午前も午後もみっちりのスケジュールが組まれています。UNCでの授業・クラブの概要説明のみならず、Outdoorでのチームワーク形成プログラムなども予定されており、頭も体も共に疲れ果てる1週間となりそうです。また、Legacyと呼ばれるクラスのメンバーと、全てのコア科目を共にするStudy Teamのメンバーも発表される予定であり、それも楽しみで仕方有りません。

辛い受験を乗り越え、ようやく手にしたこのスタート地点。この先の2年間が人生で最も充実した時間になることは間違いない。 今後のキャリア・人生の方向性を固める2年間。選び切れないほどのOpportunityに恵まれる充実感。そして、自分で選択・決断することへの責任感。地に足を着けて、しっかりと歩を進めて行きたいと思います。

そして明日の夜はAround The WorldというPartyが有ります!これは、新しく入学する学生のうち、International Studentsが各国・地域の文化を紹介しよう、という趣旨で開催されます。本プログラムの初日に、新入生のみならずその家族も参加する一大行事であり、400人近くが参加することが見込まれます。

その中、我らがチームJAPANもパフォーマンスを行います! これまでも皆で準備に準備を重ね、とうとう明日が本番!他のクラスメートから「JAPANチームは相当、気合入れて準備をしているそうだが、何をするんだ!?」と問い詰められても、口を割りませんでした。そうです、本番で皆を驚かせて会場を大いに沸かせたいのです!結果は追ってレポートします。

この場を借りて、仲間の皆に「ご苦労様!」。皆で楽しんでやろうね。

明日は晴れますように。


皆で練習を重ねている様子

2012年8月3日金曜日

Community Service

Class of 2014のTetsuです。

週末にCommunity Serviceに行って参りました。 所謂ボランティアです。ASW2参加学生で主催をし、合計100名以上の学生が5拠点に散らばってHelpして来ました。

私はHabitat ReStoreに行き、クリスマス用装飾品のSaleを手伝って来ました。Habitat ReStoreとは、家具等の中古品の販売を通して得た利益を元手に、低所得者向けに住居を作って提供する非営利組織のことです。http://www.restoredurhamorange.org/about-us/

季節違いのクリスマス用品でしたが、まずは店の前に売り場をセットアップ。その後は一人一人が売り子になって、お客さんの呼び込み! 「全品$1均一ですよ~」と声を張り上げる学生、サンタに扮して売り場を盛り上げる学生、「この掛け軸はここの壁に掛けたら客の視線を引き付けるな」と工夫を重ねながら見事に商品を売り抜いていく学生と様々で、とても面白かったです。

午前中一杯働いた後は、ランチにピザをオーダーして皆で食べました。「しっかり働いた後のご飯は美味しいね」と無邪気に語らいつつ、働くことの意義まで考えさせられた一日でした。

売り場にて

2012年7月25日水曜日

Culture Buddy Program 1st Social 大成功!

Class of 2014のTetsuです。

先日に投稿した通り、私はInternational Business Associationのプログラムの1つである、Culture Buddy Programの1年生リエゾンポジションに就任しています。今は夏休みである為、ほとんどの2年生がインターンシップでChapel Hillにおらず、自分で仕事をこなす必要が有ります。

主な仕事は、学生の出身地・趣味・キャリア目標等の情報をもとにMatching-upを行い、2人組若しくは3人組のBuddiesのグループを作ることです。その後の楽しみ方は、各グループにお任せです。出身地・趣味・キャリア目標について語り合うも良し、飲みに繰り出すも良し。日本人同級生のKは、自宅に自分のBuddyと他のBuddyグループを招待し、英語・日本語・ヒンディー語で日本の飲み会ゲームを行い、大盛り上がりしたと言っていました。笑

UNCは比較的小規模な学校ではありますが、それでも1学年で約300人います。そして国際色も大変豊かな中、バックグラウンドの違う同級生を積極的に探し出し、深い仲になろうとすることは容易ではありません。Culture Buddy Programは一面に過ぎませんが、ここにもUNCの、"学校全体としての一体感"を醸成しようとする積極的な姿勢が有り、自分も楽しんで貢献したいと思います。

実際、昨年のCulture Buddy Programの参加者は40~50人だと聞いていましたが、 積極的に同級生達を呼び込んだところ現在110人の参加者が有り、今尚、「Culture Buddy Programって今からでも入れる!?」という声掛けが止みません。まさにWord of mouthを感じています。

先週末には第一回目のSocial(※)も実施し、大盛況となりました!
(※)フォーマルな飲み会。ビジネスシーンで必須のネットワーキングの訓練ともなる。

1st Social 大成功!

2012年7月19日木曜日

ASW2の半分を終えて


ASW2から参加しているKです。
このASW2について感じたUNCのASWの素晴らしい点を、Tetsuの投稿と一部重複する部分とありますが、思いつくままに3つ、挙げていきたいと思います。


1.Dr.Bによるケーススタディ
UNC Business Schoolの副学部長Dr.B (Sridhar Balasubramanian)、直々のケーススタディです。
一言で言うとAwesome!!! 80分間息つく暇がありません。
これを一番最初に書いたのは、それだけの価値があると思ったからです。本当に素晴らしい。

Classはまるで一つのショーを見ているかのよう。
授業は自由なDebate形式で進み、各学生があらゆる角度で問題を検証していきます。Multi Background, Multi Culturalな議論が行き交い、その上で新しいアイデアが生まれます。

そして、最後はDr.Bによる総括でクラスは終わります。

この総括が本当に芸術的。

発散気味の議論を理路整然とまとめつつ、見落としていた視点を指摘し、再度意見をピックアップする。その授業裁きに、惚れ惚れします。

"Exciting" この言葉が本当に当てはまる授業でした。この授業1つ受けただけで、UNCを選んで本当に正解だったと確信することができます。


2.アメリカ人の参加率の高さ
一部のBusiness Schoolではアメリカ人のサマースクール参加率はあまり高くないと聞きます。中にはInternationalの学生のみを対象とするサマースクールもあるようですが、UNCは違います。
ASW 2では、200人以上いる参加者のうち、Internationalは約70人。つまり残りはみなアメリカ人です。

ASWから参加しているアメリカ人はみな、素晴らしい奴らばかりです。1回一緒に飲んだだけで、Fist Bumpで"Hey K!"とWelcomeしてくれる奴。一緒に海まで長距離ドライブして一緒にリゾートしてくれる奴。Case Studyで1対1で根気良く議論に付き合ってくれる奴。みんな気さくで、本当に最高です。
ただ、彼らも皆8月9月からは就職活動で忙しくなる身。そういった彼らと本音で付き合える時間を、本プログラム前に提供してくれるASWは、Internationalにとってよい機会だと思います。


3.Internationalの学生対策
Tim Floodによる、International学生向けのAmerican CultureについてのLectureは秀逸です。授業は週2回行われ、AmericanのCulture、Sports、そしてTabooについてInternatialが知っておくべき内容についての講義です。
ただしそのスタイルは講義とは程遠く、まるでコメディショーのようです。初めから最後まで、笑いが途切れることはありません。ただ、雰囲気はコメディチックな一方、内容は多くの示唆を含んでいます。アメリカ人との関係構築法、アメリカ人自身が気付かぬ本音など、普段の学生生活、ビジネス関係、では中々見抜けない本質を突いており有益です。
こんなリラックスした雰囲気でアメリカについてアメリカ人から学ぶことができるのも、素晴らしい教授陣を持つUNCの強みと言って間違いないです。


さらに上記の3つとは異なりますが、ASW中に、Internationalの学生がInitiativeを発揮する場を積極的に設けているのも、UNCの大きな特徴だと思います。
最も特徴的な例が、ASWに参加しているInternationalの学生が、本プログラムが始まる初日に、各自の文化を紹介するイベントの企画を任されることです。
準備は始まったばかりで、まだまだどうなるか分かりませんが、当日何をするか考えるだけでワクワクします。

こういった取り組みは、Internationalの学生だけでなく、AmericanのInternationalへの理解を助けことができ、双方のBenefitを最大化するUNCの仕組みだと思います。


ASW2が半分経過したとは言え、まだ1週間半。チャレンジの連続ですが、UNCを選んで本当に良かったと感じる日々です。
MBA受験を考えている方も、是非、一度UNCを検討してもらえたらなぁ、と思わずにはいられません。

2012年7月18日水曜日

ASW2がスタートしています。

Class of 2014のTetsuです。

7/9からASW2がスタートしており、1週間強が経過しました。ASW1では約40人の学生の参加であったのに対し、ASW2では約200人が参加しており、一気に学校としての活気を増しております。我々、チームJAPANも全員が揃っており、それぞれの個性を発揮しております。追って本ブログにも登場しますので、お楽しみに!

私はASW1とASW2の間の1週間のブレイクで、生活のセットアップに加え、クラスメートと一緒にWashington D.C.への旅行、WrightsvilleというNC州のBeachへの旅行、そしてJuly 4th(独立記念日)にはKenan Stadiumで花火を見に行って来ました。どれもアメリカの実像を理解するのにこの上なく有意義であり、「ただの旅行」とは言えない、大変貴重な経験となりました。

ASW2では、International Students向けにUS Language & Cultureという授業が行われており、これがとても面白いです。アメリカ人のステレオタイプを議論した上で、アメリカに於ける模範的な振る舞いについて、色んな角度から教授が指南をしてくれます。これほどまでに体系だって他国の言語・文化について学んだことは初めてで、授業の素晴らしさを感じます。特に「Small talkを通じたRelationshipの構築がBusinessを成功に導く必須要件」であることを叩き込まれています。

また、Resumeの書き方を学ぶ授業も有ったのですが、その中で、「GMATの点数については、680点以上であれば記載して良し」とのアドバイスが有りました。一瞬耳を疑いましたが、つまりはアメリカ人にとっても680点がハイスコアであるということ。受験生時代、「日本人は680点あれば、まぁオッケー」という言葉を聞いていた為、680点はハイスコアに入らないと考えていました。しかし実際は、アメリカ人にとっても680点は容易でない様子。

GMATの勉強でご苦労されている受験生の皆さん、英語がNativeな人もGMATでは苦労しています!あと10点、あと20点をもぎ取れるよう、ベストを尽くして下さい!

July 4thのFireworks (Kenan Stadiumにて)

2012年7月6日金曜日

我が家を紹介します

Class of 2014のTetsuです。

今回は我が家を紹介します。Moving Sale品を格安で買い集め、少しずつ普通の暮らしが出来るようになって来ました。本ブログでも住居紹介は何度もされていますが、私はBaity HillというオンキャンパスのDormに住んでいます。家賃は格安、教室まで歩いて3分、文句無しです。そして見て下さい、窓の外の青々しい木々を!夕暮れ時なので多少暗いですが、いつでも爽やかな自然をEnjoy出来ます。

昨晩、日本人同級生複数名に遊びに来てもらいましたが、色んな会話を交わし、とても楽しく有意義な時間を過ごしました。そろそろ生活に慣れて来たので、ASW2開始後にアメリカ人や他のインターナショナル生も呼んでホームパーティーをしたいと考えています。振舞う食事はやはりSUSHIでしょ!と。特にアメリカ人は自分で選んだり作ったりすることが好きなので、手巻き寿司にしたら喜んでくれるに違いありません。

ただ、問題はネタです。いくらアメリカでSUSHIがポピュラーだといっても、生魚に抵抗が有る人は大勢います。実際、ASW1中にクラスメートに色んな場面で聞き込みを行いましたが、「アボガドだけじゃなく、生魚も大好きだよ!」と言いつつ、実際に食べられる魚はマグロとサーモンのみ、という人がほとんど。こういう時は、「本当の寿司はこうだ!」と押し付けるのではなく、皆で楽しく食事出来る内容に限ることが大切だと自分は考えます。(余ってもモッタイナイですし)

ただ折角の機会になるので、皆が食べられそうでいて、日本らしさが十分に感じられるものを一品位用意したいと思います。異文化が交流する際、お互いが違うことを十分に認識した上でどうやって距離を縮めるかを考えることが非常に大切です。これはとても難しいことでも有るので、将来のビジネス交渉を念頭に、ホームパーティーで練習です!


我が家のリビング

2012年7月2日月曜日

ASW1を終えて(ASW概要)


既にTetsuが少し書いてくれてますが、改めてASW(Analytical Skill Workshop)の概要について皆さんにお伝えしたいと思います。

ASWとは、8月からの本プログラム開始前に2ヶ月に渡って開催されるUNCのMBA Facultyが独自に企画したサマープログラムです。ASWの最大の特徴は、本プログラムへのスムーズなスタートが切れることを目的としたUNC MBA学生にDedicatedなプログラムということです。私が感じたメリットは2つ。

1.参加者はInternational生だけじゃない。
他校のサマープログラムの多くはInternational生向けであるのに対し、ASWは全UNC MBA生のみを対象にしています。実際、今年のASWは6割以上が現地のアメリカ人でした。勉強も比較的きつくない夏の間にこれから2年間一緒に過ごすことになる仲間と親交を深められるよい機会です。
Social Event(飲み会やお食事会)も頻繁に開催され、ASW1終了時点では約40人全員の顔と名前が一致し、ほとんどの人と前職やこれからの目標等について話すことができました。尚、Social Eventは基本的に家族もWelcomeなイベントばかりで、子供達も参加できるイベントがほとんどです。

2.6月という早い時期からアカデミックな環境を与えてくれる。
UNC MBA生のみを対象にしているため、本プログラムを始めるのに最適な準備プログラムとなっています。ASW1では、本プログラムでは当然知っていることを前提として進められる会計や統計の基礎知識を丁寧に教えてくれ、大昔にやった(日本語の)簿記や統計をリフレッシュする大変良い機会となりました。(それなりに宿題もあり、まじめに全部こなすとなると経験者でも結構な負担になるレベルです。)MBAに何を求めるかは当然人それぞれですが、やはりしばらく仕事をしている中で手をつけられなかったAcademicなFieldをしっかり勉強する(あるいはし直す)というのは外せないものだと私は思っています。更にアメリカでの生活をセットアップしながら、日常的に勉強する習慣を作っていくことができる期間としてはとても良いプログラムだと思います。特に6月という早い時期からその環境を与えてくれるのは、UNCの真のリーダーを育てたいという思いが反映されているものだと感じているところです。


当然、上記の特徴から、夏の間にEnglish Communicationの勉強を集中的にしたいといった方や、他校、他学部との交流を目的としている方には不向きなプログラムかもしれません。(尤も、英語が堪能でないInternational生が集まって英会話の勉強をするよりかはNative生と積極的に絡めることによる上達はあるかと思いますが。)


以下はASWの基本的な情報です。
■スケジュール
6月(ASW1)、7月(ASW2)と2部に分かれており、それぞれ3週間(月~金)で、本プログラムに向けて必要とされる科目(2~3科目)を受講することになります。ASW1, ASW2両方受講も可能ですし、ASW2からの受講も可能です。
■参加人数
ASWは強制ではありませんが、例年ASW2までには7割近い学生が集まるようです。今年2012年の実績ではASW1が約40人、ASW2では約230人。(本プログラムの1学年全体は290人程度。)
■受講科目
Financial Accounting(会計簿記)、Analytical Tools(確率と統計)、Micro Economics(ミクロ経済)、Finance(ファイナンス)がベースとなっており、その他US Language & Cultureセッションや、Caseの読み方、プレゼン実習、Business Writing、エクセル演習など、様々なコースが用意されています。
因みにテストはあるものの、成績はつきません。よって学生の中でも、基本的に毎日のように飲み会等企画して親交を深める人もいれば、がっつり宿題も全部こなして本プログラムに備える人もいて、人それぞれです、。(最初はやはりそのバランスのとり方が難しいですね、。)
■費用
ASW1, 2で全ての科目を受講すると5,100ドル。ASW2からの参加で全科目受講すると2,300ドル。(2012年実績。)

■公式Website
http://www.kenan-flagler.unc.edu/programs/mba/curriculum/analytic-skills-workshops

一昨日金曜(6/28)にASW1が終わりました。6月初旬に渡米してきてから、あっという間でした。私はアメリカでの生活経験もあり、もう少しチャペルヒルの夏をエンジョイできると思っていたのですが、やはり宿題をこなしながらの生活セットアップは何かとバタバタしますし、毎日90分英語の授業を2,3コマ受けるというのは想像以上に疲れるものでした。一方ASW1の多様なメンバーと交流を深められたのはとても貴重な経験でした。本プログラム以降更にきつくなるであろうTime Managementのバランスに試行錯誤しつつも、常に自分にとっての目標(学びたいこと+貢献できること)を意識しながら日々を過ごしていきたいと思う次第です。

(Class of 2014 YY)

2012年6月28日木曜日

【お知らせ】在校生・卒業生による体験談

2012年8月3日(金) 19:30-21:00
UNCキーナン・フラグラー・ビジネススクール(MBA) 在校生・卒業生による体験談のお知らせ



全米最古の公立大学The University of North Carolina at Chapel HillのMBAプログラムを提供するキーナン・フラグラー・ビジネススクールは、在校生と卒業生による体験談のイベントを開催します。会社派遣の方にも、私費で目指される方にも、またUNCをご存知の方も、そうでない方にもご参考いただけるよう当日のプログラムを準備しています。お気軽に足をお運び下さい。皆様のお越しをお待ちしています。

【日時】 2012年8月3日(金) 19:30-21:00
【会場】 イフ外語学院 東京校
【申込】 イフ外語学院HP ( https://online.ifu.co.jp/seminar/SeminarForm.do?MC=1&SN=1390&CM=0)よりお願いします。
【地図】  http://www.ifu.co.jp/map_tokyo.html

◆キーナン・フラグラー・ビジネススクール日本語サイト(学校公認・非公式)
http://public.kenan-flagler.unc.edu/mba/JapaneseApp/

◆キーナン・フラグラー・ビジネススクール日本人在校生によるブログ
 http://uncmbajapan.blogspot.jp/

 -UNCについて-
The University of North Carolina at Chapel Hill (以下UNC)は、全米最古の公立大学で、 アメリカ合衆国独立直後の1789年に設立されました。州内にある16校(UNC Wilmington, UNC Charlotteなど)の旗艦校にあたり、総学生数29,000余人、全米最大規模の大学の1つです。UNCの経営大学院にあたるKenan-Flagler Business Schoolは、1919年にDepartment of Commerceとして設立されました。1952年にMBAプログラムが解説され、1991年、当校の発展に大きく貢献した地元の資産家、Mary Lily Kenan Flaglerとその夫、Henry Morrison Flaglerの名を冠して、Kenan-Flagler Business Schoolと改名されました。1997年にはMcColl Buildingが完成し、Kenan-Flagler Business Schoolはこちらの建物に移りました。2008年には、最新式の設備を備えたCapital Markets Labがオープンし、主に金融業界に関心の有る学生に最新のテクノロジーとリアルタイムの金融データーを用いた実践さながらの学習機会を提供しています。

2012年6月26日火曜日

インターナショナルな学習環境

Class of 2014のTetsuです。

先日、宿題をする為に夜中に学校を訪れたのですが、その際、ビジネススクール正門に掲げている国旗の数を数えてみました。なんと、69有りました!これらの国旗は、学校に所属する人の国籍を代表しており、それだけ多様な環境であることを意味しています。

実際に現在進行中のASW1にも、アメリカ人や我々日本人のみならず、インド人、中国人、韓国人、ブラジル人が参加しています。インド人とケーススタディーについて相談し、会計士である中国人のクラスメートにアカウンティングを教えてもらい(笑)、韓国人・ブラジル人とビールを飲みつつ語り合っている自分達に、全く違和感を感じません。ここにもUNCの提供するプログラムの素晴らしさが有るのでしょう。

UNCにはInternational Business Associationという組織が有るのですが(現在のPresidentは日本人2年生!)、その活動の一つとしてCulture Buddy Programというものが有ります。これは、学生の出身地、キャリア、趣味、目標進路などから1対1のマッチングを行い、お互いの文化等をシェアしつつ学生生活をより充実してもらおう、というUNC独自のプログラムです。更には、定期的にペアを変えるといった配慮もしっかりしています。

私は、学生達がDomestic・Internationalの枠を超えてより多くの深い繋がりを作れるよう貢献したいと考えており、早速1年生のリエゾンポジションに立候補し、拝命頂くことが出来ました。プログラムに登録する学生のマッチングやSocialの企画を行う予定であり、早速7月初頭から仕事が始まります。イベント情報はまた追って!

夜のMcColl Bldg.にたなびく世界中の国旗。

2012年6月17日日曜日

ASW1開始から1週間が経過して

Class of 2014のTetsuです。

ASW1開始から1週間が経過しました。今週はオリエンテーションに始まり、早速、授業が始まっています。メインの統計学と会計学の講義が毎日行われるのに加え、プレゼンテーション、ビジネスライティング、Excelスキル、そしてケーススタディーの講義も行われました。2週目である来週には統計学と会計学のミニテストが予定されており、更にプレゼンテーションも各自が行うこととなっています。早速、盛りだくさんです!

但し、それぞれ科目毎の盛り上がるタイミングが少しずつずれている為、常に走っている感じでいられます。これが、受験時代に在校生から聞いていた、「プログラムが上手に組まれている」ということなのかと感じました。8月以降の本プログラムでも、ただ詰め込みの勉強をするのではなく、各科目が連携されて組まれており、バランス良くビジネスを理解出来るようになるのでしょう。(もちろん、ハードワークは覚悟の上!)

またプログラムのみならず、 クラスメートにも嬉しいサプライズを感じています。ASW1には合計40人(内、Internationalは12人)が参加していますが、それぞれが非常にユニークです。製造業でエンジニアをやっていた学生もいれば、弁護士・会計士もいる。プライベートエクイティーで働いていた学生もいれば、ミリタリー上がりの学生もいます。受験時代には、この「クラスメートのダイバーシティー」がどういうものか今一つ分からなかったのですが、クラスでの皆の発言を聞いていて理解が出来ました。特にケーススタディーの中で、皆が思い思いの考えを発言するのですが、問題に対するアプローチの多様性が面白くてたまりません。中には教授も唸らせるような発言も飛び出し、とても刺激的です。何でも良いから適当に発言すれば良いわけではなく、意味有る発言が盛んに飛び交う為、たった1週間なのに早速、「UNCに来て良かった!」と感じています。

Chapel Hillは今日もCarolina Blue!!

2012年6月10日日曜日

ASW1がスタートします

Class of 2014のTetsuです。

初めての投稿となります。受験生時代に情報収集の参考にしていた本ブログに自分も投稿出来ることとなり、感慨深いものが有ります。今後2年間、現地事情をレポートして参ります!

さて、6月4日の渡米後にセットアップを重ね、いよいよ明日、6月11日からASW1がスタートします。ASWとは、Analytic Skills Workshopsの略称で、本プログラム開始前のサマースクールのことです。UNCのサマースクールは他校のものに比べてユニークで、International Studentsへ英語を教えることを目的としているのではなく、Native American Studentsも含めた全ての入学予定者を対象に、統計学やファイナンスなど、本プログラムで必要となる基本スキルを事前に身に付けさせ、スムーズに本プログラムへ移行して行けるようにすることを目的としています。6月がASW1、7月がASW2と分かれており、私の場合はASW1で統計学と会計学を、ASW2でファイナンスとミクロ経済学を受講予定です。

明日は全日ASW1のオリエンテーションが予定されており、夜にはSocialとして同級生との会食も催されることとなっています。学校側から案内のメールが送られて来たのですが、その配信先のアドレスから、各国から学生が集まっていることが分かる為、様々なバックグラウンドの学生と過ごして行くこれからの2年間に、期待でワクワクしています!これまでの自分の常識が非常識だと指摘されるような経験を多く出来るのかと考えると、非常に楽しみで仕方有りません。

2012年4月30日月曜日

雑感 in 2nd-year Mod IV

Class of 2012K.O.です。

Faculty Appreciation Socialについて書こうと思っていたのですが、グループ・ミーティングにぶつかってしまい出席できず。年度末にコア科目を中心とした講師陣に学生から感謝を述べるこの機会、Teaching Award等の発表もあり、授業を通じて生徒と教授がお互いを評価し合うという、良い緊張関係を象徴する一例と言えます。

当のグループ・プロジェクトはマクドナルドの約200種類のメニューを用い、過不足なくカロリー及び各種栄養素を摂取しつつ、コストを最小化する献立を提案するもの。これはManagement Science Modelsという科目の課題です。各種制約条件を線形モデルに転化し、Excelで生産量、流通網、店舗配置等の最適解を見つける手法を学ぶこのコースは、単純なようで奥深さを感じさせます。自分で選択していて何ですが、Corporate FinanceConcentrationをする者としては、やや意外な最終プロジェクトとなりました。尤も、一見して直接関係の無い科目以外のほうがFinanceを切り口としても含蓄が多いというのがプログラムを全体の印象です。 

さて、4月27日にClass of 2013の皆様にClass of 2012の送別会をアレンジして頂きました。繁忙を極めるMBA生活の中で日本人学生及び家族が一同に会する貴重な機会です。Baity HillCommunity Roomの会場は、学生の家族を交えて総勢約30名の参加者で大盛況となりました。数日前に帰国が確定しする一方で、プログラムの残り数日となる中、卒業前の一抹の感傷を吹き飛ばす走り切るエネルギーを頂きました。

その週末は、別の送別会、それから知人の結婚パーティに出席とバタバタです。引越、Final Exam準備等々とTaskは山積しつつも、何となく心定まらない感じ。卒業する万感の思いに浸るのはもう少し先になりそうです。

2012年4月20日金曜日

D2リユニオン

Class of 2012 のTEです。

学生生活最後のセメスター(春学期)も残すところ2週間となりました。帰国の日程も決まり、すでに引越し荷物の一部は船便で送り出し、職場復帰後のことを否が応でも考えざるを得ない状況となってきました。卒業までのカウントダウンをしながら、クラスでの勉強はそこそこにここノースカロライナで出会った人とのお別れに明け暮れています。

昨日は、コアカリキュラムのスタディグループのメンバーとリユニオン・ランチをしました。このスタディグループ(チーム名はD2)とは1年目最初のセメスター(秋学期)の5ヶ月間をさまざまなグループワークのみならず個々人の学習においても助け合うチームとして共にし、コアカリキュラム終了後スタディグループが解消してから(コアカリキュラムが終わると専攻が異なるクラスメートとは授業でほとんど会わなくなります。)も定期的に、ランチをしてお互いの現状を語り合ったりバーでお酒を飲みながら一緒に騒いだりしています。

昨日の「D2リユニオン」は、卒業と別れを目前に控えてややセンチメンタルになりながらも、南アフリカとタイに交換留学に行っていたメンバーからはそのお土産話しがあり、最近歯医者に行ったメンバーからはアメリカの健康保険システムの問題点の所感があり、メンバーそれぞれの出身州(お国)自慢から派生して今年2月のスーパーボウル(ジャイアンツがペイトリオッツを破って優勝)の話しが蒸し返えされたり(メンバーの一人はボストン出身でペイトリオッツのファン、別の一人はニュージャージー出身でジャイアンツのファン)、スクールの同級生のゴシップ話しの最中にメンバーの一人が突然自分の婚約を発表したり、といった感じで今回もランチタイムがあっという間に終わってしまいました。

コアカリキュラムのスタディグループは、プログラムオフィスによって異なるバックグラウンドを持つ5人ないし6人が選ばれてできるチームで、最初のセメスター(1年目の前半)はひたすら勉強を共にします。苦しみを共有すると人間関係の距離が一気に縮まるのはアメリカにおいても当てはまる真理のようで、入学して新しい環境に飛び込んだ直後に厳しいコアカリキュラムの時間を共に分かち合った仲間としてメンバーそれぞれが特別な思いを持ってリユニオンに集まってきます。卒業後メンバーは各地に散り散りになってしまいますが、いつかまたどこかでリユニオンができると良いねと話してレストランを後にしました。

2012年4月15日日曜日

Leadership Immersion

Class of 2012のFです。卒業まで約3週間となりました...。

2年生最後のModは通常の授業はとらず、7週間ずっとリーダーシップ・デベロップメントにフォーカスするLeadership Immersionというプログラムをやっています。

最初の課題は1週間ノース・カロライナの山奥にこもり、クラスメイトとアウトドア・チームビルディング・エクササイズをやるというものでした。1週間PCなし、携帯なし、シャワーなしで自分らのご飯を自分らで作って、寝袋で寝てと、新鮮な経験でした。また、プログラムに参加しているクラスメイトとはまさに24時間行動を共にするため、彼らのことを深く知ることができました。

今後はチーム単位での“チャレンジ”(課題は直前まで明かされません)が2つあり、シャーロット/アトランタの企業の社長に会いに行くエクゼキュティブ・トレックと呼ばれるものがあります。また、リーダーシップ・コーチが一人一人について、練習したいこと、克服したいことについて話し合うことができます。

普段の授業とは違う経験ができるので楽しいですが、グループの中でリーダーシップをとるのはとても大変です。たった7週間でいきなりリーダーになるのは不可能ですが、リーダーシップは自分の弱点なので、少しでも成長できればと思っています。

2012年4月9日月曜日

【告知】4/21 (土) 2012年MBA進学予定者による合格体験談


欧米ビジネススクールへの留学を検討しておられる方に向けたイベントのお知らせです。

来る4月21日(土)、今秋から Kenan-Flagler Business School (MBA) に進学する予定の2012年合格者を招いたイベントを開催します。出願校の選定から、受験プロセス、そして進学校の決定まで、先日合格切符を手にされたばかりの合格者の方々に熱く語って頂くパネル形式のイベントです。(事前予約制、先着15名)

【日時】2012年4月21日(土)15:30-17:00
【会場】東京アメリカンクラブ B1F Haru Room (地図)
【ファシリテーター】中村 浩一郎 (Class of 2008)
【参加費】無料
【申込み方法】kane2008(アットマーク)gmail.com まで、参加希望メールをお送り下さい。事前予約制で、先着15名の方にご参加頂けます。

皆様のご参加をお待ちしております。

2012年4月4日水曜日

中国Immersion

こんにちは。Class of 2012のYKです。卒業まで1カ月となりました。2年間が過ぎるのは本当にあっという間です。。さて、今回は春休みを利用してMBAの仲間と中国語学研修に行ってきましたので、その内容をお伝えしたいと思います。

そもそも、Kenan-Flaglerでは選択課目の中に、中国語、スペイン語などの語学学習のクラスがあり、1年間の授業を通じて初級-中級レベルの語学力を身につけることができます。私は中国語クラスをとっていて週2回の授業を受けてきました。アメリカ人向けのクラスのため、テキストに漢字がほとんど書いておらず、ピンイン(日本語のローマ字表記のようなもの)での会話力養成を主な目的としていますので、やや違和感はありますが、変に知っている漢字に惑わされることがないため、会話の勉強には効果的だと思っています。また、多国籍で授業を受けていると、日本人(あるいは同じ漢字文化圏の韓国人)がいかに中国語学習で優位かは歴然として、アメリカ人が語学で苦労している所を見るのは英語で苦労してきた日本人にとってある種の快感です。

前置きが長くなりましたが、このクラスでは1年間の勉強の集大成として、中国で2週間程度実地語学研修を行うことが必修になっています。しかし今年は「人数が足りないから」という理由で、学校の公式実地研修がキャンセルになってしまいました。せっかく勉強してきた成果を試す機会が失われるのは残念すぎるということで、同級生3人と「セルフ語学研修」を計画し、現地(天津市)の学校と交渉して語学研修、ホームステイ、現地会社訪問に行ってきました。単位とは関係ないセルフ研修とはいえ、せっかく勉強に行くのだからと連日授業や会社訪問をツメツメにした結果、最後は疲れ果てましたが、語学のみならず中国文化を知る上で大変貴重な旅となりました。特に、1週間のホームステイでは、英語がまったく話せない中国人ファミリーとの会話や生活環境の微妙な違いに最初は苦労しましたが、漢字を書いたり、書いてもらったりと四苦八苦している内に、最後には日本と中国の文化の違いなど深い話もできるようになったことは大きな収穫です。ホストファミリー次第だとは思いますが、気持ち程度のお金しか渡していないにも関わらず、地元のスーパーに連れていってくれたり、毎日夕食を振る舞ってもらったりと、大変温かい歓迎を受け、自分がはたして同じような対応をできるだろうかと襟を正す思いでした。

世間では中国の成長率の伸び悩みを指摘する声もありますが、この目で見る限りまだまだ元気・勢いのある中国人、中国市場。隣国のビジネスパーソンとしてはより積極的に関わっていく必要があるなと意を新たにしたセルフトリップでした。

*夕食後はお茶を数杯飲みながら家族で団欒

2012年4月1日日曜日

Global Night

Class of 2013のTTです。去る3/24(土)、International Business Association(IBA)主催のGlobal Nightというイベントが開催されました。

実はこのIBA、我らがDaiki君が次期代表を務めます。そのため、Global Nightの司会にはDaikiが抜擢され、次期生徒会長とのタッグで会場を大いに盛り上げてくれました。

肝心な内容ですが、Global Nightでは各国がそれぞれの文化を象徴するパフォーマンスを披露します。会場には各国の料理をふるまうBuffetが併設され、その会場ではGamelanと呼ばれるインドネシア伝統の民族音楽が演奏されていました。オープニングはMBA生のみで構成されるバンドのパフォーマンスからスタート。バンドメンバーのギリシャ人がプロ並みのハーモニカを披露し、妻が感動していました。その後、各国のパフォーマーがダンスや歌、格闘技の模範演技等を披露。特に韓国勢のテコンドーの実演には度肝を抜かれました。最後はパフォーマー全員で舞台に上がり、日本伝統の一本締めでイベント全体を締めくくりました。


さて、日本人がどのような出し物をしたかと言うと。。。





相撲

です。

しかも大トリです。


一見は百聞に如かずという事で写真を交えて説明します。

まずは司会のMasaさんが相撲についての簡単な説明を行い、その後、横綱役のMakotoさん、行司役のReikoさん、連れ添い力士役のTakuさん、TKによる土俵入りの実演。



Soさんと日本人交換留学生であるSimonによる実際の取組(ガチです)。リングアナのYasさんが会場を盛り上げました。



横綱役のMakotoさん、取組の勝者であるSimonとの大一番。MakotoさんがSimonを瞬殺します。やらせです。



最後は出演者全員の一本締めで終了。舞台に出ていませんが、私は舞台監督、Nさんは音響担当として頑張り、UNC日本人在校生全員+日本人交換留学生1名でこのパフォーマンスを作り上げました。

各国真剣なパフォーマンスを披露する中、土俵入りの絵面や横綱との大一番から分かるように、Team Japanは適度に笑いに走ってしまいました(笑)そんなキワモノTeam Japanでしたが、結果、会場を笑いの渦に巻き込み、大トリとしての大役をきっちり果たすことができました。

ちなみにこのGlobal Night、毎年恒例でかなり観客を集めるイベントですので、これから入学を目指す皆様も是非この舞台で大暴れしてみてください。

2012年3月26日月曜日

MBA Exchange at ESSEC Business School



Class of 2012TIです。
私は1月の初旬より3ヵ月間フランスのパリ郊外にあるESSEC Business SchoolExchange Programにて交換留学中です。
2009715日の投稿に学校の紹介とフランスの教育システムについての説明がありますので、今回は私が現在履修している5クラスの簡単な紹介をしたいと思います。
Kenan-Flaglerでは基本的に1つの科目が週二回、80分間のクラスを通じて行われますが、ESSECでは1科目が週一回で、休憩を入れて3時間となっています。

Advanced Excel for Managers
エクセルの様々なファンクションを学ぶクラス。教授は数年前にESSECを卒業したばかりの若いフランス人男性です。Kenan-Flaglerで履修したエクセル関連のクラスやセミナーはFinancial Modelの作成に焦点が当てられていましたが、このクラスではエクセル関数自体とその応用が中心となっています。クラスの流れとしては、毎回始めに新しい関数とその説明が与えられ、その後残りの時間を使って、教授が準備したエクササイズを各自で行います。このエクササイズは売上げや顧客情報などのデータ処理的なものが多く、与えられるデータも結構リアルな感じです。これらの情報を教授が指定する形に纏めていくのですが、時間内に終わらせる事は難しく、いくつかの関数をセンス良く使いこなさないと上手く処理できないような作りになっていて、毎回深く考えさせられます。思ったよりKenan-Flaglerで履修したクラスやセミナーとの重複も少なく、それなりに勉強になっています。

Behaving in Public: a Training
人前でのスピーチの技術を磨くクラスなのですが、とてもユニークな内容です。教授は舞台役者の経験のあるフランス人女性で、ニューヨーク大学でも教えた経歴があるとの事です。授業は普通の教室ではなくジムのダンススタジオやステージのある講堂を使って行われます。まず授業の始めに30分以上かけて様々なストレッチや呼吸法、発声などのトレーニングを行います。その後は毎回様々なエクササイズを行うのですが、そのいくつかを紹介すると

·         7,8人のグループで即興演劇を行う
·         二人一組になり、一人が行った動作や表情をもう一人が鏡に映ったかのように真似する
·         一つの決められたフレーズを早口、叫ぶ、囁く、出来る限り甲高くなど、様々な方法で発声する
·         一人の生徒に対して、他のクラスメイトが次々に何かの真似(猫、ボクサー、フランス大統領など様々)をするように指示を出し、それに従って次々と物真似を行う
·         二人一組になり、一人が即興で実在しない言語を作り上げて身振り手振りを使って喋り、もう一人が通訳となりその内容を他のクラスメイトに解説する

これらはほんの一例なのですが、毎週クラスの後に感想や何を学んだかについて簡単なレポートを書いて提出するというのが課題となっています。

Français débutants
フランス語入門のクラス。全部で4レベルあるフランス語のクラス中、二番目のレベルのクラスで、多少フランス語学習の経験がある人向けといった位置付けのクラスです。私自身は少し齧った程度の経験しか無かったのですが、アセスメントテストの結果このクラスを取る事に。しかしこれが裏目に出てとても苦労しています。他のクラスメイトはそれなりにフランス語を勉強した経験がある人が多く、特にスペイン語やポルトガル語を母国語とする学生はフランス語の呑み込みがとても速くて、毎週付いて行くのがとても大変です。まあ、これ位プレッシャーを受けながら苦労した方が身に付くだろうと自分に言い聞かせて頑張っています。

Entrepreneurship
サウスカロライナのClemson Universityからの客員教授によるクラスで、アメリカMBA式にケースやプレゼンを中心に授業が進みます。しかしながら、クラスの大半を占めるフランス人の学生はまだ20代前半でインターンシップ以外には実社会での経験が無い事もあってか、クラスのディスカッションは盛り上がりに欠けます。
ケーススタディーの他には、

·         自分が興味のある業界から3社選んでそれぞれのビジネスモデルを比較してレポートを書く
·         自分でEntrepreneurを探してインタビューを行い、起業時の具体的なアクションや思考プロセスなどをレポートに纏めてクラスで発表する
·         ビジネスプランを作成し、その内容をクラスでプレゼンしてアイデアを競う

などのプロジェクトが課され、期末が近づくにつれて忙しさが増しています。

New Product Development
その名の通り新製品のアイデア作りの方法論的なものを、様々なエクササイズを通して学んでいます。このクラスの教授もアメリカ人なのですが、結構型破りなキャラクターの先生です。授業の前には教室でノリノリな音楽をかけて気分を高め、授業中にも際どい表現を連発する感じなのですが、これも型に囚われない自由な発想が必要とされる分野だからこそなのだろうと何だか納得がいってしまいます。教授の話の内容は結構面白く、楽しみながら聞き入ってしまいます。このクラスでもいくつかの課題が与えられるのですが、基本的に全てが4人編成のチームで行われます。それらの課題は以下の通りです。

·         賞金付き問題解決アイデア募集サイト(www.innocentive.com)の中から課題を一つ選び、アイデアを考えて実際に応募する
·         新商品のアイデアをまず25個分考え、クラスからのフィードバックを基に1つに絞込む。更にクラスで習った手法で消費者調査を行い、その結果を基に新製品のブランディングとポジショニングを考え、クラスで発表してアイデアを競う
·         教授が選んだ本数冊の中から一冊選んでそれを読み、批評レポートを書く
·         各自チェスを二回以上プレイする

これらの課題に加え、最後に期末試験が行われます。数多い課題をチームで進めるのは大変ですが、幸いチームメイトにも恵まれ、一緒に頭を捻りながらいろんなアイデアを出し合っています。


以上、全部で5クラスなのですが、あえて金融以外の授業を組み合わせました。私は金融中心のバックグラウンドで、Kenan-Flaglerでも金融関連のクラスを取る事が多かった為、そうした方がより視野が広がると思いました。

他にもパリの話題やヨーロッパとアメリカのMBAの比較、それに旅行の話など書きたい事は沢山あるのですが、今回はこの辺で。