2022年9月25日日曜日

渡米前後のプログラムについて

 はじめまして、Class of 2024MT(社費・製造業・妻帯同)です。これからUNC及びチャペルヒルの情報をお伝えしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。また、Class of 2024の日本人は3名でして、Class of 2023の方含めて全体で5名となりました。何かご不明な点がございましたらいつでも気軽にお問い合わせください。

さて、今回は渡米前後のプログラムとして、以下の三つについてお伝えしたいと思います。

1.       Business Foundation & Math Foundation

2.       Orientation

3.       Mod1-A

 

1.       Business Foundation & Math Foundation   5/17/18

【内容】昨年まで実施されていたASW過去ブログ)が、今年は形式・時期・名前を変えて実施されました。具体的には、ASWが「米国現地」で「23週間程度」で行われていたのに対し、今年は「オンライン」で「2か月半(各自のペースに合わせ)」となりました。

(なお、この変更はこれまでの学生のフィードバックに基づくようです。従い、今後も学生のフィードバック次第で変更の可能性がありそうです)

【科目】Business FoundationとしてFinanceAccountingStatistics3科目、及びMath Foundationで構成されています。それぞれ、録画の聴講→理解度チェック(小テスト)を繰り返し、最後に総まとめのテスト、という進め方です。具体的な中身は昨年とほぼ変わらないように思いますので、上記の過去ブログをご覧ください。

【感想】個人的には大満足でした。私はFinanceAccountingStatisticsのいずれも初心者であり、更に英語での講義ともなればすぐには理解できない部分も多かったのですが、その度に再生を止め、日本語の書籍も使いながらじっくりと勉強できたのは非常に助かりました。その結果、Mod1にもスムーズに移行できたものと思います。なお、当初はASWを楽しみにしていたこともあり、形式変更を聞いた際には残念にも思いましたが、仮にASWのメリットが授業スタイルへの慣れ・学生間交流・セットアップ等々にあるとすれば、それらは後述するOrientationMod1-Aを通じて十分に得られるものであり、心配無用でした。ということで、総じて非常に良いプログラムだと思います。

 

2.       Orientation  7/278/4

Orientationは、インターナショナル生向けと全体向けに、それぞれ4日ずつ行われました。ここでは様々なアクティビティやBaity Hill(オンキャンパスアパート)等で行われる飲み会を通じ、世界各国から集まった仲間と交流を深めるとともに、UNCの一員となったことを実感しました。その一方、否が応でも自分の英語力不足を痛感することとなります。今年は学年全体で約240名、その内アメリカ人約160名、インド人約50名という環境で、アメリカ英語とインド英語が四方八方から繰り出される中、何のことやらさっぱりついていけない、という時間もあり、「こりゃエライとこに来てしまった」と思ったのが正直なところです。

しかしながら、裏を返せば、これだけ刺激的で、かつ逃げも隠れもできない環境に身を置き、何とかsurviveしていこうともがく機会はそうそう得られるものではありません。Orientation中の最重要メッセージとしてInternational生へ贈られた言葉、「Confidence is more important than correct」を自分に言い聞かせながらこれから頑張っていかねば、と思った2週間でした。

International生の集合写真です)

 

3.       Mod1-A 8/88/19

10月中旬まで続くMod1の助走期間のような位置づけで、Inclusive Leadership, Problem Solving, Teamwork, Decision making等のワークショップがありました。

ここでは、Inclusive leadershipProblem Solvingについてご紹介したいと思います。

      Inclusive leadership

多文化環境に身を置いた際の自分の認知・判断・行動パターンを知ること、そのうえでInclusive leaderになるために自らを変革していくことをゴールに置き、PC上でのシミュレーションテストとフィードバック、クラス・小グループでのディスカッション、及び最終レポートを通じて自分を丸裸にしていくクラスです。詳細の説明は来年以降のネタバレとなる恐れがありますので、あくまで個人的な感想をお伝えしますと、「自分は多文化理解へのマインドセットが思うほど高くない」ということを痛感した(させられた)こと、その中で過去の自分の行動を省みること、今後に向けて自分がどう変わるべきなのかを考え抜くことが、なかなか骨の折れるものであると同時に非常に有意義なものでありました。また、相対的に多文化の環境で育ってきた同級生も同じような課題感を抱えていたのは意外でもありました(最終的には自分次第ということでしょうか)。

なお、クラスの途中で「異文化理解力」(エリン・メイヤー著)は、渡米前に一度ナナメ読みしていましたが、レポート作成中にじっくり読み返すとより面白く、おすすめです。

      Problem solving

問題解決の基本を講義形式で学んだ後、スタディグループごとに分かれ、とある企業のあるべき戦略を1日程度でプレゼンにまとめ、クラスで発表するというものです(今年のテーマはHersheysの販売戦略でした。CEOUNCの卒業生のようです)。

ここでは、お題の内容よりも、スタディグループを通じて感じたUNCInclusiveな一面をお伝えしたいと思います。

UNCでは入学早々にスタディグループが割り当てられ、様々な課題をグループ単位で行うことになっています。私のスタディグループのメンバーは、以下の通り、出自・専門分野等ダイバーシティに富んでいます。

Nationality

Race

Gender

Major

US

White

M

Finance

US

Asian

F

Accounting

US

Asian

M

Pharmacy

India

Asian

F

Marketing

 

 

 

 

Problem solvingの前にもいくつかグループ課題があったのですが、英語になかなかついていけない場面もあり、今回こそ本格的に足を引っ張るのではないかと不安に思っていたところ、全員から「分からないことがあれば、いつでも議論を止めてね。皆でsame boatに乗っているんだから」「お前の意見は重要だから必ず耳を傾ける。いくら時間がかかってもいいから話してくれ」等と怒涛の励ましの言葉をもらい、何とか乗り切れました。実際のところ、1日という短い時間軸の中で私のために時間を割くのは効率的でないと思いますが、そんな中でも発揮されるUNCの協調性こそ、歴代の先輩方も感銘してきた点なのだろうなあと、勝手にジーンとしていました。また、今後は助けてもらうばかりでなく、何とか皆に貢献していかなければ、と決意した次第です。

(スタディグループの仲間たち)

 

最後に、チャペルヒルの生活について少しだけ触れたいと思います。チャペルヒルは治安・気候が最高です。特に町の人々のフレンドリーエピソードには事欠きません。スーパーで商品とにらめっこしていたら声をかけてくれたり、UBERの運転手が車の価格交渉を指南してくれたり、車の給油に苦戦していたら隣の人が助けてくれたり。そもそもですが、大体の人がニコニコしているような気がします。

妻も町を大変気に入っています。日本では完全無欠のペーパードライバーでしたが、今や自分で運転して英語学校に通ったり、友達とカフェ巡りをしたり、ヨガ教室に行ったり、充実した日々を過ごしています。

結論として、チャペルヒルは、勉学はもちろん、生活面でも非常に満足度の高い町だと思います。UNCに興味を持たれましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。