2019年9月21日土曜日

STAR?DBI?UNC略語クイズ!


みなさん、こんにちは。Class of 2020Naokiです。本日は、STARDBIについて書いてみたいと思います。当方はアプリカント時代、この2つのプログラムがある、ということがUNCの魅力の一つでした。さて、この二つ、何の略語だか分かりますか?



STAR

正解は、Student Teams Achieving Resultsです。これはUNCの看板授業の一つである実在企業を対象にしたコンサルプロジェクトとなります。主な特徴は以下です。
  •  期間が長い。通常の授業と並行しつつMod3Mod4に跨る約5か月のプロジェクト。
  •  MBA4人、UNCのビジネススクールの学部生2人のチーム。さらに、チームに1名、コンサル出身のアドバイザーがつき、プロジェクトをサポート。
  • チームに一人明確なリーダーが存在。リーダーはリーダーポジションに応募し、面接を経て、選抜!クライアント、STARプログラムオフィス、アドバイザーとの日々のコミュニケーション、プロジェクトの進め方は全てリーダーが指揮。
  • 自分が取り組みたいプロジェクトを細かく指定して応募可能。企業規模、プロジェクト分野、業種/業界等々が選べます(尚、企業名は応募時には分かりません)。
  • 海外の企業を対象にしたプロジェクトもあり。但し、プロジェクト数自体が少なく、今年は1つしかありませんでした。
  • UNCが学校を上げて力を入れているプログラムのため、定期的にSTARプログラムオフィスによる進捗・内容のチェックが入る。

当方は、海外プロジェクトを第一希望に応募しましたが、落選。しかしながら、結果的には、海外プロジェクトではないということを除いては、希望通り(大企業、製造業、ストラテジー)のプロジェクトに従事することが出来ました。プロジェクト期間中は、クライアントとの面談、週2回(ファイナルプレゼン直前はほぼ毎日)のミーティングを通じ、課題の特定、解決策のアイデア出し、ビジネスプラン(Operationモデル、ファイナンシャルモデル)の作成を行い、クライアントへプレゼンテーションを行いました。非常に多様性のある環境(出身国、年齢、プライオリティ、目的、強み等)において、期間の長いプロジェクト(しかも通常授業と並行して!)に参加することで、日本企業で働いている中では経験しずらい、もしくは気が付きずらいことを、数多く学ぶことが出来ました。



DBI

正解は、Doing Business Inです。DBIUNCのグローバルプログラムの一つで、米国外のビジネススクールが提供している短期の講座に参加するShort Exchangeとなります。UNCでは、長期の交換留学(数か月~半年)、DBI13週間)、GIE(二つ前の投稿でKさんが書いている“大人の修学旅行”)の3つでグローバルプログラムが構成されており、非常に豊富なラインアップとなっております。DBIの特徴は以下です。
  • 学費をUNCに払っているので、DBI先のビジネススクールに受講料を払う必要がなく、交通費や教材費以外の実費のみ負担。
  • 時期が豊富。ビジネススクールの夏休み期間(5月後半~8月後半)、冬休み(12月、1月)、春休み(3月)にプログラムが提供されており、スケジュールとお金が許せば、物理的には一人でいくつものプログラムに参加可能。
  • 選べる国、ビジネススクールが豊富。全てを網羅しきれませんが、ドイツ、オーストリア、イタリア、フランス、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、イギリス、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ペルー、イスラエル、オーストラリア、シンガポール等のプログラムに参加出来ます。
  • 米国外のビジネススクールが提供する講座なので、世界各国のビジネススクールから受講生が集まってくる。
  • プログラムの数があまりに豊富なのに対し、UNCはスモールスクールであり生徒数が少ないため、希望するプログラムに参加できる可能性が非常に高い。

当方はというと、6月中旬から3週間、フランス(ニース)のビジネススクールの講座に参加してきました。まさに世界各国から学生が集まっており(かつ当方のように、A国出身ですが、B国のビジネススクールに行っていて、今回フランスに来ました、という人が結構多い)、米国人が7割以上いるUNCの環境とは大きく異なる環境において、短い期間でしたが学べたことは非常に有意義でした。また、今回家族(妻と子供2人)と一緒にニースに行きましたが、食事!海水浴!観光!と家族も大満足の3週間となりました。



アプリカントのみなさまも、入学のあかつきには、是非とも、STARDBIを体験してみて下さい!きっと多くの学びがあると思います!

2019年9月8日日曜日

夏のインターンシップ体験談@外資系Start-up


こんにちは、Class of 2020Kentoです。今回は、夏休みに行ったインターンシップについてご紹介したいと思います。

1.そもそもインターンシップとは?
 通常のMBAでは、1年生と2年生の間に約3か月の夏休みがあります。その休みを利用し、MBA1年間学んだ勉強や経験を実践に移す場として、様々な企業やNPOなどで職業体験(インターンシップ)を行うのが、MBA生の通例となっています。この歳になって、これまで自身が働いていた企業以外のところで働けるのは、とても新鮮ですし、かけがえのない経験になります。特に、私費で留学している学生にとっては、フルタイムでのオファーに繋がる貴重な機会にもなります。そのため、インターンシップの選考はフルタイムの選考と大差がなく、MBA生にとっては勉学と並んで注力するスコープとなります。
私は社費派遣のため、派遣元に戻った際に活かせる実践力を身に付けること、そして自身の経験やスキルの幅を広げるためにインターンシップを行いました。

2.私のインターンシップ経験談
■インターン先:Cinarra Systems Japan(以下、シナラ)https://cinarra.co.jp/
シナラと聞いてもご存じない方がほとんどかと思います。シナラは2015年にシリコンバレーで生まれたマーケティングプラットフォームを提供するスタートアップの一つで、SoftBank Vision Fundからも投資を受けている会社です。シナラの持つ特別なテクノロジーとして、通信キャリアのデータを外部提供することなく、個人が特定できない形に秘匿化し、マーケティングデータとして活用できるプラットフォームを発明している点が挙げられます。いわば、スマートフォンの契約者情報と位置情報を活用し、最適なマーケティングソリューションを提供していくことがシナラのミッションです。昨今、個人情報の重要性が声高に叫ばれておりますが、この技術は日本では総務省のお墨付きを受けており、セキュアに通信データを利用できる点でも評価を上げています。CookieIDFAなど規制が厳しくなり、デジタル広告が退化の危機にあるなかで、通信キャリアのIDはデジタルマーケ界で光となる可能性があり、シナラは今後も期待されるスタートアップだと思います。
■期間:20195月から8月までの10週間
■なぜシナラでインターンしたか
    派遣元は日系大企業であるため、文化や規模が真逆にある外資系スタートアップで働くことで、経験の幅を広げたかったから
    最先端のテクノロジーを学び、それをどうマーケティングや戦略に活用していくかを自身で考え、クライアントに提案することによって、テクノロジーを活用したコンサルティング能力を身につけたかったから、またそれを通じて、各業界・企業のマーケティング戦略について勉強したかったから
    最先端のテクノロジーを扱うところに行けば、ほかの最先端のテクノロジーや最新のテック業界の潮流や課題について吸収できると思ったから
■主な業務内容
    事業開発
位置情報を活用したマーケティングプラットフォームを活用し、新たなビジネスを開発していくのが事業開発です。私が在籍中に行った事業開発としては、a. 地方自治体のオーバーツーリズム問題(観光客が増えすぎて観光客・在住者の満足度が下がる問題)に対し、観光客のWEBサイト閲覧状況と観光客の位置情報を紐づけ、どのようなWEBサイトが混雑緩和に寄与しているのかを調査する実証実験の提案、b. TVCMや交通広告など効果を可視化することが難しいプロモーションについて、来店を軸として効果検証を行っていく実証実験の提案などを行いました。どれも、シナラの技術を屈指した新たな取り組みであり、ワクワクが止まりませんでした。
    セールス活動
その名の通り、営業活動です。シナラの持つ位置情報を活用したソリューションを各クライアントに売り込み、受注を狙う業務です。派遣元では、いわゆる営業の仕事は少なく、これまでの私のキャリアは、ブランドマネージャーという川上の立場でしたので、実際に営業として外回りを行うこと自体初めて、そして受注を取ることがどんなに難しいことか経験でき、とても貴重な時間でした。
    ネットワーキング
シナラでインターンした理由にも少し書きましたが、最先端のテクノロジーを扱う企業に身を置くことで、競合他社がどのようなプロダクトを開発しているのか、またクライアントはどのようなテクノロジーに期待しているのか、などを気にするため、必然的に様々な先端テクノロジーの情報に触れ、またそれを扱う企業や人に会います。今後、派遣元にてマーケティングやオペレーションを行う際に、必ずや活きてくるネットワーキングや知識の吸収ができたと思います。そして何より、シナラで出会った戦友は一生の財産です。

3.MBAでの経験が生きた場面
 最後に、このインターンシップを行う中で、MBAでの経験が生きた場面について紹介したいと思います。なにより「戦略思考」です。UNCMBAの中で、ストラテジー、マーケティング、オペレーションなど、経営戦略に関わる分野を学びます。これらで培われた知識や、ケースディスカッションなどで身に着けた思考力を、クライアントへのソリューション提案に活かすことができました。営業をしていると、つい商品を売ることばかりに集中してしまいますが、それ以前にクライアントの課題と戦略を把握し、シナラのプロダクトがクライアントの課題をどう解決するのか、戦略を達成する戦術としてシナラは活用できるのか、はたまた戦略レベルまで貢献できるのかなどを体系的に整理しながらクライアントと議論することができました。

 このように、MBAの経験は、学ぶだけでなく、実際の企業で働く機会も得ることができる貴重な時間となります。ぜひ、自身のWhy MBALong Term Goalへの手段として、インターンシップに挑戦することをお勧めします。

Go Tar Heels!!
Cinarraの看板にて一枚