2013年12月6日金曜日

UNCでのクラブ活動 -Africa Business Alliance-

 Class of 2015Shinです。
 

11月末のThanksgiving休暇も終わり、MBAプログラムの中で最も過酷と言われているModule2も終盤に差し掛かってきました。Chapel Hillはめっきり寒くなり、日も短くなってきている今日この頃です。これから出願されるアプリカントの皆さんは、スコアメイクからそろそろエッセイに軸足を移していかれるところでしょうか。

今回は、皆さんのエッセイのネタに少しでも貢献できるように、MBA生活の魅力の1つであるクラブ活動について書きたいと思います。アプリカントの皆さんの中には、勉強以外にも色々と見識を広げたい!大学の頃のように課外活動にも積極的にかかわりたい!と考えてらっしゃる方々も多いと思いますし、Why MBAWhy UNCでそのあたりをアピールするのも効果的だと思われます。以下、私自身がどのようにエッセイの中にクラブ活動を織り込み、実際に今、どのような活動をしているかを書きたいと思います。

 
<アプリカント時代>

私は、大学時代にアフリカ諸国の学生支援を行うNPOを友人と立ち上げ、エチオピアなどの現地で活動した経験があります。その頃からアフリカへの興味はあったのですが、社会人になった今、ビジネスマーケットとしてのアフリカは非常に魅力的なものになってきています。私の派遣元会社においてもビジネスの海外展開が叫ばれており、私もそれに貢献できるよう、今度はビジネスマーケットとしてのアフリカを勉強してみたいという気持ちが強くなりました。もちろん、UNCの豊富な選択科目の中には、新興マーケットを扱う授業が数多くあるのですが、私はアフリカのビジネスリーダーと実際に触れ合うことで、より学びを深度化させたいと考えました。そこでUNCAdmissionsにコンタクトし、「Africa Business Alliance」というクラブを紹介してもらいました。アフリカでビジネスを行う卒業生とのネットワークを使ってアフリカビジネスの現状を勉強し、その現状をアメリカの企業に紹介して、投資を誘引することを目的としたクラブです。私は、早速クラブの代表にメールをして、自分のイメージしている内容と実際の活動内容に違いが無いかを確認しました。その際、まだ一介のアプリカントで、それもアフリカとは全く縁の無さそうな日本人に対してもとても丁寧に対応してくれたことが心に残っています。

その後、Why UNCの部分でCore Valuesやプログラム内容もさることながら、このクラブがMBA生活で得たいと考えているものに非常にFitしているとエッセイに書きました。インタビューでも会話内容の半分くらいがアフリカ関連だった気がします。

 
UNC入学後>

アピールの甲斐あってUNCに無事合格できた私は早速、Africa Business AllianceLiaisonに立候補しました。Liaisonというのは、各クラブで積極的に活動するいわば「委員」のような存在で、それぞれの役割に応じてConference LiaisonとかSocial Liaisonとか名前が付けられています。私は、アフリカで活動した経験があるとは言え、やはりアフリカビジネスについては素人なので、クラブの基本的な仕事を担当するCommunication Liaisonに立候補しました。このCommunication Liaisonの仕事は、アフリカビジネスにおいて注目すべきニュースをメンバーに共有したり、来春に行われるAfrica Conferenceの運営を手伝ったりすることです。立候補後、クラブのPresident(部長)から呼び出されて当選を告げられた際、彼は私に「君は日本から社費派遣生だから、アジアの会社でアフリカマーケットに進出しようとする会社と交渉するときは、君も一緒に出席してもらって構わないよ。」と言ってくれました。

このようにして始まった私のクラブ活動ですが、大学時代に感じることができなかったマーケットとしての新たなアフリカをすでにたくさん発見することができました。Africa Business Allianceという名前だけあってメンバーのほとんどはアフリカ人ですが、たった一人の日本人である私を分け隔てなく扱ってくれます。これからさらにクラブの活動にコミットしていくことでより学びを深めたいと考えているところです。

 

私が書いたのはほんの一例ですが、このように、UNCでは自分の学びたいと思っていたことが本当に実現できてしまう環境が整っています。アメリカのビジネススクールでここまでアフリカに関われるとは思っていなかった、というのが本音のところでした。もちろん私が所属しているクラブ以外にも、UNCにはたくさんのクラブがあり、皆がそこで社会人生活では得難い経験をたくさんしています。

エッセイを書き始める前に、合格後の自分を想像してみてください。スタディグループや授業で発言をするためにしっかり準備をしたりSocial(飲み会)で世界中から集まってくる素晴らしい仲間と交流を深めたり、といったこともとても重要ですが、少しでも課外活動に興味があるなら、是非とも今からでもコンタクトを取り、エッセイに織り込んでみてはいかがでしょうか。

 
UNC MBA クラブ一覧


※すべてのクラブが掲載されているわけではありませんので、こんなクラブはないの?など気軽に日本人在校生までお問い合わせいただければと思います

 
これからアプリカントの皆さんは正念場を迎えることになると思いますが、合格後は何にも代えがたい素晴らしい体験が皆さんを待っています。辛いとは思いますが、もう少しだけ体調に気を付けて頑張ってください、Chapel Hillより応援しています。

2013年11月29日金曜日

グローバルケースコンペでの優勝

Class of 2014のWoodyです。

先日、11月13~14日にシンガポール国立大学で開催されたGlobal Case Competition 「Cerebration 2013」のセミファイナル・グランドファイナルに出場し、世界中のMBA生650チーム以上の中から優勝を果たしましたのでその喜びと概要をご報告したいと思います。


ケースコンペティションとは、スポンサーである実企業が持つ経営課題に対して、各チームがコンサルタントとしてソリューションを構築し、その提案内容とプレゼンテーションの質を競い合うという、MBA生活における醍醐味のひとつです。実際のスポンサー企業や、他校の教授を前にしてプレゼンをしなければならないこと、また新たなネットワーキングや、レジュメでのアピールとして就職活動の意味合いもあることから、通常の授業で提出するケースレポートとは全く異なる真剣勝負の場です。
その中でも今回のケースコンペは、世界で最も参加者数の多い大会の1つで、16カ国にも渡る国々の上位MBA校が、3つのケース(Monsanto社、Lenovo社、Daimler Financial Services社)のうちの1つを選び、グローバル企業における新規ビジネスを創造するという非常に壮大なスケールの大会だったわけです。

振り返ればチームを結成したのは、夏休みを終えた今年8月の初旬でした。1年目を終え、教室内での議論を超えた新たな課題にチャレンジしたいという気持ちと、予選上位に入ってタダでシンガポール旅行をしたいという邪念が日本人同級生(2年生)と3名での参加を決意させました。
意気揚々とチームを結成し、実際のケースを読み始めた我々3人ですが、1次予選から苦難の連続でした。我々が選んだDaimler Financial Service社のケースは、新興都市におけるGame Changingなモビリティサービスを考案し、更に都市の形態によってカスタマイズ可能なものにするという前代未聞の提案課題。そもそも自動車業界や都市計画に詳しいものは誰もおらず、全てを一から勉強しなければなりませんでした。通常の授業を終え、家族との折り合いをつけながら毎週末のように深夜まで議論を繰り返すものの、なかなか納得のいく提案が浮かばず、夜中の3時に教室で途方に暮れていたのを今でも覚えています。

しかし、私達は、後に述べるような優位を活かすことができ、9月の1次予選(PowerPoint 4枚のExecutive summary) ・10月の2次予選(15分間のプレゼンビデオ)を見事通過し、上位9チーム(各ケースで3位以内)に選出され、最終的には、11月のシンガポールで開催された準決勝(ケース内決勝戦)、および異ケース間での決勝で優勝することができたのです。アメリカの大学に在籍する日本人が、ドイツの会社のブラジル戦略について、シンガポールでプレゼンを行うという若干奇妙なことでしたが、本ケースコンペの特徴である”グローバル”というのを示しているとも感じます。また、この成果は米国Yahoo News等にも取り上げられるにまでなりました。

とはいっても、私達はいわゆる普通のサラリーマンMBA生です。それが、University of North Carolinaとしてメディアで宣伝するほどの業績を残せるようになったのには、理由があります。

1.必修科目群で鍛えた基礎力
 上位3チームによる決勝戦では、運良く最初のプレゼンとなりました。つまり、他チームのプレゼンを見る幸運に恵まれました。そこで感じたのは、「ひょっとしたら勝てるかもしれない」ということでした。確かにある面を見たら我々は負けているかもしれない、しかし、総合力では勝てるかもとしれない、と思ったのです。
 UNCの必須科目群は、時には異常と思えるくらい、つらいことがあります。しかし、それを1つ1つこなすことで、自分の血肉となっていることを感じました。私達の提案は、事業戦略、マーケティング、ファイナンス、財務/管理会計、統計、ミクロ/マクロ経済、オペレーション、プレゼンテーションスキル、、、等々の必修授業で学んだことを織り込んだものでした。その総合力において、他大学チームを上回っていたと感じました。真に収益性と実現可能性を両立させようとしたとき。UNC Kenan-FlaglerのGeneral Managementは世界有数であることが証明できたと思います。

2.実践型プロジェクトで培った応用力
UNCの実践型MBAカリキュラムの1つに、STAR (Student Teams Achieving Results) というのがあります。この授業では、実際の顧客を相手にして半年間に渡り有償のコンサルティングサービスを行います。この実践型プロジェクトでは、MBA生と学部生とチームを結成して、コンサルタント(*)として思考・発表フレームワークと必修科目での学びを使って、現実の課題と取り組みます。
 今回のチーム3人全員はSTAR経験者でして、STAR同様、建設的な衝突と仮説思考/検証を繰り返して、game-changing, unique, scalable, feasible and profitableな提案を作り上げることができました。正直なところ、STARにおける私達は完璧から程遠く、むしろ右往左往するオッサンに過ぎないことが多かったです。必修科目以上に厳しい局面もありました。ただ、それを経験したことで、互いの強みを活かしつつゴールに向かっていく術を学ぶことができたと思います。
(*) コンサルタント非志望者にも大変お奨めのものです。
 答えが無い課題に対する取り組み方は、あらゆる職種に役立つはずです。
 実際、この本チームの全員が、コンサルタント以外の職種で働く見込みです。

3.UNCのチームワーク文化
 いくら基礎力があって、それを応用しても勝てるほど、このコンペティションが易しいものではありませんでした。審判が判断に困って、急遽、シンガポールでの準決勝に呼ぶチーム数を増やしたくらいです。
接戦となった2位チームとの争いで決め手となったのは、UNCのチームワーク文化です。上位3チームの争いは異ケース間での比較となる以上、プレゼンやQ&A勝負の分れ目とならざるを得ません。ベタベタの日本人にとっては、不利と言ってしまって過言ではないくらいです(*)。
しかし、シンガポールに行く前、直前の依頼であったにも係らず、多くの同級生が快くレビューに付き合ってくれました。アメリカ人マーケッター、インド人コンサルタント、韓国人エンジニア、、、厳しくて優しいアドバイスは、そのまま本番に役立ちました。決勝戦での容赦ない質問にも、真正面からも乗り越えることができました。彼ら無しには、優勝することは100%不可能でした。
(*)ちなみに、当方の英語力は、現地大学の非ネイティブスピーカーに
 「勇気が出る」と言われるほどのレベルでございます(笑)。

本日時点で、シンガポールから帰国して1週間以上経ちました。このケースコンペで感じた自分達の成長とUNCの素晴らしさを胸に、次なる道へチャレンジしていきたいと思います。

もし、あなたがスーパーマンやスーパーウーマンではなく、そして自分の殻を破りたい人であれば、、、UNC MBAは、あなたにとっての最高の大学となりえます。是非、UNCへのビジットやアプライを計画してください!

2013年11月20日水曜日

2013-2014キャンパスビジット関連情報:在校生の試験期間及び休暇期間について

2013-2014年の在校生の試験期間及び休暇期間についてご連絡します
以下の期間中は在校生が試験中であったりChapel Hillを離れていたりする場合がありますので、キャンパスビジットのご予定を組まれる際はご確認ください。また、授業は1年生も含め原則として金曜日が休みです。

  • 11/27~11/29: Thanks Giving
  • 12/16~12/20: Final Exams
  • 12/21~1/12: Winter Break
  • 3/6~3/8: Final Exams
  • 3/9~3/23: Spring Break
  • 5/9~5/10: Final Exams
Class of 2016Applicationもこれから年末・年明けにかけて佳境に入ってくると思いますが最後まで頑張って下さい。在校生一同、Chapel Hillにてお会いできることを楽しみにしています。

2013年11月15日金曜日

UNC Kenan-Flaglerが提供する学習支援体制について


 Class of 2015、MBA1年生 のMinoです。
 現在、MOD2に入り、授業スタイルがディスカッション主体となるなど、本格的なMBAプログラムが始まり、苦労しながらも多くのことを学んでいます。
 今回は、UNC Kenan-Flaglerが学生に提供する、学習支援体制について、ご紹介したいと思います。UNC Kenan-Flaglerには充実したバックアップ体制があり、MBAの授業について、現在、専門知識が不足しているなどの心配を抱いている方がいらっしゃれば、そうした心配にお答えできるかもしれません。

1.Canvas
 “Canvas”とは、MBA専用のポータルサイトで、講義で使用する資料や講義スケジュールなどがアップされています。Canvasのなかで特にご紹介したいのは、PANOPTOと呼ばれる、講義のビデオ映像です。ほぼ全ての講義がレコードされており、欠席してしまった場合や内容を復習したい場合に、非常に役立ちます。私も、授業の進行が早くてよく分からなった時などに活用しています。UNCに入学するまではこのようなシステムがあるとは知らず、ICレコーダーを持参しましたが、全く必要はありませんでした。

                      “PANOPTO”


2.Review session
 Review sessionとは、授業とは別の時間に授業の復習や質疑応答を行う機会のことで、1年生の必須授業には多くのReview sessionが行われます。授業の内容が十分に消化出来なかった場合や質問がある場合、こうした機会を活用できます。特に試験の前には多くの学生が参加して試験の最終確認に利用しています。

3.Tutoring Program
 さらに、MBAの2年生のなかからTutorが選ばれ、1年生の学習サポートを行ってくれます。Web上から簡単に予約を取ることができ、授業の復習や質問などに丁寧に答えてくれます。

 このほかにも、もちろん教授は授業中の質問に対して丁寧に答えてくれますし、教授のOffice hourも利用できます。UNC Kenan-Flaglerにはこのように学生を支援する体制が整っており、自分次第で授業の内容を大いに深めていくことが出来ます。もしMBAの授業についていけるか気にされている方がいらっしゃれば、(もちろん自らの努力が最も大切ですが)安心してUNC Kenan-Flaglerに来ていただければと思います。

2013年11月10日日曜日

Chapel HillのPreschoolから学ぶ、資金集めの取り組みと、それのMBA生活への応用

Class of 2014のKです。現在3歳の我が子は、現在2つのPreschoolに通っており、このPreschoolでは2歳から5歳までの子供を、短時間(3時間から4時間程)預かってくれます。この間に、子供たちは先生と、粘土で遊んだり、工作をしたり、外で遊んだりしています。このあたりは日本とあまり変わりませんね。

しかしここのPreschoolでは、親の負担になる月々のTuitionをなるべく低く抑えるために、様々な資金集めの方法が取られています。これが興味深かったので、紹介したいと思います。

まずは地域スーパーマーケットとの協力。Preschoolの保護者が持つスーパーの会員カードを、Preschoolと紐付けることで、スーパーが保護者の売り上げの一部(数%)をPreschoolに寄付するという仕組み。例えば、私がスーパーで$100買い物をすると、スーパーが$5をPreschoolに寄付するといった具合です。この取り組みは、Preschoolと親にしてみると、大変ありがたいのですが、保護者がカードを登録したスーパーで買い物をする動機にはなりにくいため、スーパーのメリットは少ないと思います。

次はSchool dinner dayの開催。特定のファストフード店で開かれるのですが、この日に特別メニュー(前回は緑色のスペシャルシェーク)を頼んだお客の売り上げの一部(数%)を、店がPreschoolに寄付するという仕組み。この日はファストフード店で小さい子供も遊べる企画などをPreschool側が用意してくれるので、家族でお店に行く動機になります。いつもは閑散としているお店が、この日だけは満員御礼どころか、レジに行列ができていたのには驚きました。お店にしてみると、数%の寄付をするとしても、売り上げが大きく立つので、十分なリターンが見込める企画だと思います。

最後は、買い物クーポンの購入依頼。親は特定スーパー(3つの中から選べる)の買い物クーポンを$200分購入しなくてはなりません。するとスーパーはそのうち6%($12)を学校に寄付してくれます。親は特定のスーパーで使えるクーポンを額面分だけ購入することになるので、特に損失は無し。しかし、スーパーとしては決まった額の売り上げを毎月確保できる上、顧客確保のきっかけを作ることができるため、スーパーとしてはメリットがあると思います。

実はこういったアイデア、学校生活にも生かすことができたりします。今、UNC Kenan-Flager Habitat for HumanityというグループのMarketing committeeで活動しているのですが、課題の一つがどうやって活動資金を集めるかということ。ここで集めた資金は、家が必要な家族に、無償で家を建てるのに使われます。家を建てるのだから、相当な額の資金が必要です。そこでの資金集めのアイデアに、Preschoolでの仕組みを使わせていただきました。

日本では中々こういった取り組みを見ることはありませんでしたが、違う文化の中で生活してみると、学校内以外でも学びの機会は多くあるものだと感じるものです。また、こういった学びは子供がいたからこそある訳で、家族に感謝せねばなりませんね。

2013年10月26日土曜日

North Carolinaでの夏休み

Class of 2014のKです。今回はNorth Carolinaでの夏休みの過ごし方について書いてみたいと思います。North Carolinaは日本からするとまだまだマイナーな州ですが、それでもChapel Hill周辺の住環境はとてもよく、素晴らしい観光スポットもいくつかあります。そんな中でも夏の観光スポットを紹介したいと思います。

1. Great Smoky Mountains National Park
North CarolinaとTennesseeにまたがる山脈で、国立公園に指定されています。その山並みは雄大で、訪れた同級生達は、みな口を揃えてその美しさを語っていす。

美しい渓流

どこまでも続く山々

日本ではあまり知られていない国立公園ですが、一年間の訪問者数で言えば、アメリカの国立公園の中では最多を誇ります。また、周辺では、地ビールで有名なAshevilleや巨大邸宅のあるBiltmoreなど見所も満載です。

Biltmore Estate (画像はBiltmore Estate websiteより)


2. BeachおよびOuter Banks
North Carolinaの東側には長いビーチが続いています。ビーチは夏の間でもそんなに混まないので、広い海を思う存分楽しむことができます。このビーチは、左右見渡す限り続いており、アメリカの規模の大きさを改めて感じることもできます。
このビーチの外側には、Outer Banksという砂の細い半島のようなものが延々と続いています。ここはあまり人の手が入っておらず、野性の馬を見ることができます。ここにももちろんビーチがあり、人はほとんどいないため、さながらプライベートビーチです。昨年は同級生とここにロッジを借りました。Business Schoolという厳しくも貴重な時間を共に過ごす仲間たちと、自然の中で真っ赤な夕日が暮れる様を見たのは、とてもいい思い出です。

Outer Banksから見る夕日

3. Jordan Lake
わざわざビーチまで運転しなくとも、近場で海水浴を楽しめます。Chapel Hillから車で15分~20分のところにあるJordan Lakeという大きな湖で泳げます。(海ではないので正確には湖水浴ですね)
このJordan Lakeは森の中にあり、海水浴場のような波の音は全く無く、逆に森の静けさの中で水遊びをすることができます。海で泳ぐのとはまた違う感覚でとても新鮮でした。ここには無料で利用できるシャワーや、ピクニック用のテーブルと椅子が用意されているため、家からお弁当を持って気軽に遊びに行くことができます。また森の中には、テントやキャンピングカーでのキャンプなどを楽しんだり、BBQができる施設もあります。


ここで紹介した3つの場所は、アメリカならではの広大な自然を楽しむには絶好の場所です。東海岸には、西海岸のような広大な渓谷や砂漠は無いものの、緑や海が豊富で学業生活の疲れを癒してくれます。UNC Kenan-Flaglerに入学されるなら、こういった楽しみもあることを是非お忘れなく!

2013年9月27日金曜日

iOSアプリ「The MBA App」の案内:MBA受験の準備方法について情報やコツが満載!

Class of 2014のTetsuです。Class of 2015面々も加わり、UNC Kenan-FlaglerにおけるTeam Japanは益々、盛り上がっています。

さて今回は、iOSアプリ「The MBA App」の案内です。当校UNC Kenan-Flaglerがマーケティング戦略の一環として、iPhone/iPad用のアプリに乗り出しました。内容は大きく4本柱で成り立っています。

ダウンロードはこちらから→クリック! (Apple Storeに飛びます。http://appstore.com/TheMBAapp)

1.WHY AN MBA:

なぜMBAを取得することがキャリア形成に有効か、8つの視点から説明しています。受験生の皆さんがまさに頭を悩ませる「Why MBA?」の回答例に溢れており、必見です。ビジネススクールの説く「Why MBA?」ですので、皆さんのエッセーやインタビューの準備に使えること間違い有りません。

2.WHY UNC KENAN-FLAGLER:

これもまさに、「Why UNC Kenan-Flagler?」の回答例に溢れています。世界各国のMBA認証組織であるAACSBや多くのビジネススクールが学びに来る本校のLeadership Development Programや、卒業後も脈々と続く伝統有る卒業生ネットワークについてなど、本校のユニーク且つオンリーワンな特色が満載です。

 3.GET CONNECTED:

Admissions officeや在校生と繋がる全ての方法が書いて有ります。TwitterやFacebook、そしてLinkedin等のSocial Mediaのみならず、キャンパスビジット方法やアプライ方法等の記載も有り、それぞれの対象リンクに簡単に飛べるようになっています。

 4.JOIN OUR MBA COMMUNITY:

主に合格者を対象として本校を選択するメリットについて記述してあります。Leadership Development Programや奨学金、そして課外活動などの情報が盛り沢山です。このセクションからも多くの「Why UNC Kenan-Flagler?」ネタを収集することが出来ます。


さて、世間一般のビジネススクールのイメージは、早朝から深夜まで課題に追われ、高給を得られる職業を目指し、常にロジカルに物事を思考する人達の集まり。一般的に取っ付きにくそうなイメージです。それなのに、なぜここまでするのでしょう?なぜ「Why MBA?」や「Why UNC Kenan-Flagler?」について、ここまで細かく手厚く情報提供するのでしょう??

それは、本ブログを読んで下さっているような、志の高い方達を、世界中からUNC Kenan-Flaglerに呼び込みたいから。自分達が誇りに思い、感謝の対象と感じる本校プログラムを、出来るだけ多くの方達に経験して欲しいから。「Do Greater Good」。ビジネススクールで培う知識やスキルをもって、より多くの仲間と一緒に、社会全体に対してより大きな貢献をしたいから。

先日、一人のアメリカ人クラスメートがこのように本校を表現していました。「The purpose of going to a business school is to attend classes and to get a job.」 「However, Carolina is more than that.」

もちろん、聖人君子のみが集まっている訳ではありません。学生の一人一人は、本当にごく普通です。それでもしっかりと、自分達の夢や理想を追い求め、日々、悩みながらも一歩ずつ前進し続ける、そんな人間達の集まりです。

本校にご興味の有る方は是非、キャンパスビジットへいらして下さい。在校生をあげて歓待致します。ビジットが難しい方は是非、日本人在校生の代表メール(UNC_MBA@hotmail.com)までご連絡を下さい。メールやSkype等を通じて在校生と直接話しをする場をセッティングしたりし、本校についての疑問に答えさせて頂きます。

皆さんとお話し出来ることを楽しみにしております。これから寒くなる季節ですが、お身体をご自愛頂き、実り有る受験期間をお過ごし下さい。




2013年9月24日火曜日

グループワークの現場から


初めまして、Class of 2015(1年生)Hokuです。8月上旬から始まるコアクラスから参加し、はや1か月半が経とうとしています。私はサマースクールに参加しなかったため、コアクラスの履修と生活のセットアップを同時に進めており、非常に慌ただしい日々を過ごしています。最近になってようやくクラスにも慣れ、生活のセットアップも落ち着いてきました。

今回は掲題の通り「グループワーク」について可能な限り詳細をレポートしたいと思います。グループワークを取り上げたのには二つの理由があります:

n  理由1. これぞMBAの神髄

レクチャー等を通して学ぶハードスキルはもちろん大切ですが、グループワークの経験を通じて得られるリーダーシップやチームワーク等のソフトスキルこそビジネスリーダーにとって必要不可欠なスキルであり、そのための最高の環境が整っているのがUNCMBAです。これを最大限に活用しない手はありません。

n  理由2. グループワークに対する不安

アプリカントの立場になってみると、よくMBAではグループワークを課されると言われているものの、その具体的なイメージを掴みにくいと思われることです。MBAのグループワークを通じて得られる経験に大きな期待がある一方で、「純ドメで英語にすら苦労する日本人が、国際色豊かで様々なバックグラウンドを持った他のMBA生とグループを組んで、時に協力し、時にぶつかり合い、様々な課題をこなしていく…ってそんなんホンマにできるんか??」という不安のほうが大きいというのが正直なところではないでしょうか(少なくとも私はそうでした)。そういった不安を少しでも払拭して頂く一助になればと、以下にその現場について詳細をレポートしつつ、純ドメ日本人がグループワークに貢献するためのTipsをいくつか紹介したいと思います。

UNCMBAにおいてはコアクラスが始まる直前に学校サイドから各人のバックグラウンド等を考慮して、それぞれ5人程度で構成されたチームを組むことになります。コアクラスで課されるグループワークはこの固定メンバー(スタディーグループ)で協力して取り組むことになります。以下、私のチームメンバーの紹介です:

n  AE(アメリカ人、女性)ヘルスケア出身。ビジネス経験はチームで最も少ないが、チームに貢献しようという気持ちは最も強い素敵な女性。
n  TM(アメリカ人、男性)元エンジニア。バランス感覚あり、チームのまとめ役的存在。
n  PP(インド系アメリカ人、男性)不動産出身。バスケとフットボールをこよなく愛するナイスガイ。時折キレのあるコメントをしてくれる。
n  VC(インド人、男性)元プログラマー。数字にかなり強く、分析時にかなり貢献してくれるが、議論のための議論をすることがたまにある。
n  HK(日本人、男性)一貫して証券会社のマーケット部門に従事。

今回取り扱うグループワークはコアクラスの一つであるミクロ経済学で実際に出された課題です。実在するアメリカ企業「Dollar Tree」(日本でいう100円ショップ)の過去10年分の財務諸表と投資レポートを読み込み、その収益とアメリカ経済指標(GDPCPI,失業率等)の推移を回帰分析し、最終的には収益に対して説得力のある需要関数を導出することです(他にも細かい設問があるが割愛)。財務諸表データと投資レポートのみ事前に与えられ、それ以外のデータはチームで探し出します。


提出期限3日前(金曜日):
課題が発表される。以前のグループワークでは準備不足のためチームに貢献できなかったことを思い出し、今度こそは貢献しようと準備に取り掛かろうと思う。が、明日がファイナンスの中間試験であることを思い出し、準備は試験後に行うことにする。チームメイトとも相談し、今日はファイナンスの試験準備に注力し、明日は各人が準備し、明後日に学校のスタディルームで全員集合して課題に取り組むことにする。
(余談ですがこのように試験や課題がよく重複するので、優先順位と時間配分に気を配ることが重要です)

提出期限2日前(土曜日):
土曜の朝からファイナンスの試験(3時間!)が終了。帰宅後一眠りしてから課題に取り組む。まず財務諸表と投資レポートを読み込む。次に実質GDPCPI、コアCPI、失業率、Nonfarm Payroll、人口動態等、思いつくままにデータを取得して、課題企業の収益成長率データを被説明変数としてエクセルで単回帰・重回帰分析する。チームメイトとLINEで連絡を取り合い進捗を確認するが、チームメイトは一つ試験が終了して飲み会ムードで進捗は無さそう…。
(ちなみに回帰分析については別の統計のクラスで学習済。このようにUNCのコアクラスにおいては教授陣が進捗状況について綿密に連絡を取り合っているため、あるクラスで学んだことが別のクラスで活かされるように設計されている。)

提出期限1日前(日曜日):
本日の夕方に学校でチームメイトとグループワークに取り組むが、明日はミクロ経済学のみならずアカウンティングとマネジメントの課題(これは個別課題)があったことを思い出し午後3時まで取り組む。その後買い物に出かけて、ミーティング直前に再びグループワークの課題に取り組む。昨日の回帰分析の結果をふまえて、最も企業収益と結びつきが強かった変数の組み合わせを決定。また、見栄えの数字が良くても根拠が薄い変数(たまたま結びつきが強く見える)は排除。これらについてしっかりとした根拠に基づいて説明できるまで考え抜き、ミーティングに臨む。

提出期限14時間前(午後6時):
一番にミーティングルームに到着。自分の分析をベースに議論を進めるために部屋に備え付けてあるスクリーンと自分のPCを接続しようとするがコネクターがマッチせず断念。自分の浅はかさに嫌気が差す(のちに学校のITヘルプデスクからコネクターを借りれることを知る)。
時間になり全員集合。まずは各人の準備状況の確認をする。課題企業の収益にインパクトを与える変数をマクロ経済統計から自分なりに見つけ出し、実際に分析をしてきたのは5人中TBと私のみ。あとの3人は財務諸表データと投資レポートを読んできた程度。AEから「私はエクセルが苦手だけどそれを克服したいので、皆のアイデアをベースに私がエクセルで分析してもよいかしら」と提案があったので皆で快諾。
(これもチームワークにおいて大事な点で、あるタスクについて得意な人がやったほうがチームとしては効率が良いのだが、各人は自分の苦手分野を克服しようとMBAに来ているので、例え非効率でもそういった意欲を尊重することも大事なチームワークの一環といえる。)

提出期限13時間半前(午後6時半):
私とTBが使用した変数(経済指標)を共有し、AEのパソコンで改めて回帰分析をおこなう。PPVCもその場でいろんな変数を思いつきで発表して分析に組み込もうとするが、早速意見が衝突する。PP「○○も分析に組み込もう」HK「いや、それは●●という理由であまり意味が無いと思う」TB「時間が無いのでデータ取得時間も考慮するとすべての変数を分析に組み込むのは非現実的だ」VC「じゃあ△△はどうだろうか」AE「それはいいデータだと思うけど、そんなデータどこで手に入るの?」HK「似たようなデータが米商務省から取れると思う」等々。
私は仕事でトレーディングを通じて米国経済統計を分析していた経験があったので、その定義や入手方法について誰よりも熟知していたことが幸いした。英語はつたないが、なんとか皆の意見のうち役立ちそうなものを取捨選択し、入手方法についても指示を出して手分けしてデータを集めることになる。

提出期限13時間前(午後7時):
AEが私とTBの分析をなぞっている一方で、PPVCも先ほどの議論の結果入手したデータを別途回帰分析に組み込む。なかにはうまく入手できないデータがあったので断念したものもあるが、結果はまずまず。なお、この過程でも指標の絶対値と変化値をどう組み込むかについて議論になっていた。

提出期限12時間半前(午後7時半):
次に分析の結果をふまえ、説明力の高い変数を取捨選択する。これは数字の大小で決めるだけなので特に揉めないが、説明力の高い変数が「しっかりとした根拠があり妥当である」か「因果関係が曖昧で偶然の数値」のどちらかについて意見が割れる。これは明確な答えがあるわけではないので、こうなるとアメリカ人もインド人も議論に強い。しかも議論がポンポン飛ぶので、私はだんだん皆が話す英語についていけなくなり焦り出す。仕方ないので私は自分が準備してきた変数についてだけはしっかりと意見を述べておく。皆の意見を見守っていると最終的にVCの意見が採用される。その意見をPPが補強し、TBがうまくまとめてくれた。

提出期限12時間前(午後8時):
議論開始から2時間が経とうとしていた。担当教授から「2時間以上議論すると課題を提出してもグレードはゼロにする」と脅しがあったので、焦りながらまとめ作業にはいる。最後にAEが分析結果をエクセルにまとめ、その根拠をワードにまとめる。また、これ以外にも細かい設問があったのでそれも皆で意見を出し合いなんとかまとめ、オンラインで課題を提出する。
皆すっかり疲れているがなんとか終えたので安堵感が広がる。私も前回よりはチームに貢献できたと思うので満足。しかしチームメイトはアカウンティングとマネジメントの課題をまだやっていないらしく、慌てて帰宅していった。私も翌日は朝8時からクラスがあるので帰宅する。

以上がグループワークの現場の一例です。すっかり長くなってしまいましたが、グループワークがどのように行われているのかについて少しは実感を持って頂けましたでしょうか。さて、最後に純ドメ日本人がグループワークに臨むにあたってのTipsを3つほど紹介してブログの締めとしたいと思います:

n  Tips1. 準備は完璧に

グループワークは課題がアナウンスされた直後から始まっています。語学において苦労する日本人でも、時間さえかければ分析はしっかりできます。課題をしっかり理解し、主張するべきことを明確にしておけば、ある程度ディスカッションが白熱しても理解できますし、場合によってはうまく議論をリードできます。上記のように準備をしてこない学生がいた場合はむしろ議論をリードできるチャンスとポジティブに捉えましょう。あと、意外とアメリカの学生はエクセルが苦手なので、事前にしっかりマスターしておくとかなり差別化を図れます。

n  Tips2. 分析を事前に共有

分析をしっかりしたら、それをベースに議論を進めることができるように事前に自分の分析をチームメイトに展開しましょう。更にミーティングルームでは自分のパソコンをスクリーンに繋げてしまえば、チームメイトは自分の分析をベースに議論を進めるしかありません。そうすれば英語で議論が白熱してついていけなくなっても、自分のパソコンにアウトプットを反映する必要があるため、結局チームメイトが噛み砕いて説明してくれます。

n  Tips3. 素直に「理解していない」と伝える

英語が早すぎてわからない時はわからないと正直に伝えましょう。UNCMBAに来ている大半の学生は「リーダーたるものチームをサポートするべきだ」というマインドセットを持っていますので、助けを求めると驚くほどサポートしてくれます。一方で助けを求めてばかりでは信用されませんので、こちらもしっかりと貢献できるところは貢献しておきましょう。私は語学で苦労するのは明白だったので、グループアサインメントが課された時は、誰よりも率先して取り組み、「貢献貯金」を積み立てるべく努力しています。事前に課題に取り組む姿勢はMBAにおいても素直に評価されます。

Class of 2015
Hoku