2018年11月30日金曜日

交換留学生から見たUNC

はじめまして、KFBSに在籍する交換留学生の志村です。私は、新潟県にある国際大学から交換留学生として2018年8月から12月までKFBSに在籍し、レギュラーの学生の皆さんと共にMBAプログラムに参加しております。今回の記事では、私が交換留学生として感じたことをレポート、ご紹介させていただきます。

私は、東京で総合不動産デベロッパーに勤めており、現在、企業派遣生として国際大学の1年間MBAコースに在籍した後、KFBSに交換留学に参りました。8月から12月まで(Module1, 2)の間、二年生とと共にエレクティブ科目を合計6教科受講しております。国際大学は新潟県にある大学で、MBAには世界50ヵ国以上から留学生が集まっており、全ての授業が英語で行われています。また、世界中に提携校(Tuck, ESADE, NUS等)があり、KFBSはその一校です。私は英語力の向上のため英語圏での交換留学を希望し、留学先の中でも最難関の一つKFBSに応募をし、幸運にもKFBSで学ぶ機会を得ることができました。

私と同様、世界各国の提携校から約30名の交換留学生がKFBSに来ております。約80%の交換留学生はヨーロッパ各国のビジネススクールから来ているのに加え、数名がメキシコやアフリカ、10名弱がアジアから参加しています。KFBSのレギュラーの学生の皆さんももちろん交換留学に行くことも可能なので、クロスカルチャルな経験を積むという意味では、ヨーロッパ方面のESADEやSt. Gallen等の有名校に行くのは面白い選択肢かもしれません。
今回の記事では、UNCやChapel Hillについて「カリキュラム・授業」、「生活」、「UNCの人」の三点から私が感じたことをご紹介致します。

1. カリキュラム・授業
前述の通り、交換留学生は2年生扱いでKFBSに所属するため、エレクティブ科目から授業を選択する形になります。一部の科目は交換留学生が履修できない等があるものの、ほぼレギュラーの学生と同様に授業に参加することができ、充実した学生生活を送ることができました。今回はModule 1に受講した授業をご紹介します。

Multinational Corporate Finance
某石油メジャーのTreasurerをされていた教授が自らの経験をもとに執筆されたケースについて、チームでRecommendationをするというものがありました。Quantitativeな分析をしたうえで、Qualitativeな議論を実際にプロジェクトをやられていた人を前にプレゼンするのは、かなり緊張感がありましたが、素晴らしい経験になりました。また、どの先生も非常に親切な方ばかりで、Office Hourに教授の部屋に伺うと、交換留学生の私にも親身に相談に乗ってくれ、教科書を貸してくれたり、授業で理解できなかった点を個別に解説してくれたりしてくれます。

Supply Chain Management
オペレーションという地味な分野の授業ではありますが、私が不動産のバックグラウンドであることもあり履修しました。コアで履修するオペレーションの授業を更に発展させ、グローバルなサプライチェーンでの課題へのアプローチをQuantitative(モデリングと最適化等)とQualitative(Sourcing, Risk/Exposure等)の両面から学ぶ授業です。ティーチングが非常に的確かつクリアなので、サプライチェーンのバックグラウンドがなくても問題なくついていくことができます。また、最後のグループプロジェクトでは、自由に企業を選びサプライチェーンの分析をするのですが、Last-mile DeliveryやBlock Chain等最新のトピックを選ぶチームもあり、とても興味深い内容でした。

Corporate Reputation Management
授業のタイトルだけ聞いて、とても面白そうで履修してみました。某クレジットカード会社でマーケティングをやっていた教授が、毎回のテーマに沿って短いケースの紹介(スライドなし)しながら、ディスカッションを交え進めていくという独特のスタイルの授業です。体系的・理論的なReputation Managementのレクチャーはあまりなく、ディスカッションの後、教授が授業の最後にポイントとなる点をラップアップで解説するという形です。教授が紹介するケースはビジネスだけでなく、教授の経験された9.11の話や盲導犬を育成するボランティア団体の話など、多岐に渡るのも、非常に興味深かったです。

2. Chapel Hillでの生活
私は、4か月間の滞在だったため、車なしでの生活でしたが、特段問題なく快適に過ごすことができました。チャペルヒルは大きな街ではありませんが、自然に囲まれたのんびりとした雰囲気する安全な街です。日本と大きく気候が変わらないのも、過ごしやすい要因の一つかもしれません。

住まい
住まいはキャンパスから車で10分程度の場所にあるSouthern Villageというコミュニティにアパートメントを借り、一人で住んでいました。Off-campusで一人で住むのは気ままではあるものの、On-campusに比べ、同級生たちと物理的に距離が離れてしまうのが難点です。私は、国際大学でOn-campusだったのですが、物理的に距離が近いことで、共に食事をしたり、お酒を飲んだりすることで多くの友人を作ることができたこともあり、特に、一人暮らしをされる方にはOn-campusを強くお勧めします。(残念ながら私は抽選で漏れました。)
ただ、Southern Village自体は素晴らしいコミュニティで、特に家族と共に暮らされる方にはお勧めです。大学のスタッフ曰く、「チャペルヒルで最も高級なコミュニティ」らしく、コミュニティ内を走る車はBMWやLexusなどの高級車をちらほら見かけます。コミュニティセンターには数軒のレストラン、映画館、小さなスーパーマーケット、ドラッグストア、子供向けクリニック等があり、車に乗らずとも日常の買い物はコミュニティ内で済ませられます。大学にはコミュニティから出る無料バスを使い、ドアtoドアで30~40分程度かけて通っていました。難点は、ずばり家賃の高さでしょうか。私の住んでいる1Bedroomタイプ 860 square feet(木造3階建ての3階)で1,800USDくらいします。

交通手段
主な交通手段は市内中に路線が広がる無料バス”Chapel Hill Transit”、Uber、キャンパス内はレンタルサイクルを駆使して移動していました。平日はバスを使えば、キャンパス、フランクリンストリート(チャペルヒルのダウンタウン)には30分程度で行くことができます。週末と夜間は、Uberで移動をしていました。Uberで、Southern Villageからキャンパスまで約5~7ドル程度、フランクリンストリートまで約7~10ドル程度かかりますが、携帯ですぐに捕まる便利さから頻繁に利用していました。

買い物
前述の通り、日常の買い物のほとんどはSouthern Villageの中で済ませていましたが、正直若干価格が高いこともあり、週末にはWalmartまでUberで買い物に行っていました。特に、こちらに来てからすぐの頃は、リネンやお風呂周りの必需品をそろえるため、何度か通いました。物はそこそこですが、まさにELP!だったので、短期滞在の私には助かる存在でした。また、近隣のアジア食材を扱うスーパーに連れて行ってもらい、日本のお菓子、緑茶、調味料等を見て、思わず手が伸びてしまい、ついつい買いすぎてしまうということがありました。

週末の過ごし方
週末も宿題や授業の準備をしていることが多かったものの、ビジネススクールの学生が開催するパーティーに参加したり、他の交換留学生と食事にでかけたり、バスケやフットボールを観戦したり、日本人のレギュラーの学生の皆さんに日本食を分けてもらったりしながら過ごしておりました。Southern Villageにある居住者が使える屋外プールと小さなジムで汗を流すこともありました。ただ、2年間住むことを想像すると、やはり車がないとやや退屈に感じることもあるかもしれません。また、秋休みやサンクスギビングを利用して、シカゴやボストンに1週間程度の旅行を気軽にできるのも楽しみの一つでした。交換留学生の中には、ほぼ毎週末のようにアメリカ各地やキューバ等の近隣諸国へ旅行している人もいました。

3. Chapel Hillの人々
最後に、なんといっても私が最も印象に残っているのは、Chapel Hillで出会った皆さんです!一言でずばり皆さんとても優しい方ばかりです!交換留学生として、右も左もわからずChapel Hillに来てしまった私にとっては本当にありがたいことでした。
まずは、大学スタッフ。エクスチェンジプログラムを担当してくれる大学スタッフがとても親切で、本当に何でも相談に乗ってくれます。勉強のこと、日常生活のこと、困ったことがあれば一言質問すると必ず何かアドバイスや情報を提供してくれるとてもありがたい存在でした。
そして、チャペルヒルの人たち。到着初日にはUNCのスタッフの方がボランティアで自宅まで送迎をしてくれた上に、その後、買い物まで連れて行ってくれるという大サービス。その後も、自宅に招いて下さり一緒に食事をするなど、とても暖かく迎えてくれました。また、地元の皆さんもとても温かい人が多く、バスの運転手やスーパーのスタッフなどとコミュニケーションしても、嫌な思いをすることはありませんでした。
最後に、このブログを運営されている日本人の学生の皆さん。私が見る限り、皆さん普段から固まって行動しているわけではないのですが、いざという時の結束力や団体行動の機敏さはさすが日本人!そして、皆さんとても優しい人ばかりで本当にありがたかったです。僕がチャペルヒルに来て早々食事に誘ってくださったり、買い物に連れて行ってくださったり、授業選びの相談に乗ってくださったりと、たくさんのサポートを頂いたこと本当に感謝しています。たった4か月ではありますが、海外に住むのも初めてだった私にとっては、精神的にもとても支えられた存在でした。


最後に、
この記事を書いている時点で、交換留学も残すところあと1か月となりましたが、皆さんや大学のサポート、そして、KFBSとChapel Hillの素晴らしい環境のおかげで、充実した留学生活を送ることができそうです。アメリカでのMBAライフは多くの貴重な出会い・学び・気付きにあふれる素晴らしい2年間だろうと想像します。そして、3か月過ごした今は、私もレギュラー学生としてKFBSに来たかったと感じます。MBA入学までの道のりは孤独かつ厳しいものだと思いますが、それに見合うかそれ以上の価値があると思いますので、是非頑張って下さい!


Exchange Students, Fall 2018

2018年11月19日月曜日

クラブ活動 General Management Club

Class of 2019のErikoです。
Webinerに参加していただいた皆様、どうもありがとうございました。これから本格的にエッセイ及びインタビュー準備に入る方も多いかと思いますが、不明な点があれば在校生までお気軽にご連絡ください。

さて、前回のブログでNobuがAsian Business Clubについての紹介をしていましたが、今回はキャリア系クラブの一つで、私が所属しているGeneral Management Clubの活動についてご紹介したいと思います。受験生の中には、「キャリア系クラブってどんな活動をしているの?」と疑問に思っている方も多いかと思います(実際に私もそうでした)。キャリア系のクラブは基本的には就職活動に向けた準備がメインの活動となります。具体的には、インタビューの練習、2年生の経験談の紹介、企業のネットワーキングイベントや講演会の開催、ケースコンペの開催が主な活動となります。

その中でもGeneral Management Clubは、その名の通り、「マーケティング」「ファイナンス」のように決まった部署ではなく、Full-timeやInternshipで経験するローテーションプログラム、リーダーシッププログラムなど、幅広い業務を経験するキャリアを前提としてインタビュー準備や企業とのネットワーク作りを行っています。
https://www.kenan-flagler.unc.edu/student-life/mba/mba-clubs/general-management-club

私は社費生であるため、キャリア系クラブに所属することに初めは躊躇していたのですが、Presidentをやっている友達から誘ってもらい、VP of Case Competitionとしてリーダーシップチームに参加することにしました。

VP of Case Competitionの役割は、ケースコンペを成功させることにつきます。アメリカの保険会社であるLiberty Mutualにスポンサー企業になってもらい、ケースと呼ばれるお題を設定し、当日のロジスティクスを考え、スポンサー企業および、UNC, Duke, Dardenを含む5チーム24名の参加者に連絡を取りながら、準備を進めていきました。

General Management Clubがケースコンペを開催するのは今年が初めてだったため、手探り状態からのスタートでした。ケースの準備、参加者の募集、ジャッジのお願い、ランチの手配(ベジタリアンやアレルギーなどの食事制限が多いので、細かく配慮する必要があります)、教室・控え室・駐車場・ハッピーアワーの手配、ジャッジングシートの準備、参加賞の準備、等々、かなり細かい作業もたくさんありました。これらすべてを一人でやることは到底できないので、General Management Clubの他のリーダーシップチームに手伝ってもらいながら進めることになります。リーダーシップチームのメンバーの役割や得意分野などを考えながら仕事をお願いしてくのは、実際の仕事に近いところがありますが、そこはやはりMBA、皆仕事が早くて協力的!UNCの良さを改めて実感することができました。

今回が初めてということで改善点はたくさん見つかりましたが、スポンサー企業と参加者の人たちからポジティブなフィードバックをもらったこと、ケースコンペ後のハッピーアワーで参加者の笑顔を見ることができ、普段の授業とは違った喜びを味わうことができました。社費生としてのキャリアクラブへの関わり方の一例として参考にしていただければ幸いです。

優勝したUNCチーム(賞金$2,500!)

2018年11月14日水曜日

クラブ活動 - Asian Business Club

Class of 2019のNobuです。

今週の土曜日11月17日に第二回のWebinarを開催予定ですので、ぜひご参加頂ければと存じます。申し込み及び詳細は以下リンクをご参照ください。
http://uncmbajapan.blogspot.com/2018/09/10271117unc-mba.html

さて、今回のブログは、UNCにおけるクラブの一つであるAsian Business Clubでの活動をご紹介したいと思います。UNCには主にキャリア系、アクティビティ系、ダイバーシティ系のクラブがあります(詳細はhttps://www.kenan-flagler.unc.edu/student-life/mba/mba-clubsをご確認ください)。Asian Business Clubはダイバーシティ系クラブの一つになります。

Asian Business Clubは、アジアの文化とビジネスを学内コミュニティに共有し、ビジネススクールの学生をアジアの企業や他大学のMBAと積極的につなぐことを目的に、数名の友人たちと今学期(2年生になるタイミング)で新しく設立しました。現在のメンバーは12カ国、合計140人(全生徒550人中)から構成されており、私は現在、クラブの副会長を務めています。

Asian Business Clubとしてスタートして3ヶ月、これまでに中国のMid-Autumnを模したネットワーキングイベントやアジアでの就職機会や文化紹介を行う就職系のイベントを開催しました。今後、アジア出身で様々な業界で活躍されているグローバルリーダーを招いての講演会、また、来年にはお隣のDuke FuquaのAsian Business Clubと協同でRTPエリアの企業を招いたカンファレンスを開催する予定です。

ABCはできたばかりなので、わからないことも多く、困難に直面することも多くあります。自分たちからRTPの周辺企業に働きかけスポンサーを募ったり、他クラブのネットワークやリソースを活用しながら少しずつイベントを開催するなど、現在は主にクラブとしての土台作りに注力しています。一つのクラブをリーダーシップメンバーとして立ち上げ運営していく経験を通して、組織運営や外部とのネットワーキングなど自身にとっても得るものがとても大きいと感じます。

現在、Class of 2020からも3名がリーダーシップチームに参加しており、クラブを軌道に乗せるべく日々奮闘しています。UNCにはその他多くのクラブ活動がありますが、Asian Business Clubでの活動が授業外でのコミュニティ貢献についてイメージして頂く一助になれば幸いです。何かご質問等ありましたら在校生メールまでご連絡ください!
それでは!

2018年10月28日日曜日

Southern Villageでの暮らし


はじめまして。Class of 2020 NKです。

昨日、本年一回目のアプリカント向けウェビナーを開催しましたが、色々な追加質問も頂いて盛況に終えることができました。有難う御座いました。1117日(土)に第二回を開催予定ですので、ぜひ受験の息抜きと情報集めの一環としてご参加頂ければと存じます。申し込み及び詳細は以下リンクをご参照ください。

さて、今回のブログは、Chapel HillOff Campus で暮らす際の流れをご説明したいと思います。私は妻と1歳の子供と一緒にOff CampusにあるSouthern Village Apartment で生活しています。Off Campus に決定したのは、進学先決定が遅かったことが主要因なのですが、結果としては今の暮らしを気に入っております。とは言え、On Campusとは違い自分で対応しなければならないことがあるのも事実です。この辺りをまとめることで、UNC進学後のセットアップや生活のイメージを描くことの一助になればと思います。なお、すべての情報は2018年当時の内容のため、詳細はご自身で確認いただければと存じます。

■スケジュール感
物件については、合格後に学校からOff Campusの物件も含んだリストが配布される他、日本人学生が過去住んだ物件の内容も在校生から事前に知ることができます。
その後、4月頃までにOn Campusに申し込むか、それとも他を見つけるか選択する必要が生じます。理由は、On Campusは費用が安く人気があるため、早期に申し込まないと埋まってしまう上、一旦申し込みを行うと以降キャンセル料が発生するためです。この判断はOff Campusを選択する上では難しい選択です。何故なら、Off Campus物件をこの時点で確定させることは空き状況(まだ前年度の退去物件が市場に出ていないことが多い)及び費用面(申込日から入居日の間が長いと、家賃が上乗せさせることが通常です)でハードルがあることに加え、住居が決まっていない状況でしばらく過ごすことは不安になるためです。このため、Off Campusを希望される場合は、費用はある程度余裕をもって、物件も複数候補を見つけておくのが良いかと思います。なお、On Campusについても、空き状況次第では後からの申し込みで入居が叶うこともありますので、こちらもチェックを続けることをお勧めします。
私の場合は、進学校決定が6月になりOn Campusは既に埋まっていたものの、事前にOff Campusの物件を絞り、各ホームページで空き状況をチェックしていたため、確定後はスムーズに進めることができました。

■物件の選び方
選択基準は人それぞれかと思いますが、私は以下の点でSouthern Villageを選択しました。

・歩いて行ける距離にスーパーマーケットがあること
妻が渡米後運転免許を取得するまで時間を要することが想像されたため、日々の買い物に困らないよう、スーパーマーケットが近くにある物件に絞りました。Southern VillageにあるWeaver Street Marketは価格はそこそこ高いものの、オーガニック食品に力を入れており、イートインもあって、非常に使いやすいスーパーです。

・便利なバス路線上にあり、バス停が近いこと
自家用車を1台保有する前提ですと、自分自身が学校に行っている間も家族が車を利用するためには、自分は徒歩またはバスで通学する必要があります。ビジネススクールはバス停から少し離れていますが、十分徒歩圏内ですし、シェアサイクルを含む自転車を活用することでより便利に移動できます。Chapel Hillの公共バスは無料で運行されていますが、バスラインによって運航頻度にかなり差があるため、事前にホームページ等で確認することをお勧めします。Southern Villageの場合はNSラインとVラインの起点となること、及びNSラインは通常10分~20分間隔で運行されているため使いやすいことから、バス利用の点では恵まれています。

・治安面で不安がないこと
過去の日本人の方の情報等を見て判断しました。

・基本の電化製品が揃っていること
大抵の物件には冷蔵庫、食洗器、電気調理器、オーブンが設置されているものの、電子レンジ、洗濯機、乾燥機はまちまちです。Southern Villageの場合は、電子レンジは備え付け、洗濯機、乾燥機はレンタル可能(合わせて$55/月)でした。退去時の取り外し、処分の手間を軽減するために、レンタルであっても設置可能という点を重視しました。なお、洗濯機、乾燥機については、事務所に併設されているコインランドリーを利用することも可能です。

・運営主体がMBA生(外国人)に慣れていること
手続き面での不安を減らすために、学校側が紹介するMBA生が入居している物件に限定して調査しました。特に、過去に日本人学生が入居していた物件を中心に選びました。

・家賃
私が物件を決めるタイミングの6月では、会社所定の予算上限を超えるような物件も出てきていたため、家賃も条件の一つとなりました。オフィシャルホームページではなく、Craigslist 上でSouthern Villageの値引きオファーがなされていたため、こちらを活用することで想定よりも安く抑えることができました。

■セットアップ
On Campusの場合は、水道、電気、インターネットが家賃に含まれていますが、Off Campusの場合はそうではないことが多いです。Southern Villageの場合は、水道は家賃に上乗せして後で精算する形になる他、入居前に電気(Duke Energy)の契約を行う必要があり、インターネット(Spectrum)も必要に応じて自分で契約する事になります。電気の契約はSocial Security Numberが無い場合には電話での開設となるため、氏名、パスポート情報を分かり易く伝える準備をしておくことをお勧めします。インターネットはあらかじめ敷設済みのケーブルテレビの配線経由でアクセスすることになりますが、日本のケーブル並みの速度が出るため、ケーブルテレビのオプションチャンネルを契約せずに、インターネット経由でライブTVを視聴することも十分可能です。

入居時は鍵を受領後に物件に瑕疵がないかチェックし書面に記入する必要があります。事務所側はさらりと終わらせたい雰囲気がありますが、退去時に面倒事にならないよう、念入りに確認し、少なくとも記載を残した上で、必要であれば修繕を依頼しましょう。私の場合は、バスルームの換気口に錆が付着していた点を指摘したところ、翌日には綺麗に補修されていました。

家具の調達については、しばらく一人暮らしで準備時間がある程度あったことから、ネット通販がメインの手段となりました。例えば、Walmartは近隣店舗では家具の在庫は限定されていますが、オンラインですとより幅広いラインアップから選べます。ただ、アメリカの通販一般に言えることではありますが、輸送工程に問題があり、テーブルを注文した際に箱に穴が開き、天板に傷がついたまま配送されてきたことがありました。この時は交換して事なきを得ましたが、最終的に入手するまで時間が掛かりました。トラブルを予防する意味では、Return Policy が寛大なショップを選択し、いざというときに返品できるようにしておいた方が安全かと思います。(その点ではWalmartが無難です。)なお、大型商品は通例サイン不要でドア前まで配達されるため、一人暮らし(車無し)でも十分対応可能です。

■実際住んでみて
修繕等が日本と同じレベルで完璧、というわけではありませんが、室内は十分清潔で、快適に生活出来ています。事務所の方も外国人に慣れており適宜対応してくれますので、何かあっても大丈夫な雰囲気です。個別空調ではなく全ての部屋が一つの空調機でコントロールされる点を心配していましたが、実際には廊下も風呂場も空調が効くため、冬場を中心にメリットの方が多い印象です。

Village内はペットが申告制で許可されていることから、犬を中心にペットを散歩させている方を多く見ます。小さな公園がすぐ近くにあり子供が遊んでいる様子をしばしば見かけます。子供を連れて散歩しているとフレンドリーに話しかけてくれる人が多いです。共有設備であるプールやジムはまだあまり活用できていませんが、事務所併設のカフェスペースでは集中して勉強ができます。先日はVillage内にある教会主催の秋祭りに参加しましたが、想像以上に小さな子供が多く参加しており、健やかに子供を育てられる場であることを強く感じました。また、Village内のレストランも複数あり、中でもハンバーガーショップやマレーシア料理は、日本人でも美味しいと感じる味に仕上がっていました。

通学面もほぼ想像通りでしたが、近ごろ急に寒くなってきて、冬の寒さ対策を少し心配し始めました。(アメリカの南部に位置するものの、今のところ東京よりは寒いです。)学校と家を一日に何度も往復するのは、時間と労力の面からやはり車を使わないと厳しい印象です。

Chapel Hillの街そのものは、思っていたよりも人の数が少ないイメージですが、その分家族連れはのびのびと生活できるかと思います。

■参考情報
私のようにASWに参加される場合は6月末から7月初旬に渡米されることになるかと思いますが、この頃のChapel Hill の物件価格は高い模様です。(Chapel Hillは学生の街のため、需要がこの前後に集中します。)ご家族を後で同行される場合等は、当初はバスルームの安価な物件に住み、家族到着に合わせる形で住み替えることも(不確定要素を含むものの)一案かと思います。(但し、契約不履行とならないよう、最初の契約期間は慎重に検討する必要があります。)なお、10月末の現時点でも既に物件価格は下がっています。

いかがでしたでしょうか。苦労もある分、自分で好きな場所に住めるのがOff Campusの良いところかと思います。疑問点等ございましたら、unc.mba.japan@gmail.comまでご連絡頂ければと思います。皆様のご訪問をお待ちしています!


2018年10月13日土曜日

家族で暮らすChapel Hill 2018秋


はじめまして。Class of 2020NHです。Mod IFinal Examが昨日ようやく全て終わり、今日から1週間のFall Breakとなります。当方は社費派遣で就活をしていないため、明日から家族でシカゴに旅行に行きます。



アプリカントのみなさまは、TOEFLGMATに学校研究にエッセイにインタビュー練習に、大変忙しい日々を過ごされているかと思います。諦めないことがMBA受験では一番大事かと思いますので、最後の最後まで諦めないで頑張って下さい!当方のように、スラムダンク世代の(少しお兄さんお姉さん)アプリカントの方は、是非、安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」を胸にもうひと頑張りして下さい!きっと未来は拓けると思います。


さて、今回は、学校選びをする上で、気になるであろう点の一つである生活環境について書いてみたいと思います。当方は、妻と5歳、0歳の4人での渡米となったため、学校選びにおいて、生活環境は非常に気になる点でした。この点、UNCのあるChapel Hillは全く聞いたことのない町であったため(そして非常に小さそう)、小さい子供のいる家族で暮らすことが出来るのか不安に思っていました。しかしながら、Campus Visit時に家族で渡米されている在校生に住居見学をさせて頂きながら話を伺い、その不安の大半は解消され、むしろここに家族で住んでみたい!と思うようになりました。そして、実際に3か月暮らしてみて、今は、住みやすい!この町が好き!、と感じています。



以下、Chapel Hillの生活環境について、当方が不安に思っていたことのBeforeAfterをまとめてみましたので、是非、学校選びの参考にしてみて下さい!実際にCampus Visitをしていただくとより実態がわかっていただけると思いますので、在校生一同お待ちしております!また、10/27(土)・11/17(土)にUNC MBA在校生によるウェビナーを開催しますので、こちらも気軽に参加してみて下さい(HP上に申し込み方法等詳細記載しておりますhttp://uncmbajapan.blogspot.com/2018/09/10271117unc-mba.html)。

Before
After
1
治安はいいのか?
かなりいいと思います。町は緑に溢れ、高い建物もなく、空はどこまで青く、心が洗われます(すでに東京でまた暮らせるか不安な程です)。
2
Uberはすぐ捕まるのか?
すぐ捕まりますので、車がなくても、生活することは可能です。
3
スーパーは近くにあるのか?
車で10分程度のところに、アメリカの大手スーパーチェーン(Whole FoodsTrader Joe’s等)がいくつもあり、日用品についても、20分程度車でいけばWalmartTargetもあるので、生活には全く困りません。
4
日本食は食べられるのか?
我が家はだいたい毎日、家で日本食を食べています!食材は調味料も含め、車で20分程度の中国系スーパーか車で30分程度の韓国系スーパーで調達が出来ます。少し寒くなってきたので、我が家では今、鍋ブームが到来しており、こちらで調達した食材だけで、日本とあまり変わらない鍋を食べています(ほんだしで出汁を取り、白菜、ほうれん草、人参、しいたけ、舞茸、しめじ、マロニー、豆腐、豚バラを投入し、ポン酢をつけて、〆は讃岐うどんです!)
5
外食できるようなレストランはあるのか?
お洒落なレストランはChapel Hillの繁華街であるフランクリン・ストリート沿いに何件もあり、また、車で1020分いけば、たくさんのレストランがあります。寿司屋もあり、先日は、日本人職人が寿司を握ってくれる、その名もOishiiという寿司屋に家族で行ってきました。月並みですが、非常においしかったです。また、スーパーにはお惣菜コーナーもあり、スーパーでちょっと総菜を買って家で食べる、ということも可能です。
6
日本人コミュニティはあるのか?
思っていたより随分多くの日本人、日本人家族がこのエリアにいるという印象です。UNCDukeの留学生(MBA以外も含め)・研究者、及び、様々な企業の駐在員の方がいらっしゃいます。子供もたくさんいます。
7
子供の学校は?
現在、当方の長男5歳は、地元の公立小学校に通っています(Kindergarten)。長男は日本人の子供の中でも、かなりShyな性格ですが(そして英語も習わせずに学校に入れましたが)、学校もInternationalの子供の受け入れに慣れている印象で、また、アメリカ人の先生達の明るい性格もあり、楽しそうに通っています。
8
子供の病院は?
先日、長男の予防接種と健康診断のために、初めて地元の病院(UNC系列の子供病院)を利用しましたが、Internationalの家族の対応に慣れているようで、全く問題なく、予防接種・健康診断を終えることが出来ました。今回は利用しませんでしたが、電話を使っての日本語通訳も可能とのことで、次回、次男の健康診断時には一度利用してみようと思っています。
9
子供が退屈しないか?
当方の長男は野球が非常に好きで、今は野球教室に週1回通っています。野球教室以外にも、サッカーやバスケ、タッチフットの教室もあり、子供の興味に合わせていろいろな習い事が可能だと思います。プールや空手を習っている日本人のお子さんもいます。

2018年9月29日土曜日

コア科目のご紹介

はじめまして、Class of 2020Kentoです。
KFBSに入学して早3ヵ月が経とうとしています。率直に、KFBSを選んで良かったと思う日々です。当校のコアバリューの一つに「Teamwork」がありますが、まさに協調的でフレンドリーな学生が集められており、海外経験がなく拙い英語力の私ですら、学生の輪の中に自然と入っていける、とても恵まれた環境に身を置いています。 
さて、今回のブログでは、現在MODで履修しているコア科目についてご紹介したいと思います。

<コア科目について>
KFBSの特徴の一つとして「General Management」に重きを置いていることがあげられます。特定の経営分野に偏り過ぎず、経営に関するすべての基礎分野を包括的に理解した、組織を牽引するリーダーを育成することが大切と考えられています。そのため、1年生のMODは経営の基礎となる「コア科目」を必修として徹底的に学ぶカリキュラムとなっており、宿題や授業準備が多く、忙しいため、まさに経営基礎力を鍛え上げられているような感覚を味わえます。私のようにこれまでマーケティングしかやってこなかった人にとっては、ファイナンスやアカウンティングなどの経営に不可欠な分野を効率的かつ短期間で学べる、大変有意義なカリキュラムになっています。

MOD履修科目>
下記が1年生のMODで履修しているコア科目となります。
 
   1. Leading and Managing
KFBSが最も重きを置いているのが、「Leadership教育」です。「Leadership is not inherent, but can be acquired」という教授の言葉が大変印象に残っていますが、リーダーに成長するための術を講義、ケーススタディ、シミュレーションゲーム、フィールドワークなど、様々な方法で学んでいきます。周囲をモチベートするための具体的な方法論や、組織の変革を促すための具体的な行動論、そしていかにして異文化を受容したグローバルリーダーになるかなど、様々な切り口でシステマチックかつ実践的にリーダー論について学ぶことができたのが印象的です。

     2. Marketing: Core Concepts and Tools
私が最も好きな授業です(笑)。3Cや4P、セグメンテーション、ターゲティングなどの定性的なマーケティング手法の理解はもちろんのこと、カスタマーライフタイムバリューやプライシングなどの定量的な手法についてもわかりやすく説明してくれます。講義とケースのバランスが秀逸で、両者の相乗効果で理解が増す構造になっています。髭を生やしていることが美徳とされるインド市場でいかに髭剃りの売上を上げていくか、というケースや、経営戦略の岐路に立たされた有名ホテルの経営選択について考察するケースなど、非常に興味が湧くケースを選んでくれる当たりもです。これらで学んだ考え方や手法を派遣元の会社でいかに活用していくかを考えるとワクワクして不眠症になります。また、教授はイケメンで語り口も爽やかで毎回の授業が楽しみです。

     3. Financial Accounting
トム・クルーズ似の名物教授によるユーモアに溢れた会計学の授業です。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書などの基本的な会計知識を理解することができます。また、具体的な企業の会計指標を用いた分析や、過去の会計不正に関する考察にまで踏み込んでいきます。コカ・コーラとペプシの比較やベッカムがマンチェスターユナイテッドからレアルマドリードへ移籍した際の会計など、初心者でもとっつきやすい内容で解説してくれるため、これまで会計に触れていなかった方でも理解のしやすい授業となっています。

     4. Financial Tools
バックグラウンドのない方が最も苦労するのがファイナンスかと思います(アメリカ人もヒーヒー言いながらやっています)。ですが、KFBSでは補講やチューター制度など、フォロー体制が充実しているのでご安心ください!内容としては、ファイナンスの基本となるお金と時間の考え方から始まり、ストックやボンド、オプションバリュエーション、ポートフォリオなど、企業や個人が最適な投資をするうえで必要なファイナンスの概念や分析手法を学びます。MODではあくまで概念と手法の理解に重きを置いており、MODより具体的な企業やプロジェクトの分析に移行していきます。

     5. Business Statistics and Analytics
エクセルやJMPなどの統計ソフトを用いて、データ分析の手法を習得するとともに、実際の企業の売上データなどを基に分析を行い、どのようなインサイトを得ることができるかを学ぶ授業です。仮説検証(Hypothesis Testing)や回帰分析(Regression)などを自身の手で行い、それが示す意味を理解できるようになります。これらの知識や統計手法を経営の意思決定やマーケティングなどに生かすことができれば、よりデータに裏付けられた合理的な判断ができるようになると確信しており、こちらも上記マーケティングの授業と同じく、不眠症を招くほどワクワクする授業です。

     6.  Microeconomics
通称ジャイアンによるミクロ経済学です。企業活動や消費者行動についての理論や考え方を理解していく講義主体の授業です。とはいえ、日本の大学の講義とは異なり、授業中は教授がひたすら質問を投げかけ、学生がバシバシ答えていく、双方向型の授業となっています。Wall Street Journalの記事を用いて、学んだ理論を実経済に結び付けて考察することで、より理解を促してくれます。MODではミクロを、MODではグローバル経済を学ぶことで包括的に経済学を学べるカリキュラムになっています。

<まとめ>
経営を考えるうえで不可欠な基礎分野について、包括的にかなりの濃度で叩き込んでいくのがMODにおけるコア科目の特徴です。叩き込む、と言いましても、ひたすら講義を記憶する形式とは程遠く、ケースやディスカッション、グループワークなどを交えながら理解していく形式となっており、将来的にはすべて実ビジネスに活かされていくことが念頭に置かれていると感じます。
今回ご紹介した科目のみならず、KFBSには様々な選択科目もあります。授業に関してもっと深く知りたい方は、気軽に質問してください!また、104日(木)では東京で学校説明会があります。お申込みはこちらからhttps://www.agos.co.jp/onlineservices/modules/eventreservation/?op=view&eid=6396 
さらに、1027日(土)、1117日(土)には在校生によるウェビナーを開催します。お申し込みはこちらhttps://goo.gl/forms/eqsXx1FsUV1S0Y5n2
それでは、TOEFLGMATなどスコアメイクが佳境を迎える時期かと思いますが、体に気を付けて頑張ってください!



動画は、ビジネススクールの外観です。

2018年9月20日木曜日

【告知】10/27(土)・11/17(土)UNC MBA在校生によるウェビナーを開催します!

UNC Kenan-Flagler Business School では、在校生によるMBA 受験生の皆様を対象とした非公式ウェビナーを開催します。参加をご希望の方は下記申込用URLからお申し込み下さい。

当ウェビナーは、簡単な学校・プログラム紹介の後、皆様からのご質問・疑問への回答を中心としたQAセッション形式で行います。参加者の皆様には、事前にUNC MBAの概要資料を送付いたしますので、これまでUNC MBAの説明会等に参加されていない方でも安心してご参加いただけます。

なお、当ウェビナーは非公式で日本人在校生が行うものであり、選考には一切関係しませんので、ぜひ受験勉強の息抜きとして、また学校の雰囲気を感じるインフォーマルな場として、活用いただければ嬉しいです。エッセイやインタビューなどでも使える、生の有意義な情報を提供できるよう、準備してまいりますので、ぜひ奮ってご参加ください。

日時:
第一回:10/27(土)21時~(日本時間)
第二回:11/17(土)22時~(日本時間)
ご都合の良い日程にご参加ください。


UNC MBAでは、随時皆様からのご質問を受け付けております。日本語サイトまたは在校生によるTwitter(フォローしてください!)をご参照のうえ、お気軽にご質問ください!

UNCMBA在校生Twitterhttps://twitter.com/KFBS14

お問い合せ先:unc.mba.japan@gmail.com

2018年9月15日土曜日

Pre-MBA Program:ASWのご紹介

はじめまして!Class of 2020のKです。今回は、Pre-MBA Summer Programに位置づけられるASW(Analytical Skills Workshop)についてご紹介いたします。

時期、位置づけ

 UNCは授業が始まるが8月上旬になりますが、ASWは7月上旬から約3週間ほど行われます。本格的な授業に入る前の準備期間という位置づけで、他の大学のサマースクールと違い、UNCのMBA生のみを対象としています。今年は、UNCの7割程度の留学生に加え、4割ほどのネイティブの学生も参加しました。

プログラム内容

1.座学

 授業は、ファイナンス、会計、統計等のバックグラウンドがない人のために、ベーシックな内容をゆっくりめのペースで行われます。(Analytical Tools、Financial Accounting、Financeの3科目)これらの授業は翌月から始まる本授業と重複する部分も多く、安心してスタートがきれるために設計されています

2.種々のワークショップ

 キャリア系(ツールを使った自己分析や会社選び、ネットワーキング仕方等)に加え、ケーススタディの受け方、英文ライティングやPCスキル(基本的なエクセルやアナリティクスで使用するソフトの使い方)等、多種多様なワークショップがあります。なお、留学生限定のワークショップ(「U.S. Language & Culture」)では、ランチを食べながら、リラックスした形でアメリカ人の文化や考え方を学べます。

3.ネットワーキング

 ざっくりいうと、大学が主催する飲み会です。バーでの飲み会に加え、教授のばかでかい家(ビーチバレーコート、体育館、プール、ロバや馬までいる)での飲み会等もあります。また、ASWが終わった後には、Around the worldという、アメリカ以外の国からUNCにやってきている留学生がネイティブの学生や大学のスタッフそれぞれの各国の文化を紹介するイベントがあります!

受けてみての感想

 私はファイナンスや会計のバックグラウンドが全くなかったため、これらの授業には大変助けられました。また、早い段階でネイティブの英語に触れられるため、健全な危機感を味わうことができたと思います。また、キャリア系のワークショップもあったため、私費受験者としては、より早い段階で就職活動のマインドセットができたと思います。さらに、授業を始まる前に、いろいろなクラスメイトと知り合うことができ、非常に気持ち的にも楽になりました。

 プログラムの参加前、私は初めての海外での長期滞在ということもあり緊張と不安で一杯でしたが、このプログラムがあることで暮らしのセットアップや現地への適応ができたと思います!!


 さて、ASWをもっと知りたい方のために以下参考リンクとなります。

プログラム:https://www.kenan-flagler.unc.edu/~/media/Files/documents/asw-brochure.pdf
スケジュール:https://www.kenan-flagler.unc.edu/programs/mba/curriculum/academic-calendar

 ご不明な点等がありましたら、気軽にご質問ください!


(↓Around the worldの集合写真です。楽しい雰囲気を感じていただければと思います!)





2018年9月6日木曜日

【告知】10/4(木)UNC MBA卒業生による学校説明会&留学体験談@渋谷 開催のお知らせ


全米最古の公立大学The University of North Carolina at Chapel Hill (UNC)のMBAプログラムを提供するキーナン・フラグラー・ビジネススクールの卒業生による学校説明会を開催します。

説明会は、MBAプログラムの概要についての説明ののち、卒業生とのQ&Aを行う予定です。当校のカリキュラムの特徴、リーダーシッププログラムのご説明から、キャンパスライフ、就職活動にいたるまで実体験に基づく卒業生からの生の声をお楽しみください。

 日時:10月4日(木) 19:00~21:00
場所:アゴス・ジャパン(渋谷)

ご予約は以下リンクのAGOS Webページからお願いします。
https://www.agos.co.jp/onlineservices/modules/eventreservation/?op=view&eid=6396 



2018年7月19日木曜日

Energy Enrichmentについて

こんにちは。Class of 2019のErikoです。

アゴス夏祭りで特にエネルギー関連企業からの社費派遣の方々から「UNCのEnergyってどんな感じか?」という質問も多くいただいたので、今回はそれについてお答えしたいと思います!

まず、UNCにはConcentrationとEnrichmentがあり、それぞれの一覧は下記の様になっています。

Career Concentration
Capital Markets and Investments
Corporate Finance
Management Consulting
Marketing
Operation Management
Real Estate
Technology

Enrichment Concentration
Energy
Entrepreneurship
Healthcare
Sustainable Enterprise

それぞれ指定された単位を取得することで、Concentration/Enrichmentを取得することができ、主にはレジュメ(履歴書)に書いて就活の際のアピールに使うことができます。
こちらはオプションになっているため、Concentration/Enrichmentに縛られずに好きな授業を取ることももちろん可能です。

Energy Enrichmentで提供されている授業としては下記があります。
The Business of Refining
Alternative Energy
The Business of Power
The Energy Value Chain
The Midstream Business
The Business of Oil and Gas: Exploration and Production
Renewable Energy: Project Development and Finance
Strategy and Value Creation for Energy Companies
Decision Making in the Energy Industry
The Strategy of Project Finance
Energy Taxation
Energy Markets and Trading

石油、電力、再生可能エネルギーなど、エネルギーにおいても幅広い分野がカバーされていることがお分かりいただけると思います。おそらくこれだけのラインナップがあるMBAはあまりないのではないでしょうか。エネルギー業界出身者としては、Energy関連授業が充実していることは重要なWhy UNC?の一つでした。

また、UNCのEnergyを引っ張るArbogast教授は、Exxon Mobileの役員級だったこともあり、彼の授業ではその豊富な経験に基づく講義を受けることができます。教授の知り合いがゲストスピーカーとして呼ばれたり、授業を受け持っていたり、教授が学生にEnergy関連企業のコネを紹介したり(!)と、重要なキーパーソンとなっています。

授業の他にはEnergy Clubというクラブ活動があります。
クラブ活動では、主にキャリアトレック、ケースコンペ、Lunch & Learn(ゲストスピーカー)を行なっています。私はEnergy Club(@Austin, Texas)のケースコンペに参加しました。石油会社が14つの油田のうち、どの油田を開発すべきか?その投資とリターンはどの様に推測できるか?というハイレベルなもので、とても勉強になりました。また、Lunch & Learnでは、Duke EnergyというNC周辺エリアをカバーしている大手の電力会社から、地元の小さなスタートアップまで、様々なゲストスピーカーを呼んで講演をしてもらうなど、積極的に活動を行っています。

このようにエネルギーに関するアクティブな活動がありながら、学校全体としては様々なバックグラウンドを持った学生が集まるバランスの良さが、UNCの素晴らしさだと思います。

STAR Projectのご紹介

こんにちは。Class of 2019のErikoです。
アゴス夏祭りで受験生の方から「まだスコアが出ていなくて不安です」というお話をお伺いすることがありました。私の話をすると、6月末に社内選考通過、7月にTOEFL開始、9月にGMAT開始、11月にEssay開始し、11月末に出願スコア揃う、といったスケジュールでした。今思えば結果的に「なんとかなった」といったところですが、受験当時はスコアが出ない焦りと不安で押しつぶされそうになっていました。私のスコアは胸を張れるものではありませんが、「なんとかなる」を実証できた様に思います。まだ時間はありますので、受験生の皆様は焦らずに着実に頑張っていただければと思います。UNCに関するご質問があれば遠慮なくご連絡ください。

さて、今回はMOD III & IVに取り組みましたSTARプロジェクトをご紹介したいと思います。

STARプロジェクトは、MBAの学生とビジネススクールの学部生からなる5-6人のグループで、実際の企業のコンサルティングを行うハンズオンのプロジェクトで、UNC Kenan-Flagler Business Schoolの目玉プロジェクトとなっています。クライアント企業はP&Gなどの大企業から、地元のスタートアップまで様々で、事前のアンケートに基づいてチームにアサインされます。またFull-time MBAの学生はチームリーダーとして立候補することも可能です(相当の英語力が求められます)。今年のSTAR Projectはかなり人気が高かった様で、応募したけどアサインされなかったという例もいくつかあった様です。

私はNASCARというアメリカで最大のモータースポーツ統括団体であるNASCARのプロジェクトにアサインされました。その中でも、JGRというチームに所属する4人のドライバーのマーケティングプランを考えるという課題に取り組みました。日本ではマーケティングというとまだマスメディアのイメージが強いかもしれませんが、アメリカではマーケティング=SNSという流れになっている様で、実際に我々もTwitter, Facebook, Instagram, Youtube等々のSNSにおけるファンとのコミュニケーション方法について提案しました。

さて、このSTAR Project、私は相当に苦労しました。まずNASCARって何?という私に対し、アメリカ人にとっては常識の様で、その時点でビハインドでした。さらに、私以外のメンバーが全員アメリカ人ということで、コミュニケーションにだいぶ苦労しました。

その様な状況の中でも、なんとかチームに貢献するためデータ分析を担当し、そこからインサイトを見つけ、提案に結びつけることができました。また、最終プレゼンテーションではクライアントに満足していただける内容を提案できたことは非常に良かったと思います。クライアントから50人以上のオーディエンスが集まり、その前で英語で発表するのはなかなか緊張しましたが、大変貴重な経験をすることが出来ました。

MBA生活について

こんにちは。Class of 2019のErikoです。度々ブログ更新失礼します。
日本からのフライト時間に執筆活動に勤しんでおりました。

本日はアゴス夏祭りでも質問の多かった、「MBAの生活ってどんな感じ?」という質問にお答えしたいと思います!

まず1年目の生活を振り返りたいと思います。

Fall SemesterのMOD I&IIは全て必修授業となります。


MOD Iの時間割

Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
8:00-9:20
Financial Accounting
Shaping Leaders
Financial Accounting
Shaping Leaders
最初の約1ヶ月は授業あり⇨その後就活イベントday
9:30-10:50
Financial Tools
Study Group meeting
Financial Tools
Study Group meeting
11:00-12:20

Business Statistics and Analytics

Business Statistics and Analytics
Lunch




14:00-15:20
Marketing
Microeconomics
Marketing
Microeconomics
15:30-16:50

Review Session

Review Session

MOD IIの時間割


Mon
Tue
Wed
Thu
Fri
8:00-9:20
Operation
Data Analytics and Decision Making
Operation
Data Analytics and Decision Making
就活イベント
9:30-10:50
Finance
Shaping Leaders
Finance
Shaping Leaders
11:00-12:20
Business Strategy
Global Economics
Business Strategy
Global Economics
Lunch




14:00-15:20



Study Group Meeting
15:30-16:50





まずMOD Iは非常に忙しいです。ほぼ全ての授業において毎回、次回の授業までに宿題(ミニテストもしくはケースリーディング)があります。各授業は週2回ありますので、月曜にあった授業の宿題は、水曜までにやらなくてはならない。そして火曜にあった授業の宿題は木曜までにやらなくてはならないため、必然的に忙しくなります。
また、英語にも慣れていないので、授業についていくのも必死(わからないこともしばしば)、ケースのリーディングも時間がかかります。おそらくネイティブの3倍は時間がかかります。ですので、上記の時間割の空き時間は自習、放課後もケースを読むことになります。私は社費生ということで就活はありませんが、通常の学生の場合は上記勉強に加えて就活準備があり、めちゃくちゃ忙しいです。ですがKFBSの必修授業を担当する素晴らしい教授陣に「MOD Iが一番忙しい。これが終われば楽になる」と励まされて頑張れる、これがMOD Iです。

MOD IIになると、だんだん授業にも慣れてきて(手の抜き方も分かってきて…)ちょっと楽になりますが、それでも経営戦略のケースは毎回20ページくらいあり、それを読んだ上で分析などをする課題に時間がかかりました。また、ファイナンスやマクロ経済学など、わからないことがあった場合に日本語の本を参照するなどにも時間がかかります。とはいえ、朝の授業も8時からスタートするため、大体12時くらいにはベッドに入っていました。私もMBAに入るまでは毎日2-3時に寝る生活なのかな…と心配していましたが、そこまでではないのでご安心ください。

Spring Semester (MOD III & IV)は、必修の授業に加えて選択授業となりますので、負荷は調整できます。大抵はFall Semesterよりは楽になるはずです。(私の場合はSTAR Projectとインターン応募が重なり、プレッシャーのかかる学期となりました。)

STAR ProjectとEnergyの授業については別の記事にいたします!