2014年4月23日水曜日

Business and Government

 Class of 2015のMinoです。
 
 今回は、ビジネスと政府の関係を学ぶ、「Business and Government」という授業を紹介させて頂きます。MBAの授業としてはやや異例かもしれませんが、文字通り、政府とビジネスの関係を学ぶ授業になります。そもそも、政府系機関からの派遣であったため、自身の興味とストレートに関係しており、受講することにしました。
 本授業は、MOD3とMOD4の通期に渡り、週に1回月曜日に2コマ連続で講義が行われます。他のMBAの授業と異なる点として、受講している学生はUNCやDukeのLaw Schoolの学生が7割を占めております。(授業としてはUNC Kenan FlaglerのFinanceに属しています)

 受講する学生はWall Street Journal の購読が義務付けられており、授業の冒頭で学生からビジネスと政府の関係に触れた記事を紹介し、ディスカッションが行われます。その後、当日のテーマに移ります。
 1日(2コマ)の授業で1テーマを扱うため、理論や実態を深く学ぶというよりは、幅広く様々なテーマについて実践的な理解を深めることを主眼にしているように感じました。テーマは、Local、State、Federalの各政府の役割、金融危機、安全保障、社会保障、税制、環境問題、外交と多岐に渡り、毎回の授業では、学者、政治家、官僚、企業家等、第一線で活躍している方たちがゲストスピーカーとして参加します。

 特に印象に残っているプロジェクトとして、ロールプレイングがあります。課題に対して、学生が2人1組になり役割が与えられ、立場に応じた主張を展開します。本プロジェクトは、金融危機と環境問題の2回行われました。
 私の場合、金融危機がテーマの時には、Federal Deposit Insurance Corporation(預金保険公社)の責任者の役となりリーマン破綻について主張を展開し、環境問題の時には鉄鋼会社の立場から環境に配慮しつつも厳しい規制は経済活動の支障となる点を主張しました。各プロジェクトを通じて、一つの課題に対して様々な意見があることを実感することができ、課題に対する視座を学ぶことが出来ました。

 以上、政府とビジネスの関係を学べるユニークな授業を紹介させて頂きました。受験生の方に興味を持って頂き、学校選定のご参考になれば幸いです。

2014年4月15日火曜日

STARプロジェクト

Class Of 2015Yasuです。

本日は、現在参画しているConsultingプロジェクトであるSTARについてご紹介させて頂きます。

過去に本ブログでもご紹介しておりますが、STARではMBA3人、学部生2
の合計5人から成るチームで1月~4月末までの約四ヶ月間、
企業のConsultingに従事します。
http://uncmbajapan.blogspot.com/search?q=STAR

尚、STARへの参加者は、Consulting Skills and Frameworksという授業を
必修として履修し、この授業の中でマッキンゼー出身の教授から
コンサルタントの仕事の進め方、リサーチ方法のレクチャーを受け、
それを実際にSTARで活用する、というUNC Kenan-Flaglerらしい大変
面倒見の良いプログラム構成となっております。
Management Consulting専攻者は、Consulting Skills and Frameworks
 を履修した上で、STARもしくはGBPに参加する事になっております。

今年はClass Of 20154人とClass Of 20142人の合計6人の
日本人が参加しております。

私たちのチームのクライアントは、UNCを始めとする複数の大学が出資した
Consortiumで、データベースマネジメントのミドルウェアを開発し、
Open Sourceとして提供しています。

・・・と書くと小難しいのですが、顧客の課題は、大学の補助金で運営されていた団体からSpin-outするにあたり、今まで無償で提供していたソフトウェアの商用化・収益化を図れないか、という点です。

・・・と書いても未だ小難しいですし、これ以上具体的な内容に踏み込んでもおもしろみもなく、オチもつかないので、以降はSTARで養うことの出来る能力について記載することに致します。

STARで養うことの出来る最も大きなスキルは、マネジメントスキルではないかと思います。
STARの特徴は、MBA生だけでなく、学部生も含めたチーム編成となっている点です。私のチームではリーダーを除くMBA2名が、学部生2名の教育係のような役割となり、毎回のミーティングに向けたタスク割り振り、成果物の内容チェック等を行いました。

当然、学部生はビジネス経験もありませんので、資料の体裁から顧客対応まで密な指導が必要となります。とはいえ、相手はまだ21才の大学三年生。3個褒めて1個注意するくらいの割合で、いかに彼らのモチベーションを落とさずチームパフォーマンスを向上させられるよう苦心しました。

MBA生活では、MBA生同士で良くも悪くも上下関係の無いフラットな関係でグループ活動等を進めるため、実際のビジネスとは若干かけ離れた環境となります。
一方でSTARにおいては、ビジネス経験の無い学部生と実務経験豊富なMBA生が一緒にプロジェクトを進めることで、能力に差のあるメンバー構成の中でいかに高いアウトプットを出すかという点で、実ビジネスに近い環境でマネジメントスキルを向上させることが出来るメリットがあります。

とはいえ、マネジメントスキルを発揮するには、まずチームメンバーの信頼を勝ち取る必要があります。
そこで私が実践していたことは、
 1.   誰よりも物量をこなす
 2.  人の嫌がる仕事を率先して引き受ける
です。

幸い、私は前職がクラウドサービスのセールスであり前提知識もあったため、定例ミーティングで要求されること+@の内容をアウトプットとして常に提示することを心掛けました。

また、関連するStakeholderへのインタビューにあたっては、正確な連絡先が分からない企業も多かったため、飛び込み営業さながらに30件以上の該当企業の公式ホームページの問い合わせチャットや一般連絡先を通してインタビューアポイントの取り付けを試みました。

また、英語力に難有りの状態で密なコミュニケーションを図るためには共通の話題を探すことも重要です。
そこで私が目を付けたのは、ゲームと漫画です。
アメリカ人学生(特に学部生)の多くはモバイルゲームに異常な関心を示します。そこで、彼らが熱中しているゲームを私もダウンロードし、いかに高得点を叩き出せるかを競い合うようになりました。毎回のミーティング冒頭では、今日は何点が出たとお互いに報告することが良いアイスブレイクになりました。

さらに、日本の漫画をインターネット経由で読んでいる学部生も多いため、
「日本の漫画ではONE PIECEが一番有名だと思ってるんだろうけど、それだけじゃないんだよ。"こちら葛飾区亀有公園前派出所"という漫画があってね、180巻以上出てるんだけど、おじさん(私)は全巻持ってるんだよ。両津という主人公である警官の実家の軒下から120年前の梅干が出てくる回なんかは秀逸でね・・」
と私見を交えながら、休憩中は漫画談義に花を咲かせていました。

このようにMod3, Mod4において多くの時間を注いできたSTARも現在最終局面を迎え、4月末のFinal Presentationで無事終了となります。
これだけの長い期間Hands-onの機会を提供するプログラムも中々ないと思いますので、アプリカントの皆さまもUNC Kenan-Flaglerに入学された暁には是非チャレンジしてみて下さい。

2014年4月7日月曜日

IBA (International Business Association)の活動

こんにちは。HiroClass of 2015です。

今回はアプリカントの皆さんも気になる“課外活動を通した学校への貢献について”IBAの活動を例に書かせて頂きます。まず少しUNC Kenan-Flaglerのクラブ活動について触れさせていただきますが、UNC Kenan-Flagler には数多くのクラブ活動が存在し、活動別に以下の5つにグループ分けがなされております。

クラブ一覧http://www.kenan-flagler.unc.edu/student-life/mba/mba-clubs

1.MBA Student Association (生徒会のようなもの。予算設定など、クラブ全体を総括しています)

2.MBA Career Club (仕事やインターンの獲得を目的とするクラブでCareer trekCase competition, Conference, 勉強会を積極的に行っています)

3.Student Led Advisory Boards (学校に対して助言を行い、プログラムの改善を図る)

4.Diversity Clubs (国籍や LGBT, ベテランなど、Diversityを形成する生徒のためのクラブ)

5.Activity Clubs (SportsWine tastingなど、どちらかというと娯楽のためのクラブ)

今回はグループ4に属するIBAについて、私の経験をもとに少し書きます。IBAは全ての留学生が所属するクラブで、12年生を合わせると約200人近くになります。このクラブの活動目的は留学生の“学業と就職活動を含めた学生生活の向上を図ること”ならびに“留学生とアメリカ人学生の懸け橋になること”です。IBAの活動は多岐にわたりまして、内容はVice Presidentのポジションを通して簡単に説明させて下さい。

President: クラブの全体総括
VP of Finance: 予算の設定、お金の管理を担当
VP of Communication: HPの更新やメールやフライヤー、SNSを用いたイベントのマーケティング
VP of Corporate Relations: 企業とのネットワーキング、資金集め担当
VP of Learning & Development: アメリカ人を含めた学生全般のグローバル教育担当
VP of Social: IBA最大のSocialイベントGlobal Night (http://uncmbajapan.blogspot.com/search?q=global+night ) など、Socialイベントの企画・運営担当
VP of Careers: 留学生のための就職活動支援担当
VP of Culture Buddy: UNC Kenan-Flaglerには“Culture buddy program”という制度があり、これはアメリカ人学生と留学生の親睦を深めることを目的としたもので、1年生のMod 1が始まる前に留学生とアメリカ人の間でマッチングが行われ、Buddyとしてアサインします。VPはマッチングを行ったり、Culture buddiesを対象としたSocial イベントを企画します。

VP of Exchange Students Experience: UNC Kenan-Flagler に交換留学に来る学生(年2回)のお世話をします。

以上がポジション名と簡単な職務説明になりますが、私は交換留学生のお世話担当のExchange Students Experience1年生Liaisonポジションを務めました。以下具体的な活動内容を説明いたします。

1.交換留学生とFull-time学生のマッチング

Culture buddyと似たように、交換留学生とFull-time学生の交流を促進させるため、交換留学生にもFull-time学生のBuddyを割り振ります。交換留学生はFull-time学生に比べて渡米から学校開始までの期間が短いこと、また、ほとんどの学生が車を持たないことから生活のセットアップや日常品の買出しなどFull-time学生の助けが必要になります。

2.交換留学生のアメリカでの生活セットアップの手伝い

空港へ迎えに行ったり、食料品や必需品の買出しや携帯電話の入手などの手伝いをします。

3.Welcome/Farewell パーティーの開催

年に2回(春と秋)留学生が30-50人ずつプログラムに参加しますので、それに合わせ、パーティーを開催します。場所や料理の手配、および会における出し物の企画などを行います

4.その他Social イベントの開催
以上、それほど負荷は少ないように見えますが、実際に活動するのはほぼ一人でしたので、結構な仕事量でした。しかしながら、以下の点において非常に有益な役割であったと思っております。

・1年で合計60人近くの世界各国からの交換留学生と知り合うことが出来たこと

・Buddyを募るためクラス全員へのメールの送信、SNSを使ったマーケティング、およびパーティーにおける英語での司会進行など、貴重な経験が出来たこと
交換留学生や学校(完全に人手不足)にとても感謝されたこと

このような活動は自分にとってプラスになるだけでなく、きちんと学校に貢献することが出来たな、と強く感じることが出来ました。自分が動かなければ何も進まない状況でしたので。

私はこの経験を通し、“更にIBAの活動を盛り上げていきたい”と強く感じたことから次期のIBAPresidentに立候補し、無事に当選することが出来ました。現在はVPのメンバー集めに奔走中ですが、この活動を通して自分のリーダーシップスタイルを見つめなおし、さらなる飛躍に結び付けていきたいと思います。Leadership教育と言えばUNC Kenan-Flagler(過去ログ参照http://uncmbajapan.blogspot.com/2013/02/leadership-development-program-unc.html )。みなさんもクラブ活動を通してリーダーシップをさらに磨いてみてはいかがですか。
 

交換留学生とウェルカムパーティーにて
Hiro

Krispy Kreme Challenge – 挑戦者求む!

Class of 2015Hiroです。

28日、ノースカロライナに第一号店を置く、日本でも有名なドーナツチェーンKrispy Kremeが主催するイベント、“Krispy Kreme Challenge”に参加してきました!競技の 内容はいたってシンプル、2.4マイル(= 3.8km)を走り、ドーナツ1ダース(12個、2400カロリー)を完食、その後再び2.4マイルを走るというものです。このイベントも今年で10年目を迎え、今回も3,420人が参加しました。チャリティーの目的も兼ねているため、約$200,000が地元の病院に寄付されています。

さて、このアメリカらしい何ともCrazy”なイベントですが、今では日本人学生の間で参加することが伝統のようになってきております(笑)。今年も1年生は8人中6人が参加し、全員が完走(奥様を合わせると9名!)し、中には3歳の子供をベビーカーに乗せて完走する家族もいました。私は早食いにはもともと定評があり(チャペルヒルのスイカ早食い大会でアメリカ人を差し置き優勝)、今回もなかなか崩すのが難しいと言われる壁、50分台を大幅に上回る46分(3033人中265位)をたたき出すことが出来ました。記録の内訳として、Run35分でしたので、12個のドーナツを食べるのに11分かかったことになります。
気になるドーナツの味ですが、最初の23個はほどよい甘さと豊かな味わいで、「お、いけるじゃん」と思うのですが、6個を超えたあたりから急激に食欲が失せ、その後恐ろしい満腹感に襲われます。11個ドーナツを無理やり胃の中へ放り込むのがやっとです。大事なことは“水を飲みすぎないこと”、“機械的にテンポよくドーナツを胃に放り込むこと”。立ち止まって“ドーナツを食べる意味”を問い始めるのは危険です。目の前のドーナツに集中してください。ドーナツ12個を完食すること自体かなりの苦行ですが、更にきついのが、12個のドーナツを胃に収めたまま走る残り4キロです。途中、ランナー達によって吐かれたいくつものドーナツを横目に厳しいアップダウンを経験します。私も立ち止まって胃の中を空にしたいと何度思ったか分かりません。しかしながら完走した時の爽快感は別格ですし、学校での良いネタになりました。
その後、ヒドい吐き気と数日間続く胸やけに悩まされ、ドーナツはこの競技以来全く口にしておりませんが、非常に良い思い出となるイベントとなりました。皆様も学校以外でこのような貴重な(Crazyな?)経験をしてみてはいかがですか?一緒に食べて、一緒に走りましょう(笑)
Hiro