2015年3月23日月曜日

UNCでのグローバルプログラム

こんにちは。Class of 2016Kotaroです。

UNCには様々なグローバル関連のプログラムがあります。中でもGBP, DBI, GIE3プログラムはアメリカを飛び出し、学生が各国を訪問することによって経験を通じた学びの機会を得られるプログラムです。今回は上記3プログラムそれぞれの特徴を簡単に説明し、更に私が3月の春休暇1週間を使って参加したDBI in Mexicoのプログラムを紹介致します。

1.各プログラムの特徴

名称
目的
訪問前の
準備負荷
他大学
との連携
単位
要件
訪問国
GBP
グローバル企業に対するコンサルティング
高い(顧客への提案準備)
他大学と合同
顧客が関心を持つ国でのビジネス経験があると良い
中国、インド、ブラジルなど
DBI
海外ビジネススクールに滞在し現地文化を学ぶ
低い(特別な準備は不要)
他大学と合同
特になし
メキシコ、アルゼンチン、デンマークなど
GIE
海外の企業や名所などを訪問し現地文化を学ぶ
普通
3h*4回の授業)
UNCのみ
特になし
インド、ブラジル、南アフリカ、オーストラリアなど
2.DBI in Mexico

春休暇の3/814を使ってMexicoIPADE Business Schoolに滞在してきました。同校は100%ケースメソッドを使用しており、学生は13本のケースをこなすなどハードワーカーが揃う学校です。

本プログラムは外から来たビジター向けに、メキシコをより良く知って貰いたいという主旨で行われますが、一方でIPADEの学生も出席が義務付けられており、「International week」として国際感覚を養う機会と位置付けられています。またIPADEに数か月間の交換留学生として訪問している学生も参加しているので、本プログラムを通じて、メキシコ、アメリカ、グアテマラ、ドイツ、ポーランド、イギリス、イタリア、フランス、中国、韓国、インドといった本当に多様な人々と交流することが出来ました。それぞれチームがアサインされてグループワークを課されたり、授業後はパーティが企画されていたりするので、初対面の相手でも交流が深めやすく非常に良かったと思います。

また、授業そのものに関しても非常に満足できました。私は仕事の関係上、将来メキシコに関わる可能性が十分考えられたので、よりメキシコについて知りたいと思っていたのですが、例えばメキシコ日産のケーススタディがあったり、現地のリゾート地に関するマーケティング戦略を考えるディスカッションがあったり、メキシコ人のキャラクターを映画と講義を通じて学ぶ機会があったりと、興味深いクラスが数多くありました。

クラスルームで行われる授業以外にも、メキシコのNPO法人施設訪問や、大手食品会社の工場見学、また日本でも有名なキッザニア(キッザニアはメキシコ発祥だそうです)を訪問し、会社役員からのプレゼンテーションを聞く機会もあり、メキシコのビジネスがいかに発展しているかも実地で体験することが出来ました。

また著名な会社からのゲストスピーカーによる講演会も多く設定されており、特に印象的だった例として、Googleがメキシコでのイノベーションについて語ったり、Uberが社会問題を解決することへの取り組みをPRしたりするなど、時流に沿ったエキサイティングな授業も多かった様に思います。

勿論こうしたフォーマルな学びの機会だけではなく、時にはメキシコシティを散策したり、テオティワカン遺跡の見学や、歴史博物館へのツアーなど、文化的にもメキシコへの理解を深めることが出来るプログラムが盛りだくさんで、本当に1週間があっという間に過ぎてしまったという気がします。

私がこのDBIでメキシコに行く前に持っていたイメージは、「治安が悪い」「人件費が安い」「NAFTAの貿易中継国」といったイメージが大きかったのですが、実際に訪問してみると、国民はみな本当にフレンドリーで明るく(アメリカ人も圧倒されるほど)、誰もが自分の国に誇りを持って、これからのメキシコ経済を発展させていくんだというエネルギーを持ち合わせており、活気にあふれた素晴らしい国だということが分かりました。

こうした経験から、やはり座学だけではなく、現地に行き、現地の人々と話し、現地の文化を堪能することが出来る、experientialな授業は非常に価値があると再確認出来ました。先述したようにUNCには多くのexperientialなプログラムがありますし、上記以外にもまだまだ多くの国に訪問できる機会が用意されています。UNCへの出願や入学を検討されている皆様にとっても必ず将来役に立つ経験が出来ますし、入学が決まられている方には是非とも多くのこうしたプログラムに参加して頂ければと思います。是非UNCで一緒に素晴らしい体験を共有しましょう!

2015年3月6日金曜日

コアケースコンペティション

Class of 2016のFumiです。ModⅢもファイナルが終わり、約2週間のSpring Breakを控えて、ようやく一息ついておりますが、今回は今年に入ってから参加したケースコンペティション2件について、お伝えします。

 [コアケースコンペティション]
コアケースコンペティションは授業の一環として、Kenan Flaglerの1年生全員が参加するケースコンペティションです。例年、スポンサーとなる会社が実際のビジネス上の課題を提示し、生徒はその課題の解決に向けたビジネスストラテジーを検討し、教授及びスポンサー企業担当者に向けたプレゼンテーションを行います。ケースは冬休みに入る前に提示され、Mod3の初日がプレゼンにあてられました。このケースコンペティションのチームはスタディグループとして、約半年間苦楽を共にしてきたメンバーで構成されており、実質的にはこのコアケースコンペがスタディグループとして取り組む最後の課題になります。

今年のケースは、米国の製薬会社がスポンサーとなっており、指定された医薬品をどのように中国またはインドで低所得者層に対して拡販するかという内容のものでした。プレゼンテーションの内容には、当社の全体としてのビジネスストラテジーに加え、マーケティング、ディストリビューション、ファイナンス等の要素がふんだんに盛り込まれており、これまでに学んだ知識を活用することの出来る内容でした。

私のチームは、今まで同じスタディグループで学んできたからこそわかる、それぞれのメンバーの得意とするフィールドを上手く活用することで、全体で3位/56チームの評価を得る事が出来たため、全1年生、Dr. B(Associate Dean)及び教授陣、スポンサー企業のエグゼクティブの前でプレゼンを行う機会を幸運にも頂くことが出来ました。とても広い会場にも関わらず、チームメイトが一切マイクを使う気がない事に動揺しながらも、しっかりと声を張って無事プレゼンを終える事が出来ました。こういった大舞台でのプレゼンを経験できるのもビジネススクールでのとても大きな学びのひとつだと思います。

 [JDA Supply Chain Challenge]
こちらは、米国のMBA約100チームが参加する、オペレーションに係るソフトウェアを利用したケースコンペティションで、Toshi、Kotaro、中国系アメリカ人、私の4人で参加しましたが、残念ながら3位以内に入賞することは出来ませんでした。ケースは1分を1日とみなして、270日間に渡る製造工程のシミュレーションを合計4時間に渡って行うもので、ランダムに生じるディマンドのコントロール、3種類のワークステーションにおけるマシーン購入等を通じて、リードタイムを短縮し、収益の最大化を図るというものであり、オペレーションの授業で学んだReorder point、WIP、Throughput time、Utilization等の概念をふんだんに活用する内容でした。短期間のシミュレーションではありましたが、オペレーションの授業を復習する良い機会になってように思います。MBAではケースコンペティションに参加する機会が豊富にあるため、自分なりに興味を持てるトピックを中心に積極的に参加されることをお勧めします。

アプリケーションの結果発表まで、まだまだ気を抜けない時期かと思いますが、お体に気を付けて、頑張ってください。


コアケースコンペティション

JDA Supply Chain Challenge

JDA Supply Chain Challenge