2023年7月30日日曜日

授業紹介(1Y Mod3, Mod4)

Class of 2024MTです。今回は1月~5月(Mod3Mod4)に私が受けた授業を紹介したいと思います。それぞれ6コマずつの計12コマ、以下が一覧となります。見づらくて申し訳ありませんが、参考になれば幸いです。

他にも魅力的な授業や活動がありますので、UNCにご興味を持たれましたらunc.mba.japan@gmail.comまでご連絡ください。

チャペルヒルは夏本番、暑い日が続いています。最近はもっぱら近所の図書館に入り浸っています。天井が高く、陽の光が差し込み、とても開放的で過ごしやすい場所です。勉強する学生の姿が目立ちますが、親子連れもいますし(子供用スペースあり)、あるいは年配の方がじっくり本を読んでいる等、図書館が市民全体の場として機能しているのかなと感じます。

2023年7月6日木曜日

STARプログラムについて

Class of 2024のMMです。今回は、私がMOD3&4を通して参加したハンズオンプログラム、Student Teams Achieving Results (STAR)を紹介します。UNCのSTARプログラムに興味がある方々のご参考になれば幸いです。


STARプログラム概要

STARはコンサルタント分野の選択科目であり、希望に基づき選定された学生が外部企業の課題に対して解決策を提案するグループコンサルプロジェクトである。プログラム全体で約20社の外部企業と提携し運営されるプログラムで、各チームに1社のクライアント企業がアサインされ、約4か月間、そのクライアントが直面する課題に取り組む。具体的には、チームで解決策の仮説を提起、市場分析を通して提起した仮説を検証し、最後にクライアントへ解決策を提案する。メンバーは応募に基づき選抜され、通常の1講義で取得できる1.5単位の3倍である4.5単位を取得できる。私が参加したチームは、私を含め5人のUNC-MBA生と2人のUNC学部生、合計7人で構成された。


参加したプロジェクトの流れ

まず、昨年11月に希望職種・希望業界と志望動機をSTAR事務局へ提出し、プロジェクトへの参加を応募する。なおこの際、STARリーダーポジションを応募する事もできる。そして12月、チームメンバー及びアサインされるチームが発表され、初回顔合わせを実施する。1月以降、STAR事務局主催のオリエンテーションに加えて、クライアント企業から提供されたビジネス詳細資料・業界概要資料を読み込み、クライアント企業とその業界の理解を深めていく。

2月以降、クライアントとの議論を通してプロジェクトの課題とやるべきタスクを明確にし、リーダーがロードマップを作成した後、6名のメンバーを2つの小チームに分割しプロジェクトを進める。1つのチームは、クライアントの内部関係者、競合他社、クライアントの顧客へのインタビューを行い、もう一つのチームは、外部のアンケート調査会社を活用し、数千人以上のステークホルダーに対して市場ニーズに関するアンケートを実施し、回答データを集計し分析する。

春休みを終えた3月下旬、インタビュー結果、アンケート結果共に出揃い考察のステージに進み、メンバー全員でどの様な解決策をクライアントに提案できるかを議論し検討する。コンサルタントファーム出身のリーダーが、前職で使用したフレームワークを用い、調査結果を定量分析・定性分析に落とし込み、クライアントへの提案にまとめていく。その後、STAR事務局とFaculty Advisorへのプレゼンテーションを通して、質問やアドバイスを受けながら提案内容とプレゼン資料を修正し、4月下旬、クライアントへの最終プレゼンテーションをもってプロジェクト終了を迎えた。

チームメンバーは、週2回の定例ミーティングに参加しプロジェクトの進捗と完了すべきタスクを確認すると共に、2週間に1度、クライアント企業の担当者を交えたステアリングコミッティにも参加する。また、チームでの懇親会やクライアントとの食事会も開催された。


STARを通しての感想

STARを終えての気づきを3つ記載したい。

1つは、コンサルプロジェクトのダイナミックさである。特に、リーダーがチームに持ち込むコンサルタントファームで培った彼の経験やスキルはとても興味深いものだった。例えば、議論の進め方・情報や問題整理の上手さ・フレームワーク等、いわゆる仕事を進める上での引き出しやツールの豊富さが印象的だった。また、外部アンケートサービスを使いステークホルダーの個々の声を集計した調査では、アンケート結果が、キャリア年数や業界経験有無に影響されず、中立な立場で定量的かつ客観的に事実を裏付け、いかにしてビジネス提案の根拠となるかを体感できた。

2つ目は、コンサルプロジェクトとビジネスオペレーションとの差である。STARは、私が未経験のコンサルプロジェクトを数か月に渡り経験できた有意義なプログラムであったが、実際の損得勘定や人間関係の中で苦しみながら仕事を進める実務オペレーションの世界とは違った。私はクライアント企業と同業界の出身だが、クライアントへの提案を考えた時、その提案は実行可能なのか、既に競合も導入しているのではないか、コスト勘定はどうかといった疑問を、私は日々の現場レベル、製造部や営業部の立場で考えてしまった。こういった自身のビジネスオペレーション目線と、チームメンバーとして戦略的な提案を綺麗にまとめていくアクションとのギャップに、私はプロジェクト最後まで葛藤し、コンサルタント業とは何かを改めて考えさせられた。

最後が、チームワークとコミュニケーションである。リーダーとチームメンバーの全員が、各々の個性と能力を十二分に発揮した素晴らしいチームであり、彼らの言動・考え方・チームワーク・プレゼンテーションスキルの全てが勉強になった。言語の壁に苦しんだものの、私を対等に扱ってくれたチームメンバーやクライアントと真剣にプロジェクトに取り組めたこのプログラムに大変感謝している。


以上       

プロジェクト最終日 チームメンバーと共に