2013年4月16日火曜日

MITケースコンペティション

Class of 2014 のHiroです。ここチャペルヒルは最近、急激に暖かくなってきました。日によっては最高気温が30度を超える日もあります。

さて、4月4日から7日にかけてMIT オペレーションクラブ主催のケースコンペティションに他の日本人と参加したのですが、全142チーム中3位になることができました!

今回のケースコンペティションはLittlefieldというオンラインで行う工場運営シミュレーションで、どれだけ多くのキャッシュを稼ぐことが出来るかを競うものでした。効率的にキャッシュを稼ぐためには、需要の予測、効果的な設備投資や原料の発注を考える必要があります。また、納期を守れるように工場内で様々な調整を行わなければいけません。

今回使用したLittlefieldはオペレーションへの理解を深めるために多くのビジネススクールの授業で導入されており、UNCでも必修授業であるOperationsで使用しました。授業で行ったシミュレーションと比べ複雑な設定になっており、データ分析と並行しながら各種判断を行う必要がありました。始まってみると、想定以上に決めるべきことが多く、週末のかなりの時間を費やすことになりました。

今回、初期の投資判断の影響が、後の工場のオペレーションに及ぼす影響の大きさをひしひしと感じました。ピーク時の需要の水準が完全には読めない中、設備投資の判断をしなければいけません。半分程度のチームは、ピーク時の需要を高めに見積もり過大な設備投資を行っていましたが、設備投資費用が負担となり彼らは最後までランキングを上げてくることはありませんでした。

需要がピークに達し需給が逼迫した時期に、殆どの契約を納期までに出荷できたのはオペレーションバックグラウンドのチームメイトのおかげです。納期ギリギリでの出荷を可能にした一連の対応がなければ、上位から転落していたと思います。

世界各地の強豪校が参加する中、3位に入れた事は誇らしいですが、悔しい気持ちもあります。1-3位はかなりの僅差で、ミスが1つ少なければ我々が1位になっていた可能性もありました。準備が不十分だったのは反省ポイントです。我々はケースコンペティションが始まってから各種データ分析を開始しましたが、本来であれば、事前に分析用のシートを作成し優先順位を決めておくべきだったと思います。今年の反省を活かして、来年も同じメンバーで出場するつもりです。ぜひこのブログで1位報告ができるよう頑張りたいと思います。
シミュレーション終了時の順位表

2013年4月11日木曜日

Global Night – Leadership & Commitment

こんにちは!Class of 2014のRです。
去る3月28日、UNC MBAが誇る最大の文化祭、Global Nightが行われました。International Business Association(IBA)主催の一大イベントであり、Class of 2013のDaikiさんも前代表として、イベント運営をマネジメントされていました。

イベント自体は、 劇場を貸切で、各国学生たちがパフォーマンスを行います。韓国チームのテコンドー、中国女子チームのダンス、タイチームの伝統舞踊等、興味深いパフォーマンスが目白押しでした。我らがTeam Japan 1年生17名は、例年の日本人パフォーマンスの質の高さ、Around the World(昨年8月のInternationalイベント)での実績の2点から、学校中の期待を背負い、大トリでのパフォーマンスとなりました。

パフォーマンス概要としては、Around the Worldの内容(日本が世界に誇るゲームキャラクター、マリオが日本のサラリーマンをやるとどうなるか?を仮装大賞的に表現)と、現在企画中のJapan Trekをうまくミックスして、「アメリカにいるルイージが、日本にいるマリオに会いに行き、いっしょに日本の名所を訪ねる」というコメディ劇です。

結果から述べさせていただくと、Team Japanのパフォーマンスはこれ以上ない位の大成功でした。手前味噌ですが、1)Team Japan各自の濃いキャラクター、2)本番で即興的に笑いを取りにいくエンターテイナーっぷり、そして3)各自の圧倒的に高いコミットメント、この3つが合わさり、人生最後(?)の文化祭として全く悔いの残らないパフォーマンスで、会場を盛り上げることができました。

踊り狂うTeam Japan!

私は幸運にもGlobal NightのTeam Japanまとめ役を仰せつかることができ、他国より圧倒的に早い正月明けから3ヶ月間、伝説的パフォーマンス実現を目論み(UNCではLegacyを残せるか?ということがよく言われます)、活動してきました。また、個人的にはTeam Japan以外にも、1年生International Rock Band、1年生Tango Band (Dance+Music)、2年生Acoustic Bandの3つのパフォーマンスグループでもリーダー的役割をやらせていただくことができ、「国籍による物事への取り組み方の違い」を体感することになりました。(N数が少ないため、単なる個人差・バラツキも多く含みますが)

さらに、1年生Rock Bandには1年生Masashiの奥様にVocalで、1年生Tango Bandには2年生Soさんの奥様にPiano兼Arrangementで参加いただきました。こういったイベントにご家族が主役として参加できることも、家族にもやさしいUNCカルチャーの一端かもしれません。

                歌う奥様                             Piano弾く奥様

さて、今回の活動を通し、一番深く感じたのは、リーダーのコミットメントの重要性です。リーダーが「これをやる!」「このレベルまで持っていく!」とダントツに高い目標を掲げ、強烈にコミットすることで、徐々にメンバーを強く動機付けすることができました。(この辺りはMod1で学習するコア科目Leading&ManagingLeadership Development Programでの学習内容とも関わってきます)

また、強烈にコミットした後、それをメンバーと共有することの難しさも痛感しました。日本人同士の場合は、そもそも最初から各自のコミットメント度合いが高いですし、何かトラブルがあっても「あうんの呼吸」で解決できます。しかし、多国籍チームではコミットメント度合いがバラバラ、高いコミットメントを伴うパフォーマンスをメンバーに要求しても、最初は全く理解してもらえませんでした。

結果として、社会人になって以来、こんなに直球で人とぶつかり合ったこともなかったのでは?と思える位、(日本人以外との)喧嘩のようなやり取りも毎日のようにしていました。熱い青春でした。しかし、日本人としてのコダワリを捨てることはできませんでしたし、各自のコミットメントを飛躍的に向上させることが、確実にパフォーマンスでの大成功につながることが見えていました。それだけのエンターテイナーが集まっていたということでもあります。(メンバー構成の重要性もコア科目Leading&Managingで強調されます)

日本人以外のチームとは、大変な時期を過ごすことになりましたが、コミットし続けること、方向性を共有すること、そして実際にやって見せることによって、状況は少しずつ改善していきました。一人一人のアイデア出しによってパフォーマンスが改善していくうちに、メンバーは「自発的に考えることの楽しさ」を実感し、各自のモチベーションとアウトプットが確実に向上していくのが見て取れました。

準備の最終段階では、メンバー達に細かいことを言う必要もなくなり、自分がいかに印象的なパフォーマンスをするか、に集中できました。ステージでのパフォーマンスについては、Mod4のコア科目Management Communication/ Presentation Skillsで学習中のノウハウを多少なりとも活用することができたと思います。

大変貌を遂げた1年生International Rock Band
(Japan, Korea, Taiwan, Colombia)

また、Diversityも今回のそれぞれのパフォーマンスのKeyでした。Team Japanのパフォーマンスで言えば、日本人だけで練り上げるとともすると内向き、日本人受けに走ってしまいそうになるところを、Nick(Team JapanのNativeアメリカ人メンバー)が我々をうまく導いてくれることで、日本人以外からも笑いを取れるパフォーマンスが出来上がりました。Alice(Team Japanの台湾人メンバー)からも、女性目線での有用なフィードバックを多くいただき、大きな成功要因でした。

過酷な(?)練習風景



・・・以上、UNC MBAで学習させていただいた「人の心の科学」の現実への泥臭い適用、ここまでの人生で習得した技能、を集大成させることによってみんなで勝ち取ったGlobal Nightでの大成功でした。この強烈なLeadership体験、地道なProject Managementノウハウ、そして成功体験そのものは、我々の今後の学習・実務・人生に間違いなく大きな影響がありそうです。

これらの経験はUNCでなくとも、TOP MBA校(個々の高い能力、最終的な高いコミットメントがあったからこそ実現できたこと)ならできることかもしれません。しかし、UNCの学友達・MBAプログラムスタッフの方々のSupportiveな姿勢によって、支えていただいたからこそできたことも多かったのは間違いありません。もし、MBA受験を検討・受験中の方がこのブログを読んでいらっしゃれば、ぜひUNCもポートフォリオに入れていただき、卒業生・在校生に連絡いただき(在校生メールアドレス:UNC_MBA@hotmail.com)、UNCとのフィット感を検証・確認いただければ幸いです。

世間では何気ない普段通りの3月28日だったかもしれません。しかし、私の中、Team Japanの中では、「我々日本人は、日本人であることをもっと誇りにしてよい」、との思いが確信に変わった一大イベントでした。

やりきったTeam Japanの面々

2013年4月5日金曜日

Mod3 Core必修科目 – Management Communication: Presentation Skills 紹介:実践的プレゼントレーニング

1年生のAliceです。
Mod3に受講したManagement Communication: Presentation Skillsの授業を紹介します。

教授:Judy Jones Tisdale
著書:Effective Business Presentations (指定教科書)
公式プロフィルwebsite: http://www.kenan-flagler.unc.edu/faculty/directory/management-and-corporate-communication/judy-tisdale

【授業紹介】
さまざまなビジネスシーンでパワーを発揮するプレゼン力は誰もが上達したいものではないでしょうか。MBAでは授業の一環としてグループプレゼンテーションやケースコンペティションなど大勢の前でプレゼンする場面が多くありますが、自分の得意・不得意なところを細かくチェックできることがなかなかできません。

私たちのプレゼン力をより強化すべく、UNCではManagement Communication: Presentation Skillsという授業をCoreとして全員に受講させます。
(ちなみに、Mod3とMod4にあるCoreはManagerial Accounting, Presentation Skills, Ethical Leadership3つあります。Presentation Skillsを担当する教授は5人いますが、15~20人の少人数クラスのため、苗字のアルファベット順で前半の人がMod3に、半分の人がMod4に履修することになります。その逆、半分の人が先にEthical Leadershipを履修します。)

Presentation Skillsの5人の教授のうち、3人はASW(夏のプリスクール)にレクチャーをしてくださったことがありましたので、私はその中から一番陽気なJudyを選びました。私はJudyのハキハキとした振る舞いとときに放つお母さんのやさしさに気に入ったからです。教授によってPresentation Skillsの授業スタイルは異なりますが、デリバリーする内容や最終ゴールは定期的に教授の間で情報交換しているので、どの先生の授業でも効果が期待できます。

正式のプレゼンは4回あり、次のプレゼンまで自分の問題点がどのぐらい直っているかで点数がつけられます。自分のプレゼン姿を客観的に知るためにプレゼンは毎回録画されますし、またJudyからのフィードバックのメールが届きますので、自分のいいところと悪いところをより正確に理解することができます。

授業では毎回違うテーマ(音量・ジェスチャー・アイコンタクト・アイスブレイク・パワーポイントの見せ方など)のワークショップが用意され、先生のレクチャーの後は、短いプレゼンを何度も違うグループに発表し、お互いにフィードバックをシェアします。これによって練習の量が一気に増えますし、ほかの人のプレゼンを観察するいいチャンスになります。特にアメリカ人は本当にプレゼンスキルの高い人が多いので、顔の表情といい、身振り手振りといい、あと言葉の表現など、見本となるクラスメートが多くいました。

テキストは彼女の著作であるEffective Business Presentationsを使用します。この本は会社役員などのエグゼクティブを対象に書いたため、内容はadvancedかつ簡潔で実践的なものばかりです。授業前に指定されたチャプターを読み、授業では先生のレクチャーに加えワークショップやQ&Aでそのテーマについてさらに深く掘り下げます。


【Judyについて】
彼女はCommunicationのPhDの持ち主であるだけでなく、教職をとる前にBank of Americaで13年間勤務し、sales部門のVPとしてバリバリ働くキャリアウーマンでした。授業では実際会社でよくあるプレゼンする場面をテーマとし練習させます。たとえば同僚に企画書を説明したり、CFOとして株主に決算報告したり、顧客に新商品を売り込むどがあります。

Judyは管理職としての社会経験が長いので、それぞれのシーンで起こりうる問題や質問を予想し、適切なアドバイスをくれることができます。たとえば、パワーポイントのレイアウトについて説明するときに起きた出来事で、Judyはスライドの文字が大きく、ビジュアルを加えて簡潔にまとめるのが基本ですが、会社によってプレゼンする内容をすべてスライドに載せ、会議に参加できなかった人でもわかるように細かく記述しようというルールを持つ会社がある点にも言及していました。私の前の会社でもまさにそうでしたので、Judyの鋭い観察力や会社ルールへの実用的な対処方法を教えてくれたことにとても感銘しました。


【最後に】
私はもともと大のあがり症でプレゼンになると逃げたくて仕方がありませんでしたが、UNCではたくさんの練習機会に恵まれ、いまでは自分の言いたいことを落ち着いて話すことができるようになりました。人の心を惹きつけるようなプレゼン力にはまだほど遠いですが、これからのMBA生活で練習を重ねれば卒業までアメリカクラスメートのように自分も自然体でプレゼンに臨めるようになると思って励みます。

2013年4月2日火曜日

Introduction to Entrepreneurship

1年生のSNです。
MOD III(1~2月)に受講したIntroduction to Entrepreneurship の授業を紹介致します。

MODIIIに入ると必修二科目と選択科目を自由に選ぶ事ができ、MOD IIIとIVの選択科目は1年生と2年生が混ざって受講します。来年までには賢い発言を出来る様になっていないと恥ずかしいなぁと良いプレッシャーを感じます。

授業のフォーマットはケースを読んで事前にWebで質問に答えます。その回答が名前付きで授業中に全員分提示され、生徒同士の対立する意見を戦わせる形式で授業は進みます。但し答えは1 sentence までなどと限度が短く、やたらと長い一文を書く人が現れたりして面白いです。教室もコア授業の半分くらいで教授との距離が近く、毎回全員に発言の機会がありました。最後にはケースの主人公本人がビデオで現れて話のオチを聞く事が出来ます。

初回の授業の質問は、「Entrepreneurshipとは何か?」この教授の問いかけに、InnovativeだとかCreate New Valueだとか発言が飛び交い、私がパン屋さんで起業も出来るじゃないと言えば、何かその地域でNew Valueがあるはずだと反論されたり議論に花が咲きます。成功事例でポーターの5 Forces分析をみんなで行った結果、「止めとけ」という結論になり序盤から反体制風の面白そうな雰囲気が立ち込めました。起業において5 Forcesなんかするとダメな理由が浮き出るばっかりで前に進めないのだそうです。私の授業でFrameworkは一切教えない、成功の法則はない=極論運である、とも言いかねない何でもありの様相です。

そんな始まり方をしたこの授業は、様々な角度からEntrepreneurshipを紹介してくれました。Start Up、Grow Up、Exitの3ステージのケースをバランスよく扱い、成功例と失敗例や引き分け的帰結など色々扱います。君もやってみろよと挑発されているのか、自重を促されているのか、両方の側面を持ち合わせていました。就職か起業か?という議論もありました。先に就職派と就職は何時でも出来る派の意見を聞きながら、起業したら一生社長なのが通説だと思って発言したのですが、起業の経験を買われ後々大企業に雇われるケースが米国には往々にしてあると改めて気付かされました。授業の趣旨とはズレますが、米国の懐の深さを学んだ気がします。日本では一度旗を揚げると雇われの身には戻れないという現実があり、減点主義では挑戦へのインセンティブが乏しく社会が活性化しないのだなと勝手に結論づけてしまいました。

Frameworkは無いと断ったこの授業ですが、Cash is Kingは金科玉条であるとゲームやケースを通じて繰り返し教わります。最後に教授がこう締め括りました。「Revenueは虚無(vanity)であり、Profitは現実(reality)でしかなく、Cashこそがビジネスの命(sanity)である。」
海外子会社立上の際、色々と送金に手間がかかり、事務所の大家が赤ん坊を抱っこして家賃の催促に来るという珍事に見舞われた事があります。「日本人ウソつかない」的な交渉をしましたが、名もない企業であれば不渡り同然。
本社の営業部で働いていると売上と総益のみが議論の具になりがちで回収の事は重々注意しますがCash Flowの切り口で語った記憶がありません。経理部門の在庫圧縮号令を疎ましく捉えたり、部門毎に全体視感が弱くなるのが大企業病の一因なのだろうなと、これまた一人で勝手にうなずいています。

最後の課題は、起業家を見つけてその方のケースを書くというものです。企業が集積するResearch Triangle Park(RTP)にある面白そうな企業を見つけてくるClassmateの傍ら、知ってる人がいるから安心しろというTeammateに任せていました。面談前日、どうやら彼はPlumber(配管工)らしいとアポの時間通知を貰いました。実は良く知らなかったそうですが、もう時間がないのでこのまま行こうと。

「高校を卒業して、ガーナでのミッショナリーから帰ってきて、初めてやった仕事がPlumberで、それ以来Plumberさ。」っと彼の人生を紐解いていきました。独立に至るまでの話を聞いていると意外に微妙なニッチを突いた内容でした。先月見習いを1名雇い出したそうで、非常に地に足の着いた成長プランを聞かせて頂きました。

ケースに出てくるようなHBS卒業生でもUNC卒でもない高卒の彼が、このChapel Hillで確かに5 Forces分析ではあり得ないPlumberの業界に参入し、個人としては十分な収入を得て、まともな成長戦略を考えている、というような事をまとめて提出しました。

成功の定義は色々あるなと、示唆に富んだ視野の広がる良いイントロ授業でした。

Mod III 選択科目 Strategies in Sustainable Enterprise 紹介: サステナビリティってなに?

Class of 2014のKです。
Mod IIIの選択科目Strategies in Sustainable Enterpriseについて紹介したいと思います。

UNCにはSustainable EnterpriseというConcentration(専攻)があります。
この専攻、個人的に入学前からどんなものか興味津々でした。
まず、Energy Concentrationは他のMBAにはあるけど、Sustainable Enterprise Concentrationって珍しい。
あと、「サステナビリティ」って、持続可能な社会を目指す、つまり環境に優しいってことでしょ?それがEnterpriseを修飾するってどういうこと?と思っていたのもありました。
この疑問を解決するため、この授業を取ることにしました。

授業では毎回Sustainable EnterpriseからGuest Speakerを呼んで、テーマに沿ってDiscussionをします。
ただ、このSustainable Enterpriseですが、その定義が不明です。
授業の予定表によると、講師のCarol Ann Seagleのチョイスで、町のタイヤ屋から、世界的なカーペットメーカー、全米展開する銀行など、Sustainableとは縁遠い気がする企業から選出されています。
例えば、世界的なタイヤメーカーならまだしも、町のタイヤ屋って何よ?タイヤ付け替えるだけでしょ?と思うのが普通と思います。

それが、各授業のDiscussionを通じて、それぞれの会社がSustainable Enterpriseと呼ばれる理由、そのユニークなアプローチ、そしてそれらがどうして企業活動をする上で重要なのか、といった点が明らかになっていきます。そして、全ての授業を終えると広義のSustainability、そしてSustainable Enterpriseの全体像が見えてくる、という流れになっています。

ただ、Guest Speakerについては、成功した人だけが呼ばれ、失敗した人は呼ばれないというバイアスがかかっていると感じました。
また、Sustainabilityを企業戦略に組み込むと言っても、その方法にこれと言った成功への方程式がないため、果たして卒業後、即、役に立つ知識が身に付いたかどうかは自信がありません。(これについては、一部のStrategy系の授業にある程度共通して言えることと思います。)
それでも、ビジネスリーダーになるのであれば、企業活動をする上で見落とされてしまいがちなSustainabilityというトピックについて敏感である必要性を強く感じることができました。

ただそういった細かい部分は別にして、Sustainable Enterpriseである必要性を信じ、熱い情熱を持って働いている人は、みな魅力的で、そんな人とDiscussionするのは、単純にとても楽しかったです。