2014年1月24日金曜日

MBA生活半年を終えて

Class of 2015のYasuです。昨年7月末にアメリカに来てから早半年、
「過酷、辛すぎる、寝れない」と言われているMod2(10月中旬~12月中旬までの二学期目)を無事に?
乗り切りましたのでその苦闘ぶりをご紹介させて頂きます。

Mod2は以下のコア科目から構成されています。
・Marketing
・Operation
・Macroeconomics
・Finance
・Business Strategy

そして、Mod2を過酷にしている最大のポイントは、
Case Studyの割合が激増することによる
1.宿題ボリュームの大幅増加
2.(ディスカッションがメインとなるため)クラス、スタディーグループでのContributionが更に難化
が挙げられます。

<1.宿題ボリュームの大幅増加>
各Case Studyのために、凡そ20ページ~30ページあるCaseを読み、
ディスカッションポイントに対する自分なりの答えを用意し、場合によっては
それをレポートの形でWrite upする必要があります。
このCase Studyが毎日少なくとも一つはあり、それ以外の宿題も課されるため、
International学生(特に英語が苦手な日本人学生)の生活は大変な有り様となります。
私の場合、Mod2は毎朝8時から授業があり、終了が15時半頃だったため、
  6時半:起床
  8時~15時半:授業
 16時~18時:仮眠
 18時~19時:食事
 20時~ 3時(場合によっては5時):宿題
  3時~ 6時半:睡眠
という生活を繰り返しておりました。
そのため、講義形式の授業では猛烈な睡魔に襲われ、授業終了後クラスメイトから
「Yasu,今日は終始白目むいてたけど大丈夫か?」とか
「Yasu,何か悩み事があるなら相談してね」と心配頂く始末でした。
しかし、Case Studyに慣れてくるに連れて、ポイントを押さえながら
Caseを読む術が誰しも身に付いてきますので、当初に比べ
短時間で宿題を終えることが可能になります。


<2.クラス、スタディーグループでのContributionが更に難化>
上述の通り、Case Studyでは授業もディスカッションがメインとなるため、
Mod1以上にクラスでのContributionが困難を極めました。
発言しようと思っていた内容を、授業冒頭から早速、他の学生に言われてしまい
ディスカッションが進むにつれてそのスピードに付いて行くのが厳しくなる・・
という負のスパイラル。
Mod2を振り返ると、まず最初に発言してしまう、重複しようが間違っている可能性
があろうが兎に角言ってみる、ということが大事だったかなと思います。
と言うのも、ネイティブの学生も必ずしも皆素晴らしい意見を言っている
訳ではなく、彼らは「ディスカッションをしながら理解を深める」という発想であるからです。

スタディーグループにおいても、Case分析やグループプレゼンの宿題が増える
ため、Class同様、Contributionが難しくなります。
私のスタディーグループの場合、あまりの宿題の多さから、科目によって一部
分業制を敷いていたため、学部時代の知識が僅かながら残っている
Macroeconomicsの宿題を一手に引き受け、メンバーに共有することで、
何とかContributionをしようと試みました。

、と過酷さを書き連ねましたが、過酷な分、学びも大変多く、例えばBusiness
Strategyの授業では、授業前半の40分間でとある企業の今後の経営戦略
についてディスカッションを行い、後半40分では実際にその企業のCEOと
スカイプを繋ぎ、経営戦略提言を行うといった実践的な内容となっておりました。

また、過去のブログ投稿にもありますようにUNCの素晴らしさはその学習支援体制にあります。
講義のビデオ映像やReview Session、クラスメイトとの勉強会等により、十分授業に付いていくことは可能です。
私の場合、「通信業界での営業バックグラウンドで金融、会計の知識ゼロ」、
「海外経験無し」、「ASW(サマースクール)は派遣元企業の方針により参加NG」
と三重苦でしたが、皆さまに助けて頂き何とか乗り切ることが出来ました。

アプリカントの皆さまは、まさに今、出願プロセスの佳境を迎えているかと思いますが、
体調に気を付け、どうか最後まで頑張って下さい。
元々興味を持って下さっていた方は、是非UNC Kenan-Flaglerを、
悩んでいた方は、これを機にUNC Kenan-Flaglerを、
興味を持っていらっしゃらなかった方は、思い切ってUNC Kenan-Flaglerを、
皆さまの進学先選択肢の中に含めて頂ければこれに勝る喜びはありません。

2014年1月13日月曜日

Health Care系選択科目の紹介 (前半)

Class of 2014のWoodyです。

UNC Kenan-Flaglerでは、Concentrationの1つとしてHealth Careが用意されているように、Health Care系の授業が充実しております。ノースカロライナ大学は医学部・薬学部・公衆衛生学部を抱える一方で、Health Care系スタートアップ企業が多数存在するRTPエリアが付近にあります。その結果として、大学・産業界の双方からHealth Careを学ぶことができます。今回は、私が受講済した科目を中心に、ビジネススクール内のHealth Care系選択科目の半分を紹介します。

The Challenge of Health Care: A System Overview
アメリカでは、ヘルスケア産業がGDPの10%後半を占めており、その重要性は年々増しております。この科目では、ヘルスケアシステムの各構成要素である医者(physician)、病院(provider)、健康保険(payor)、製薬(pharmaceutical)、医療機器(medical device)、政策(policy)等々の基礎を学びます。このコースを受講すると、いかに自分がヘルスケア業界の一部の側面しか知らなかったことを思い知らされました。

Healthcare Marketing
コア科目のマーケティング知識を前提に、FDA, Payors等のステークホルダーと調整しつつ、新薬・医療機器をいかに売っていくかを学んでいきます。満たされていないニーズを解決することで社会貢献しつつ、ビジネスとしての収益性を確保していくMBAらしさを感じさせるコースでした。

Healthcare Entrepreneurship
ヘルスケア業界は、IT分野に次いでスタートアップが盛んな分野の1つです。このコースでは、理論を学ぶだけではなく、実際に起業家にピッチ(事業説明&投資要請)を実施していただき、投資家や買収者(巨大な製薬企業)の立場でのデュー・デリジェンスやパートナリング戦略の検討まで行います。前臨床段階の製品評価の難しさを痛感しつつも、基礎が学べたと思います。

Healthcare: Pharmaceutical Economics
ヘルスケアシステムの中で、最もMBAホルダーが多いと思われる製薬業界に特化したコースです。仮想の薬を使って、USにおける新薬の臨床・承認プロセスを体験することができます。

※2014年5月の掲載のHealth care系選択科目の紹介 (後半)では、下記のコースを紹介しています。
・Design & Delivery of Healthcare Systems
・Current Topics In Health
・Healthcare Consulting Projects
※本ブログの掲載内容は、2013-2014年度のコースについてです。年によってコースの増減がありますので、最新の内容は在校生に問い合せてください。