こんにちは、UNC Kenan-Flagler Business School 1年生のTakuです。今回のブログではコアカリキュラムの一つ「Strategy」のクラスを紹介します。
毎授業ダイナミックな議論をファシリテートすること、全生徒の名前を覚えていること、子供が6人いる子だくさんパパで有名なChristopher Bingham 教授はUNCでもっとも人気のある教授の一人です。今回のケースのテーマは「TOYOTA-Launching Prius」、Chrisの下、活気のある授業となりました。
まず導入として、「プリウスが顧客に与える価値」について全クラスでディスカッションを行いました。節約できるガソリン代に比べてプリウスの価格は割高です。にも関わらずなぜプリウスが世界的に売れたのでしょうか。様々な意見が飛び交いました。
名物教授Chirsとディスカッションの様子
次はグループディスカッションです。「TOYOTAが持つ伝統的な強みとはなにか」、「プリウスの開発を成功に導くためには何が必要だったのか」、「それらはTOYOTAの伝統的な強みをさらに強化できたのか」、このテーマに基づき、4名程のグループに分かれてディスカッションを行いました。写真からもお分かりになる通り、和気あいあいとした
ディスカッションがあちらこちらで行われています。
各グループのディスカッションの様子。カメラを向けられて笑いをこらえきれないクラスメイトのY
最後に各グループがディスカッションで話し合った内容を発表しさらに、それついて全体でディスカッションを行いました。
私はここで、「従業員の会社に対するロイヤリティーの高さ」を強みとして発表し、「会社と従業員の信頼関係が誇りや忠誠心を生み、一人一人が率先して現場で改善活動に取り組む。この一連の流れがTOYOTAを支えている」と説明しました。発言を受けてクリスから、日本の雇用形態について説明を求められため、日本の典型的な終身雇用性について簡単に説明しました。外国人学生にとって、一つ企業で40年近く働くということは想像できないことのようでしたが、「安定した環境の中だからこそ個々の従業員が会社に貢献しようと率先して働いている」とを説明すると、皆、納得したようです。
最後にChirsが「TOYOTAの持つ伝統的な強みを転用できたからこそプリウスの開発に成功した。企業のコアコンピテンシーは表面的なものではなく様々なものに適用できる」と締めくくり授業は終了しました。
アメリカ人学生とのディスカッションの中で、薄れてゆく伝統的な日本企業の強みと魅力を再発見できた有意義なクラスでした。
2011年11月29日火曜日
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