Class of 2010のEvans2010です。
先日U26さんからEntrepreneurship Concentrationの紹介がありましたので、私の方からはCorporate Finance Concentrationについて触れてみたいと思います。
私は金融機関からの社費派遣ですが、Finance関連の興味ある授業を履修しつつGeneral Management Concentration(=特定の専攻を持たず幅広い分野の科目を履修すること)にしようかとも入学当初は考えていました。しかしながら、ひとことでFinanceといっても学問の分野としては非常に広く、自分の畑と異なればバックグラウンドが無いに等しい未知の分野も多くあること、また、入学して勉強をしていくうちに改めてFinanceの面白さ・奥深さに気づかされ、Corporate Financeを専攻することにしました。
FY Module IIまでのCore科目では比較的基礎的な内容に留まりますが、Elective科目では様々な授業が履修可能で、痒い所に手が届くような内容に触れる機会も多くあります。
なので自分の”畑”であっても、何気なく実務で使っていた数字の裏にある理屈なども学ぶ機会があり退屈することはないと思います。
例えば、Fundamental Principles of Corporate FinanceというFT Mod IIIで履修した授業にて、「Private companyの資本コスト計算における時価ベースのEquity valueを如何にして求めるか」ということがトピックになったことがありました。ValuationのMBA定番テキストであるMcKinseyのValuationに提示されているように、類似企業のMultipleを使って求める方法と、簿価ベースのD/E ratio(若しくは任意の妥当と思われるratio)を使ったWACCで一時的にEquity valueを計算し、その数字を使ってWACCを再計算して、最終的に数字が安定するまでそのプロセスを繰り返すIterationアプローチがあると思いますが、教授の結論は、後者はAcademicには推奨できない、ということでした。Iterationプロセスにおいて、D/E ratioの変化に伴うlevered βの修正が織り込まれていないというのが主な理由です。逆に言えば、その修正をModelに織り込めば問題はないと思いますが、前者にて対応するのが妥当であるとの考えのようです。 なるほど!と感銘を受けた覚えがあります。
前置きが長くなってしまいましたが、Corporate Finance Concentrationでは、core科目とは別途3科目の必修科目、及び指定科目の中から10.5単位(約7科目)の取得が義務付けられています。
必修科目
・Fundamental Principles of Corporate Finance
・M&A
・Financial Statement Analysis
指定科目
・Real Estate Process
・Real Property Decisions
・Real Estate Capital Markets
・Private Equity
・Topics in Advanced Financial Reporting
・Taxes in Finance
・Tax Strategy
・Complex Deals
・Introduction to Derivatives
・Advanced Derivatives
・Investment Banking
・Applied Corporate Finance
・Investments
・Global Financial Markets
・Governance & Financial Accountability
・Fixed Income
・Advanced Fixed Income
・Advanced Managing Turnarounds
Financeというくくりで言うと、バイサイドのInvestment Management Concentrationの方でも授業が提供されています(Hedge Fund Strategies, Quantitative Method in Financeなど)。
以前のT郎さんの投稿にもありましたが、ファイナンスを勉強したいという志でUNC受験を検討される方も増えるといいなと期待しています。
個別の科目についてはまたの機会に紹介させてもらいます。
Posted by Evans2010
2009年11月22日日曜日
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