Class of 2010のU26です。
私がビジネススクールを選ぶ際に重視した条件の一つに、”起業家ネットワークへのアクセス”がありました。UNCはRTP(Research Triangle Park = Raleigh [NC State University], Durham [Duke University], Chapel Hill [UNC]にまたがるアメリカ最大のリサーチパーク)を形成する主要研究大学であることから、テクノロジーベンチャーを育む土壌が豊かであり、それらに投資する投資家たちとの接点も豊富です。
MBA2年目となるこの1年は、(授業ももちろんですが)こうした起業家ネットワークに入り込んで、起業家たちのマインド、ベンチャー投資家たちの視点を学ぶことに精力を注ごうと思っています。その活動として、これまでに3つの取り組みを始めました。UNCを受験される方の中にも、アントレプレナーシップ・プログラムに興味を持たれる方が多数見受けられますので、どのような機会があるのかの参考になればと思い、私の例をご紹介させて頂きます。
① Launching The Ventureへの参加
先月の投稿の中でプログラムの詳細に触れたビジネススクール内の起業プログラムです。このプログラム自体が実際にビジネスを興すことを経験できるという意味でとても有益なのですが、それに加えて、Launching The Ventureという名のもとに集まってくる起業家の卵たちとの交流から学ぶことが多いのも、このプログラムの優れたところです。
先日、プライベート・エクイティ・ファームに勤める友人主催のクリスマスパーティでUNCのExecutive MBA, Class of 2008だという2人組に出会いました。1人は卒業後に起業したそうなのですが、その彼もExecutive MBA時代にLaunching The Ventureを履修していて、その頃のビジネスプランを基に会社を立ち上げたとのことでした。Launching The Venture繋がりで親近感を覚えてくれたのか、「お前の関心がある分野はどこだ?○○分野なら俺の知り合いにいるから紹介してやろう。」といった感じで話題が広がりました。こうした人の繋がりは非常に大切だと思うのですが、Launching The Ventureではそういった機会に恵まれると思います。
② 友人の起業支援
他ビジネススクールで自身のビジネスプランを基に起業に挑んでいる友人のチームに加わりました。私の技術バックグラウンドを評価してくれたのか、「エンジニアリング担当のアドバイザーになって欲しい」との依頼を受けてのことです。その友人、一時はUNCに在籍していたのですが、事情があって他校に移籍しました。この友人に限らず、UNCのビジネススクールには、在籍中/卒業後に起業を真剣に考えている仲間が結構います。彼らと接していると、プランの粗さはあるものの、決断力、行動の早さ、他人を巻き込む力など、彼らから学ぶことが非常に多く、とても勉強になります。
③ Individual Study
起業家、起業家の卵たち、およびベンチャー投資家たちと接するうちに、アメリカにベンチャーが育つ理由がぼんやりと見えてきたような気がします。これらの経験から得た学びを生かして自身のビジネスプランを作ろう!と個人プロジェクトを始めました。ビジネススクールではこうした活動を認めており、アントレ系の教授に専任アドバイザーになってもらうことも出来ますし、単位も認められます。
私の例は、数多くある機会の一部しか活用出来ていません。周囲には、起業家ネットワークとより濃密な繋がりを築いている友人もたくさんいます。UNCでのアントレプレナーシップ・プログラムはあまり知られていないかも知れませんが、地域、大学、ビジネススクールが一体となって作り上げているという点で非常に魅力的なものだと思います。ベンチャー、新規事業開発などに興味のある方には是非ともおススメします。
Posted by U26
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