2009年度のアカデミックイヤーも始まり、Class of 2011の新入生がKenan-Flagler Communityに加わりました。この時期のMcColl Building(ビジネススクールの校舎)は、MBA Programでの新たな二年間に期待と不安を抱いた一年生で溢れます。授業の合間には、出来るだけ多くのクラスメートと話をし、お互いを理解し合おうと必死です。去年の私もその一人でした。あれから一年が経ったかと思うと感慨深いものがあるのと同時に、あと9ヶ月(卒業式は5月)しかないのかぁ、と少し気持ちに焦りも生じ始めました。
そして、今日、Class of 2011の入学から遅れること3週間、2歳になったばかりの息子がプレスクールに“入学”しました。そこはKinderCareという名の学校で、Knowledge Learning Corporationという会社が運営する施設の一つです。全米38州で200,000人もの子供が在籍しているとのことですから、管理体制もしっかりしており、安心して子供を預けることが出来ます。同じClass of 2010日本人学生のお子さん達も、4歳クラスに1人、3歳クラスに2人の“先輩”がいて、私たち両親を安心させてくれます。週176ドル(3日/週、~10時間/日、2歳クラスの場合)と、私費留学の私にとっては結構な負担ですが、せっかく異国の地に住んでるのだから子供にも色んな国の子供たちと接する機会を作りたい、との思いで通わせることにしたのです。子供の手が離れれば、妻も自分の時間が出来るでしょうし。
さて、そんなこんなで通学初日を迎えました。親としては「言葉の通じない周りの子供たちに混じって夕方まで我慢できるかな」という不安がもちろんあります。しかし、本人は朝からハイテンションでそんな様子は微塵も感じさせません。教室に到着して母親の手を離れるやいなや、近くの女の子がハグで迎え入れてくれました。アメリカ人は子供の頃から人と接するのが上手だなぁ、と感心させられたものです。その女の子のお陰もあってか、手を振ってすんなり別れることが出来ました。
そして、夕方4時、迎えの時間に。学校の駐車場に到着すると、敷地内の公園フェンス越しから親の迎えを心待ちにする子供達が5、6人。その様子は、まるでえさを運んでくる親を待つ子ツバメのよう。私を見て、自分の親でないことが分かると、がっかりして敷地の奥へ帰っていきました。
2歳クラスの教室を窓越しに覗くと、右奥のプレイエリアで先生を囲む子供達の姿がありました。その輪から外れて、自分一人の世界に浸っている子が2人。ドアを開けて入っていくと、そのうちの一人が笑顔で駆け寄ってきます。と、親の体に触れるやいなや、唇を震わせ、泣くのを必死で堪えていました。
帰りの車で、「楽しかった?」と聞く私に、「明日も行く」と返答する息子を見て、人間は気付かない間にどんどん成長するもんだなぁ、と感心させられた一日でした。
よほど刺激、緊張、フラストレーションの多い一日だったのでしょう。8時前には眠りにつき、「お母さん!できないよう~、できないよう~」と寝言を連発していました。
Posted by U26
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