2023年4月1日土曜日

GIE Healthcare at Switzerland

 こんにちは、Class of 2024のYYです。UNCの代表的な授業の一つであるGIE (Global Immersion Elective) に参加しました。ここでは、この授業を通して学んだことについて紹介し、UNCを選択肢に考えてくださる方や将来GIEを選択しようか考えている学生にとって参考になることを期待しています。


UNCでは1年間を4つのModuleに分かれていますが、そのModule間には1~2週間ほどのお休みがあります。20人ほどの学生グループが、3月または5月のMod終了後に、インダストリー別のテーマに従って海外へ訪問し、現地で行われているビジネスや文化を学ぶ海外研修です。今年はReal Estate、Healthcare、Entrepreneur、Sustainabilityのテーマがあり、私はHealthcareのプログラム(スイス)に参加しました。現地での学びを最大限にするため、予習(事前授業3時間×4回)があり、スイスのヘルスケアシステムやビジネスについて事前にリサーチしてクラスメートとディスカッションしました。また、1週間の渡航中に3都市をめぐり、合計8企業の訪問とゲストスピーカーの講演を聴講し、タイトなスケジュールでした。学んだことを3つ挙げるとすると、1.アメリカ人の考え方、2.スイスのビジネス戦略、3.スイスのヘルスケアビジネスです。下記の内容は私の主観的な考えとなりますので、UNCを代表する意見ではありません。


1.アメリカ人の考え方
カリキュラムを通して、教授と話す機会やアメリカ人の考え方に触れることができる良い機会でした。参加人数は、アメリカ人25人に対してインターナショナル生は3人という、アメリカ人が圧倒的に主体となる環境の中でした。普段のMBAのクラスではインターナショナルな学生が3割〜4割程度なので、アメリカ人からの人気に驚かされました。特にこのコースを主導する教授であるMarkus Sabaは、アメリカの製薬業界でのキャリアを積んだ方で、気さくな人柄とリーダーシップを兼ね備えており、多くの生徒から慕われています。彼は、日本やスイスを含めた4か国で働いた経験があります。ある日のディナーでの会話の中で、どこの国で働いたのが大変だったかと尋ねたところ、即答で日本と答えたことが印象に残りました(笑)。どうやら、日本独自のビジネス習慣(例:nemawashi)がアメリカ人にとっては理解が難しいようです。実際に、GlobalSmart Assessmentを使って国別のパーソナリティを比較した結果、日本とアメリカは考え方のメトリクスが対極に位置していることが明らかになりました。私の場合は、タスク志向や直接的な表現方法を好まない傾向があり、実際にチームプロジェクトの進め方にギャップを感じたことがあり、今後改善すべき点を再確認できました。

2.スイスのビジネス戦略
渡航前の授業や渡航中のゲストスピーカー(現在スイスの製薬会社のCEOであり、UNCの卒業生でもある方)との会話の中で、スイスのビジネス戦略について考える機会がありました。スイスは、2019年のGDPにおいて世界で2番目に豊かな国です。その理由を、スイスの政策の観点から考えてみました。
まず、スイスの国家戦略として、「選択と集中」という方針があげられます。スイスは、50年以上前から、観光業とライフサイエンス、金融業に集中して産業支援してきました。いずれもスイスの限られた国土の制約でも十分に付加価値を生み出すことができます。
また、もう一つの重要な戦略として、中立性があげられます。スイスはご存知の通り中立国であり、その政治的な安定性から特徴から、多くの国際機関や国際企業のヘッドクォーターがスイスに位置しています(WHOの集合写真を参照)。さらに、企業を誘致するために、企業の税金が比較的安いです(日本は30%、スイスは21%、アメリカは39%、2017年のWSJより)。実際に、あるグローバルの製薬会社が訪問した際には、スイスに拠点を置くことで税制上のメリットを享受していることを知りました。来年度は、Taxの授業を履修して、Tax Strategyの戦略を勉強しようと思っています。このように、多くの企業がスイスにヘッドクォーターを構えていることから、世界中から優秀な人材が集まっているという印象を受けました。その結果、付加価値の高いサービスや製品を提供できるようになったと考えています。MBAの卒業生はCross functionalな役職で活躍することを期待されていますので、このようなスイスのビジネスの観点を考えることで視野を広げることにつながると思いました。

3.スイスのヘルスケアビジネス
企業訪問した中で、特に印象的だった製薬メーカーのマーケティング戦略について触れたいと思います。私たちは、実際に企業訪問して話を聞くだけでなく、彼らに対してビジネス戦略を提案する必要がありました。製薬業界のマーケティング経験を持つ教授の指導を受けながら戦略を考えていきました。私たちのグループでは、スイスのある製薬業界におけるマーケティング戦略(新規の糖尿病治療薬の販売拡大戦略)を検討し、企業側に戦略を伝えました。私たちが考えた製薬業界のマーケティング戦略は、まずターゲットとするマーケットの全体像を把握し、Patient Journeyを具体的に考え、新規・既存のパートナーシップを洗い出し、医薬品の認知度を向上するためにどのチャネルを利用できるかを説明しました。マーケットの基本情報とPatient Journeyを組み合わせて考えることで、納得感があるアイデアを提案できました。具体的には、スイスにはハイキングが好きな人が多く、例えばハイキングが好きな患者が糖尿病にかかるとハイキングができなくなってしまうことがあります。それを未然に防ぐため、国立公園の管理団体と協力して糖尿病の認知度を上げようというアイデアが提案されました。企業側からはフィードバックをいただき、具体的な施策に落とし込めることに対して高い評価をいただいた、一方でファイナンスの観点から(マーケティング費用と投資効果について)考える必要があると指摘がありました。提案策を包括的に考えることの必要性と、特にファイナンスの観点で抜けがあったことに気づきが得たので、マーケティング戦略について一つスキルが上がった良い経験になりました。







2023年3月17日金曜日

最後のMod4を前に、MBA生活をざっくり振り返ります

 

Class of 2023TIです。残りのMBA生活も最後のMod4を残すのみとなりました。ここで、少し気は早いのですがMBA生活全般に関する振り返り的なものを記載したいと思います(Mod4の後だと恐らく色々バタバタしますし、振り返るモチベーションがなくなってしまうかもしれないので)。私自身、恐らく考え方にそれなりの偏りがありますし、当然人によって感じ方が違う部分なので、あくまで私一個人の意見である旨、お含みおきをお願いします。もし質問があれば、unc.mba.japan@gmail.com までお願いします(また、現MBAアプリカントで合格者の方、上記アドレスまで一度ご連絡ください!)


MBA、実際に行ってみてどうだったか?

私は社費・ファイナンス出身(主にPEバイアウトにおけるLBOファイナンスのアレンジ・エグゼキューション)というバックグランドですが、MBAは「図書館」みたいな場所だな、と思いました。使い方が悪ければ使い物になりませんし、目的意識がはっきりしている若しくはMBAコミュニティに存在するリソースを活用しようとする意識があれば有意義になると思います(私費の場合はMBAを経てその学歴を評価してくれる企業へキャリアスイッチできた、というのもそれだけで意義があると思います)。私の場合、①金融機関で学べない領域や買収ファイナンス以外の領域(アントレ・VCファイナンス・スタートアップ領域等)、②ネットワーク、③ソフトスキル(非母国語でのプロジェクトマネジメント)を大きなテーマとして掲げており、③は一定の進歩が見られたなと思うものの①・②は今後のキャリアの中でそれらを測っていかないと評価できないな、という感覚です。この①・②は恐らく今後中長期的にMBAという図書館(Textや資料・教授や学友とのネットワーク)を使っていかないと意味のないものになってしまうと思いますので、卒業後確りと目の前の業務のみに忙殺されるのではなく、自身の強みとして使っていかねばならないなと改めて思う次第です。だらだらと書きましたが、①MBAは中長期的な投資であり、現時点でMBAの価値は図れない、②その図書館へのアクセスを確保できたことや自身が知らなかった領域について触れる・考える機会を得ることができたことは良かった、という2点が要旨です。


想定通りだったこととそうではなかったこと(UNC KFBS)

想定通りだったことはネイティブスピーカーの比率がかなり高く(Class of 2023は約75)で、この環境でグループワークをリードしたりProjectに取り組むのは相応にチャレンジングであり、個人的にかなり良いトレーニングになったかなと思います。また、夏のインターン期間(地元の中小企業のコンサルティング)においても、自身が知らない領域(米国における不動産価値の評価や立替コストの概算をざっくりどう試算するか等)について同級生に聞いたところ、かなり丁寧に教えてくれたので、「UNC KFBSコミュニティ」の一部であり続けることの有難みみたいなものを感じましたし、今後に活かしていけそうなイメージができました。

一方で少しだけイメージが違ったことは、思いの外コンサルや投資銀行等のバックグランドの学生が少なく、特に学校が始まったばかりの時期におけるいくつかの授業では、議論が必ずしもProfessionalで、目が覚めるようなものだったかというとそうではなかったと思います。MBAにくる人は皆エリートで、みたいなイメージをお持ちの方も一定数いらっしゃると思いますが、個人的にはUNCMBAはあまりそんな感じでもないと思います(当然感じ方は人それぞれです)。皆GMAT等相応の得点を叩き出してUNCMBAに入学するので、地頭は良い方が多く、就職活動のプロセス・授業・夏のインターンを経て、皆Professionalなマインドセットが確立されていくようなイメージでした(そういう意味では私もMarketingData分析など完全な素人で、マーケティング出身の方から見れば中々ひどい状況だったかもしれませんが、授業等を重ねていく中で多少感覚をつかんでいった部分はあったと思います)


UNCCollaborativeな学校って本当?UNC KFBSの最大の特徴は?

他のMBAプログラムを経験していないので完全に主観的な評価になります。個人的にはUNCMBAはとてもCollaborativeで、チームワークの際の周りへの気遣いや学習に対する姿勢について、尊敬できる同級生が何人もいました。例えばFinanceがものすごい苦手であるものの、確りと予習して議論でAdd valueしようとしたり周りのFinanceが得意な人が作ったエクセルを自分でも復元できるようにしたり、Group Projectで自分が得意な部分を先に見つけておいて、その部分+αでチームに貢献したり等。入学前はそんなの高い学費を払っているMBAなんだから、学生として当たり前だろ!と思ってしまいそうですが、皆様々なタスク・就職活動・課題活動・家族のケア等複合的に抱えている中で、係る真摯な学習姿勢やチームメートへのリスペクトを欠かさないのはできそうでできないものです。そういった同級生を見て、私はとても気が引き締まる思いになりました(当然、中にはグループでぶら下がっているだけになってしまっている学生も一定数います)Collaborativeから脱線しましたが、皆疑問をぶつけると丁寧に返してくれますし、まさにコミュニティとしての一体感や雰囲気が凄く良いな、と思います。

UNC KFBSの特徴はこの雰囲気の良さと程よいクラスサイズだと思います。実践的なプログラム(例えばSTARや各種実践型授業・地元企業交えた課外活動)は当初思い描いていた通りの満足度合いでしたが、Chapel Hillという程よい田舎都市では皆UNC KFBSのクラスのプライオリティが高く(学外インターンや各種イベントが大都市に比べて少ない為)、クラスサイズが1学年300名くらいと程よいサイズであり皆の顔がある程度わかることから、この一体感というか雰囲気の良さが醸成されているのかな、と思います(完全に主観ですし、後は大学スポーツが盛んでバスケやアメフトなどで皆一緒に盛り上がれる等の要素もあるのかもしれません)


カリキュラム・授業以外の満足度は?

個人的にはChapel Hillの生活に大満足です。理由は、家族(妻と子供二人)も現地の学校や人との交流を楽しむことができたからです。日本人が程よく少ない地域であり、変に日本人だけで固まることなく、家族皆でタフになれた気がします。Baity HillというMBAキャンパスから徒歩5-10分のオンキャンパスアパートメントに住んでいたのですが、長男の同級生の家族が住んでいたり、また土日に子供とプレイグランドで遊べたりと東京では考えられないくらい家族での時間が取れました。後、治安がとてもよく安心して出かけることができました。気になったのは、日本食が乏しく若者が好きそうなエンターテイメントがあまりない(テーマパーク・ミュージカル・観光地等)くらいでしょうか。

また、最大の価値は「キャリアについてじっくり考える時間」が取れたことです。同級生や教授のキャリアに関する考えから学んだこと、また米国から客観的に日本で起きているニュースを見ること等を通じて、自身の年齢や今後の人生形成を深く家族とも協議しながら、考えることができました。おそらく、このような機会はもう人生では二度とないと思います(私個人の人生の展望等は割愛しますが、興味ある方がいれば語らせて頂きます)

MBAの授業をこなしてそんなに時間があるのか?と思われるかもしれませんが、それは人によると思います。私は社費生で就活をやっていませんでしたので、授業に一定程度リソース配分しながらも上記のような事柄に時間を割くことができました。逆に私費生で就活がマストならばそんなに余裕はないかもしれませんし、中には早々に夏のインターンで内定を獲得して完全に二年生の間の授業はリラックスして受けているような方もいます。要は、リソース配分次第でいくらでもやりようがあります(少なくともUNCMBAの授業は本当に悲惨な成績を取らなければFailは取りようがありません。個人的には良い成績を何が何でも取るというよりは、良い成績が欲しい授業とある程度のTake awayがあればよい授業を分けて取ることで、自分なりの仕分けをしていました)


MBAに行く前に何をやればよいか?(渡航前の準備として)

授業に直結するところでは英語のリスニングとスピーキングはある程度練習しておいた方が良いです。ネイティブの議論はスピードがTOEFL等のそれとは次元が違い、中々同じスピードで対応するのはチャレンジングです(私の感覚ではこれを日本にいる間に準備・練習するのは困難です)。一方、自分が発言できる場面で確実に発信するという意味ではDMMやレアジョブ・若しくは業務で英語を使われる場合は自分の意見を確りと英語でOutputできる状態にしておくのは価値があると思います。

後は、自身の専門領域(業務内容や属する業界知識)をどうやって英語で説明するか頭の片隅に置いておくとよいな、と思いました。結局、MBAは企業経営に関する幅広いテーマについてディスカッションという訓練を通じて触れていく場所なので、多少英語が拙くとも専門知識を持っている人物はリスペクトされますし、重宝されます。私の場合はM&Aに関するトークやPEファンドに関する話をYouTubeWSJ等を見て表現を学んでいたことが活きた局面が多々ありました。

授業に直結しないところでの渡航前準備については、あまりにトピックがありすぎるので今回は割愛します(薬・国際免許証・服・変圧器・住居等)


最後に

苦労した受験を経てたどり着いたMBA生活がもう終わりに近づいていると思うととてもあっけなく感じます。残りの授業や授業外の時間等を大切にし、今後の糧になるようなものにしていきたいと思います(纏まりない構成で申し訳ありません)。また、冒頭にも書きましたが、Round2の合格発表がなされていると思いますので、もし当校に合格しまだ在校生とコンタクトが無いという方、是非unc.mba.japan@gmail.comへご連絡ください(UNCへの進学が決まっていない場合も、各種情報提供させて頂きます)

 


上記は先日観戦したバスケの試合です。

以上

2023年2月26日日曜日

チャペルヒル、及びアメリカ南部生活の魅力について

こんにちは、Class of 2024MTです。最近、授業中に隣の人がくしゃみをしたら脊髄反射的にBless youが言えるようになりました。

さて、学業面での奮闘ぶりは最近の記事でご理解頂けたかと思いますので、今回は少し趣を変え、生活面にフォーカスしたいと思います。特に、皆様の生活の拠点となるチャペルヒル、及びノースカロライナ州周辺について、独断と偏見からその魅力をお伝えします。

1.チャペルヒル
 過去のブログでも触れられている通り、とても暮らしやすいところです。
 私が特に気に入っている点をご紹介します。

      気候のよさ
夏は東京と同程度の気温ですが、湿度が低く過ごしやすいです。たまに強めの雨が降ることもありましたが、天気雨のようなものですぐにカラッと晴れた印象です。また、冬の寒い時期が短く、2月に入ってから20度超えの日も珍しくありません。(今年はかなり暖冬のようですが・・)。
何よりも、晴れ、特に快晴の日が多いことが素晴らしいです。空が非常に美しく、自然とテンションが上がります。こちらで生活し始めてから天気の重要性を改めて感じています。

      治安の良さ(サザンホスピタリティ)
チャペルヒルは本当に治安が良いです。人々は優しく、困ったことがあると助けてくれます。これまで昼夜問わず怖い思いをしたことがありません。ご家族で来られる場合は特におすすめできる街だと思います。

      クオリティオブライフの高さ
“程よい田舎”であるからか、落ち着いた生活が楽しめます。例えば、休日の朝に森に面したカフェでマイナスイオンを浴びつつおいしいカフェラテを飲むこともできますし、フェリントンビレッジという、牧場とおしゃれなレストラン・お店で構成された小さな街のようなものもあり、さながらミニ軽井沢(ミニ清里?)のような雰囲気を味わえます。
一方で、田舎ゆえに生活が不便ではないかと思われるかもしれませんが、車さえあれば全く問題ありません。チャペルヒルにはHarris TeeterTrader Joe’sWhole foodsWalmart等といった様々なスーパーがあります。車で30分走れば韓国系スーパーと日系の個人商店があり、日本の食材・調味料はたいてい揃います。また、近場にサウスポイントというきれいなショッピングモールがあり、おしゃれな食器・家具・服なども購入できます。 

渡米前にすれ違いで卒業されるアラムナイの方が「今からチャペルヒルに行ける皆さんがうらやましい」と仰っていたのですが、今となってはその言葉の意味がよくわかります。それぐらい、チャペルヒルは良いところだなと思います。

2.アメリカ南部
 チャペルヒルについては何となくイメージできても、ノースカロライナ、あるいはアメリカ南部に住むことのイメージを持てる方はなかなかいないのではと思います。少なくとも私はそうでした。そんな私も今では、「アメリカ南部に住むって結構クールなんじゃないか」と感じています。
 そもそも、アメリカ南部とはどこを指すのでしょうか。Wikipediaによると様々な定義があり、米国統計局の分類ではノースカロライナ州を含むアメリカ南東部の16州が該当します。一方、一般的には南北戦争にてアメリカ連合国を形成した州を指すとのことです。ポイントは「北部とは異なる歴史・文化を共有する州の集合体」ということのようです。
 ということで、前置きが長くなりましたが、南部生活の良さをお伝えしたいと思います。(私の個人的趣味が色濃く反映されていることをご容赦ください) 

      “ザ”アメリカを体感できること
渡米前に、アメリカ駐在経験のある複数の同僚から「“ザ”アメリカな場所だな!」と言われたのですが、正直当時はピンと来ておりませんでした。ただ、ノースカロライナを始めとして付近の州を巡る中で、それはすなわち「昔ながらのアメリカを体感できる」ということかなと感じています。アメリカ南部はヨーロッパ人の入植から建国・拡大の過程の中で様々な文化が入り混じった地域であり、その特色が建物や料理、音楽等に現れています。また、日本では考えられないようなスケールの自然も点在します。こうしたことを目にする中で、アメリカ人が郷愁を抱くアメリカとはこういうものなのかな、という世界観を、五感を通じて味わうことができます。(アメリカ人に確認したわけではないので、偏見かもしれませんが・・・)。

      アメリカの歴史を体感できること
①の一部になってしまいますが、歴史にフォーカスするのも面白いです。南部では、アメリカ独立戦争、米英戦争、南北戦争の歴史を様々な場所で目にすることができます。例えば、私が訪れたサウスカロライナ州チャールストンは南北戦争の火ぶたが切られた場所として有名です。更に、アメリカの歴史を語るうえで欠かせない奴隷貿易についても、南部にはその歴史が色濃く残っています。ジョージア州のサバンナという街には奴隷の市場として使われていた建物が残されています。勿論、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館の方が圧倒的に規模は大きく、これはこれで大変興味深いのですが、実際に使われていた建物に足を踏み入れるとなかなか感じ入るものがあります。以前、サウスカロライナ州出身のAfrican-Americanの同級生が、彼の地元では今でも差別が色濃く残っているとの話をしていました。我々はビジネスを学びにアメリカに来たわけでありますが、こうした社会的な側面も学んでおきたいと思っています。

     こうしてみると南部にしか行けないのではと心配されるかもしれませんが、ワシントD.C.まで車で5時間程度、グレートスモーキーマウンテン(アメリカで最も訪問人数の多い国立公園)にも4時間程度で行けました(米国は道が大きく苦になりません)。RDUから飛行機で色々な街に行くことも可能ですので、アクセスもそれなりに良いなと思います。

以上、今回はチャペルヒルとアメリカ南部について簡単にお伝えしました。留学先としてはあまりメジャーな土地ではないと思いますが、ここに住まなければ訪れなかったであろう都市を巡ることができ、アメリカの歴史・文化に触れることができました。今となっては南部に住めて良かったなと思います。

受験生の皆様におかれましては日々お忙しいかと思いますが、勉強の息抜きにそれぞれの土地について調べて頂くのも楽しいかと思います。もし気になったことがあれば、いつでもご連絡ください。


チャールストンの街並み            












グレートスモーキーマウンテン






2022年12月31日土曜日

1st Year- Mod2について

Class of 2024MMです。今回は、221024日~1214日まで開催されたMod2について紹介します。1st yearの生徒は、必修3科目・選択1科目の全4科目を受講します。

Ÿ   Operations(Core)ビジネスオペレーションに関する導入クラス。ボトルネックの特定やCapacity managementを考察するプロセス分析、在庫の功罪やサプライチェーンマネジメントなどを学習する。ケーススタディと講義の割合もバランスよく、インタラクティブな講義スタイルにより、留学生でもインクラス議論に参加しやすく、楽しみながら経験学習できる講座である。トヨタ生産方式など少し古いケースもあるが、AmazonD2Cビジネスケースなど講義内容も時世に即してアップデートされている。

Ÿ   Strategic Cost Analysis and Performance Management(Core):いわゆる管理会計の導入クラス。限界利益や損益分岐点の基礎、製造共通費の配賦方法、移転価格、予算策定、内部統制などが網羅される。教授は少々癖があるが、KFBSの卒業生であり、以前Chicago Boothで教鞭をとっていた経験がある。とても親切かつ教える事に熱心。講義スタイルは、グループワーク・ケーススタディ・レクチャーがバランスよく配分されており、クラスでのケース議論は内容が濃く楽しい。

Ÿ   Business Strategy(Core):経営戦略の基礎クラス。今年度から教授が変わり、Professor Timothy Ottが担当。マイケルポーターのFive forceGeneric strategyなど基本的なフレームワークを学習する。講義30%・ケースタディ70%ほどの割合で、インクラスでのケース議論が中心であった。ケースは、コカ・コーラとペプシの競争、MobileyeNetflix, Uber, S’wellなどが題材。正解がなく抽象的な議論になりやすく、インクラスでの議論は非常にタフだが、教授がファシリテートするインクラス議論はこれぞ米国MBAという光景であった。

Ÿ   Introduction to Consulting Skills and Frameworks (Elective): Problem solvingスキルを学習するコンサルティングの基礎クラス。今年度からMOD2のみでの開講で、STAR申込の必須条件となっている。仮説づくり・市場分析・ストーリーラインの構築・プレゼンスキルなどを学習する。アサイメント量の多さに加え正解のない課題へ取り組む為、とても時間を要する講座である。講座前半は、仮説づくりやデータ分析など個人アサイメントが多く、講座後半はチーム毎にアサインされた対象企業について、Problem Solvingフレームワークを活用しコンサルタントを行う。本年度はULTA BeautyChewy。クラスでの即興課題やケースに基づくインクラス議論が中心である為、圧倒的にLanguage barrierを感じるクラスであったが、STARやケースコンペに参加予定、又はコンサルタント業界に興味がある学生にとっては有意義な講座である。


MOD1-MOD2を通して、Core講座を担当する教授陣には、素晴らしい人物が揃っていると実感しております。アカデミック業績は元より、教授陣はMBA生徒及び生徒が持つ職務経験・バックグラウンドへ高い敬意を払い、どんな生徒にも平等に学べる機会を提供してくれております。留学生であっても、志と好奇心があれば十分に学び楽しめる空間である事は間違いありません。

 

最後に、余談になりますが米国プロスポーツについても簡単に紹介します。

米国4大プロスポーツの一つであるNHLの試合が、Chapel Hillから車で30分程の距離にあるRaleighで観戦できます。私自身アイスホッケーは未経験ですが、素人でも観戦を楽しめるスポーツとして個人的にはお勧めです。フィンランドやオーストリアに比べ、とにかく巨大なアリーナと、国家斉唱に始まりエンターテイメント大国らしい場内演出と試合の白熱さには一見の価値があります。NCトライアングルエリアにお越しの際は、ぜひご検討されてはいかがでしょうか。


以上

2022年12月12日月曜日

アプリケーションや学校について質問がございましたら、在校生連絡先までご連絡ください。

日本人在校生説明会 12/3(土)開催は終了しました。
今後の質問は随時連絡を受け付けていますので、
下記連絡先までご連絡ください。
皆様のご応募お待ちしております。

[ 在校生連絡先 ]unc.mba.japan@gmail.com

2022年11月18日金曜日

【告知】UNC Kenan-Flagler Business School 日本人在校生説明会 12/3(土)開催

 

日本人在校生によるKenan-Flagler Business School Full-time MBA Programに関するWebinarを開催致します

Webinarではプログラムの基本的な構成や特徴的な授業に触れるのみならず、2nd及び3rdラウンド出願者のエッセイ・面接対策に焦点を置き、当校のFull Time MBA Programの概要やアプリケーションプロセス、学校の特徴のほか、チャペルヒルでの生活やオフキャンパスの過ごし方など、多岐にわたり在校生のリアルな声をお届けいたします。

ま た、本Webinarを可能な限りアプリカントの皆様にとって有意義なものにするために、以下参 加申込フォーム内で事前 質問を受け付けております。当日は事前質問内容にもお答えして参りますので、ご不明点や気になる点がある方は何なりとご記入ください。

開 催日時:12月3日(土)13:00-14:00 (米国時間12月2日金曜日23:00-24:00)

開催方式:Zoom

申し込みフォーム:

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeUDjFy-lw90WaYTOoA6XUDeHL-nBpBpgEcJckElhn9ZifRUg/viewform?usp=sf_link 

上 記に記載いただくメールアドレスへ、後日Webinarに関する詳細をお送りします。

<日本語サイトでは、随時質問を受け付けております。>

UNC MBA日本語サイト:

http://public.kenan-flagler.unc.edu/mba/JapaneseApp/index.html 

※ 尚、本Webinarは非公式に行うものであり、選考とは一切関係ありません

 

2022年11月11日金曜日

ケースコンペティション Case Competition

 

はじめまして、Class of 2024のYYです。これからUNCのMBAに関する情報を発信します。今後の受験生の方の参考になれば幸いです。 今回のテーマは課外活動の一つであるケースコンペティション Case Competitionについて紹介させて頂きたいと思います。

私の場合、MBA留学ではダイバシティな環境でのソフトスキル向上(自分の強みを把握、バリューの出し方、チームビルディング)も目的としていたので、ケースコンペティションは良い機会だと思い参加してみました。

UNCのMBAでは、1年目の9月ごろから複数のケースコンペティションの案内が告知が開始されます。私の把握する範囲でも下記の通りのケースコンペティションの告知を確認しました(年度によって内容が変わります)。

UNC Healthcare Case Competition

Deloitte Case Competition at KFBS

Venture Capital Investment Competition

Net Impact Turner MIINT competition

AI Management Lab Datathon


具体的には参加を希望する学生が4,5人程度のチームを組み、与えられた企業課題(ケース)をチームで検討した解決策を、教授やスポンサー企業に対してプレゼンテーションを行います。

典型的なケースコンペティションは、学校内の予選ラウンドがあり、予選ラウンドを勝ち抜いたチームはUS内の決勝ラウンド(他の大学も参加する)で最終プレゼンを行います。上位チームにはスポンサー企業から賞金や面接する機会が得られるのが特徴です。

参加する学生側のモチベーションは、賞金、実績作りや、スポンサー企業とのコネクション、ソフトスキル・チームワークの向上など、多岐にわたります。実際に、昨年のケースコンペティションで2位に入賞したアメリカ人の2年生の方は、インタビューの時のエピソードとしてケースコンペティションのサクセスストーリーを使ったとも聞いたことがあります。

私は、UNC Healthcare Case Competitionに参加しました。残念ながら決勝ラウンドに進むことができませんでしたが、チームビルディングを学ぶよい機会だったので簡単に内容をシェアしたいと思います。

私のチームは、インド2人、アメリカ人2人の5人のメンバーでチームを組みました。チームメンバーを見つけて応募して、コンペティションの1週間前にテーマが配布されます。今年のテーマは、製薬メーカのドラッグ開発のコンサルティングで、3つの開発する薬の候補(オピオイド、アルツハイマー、ハンチントン病)の中から、優先的に開発する薬を提案する内容でした。提案する内容は、市場調査、売上予測やマーケティング戦略も含まれます。

私たちのチームではチームの意見を決めるまでに時間がかかり、具体的な施策のブレインストーミングやリサーチ、プレゼンテーション準備に時間が取れず、提案内容を深堀できなかったことが決勝ラウンドに進めなかった敗因だと思います。

時間がかかってしまった原因として、お互いのメンバーの性格や強みを十分に把握せずに進まってしまったこと(Psychological Safety)、チームミーティングの時間を事前に決めていなかったこと(Dependability)、その後のチームの役割分担を明確にしないまま作業に取り組んでしまったこと(Structure& Clarity)だと思います(参考 Google teamwork)。

ただ、上記のようにプロフェッショナルな環境でのチームビルディングを学ぶことができただけでなく、チームメンバーとは仲良くなれ、アメリカのヘルスケアシステム(Midicate,Midcare, Payerの力関係)や課題(オピオイド問題)について考える良い機会でした。