2009年1月29日木曜日

“MBA Programs Go Green”

Class of 2010のU26です。

UNC Kenan-Flaglerの特色を語る上で外せないのがSustainable Enterpriseではないでしょうか?

近年でこそSustainability、Green technologyなどという一連の”環境キーワード”も頻繁に耳にするようになりましたが、数年前には「環境なんてビジネスにならない」という意見が大半だったでしょう。
そんな中でもUNC Kenan-Flaglerは1999年にSustainable Enterpriseのコースが設けられ、今年の9月で10周年を迎えるとのことです。Sustainable Enterpriseの定義自体は非常に曖昧で、「Sustainable Enterpriseって何?」と聞かれると答えに窮する人も多いかと思います。

Sustainable系の授業に出ると必ず耳にするのが"Triple Bottom Line"という言葉。つまり、UNC Kenan-Flaglerで意味するところのSustainable Enterpriseとは、Financial profitability, Ecological integrity, Social equityの3つの指標で成功の尺度を測るということなのです。

私自身、UNC Kenan-Flaglerを選んだ大きな理由の一つがSustainable Enterpriseでしたが、「利益を追求しつつも、テクノロジーを利用することで環境問題の解決を図ることは可能だ」と考えていましたので、UNC Kenan-Flaglerの考え方に賛同するところが非常に多かったのです。

現在Mod3で履修しているコースだけでも、Commercializing Emerging Science & Technology, Climate Change: Turning Up the Heat on Business, STAR Projectの3つで、その根底にTriple Bottom Lineの考え方があることを強く感じます。
Commercializing ~では、科学技術のシーズを如何にビジネスとして成功させるかを学ぶものですが、扱う技術はRenewable energyやClean technologyなど、社会・環境を意識したものが大半です。
Climate Changeはその名の通り気候変動を扱うクラスですが、単に「地球に優しいことをしましょうね」という美辞を並べるのではなく、企業が地球環境問題に取り組む中で、その活動を如何に次の事業機会に繋げるのかに話題を集中させています。
STAR Projectは非常にエキサイティングで、North Carolina州をパートナー(Biofuels Center of North Carolinaという州機関)に、「使用する10%の液体燃料を2017年までに州内で生産する(現在は100%州外・海外に依存)」という志高き目標のもと、Biofuel産業の立ち上げ戦略、事業計画などをチームメンバーとともに策定しています。この案件は来年、再来年、・・・のSTAR Projectでも継続される予定とのこと。これから3ヶ月間の取り組みはその足場作りに過ぎないかもしれませんが、8年後のNorth Carolinaがどのようになっているのか、非常に楽しみです。
このように、全てのクラスで社会貢献+利益追求という視点が定められている点は、これからのビジネスを考える上でとても勉強になっています。

先日のBusiness Week誌(On-line版)に面白い記事がありましたのでご紹介します。
"MBA Programs Go Green" http://www.businessweek.com/bschools/content/jan2009/bs20090119_936863.htm
という題でビジネススクールに起こりつつある変化を綴っています。ビジネススクールの質を測る指標が変わるとすれば、UNC Kenan-FlaglerがTop 10入りする日も近い?!なんて思わせてくれる記事でした。


Posted by U26

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