2023年2月26日日曜日

チャペルヒル、及びアメリカ南部生活の魅力について

こんにちは、Class of 2024MTです。最近、授業中に隣の人がくしゃみをしたら脊髄反射的にBless youが言えるようになりました。

さて、学業面での奮闘ぶりは最近の記事でご理解頂けたかと思いますので、今回は少し趣を変え、生活面にフォーカスしたいと思います。特に、皆様の生活の拠点となるチャペルヒル、及びノースカロライナ州周辺について、独断と偏見からその魅力をお伝えします。

1.チャペルヒル
 過去のブログでも触れられている通り、とても暮らしやすいところです。
 私が特に気に入っている点をご紹介します。

      気候のよさ
夏は東京と同程度の気温ですが、湿度が低く過ごしやすいです。たまに強めの雨が降ることもありましたが、天気雨のようなものですぐにカラッと晴れた印象です。また、冬の寒い時期が短く、2月に入ってから20度超えの日も珍しくありません。(今年はかなり暖冬のようですが・・)。
何よりも、晴れ、特に快晴の日が多いことが素晴らしいです。空が非常に美しく、自然とテンションが上がります。こちらで生活し始めてから天気の重要性を改めて感じています。

      治安の良さ(サザンホスピタリティ)
チャペルヒルは本当に治安が良いです。人々は優しく、困ったことがあると助けてくれます。これまで昼夜問わず怖い思いをしたことがありません。ご家族で来られる場合は特におすすめできる街だと思います。

      クオリティオブライフの高さ
“程よい田舎”であるからか、落ち着いた生活が楽しめます。例えば、休日の朝に森に面したカフェでマイナスイオンを浴びつつおいしいカフェラテを飲むこともできますし、フェリントンビレッジという、牧場とおしゃれなレストラン・お店で構成された小さな街のようなものもあり、さながらミニ軽井沢(ミニ清里?)のような雰囲気を味わえます。
一方で、田舎ゆえに生活が不便ではないかと思われるかもしれませんが、車さえあれば全く問題ありません。チャペルヒルにはHarris TeeterTrader Joe’sWhole foodsWalmart等といった様々なスーパーがあります。車で30分走れば韓国系スーパーと日系の個人商店があり、日本の食材・調味料はたいてい揃います。また、近場にサウスポイントというきれいなショッピングモールがあり、おしゃれな食器・家具・服なども購入できます。 

渡米前にすれ違いで卒業されるアラムナイの方が「今からチャペルヒルに行ける皆さんがうらやましい」と仰っていたのですが、今となってはその言葉の意味がよくわかります。それぐらい、チャペルヒルは良いところだなと思います。

2.アメリカ南部
 チャペルヒルについては何となくイメージできても、ノースカロライナ、あるいはアメリカ南部に住むことのイメージを持てる方はなかなかいないのではと思います。少なくとも私はそうでした。そんな私も今では、「アメリカ南部に住むって結構クールなんじゃないか」と感じています。
 そもそも、アメリカ南部とはどこを指すのでしょうか。Wikipediaによると様々な定義があり、米国統計局の分類ではノースカロライナ州を含むアメリカ南東部の16州が該当します。一方、一般的には南北戦争にてアメリカ連合国を形成した州を指すとのことです。ポイントは「北部とは異なる歴史・文化を共有する州の集合体」ということのようです。
 ということで、前置きが長くなりましたが、南部生活の良さをお伝えしたいと思います。(私の個人的趣味が色濃く反映されていることをご容赦ください) 

      “ザ”アメリカを体感できること
渡米前に、アメリカ駐在経験のある複数の同僚から「“ザ”アメリカな場所だな!」と言われたのですが、正直当時はピンと来ておりませんでした。ただ、ノースカロライナを始めとして付近の州を巡る中で、それはすなわち「昔ながらのアメリカを体感できる」ということかなと感じています。アメリカ南部はヨーロッパ人の入植から建国・拡大の過程の中で様々な文化が入り混じった地域であり、その特色が建物や料理、音楽等に現れています。また、日本では考えられないようなスケールの自然も点在します。こうしたことを目にする中で、アメリカ人が郷愁を抱くアメリカとはこういうものなのかな、という世界観を、五感を通じて味わうことができます。(アメリカ人に確認したわけではないので、偏見かもしれませんが・・・)。

      アメリカの歴史を体感できること
①の一部になってしまいますが、歴史にフォーカスするのも面白いです。南部では、アメリカ独立戦争、米英戦争、南北戦争の歴史を様々な場所で目にすることができます。例えば、私が訪れたサウスカロライナ州チャールストンは南北戦争の火ぶたが切られた場所として有名です。更に、アメリカの歴史を語るうえで欠かせない奴隷貿易についても、南部にはその歴史が色濃く残っています。ジョージア州のサバンナという街には奴隷の市場として使われていた建物が残されています。勿論、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館の方が圧倒的に規模は大きく、これはこれで大変興味深いのですが、実際に使われていた建物に足を踏み入れるとなかなか感じ入るものがあります。以前、サウスカロライナ州出身のAfrican-Americanの同級生が、彼の地元では今でも差別が色濃く残っているとの話をしていました。我々はビジネスを学びにアメリカに来たわけでありますが、こうした社会的な側面も学んでおきたいと思っています。

     こうしてみると南部にしか行けないのではと心配されるかもしれませんが、ワシントD.C.まで車で5時間程度、グレートスモーキーマウンテン(アメリカで最も訪問人数の多い国立公園)にも4時間程度で行けました(米国は道が大きく苦になりません)。RDUから飛行機で色々な街に行くことも可能ですので、アクセスもそれなりに良いなと思います。

以上、今回はチャペルヒルとアメリカ南部について簡単にお伝えしました。留学先としてはあまりメジャーな土地ではないと思いますが、ここに住まなければ訪れなかったであろう都市を巡ることができ、アメリカの歴史・文化に触れることができました。今となっては南部に住めて良かったなと思います。

受験生の皆様におかれましては日々お忙しいかと思いますが、勉強の息抜きにそれぞれの土地について調べて頂くのも楽しいかと思います。もし気になったことがあれば、いつでもご連絡ください。


チャールストンの街並み            












グレートスモーキーマウンテン