2019年5月11日土曜日

交換留学に行ってきました!

こんにちは。Class of 2019のErikoです。卒業式を来週に控え、早くも2年間のMBA生活が終わろうとしています。
私は2019年1月から4月まで、スペイン・バルセロナにあるIESE business schoolに交換留学に行きました。今回のブログでは、IESEとUNCの違いや、バルセロナでの生活についてご紹介させていただきます。


交換留学、IESEを選んだ理由
1. UNCでの環境に慣れ、再度”Get out of my comfort zone”をしたいと思ったため
2. UNC以外のMBAで学ぶことで、客観的に物事を判断できると考えたため
3. 数多くある交換留学先の中で、IESEは最高レベルのビジネススクールであったため
4. ヨーロッパを旅行したいと思っていたため

IESEビジネススクールからはバルセロナの街が一望できます

授業・コミュニティ・文化
1. 授業
IESEとUNCの一番大きな違いは、授業のTeaching methodだと思います。UNCはレクチャーを中心とし、具体例としてケースを用いる場合が多いですが、IESEはCase methodを採用しているので、授業は基本的に全てケースに基づいて行われます。そのためIESEの授業では学生のディスカッションが中心で、Class participationとよばれる授業への参加の比率が高いのが特徴だと思います。
Teaching methodについては人それぞれで意見が分かれるところだと思います。個人的にはレクチャー+ケースという授業スタイルが自分にはあっていたと思いますが、IESEの学生は多くのケースをこなすことでスキルが身につくと言っていました。

2. ダイバーシティとコミュニティ
UNCではアメリカ出身者が約7割を占めているのに対し、IESEは様々な国の出身者が多く、生徒のダイバーシティに富んでいます。特にヨーロッパとラテンアメリカの出身者が多く、カフェテリアなどではスペイン語を多く耳にします。
日本人学生のコミュニティについては、UNCにおいては300人中平均4-5人でありマイノリティな存在ですが、IESEでは350人中15-20人ほど日本人が在籍いるため、マイノリティであるという意識は少ないと思います。カフェテリアに行けば日本人が誰かしら見つかります。
特に私の代の日本人はUNCでは2人という超マイノリティな存在でした。授業中は日本のことになると必ず教授から当てられるので、日本人であることを強く意識するようになりました。個人的には、マイノリティとしての経験ができたこと、また他国籍の友人を作る必要がある環境に置かれたことが、とても良かったと感じています。
一方で多くの学生がいるからこそできることもあります。例えばIESEでは、約100人の学生を日本に連れて行くJapanトレックを企画・運営されています。大規模な企画ができるのは、日本人コミュニティが大きいからこそだと実感します。

3. 文化
UNCは自由な校風であるのに対し、IESEはUNCと比較すると若干厳しめの校風だと思います。例えばUNCではどのような格好で授業を受けても問題ありません(例えばジムに行くようなスポーツウェアの人もいます)が、IESEの場合はビジネスカジュアルと決められているため、皆綺麗な格好をしています。また、UNCでは授業中に食事をしても問題ありませんが、IESEでは食べ物はもちろん、水以外の飲み物を飲むことは禁止されています。

ここに挙げた全ての違いには、それぞれのpros and consがあり、一概にどちらが優れていると言えるものではありません。MBAでの学校探しをする際には、自分が求めている経験をできる学校を選ばれることが重要だと思います。


バルセロナでの生活
1. 住まい
キャンパスから徒歩30分ほどのサリア地区にあるアパートを、Airbnbを通じて借りて1人で住んでいました。家賃が高いバルセロナ では、学生はルームシェアをして住むのが通常の様です。全ての家具が備え付けで電気水道などのUtilityも込みなので、すぐに生活をスタートすることができ、大変助かりました。

2. 交通手段
私は学校までバルセロナ市内を走るバスを使って通学していました。キャンパスまでは徒歩30分なので徒歩で通学することも可能です。ちなみにUNCではOn-campusに住んでいて、学校まで徒歩5分でしたが、買い物など外出の際は必ず車で移動をしていました。

3. 買い物
日常の買い物は、通学途中にあるスーパーで完結しました。少し足を伸ばして日本食材が売っているお店に行くこともありました。バルセロナに住んでいる日本人は結構多いので、食材やレストランなどがあるのは助かりました。

4. 週末の過ごし方
週末は旅行やランニングをして過ごしました。
同じ国内でも東海岸まで5-6時間かかるアメリカと比べて、ヨーロッパの国へはどこへ行くにも近く、また飛行機のチケットも安いので、旅行には最適な環境です。ある週末には、UNCからスイスに交換留学に行っている友達を訪ねました。最後の1ヶ月は毎週末旅行に行っていたので、旅行先や飛行機の中でケースを読んでいました笑。
また、バルセロナは天気が良くほとんどの日が晴れなので、ランニングをして過ごし、3月のバルセロナマラソンに参加・完走できたことはとても良い思い出になりました。

5. スペイン語
私は全くスペイン語が話せないため、当初はカフェやレストランなどでコミュニケーションが取れずに苦労しました。大抵の場合はジェスチャーで乗り切りますが、英語圏とは違ったストレスがありました。


最後に
交換留学を経験し、UNCとIESEの違いを知ることで、視野が広がったこと、そして、母校について客観的に見ることができたことが非常に良かったです。UNCで過ごす2年間も素晴らしいですが、別の学校で違った経験をすることもまた特別な経験になることと思います。

交換留学生と