2008年10月24日金曜日

アメリカでの名前



初投稿のJ太郎(Class of 2009)です。
こちらでの名前にまつわる話題です。

まずこちらに来てびっくりしたのが、こちらではみな一発で名前を覚えることです。
日本でも後日もう一度お名前を伺うのは失礼にあたりますが、私の場合なかなか覚えられません。
言い訳させていただくと、こちらでは同学年の白人男性とインド人男性は数が多いため
なかなか識別できませんでした。
なので、家で顔写真入りの名簿をみたり、一度話した人の特徴と名前をメモしたり、
他の人が名前で呼んでいるのを耳ダンボにして聞いたり、と工夫が必要です。

ところで、教授も1対40~70人の教室にもかかわらず生徒一人一人名前を覚えようとしてくれます。
通常は発言が多い生徒から自然に覚えていくのですが、私が先学期取った授業では
すごい教授がいました。ある日、机に置く自分の名札を忘れてきたので
「今日はCold Callされないだろう」
とたかをくくっていたら、いきなり名前で指名されたのです。
この日は授業の内容にまったくついていけていなかったため屈辱の「ゼロ回答」を
せざるを得ず、これによって彼の中での私の評価がかなり下がったと思われます。
彼はこの学期他学部も入れると200人近く生徒を受け持っていたはずなので、
その記憶力と姿勢には頭が下がります(写真の「教授の椅子」に座っている方は別人です)。

欧米人の名前で困ることもあります。それは、同じ名前が多いことです。
こちらではファーストネームでお互いを呼び合うのが普通ですが、
JohnとかAlexなどポピュラーな名前の場合、同じ場に同じファーストネームの人が複数いる、
という事態が発生し、それぞれをどう呼び分けるかを工夫する必要があります。
特にMattは多くて同級生に8人もいるので、電話で“Mattだけど、”と名乗られても
どのMattなのかわからなくてフリーズすることがあります(たまにです。
普通は着信番号や声でわかります。)。

もうひとつ。日本にはない習慣としてニックネームを自ら名乗るというものがあります。通常は
Alexander→Alex、Matthew→Mattなど決まりがあります。
しかし、たまに
“本名がGeorgeなのにニックネームはEdward“
といった全く関連のないニックネームをつける人がいます。
そうすると本名をメールのあて先リストから探すのが結構大変で、
メールを違う人に送りそうになったことがあります。

それから、中国人で欧米風のニックネームをつける人が多いのですが、
申し訳ないと思うのですが結構違和感があります。
例えば、私が突然「僕のことはマイクと呼んでくれ」と言ったら、
日本人はドン引きするでしょう。
でも、彼らは自分でつけたニックネームに誇りを持っています。
私は祖母につけてもらった自分の名前に誇りを持っています。

日本では親しい友人でも苗字で呼ぶことが多いですし、
あっても「苗字が“磯野”とだったらあだ名は”カツオ“」みたいに
覚えやすいのが多いので、最初はこの欧米のスタイルに慣れるのが大変でした。


ともかく、名前を覚える、というのは礼儀の第一歩なので、もう少ししっかりしようと思った次第です。

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