2009年6月5日金曜日

Investment Banking

Class of 2010のEvans2010です。

今回はMod4で履修したInvestment Bankingの授業について紹介したいと思います。

この授業、原則として、IB firmからインターン若しくはフルタイムのオファーをもらっている生徒のみに受講権利が与えられるClassとなっていて、MBAの他、BSBA(Undergraduateの経営学部)の生徒も受講できるようになっています。
授業の目的は、IBで即戦力として働けるSkillを磨く、ということになります。
しかしながら、今年は不況によりオファー獲得実績が例年よりも少なかったことから、希望者は全員履修できることになったようです。

授業は基本的に2つのパートから構成されています。

1つ目は、Financial Modelingです。
Training The Streetの創設者であり、元メリルのBanker、Scott Rostan氏を講師として迎え、Pro FormaやDCF・Compsといったモデルから、買収後のシナジー分析モデルなどのExcel Modeling Skillsを鍛えていきます。
また、授業終盤では、Pitch Bookの作成や、実際にBuy SideとSell Sideに分かれて買収交渉をシミュレーションする機会などもありました。
このRostan氏、メリル在籍時はM&A Advisory Group、そしてModelingのChief Trainerとして活躍し、メリル以外のIBを含めたWall Street流のModelingに精通した人物なので、授業では、Wall Street流の実践的なValuation Modelなどを学ぶことになります。
実際に「GSは~なスタイルだ」とか、「このスタイルはMSのものだ」などといった説明もありました。
Finance系の授業で習うようないわゆるAcademicな側面と、現場のPracticalな側面には当然ズレがあるわけですが、どのような点がどのような理由でズレているのかなどを学ぶ良い機会でもある為、金融バックグラウンドがある生徒にとっても興味深い授業だと思います。
日系金融機関出身者からすると、Wall Streetの現場で実際に使われているModelを作成する機会に恵まれるので、そういった観点からも興味深いと思います。

2つ目のパートは、Guest Speakerです。
以前にこのブログでも若干紹介しましたが、毎回のように大物ゲストが登場し、様々なトピックに関して話を聞き、ディスカッションを通じて理解を深める良い機会でした。
今年は元Bank of America CEOのMcColl氏の他、元JP MorganのMDで現在は作家として活躍中のWilliam D. Cohan氏(著書のThe Last Tycoonは2007Goldman Sachs Business Book of the Year Awardを受賞)、Banker's Bankerとして著名なLazard FreresのDeputy ChairmanのGary Parr氏(スケジュールの関係でテレビ会議システムを通じて行われました)などが登場しました。
こちらも、「現場色」の非常に濃い内容でしたので、実践的な側面について学ぶ良い機会だったと思います。

Modelingのパートは1回が最低4時間、長いときは7時間という長丁場の授業でしたが、興味深い内容と明快でスピード感満点の説明のお陰で毎回があっという間に過ぎていきました。
1年間で最も面白かった授業の1つです。

Posted by Evans2010

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