2009年2月15日日曜日

プレセンスキル

Class of 2010のZi-coです。

年明けから始まったMOD3の授業の中で、私が最も恐れていたのがManagement Communication: Presentation Skillsと呼ばれる、プレゼンテーションスキルを磨く授業です。日本語でのプレゼンテーションでも緊張するのに、英語だとどうなるのかなと不安でいっぱいでした。今現在、あと1回のプレゼンを残すのみとなりましたが、この授業でたくさん恥をかいたおかげで、かなり場慣れしたような気がします。

この授業は3人の教授を選択できますが、私はJUDY先生のコマを受講しています。彼女はもちろんコミュニケーションのプロフェッショナルであり、彼女の執筆したテキストを元に、プレゼン理論を学んでいきます。まず最初に言われたのが、ある研究によるとプレゼンの65-90%が、コンテンツ以外の部分によるコミュニケーションであるということです。そのため、アイコンタクト、ボディランゲージ、発声といったノンバーバル要素に重点をおいた指導がなされます。簡単に理論を紹介すると、まずアイコンタクトについては、できれば“X”の文字を描くように(右奥→右手前→左奥→左手前→右奥といったように)まんべんなく、さらに各人少なくとも1,2秒のアイコンタクトを行います。ボディランゲージについては、顔の表情を有効に使い、両手で効果的なジェスチャーを行います。発声ついては、十分な音量、適当なスピード、会話的な話し方、Verbal clutter(e.g., “ah,” “uhm,” “like,” “you know”)の回避などがポイントになります。理論の中で私が驚いたのが、スライドを一切見ずにプレゼンすべしということです。スライドの切り替えもリモコンで行いますので、最初から最後までずっと聴衆の方を見たままプレゼンを行います。私は、日本では、スライドをチラ見しながら内容を思い出していたので、これには苦労しました。というかまだしています。

授業は少人数で、各人ができる限り多く練習できるようにしています。2ヶ月の間に、4回のプレゼンがあり、プレゼン終了後に各人の良かったところ・悪かったところを徹底的に議論します。さらに、ビデオ撮影された映像が各人に配布され、自分自身のプレゼンを確認します。私にとっては、この作業は苦痛以外の何者でもなく、本番で失敗した場合には、もちろんビデオを見るのをためらいますし、本番でうまくいったと思っても、ビデオを見ると、うまくできていなくて恥ずかしくなることが多々ありました。ただ、ビデオで客観的に観察することで、自分では気づかなかった癖とか、意外とうまくできている部分を発見することができ、かなり有効な手段であると感じました。最初にも書きましたが、この授業で恥をかいたおかげで、かなり場慣れすることができました。アメリカ人に比べて日本人は概してプレゼンが苦手だと思いますので、こういった授業が日本の高校や大学などであっても良いのではないかと思いました。

Posted by Zi-co

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