2013年1月28日月曜日

Module2 コア科目紹介 Operations

続きましてコア第3弾、オペレーションをご紹介させて頂きます。

組織をいかに効率的に回していくかということは、どの企業のマネージャーも抱える悩みです。しかし、capacity utilization(稼働率)だけに目を向けてcustomer serviceなどその他の重要なcriteriaを排除することは、かならずしも組織が目指すgoalに向かっているとは言えません。このオペレーションのクラスでは、holding cost(在庫保管費用)とordering cost(発注費用)の和の最小値を求めるEOQ Model(経済発注モデル)や、正確な需要が定かで無く新聞の様に時間の経過と共に価値が大幅に劣化する商品の最適な在庫数量を求めるNewsvendor modelなどの様々なframeworkを学び、それぞれのpros/consを理解することで、目的達成への分析ツール、代替的アプローチの引き出しを増やすことが出来ました。


Prof. Gillandは、undergraduateでHarvard、MBA並びにPhDでStanfordを出ており、まさにUNC’s facultyの質の高さを象徴する様な人物です。名高い教授陣に限らず、UNCのコアクラスは、他の科目で取り扱ったケースの内容を、別の科目で再度違った視点から取り組んでみたりと、プログラム全体として計算し尽くされており、極めて質の高いものだと言えます。授業の進行と平行する形で、少人数グループで行う約1ヶ月のシュミレーション課題が与えられるのもこのオペレーションのクラスの特徴です。この課題では、工場の稼働率を下げリードタイムを減らすために機械を追加で購入してみたり、EOQ modelで弾き出した数字を元に、materialの発注数量を増やしてみたりと、自身で四苦八苦しながら疑似体験することで、新たな発見があったりもしました。

また、もちろんオペレーションのクラスでは我らが日本を代表するトヨタのケースも取り扱いました。トヨタ生産方式の2本柱(ジャストインタイム、自働化)とそれを成り立たせるツール(カンバン、アンドン etc.)への学びを通じて、「異常発生時には即座にラインを止めてでも、現地現物で問題解決・改善することが、結果として長期的視野での成功を生む」というトヨタの哲学を理解することができました。幸運にも、class of 2014の日本人同期の中に、まさにトヨタからの社費派遣のRがいたため、彼のリードの元教授と交渉し、日本人でToyota Production Systemに関するプレゼンをしました。(正確に言うとRのプレゼンをサポートさせて頂きました。)アメリカ人を初め、他の学生のリアクションは極めて良く、日本のプレゼンスをアピールする絶好の機会になった様に思います。 (class of 2014 S.K.)

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