2013年1月23日水曜日

Module2 コア科目紹介 第二弾 Marketing: Core Concepts and Tools

Professor Sridhar Balasubramanian (“Dr. B”)
Professor Isaac Dinner

マクロ経済に引き続き Module2(10/22-12/21)のコア科目:マーケティングについてご紹介します。

コア科目のマーケティングは、かなり広い分野を網羅します。基礎的なフレームワークをベースにして、心理学寄りな顧客のリサーチ手法、ミクロ経済寄りなプライシング戦略、その他ブランド戦略、イノベーションフレームワーク、最近ホットなデジタルマーケティング、グローバルマーケティング等々、科目名が示す通りありとあらゆるコンセプト/ツールをカバーしていく いわゆる導入編の授業です。(より深く学びたい人は選択科目をとってねといったイメージ。インターン向けインタビュー等のために最低限必要な理論や言語を使えるように理解しておくという目的もあるようです。)

授業の体系はレクチャー6割/ケース4割くらいでしょうか。レクチャーは1 Module 約2ヶ月、全15回(各80分)でこなすにはとても足りない範囲をかなりのスピードで進むので、私のように事前の知識のない人はついていくのは大変かと思います。とはいえ、ひとつひとつのフレームワークに必ずわかりやすいビジネス事例が加えられ、具体的なイメージがつかめるよう工夫されています。一方ケースは通期でHarvard Business Reviewを5本くらい読んだと思います。事前に読み込み、時間に余裕のあるときは簡単な計算なフレームワークをやって授業に臨みます。内3本は課題でレポートを提出しました。(2本は個人課題、1本はグループワーク。)また、これら以外にも授業当日に1ページ程度の簡単なケースを数分で読まされて、「はい、皆さんどう思う?」といった感じでディスカッションに入る場合もありました。

さて、これら課題を全ての学生が隈なくこなし、毎回皆積極的に議論に参加するか?というと正直そんなことはありません。Module2はその他授業の課題が多く、事前に読まなければならない資料の量も膨大。更に多くの学生がインターンに向けた就職活動、ボランティア活動、生徒会活動等、てんこ盛りな毎日ですので、かくいう私も事前にケースを読めず、できるだけ目立たない席に座って存在を消し、次の授業の課題をするといった日もありました。(汗)

そんな学生たちをどのようにモチベートして議論を盛り上げるか?教授の腕の見せ所です。今年は前半をIEビジネススクールから新たに加わったDinner教授、後半をAssociate Deanでもあり実質的に当校MBAの顔といっても過言ではないBalasubramanian教授 (誰も読めないので皆 単にDr. Bと呼びます)が教鞭をとったのですが、特にDr.Bの情熱には圧倒されるものがありました。キーワードは3つ。

①Commitment
週3回、特に私は全て朝8時からの授業。(因みに1学年約280名全員必修のCore授業は教授が4回に分けて全く同じ授業を行います。)当然生徒は眠い目をこすりながら時間ギリギリに教室に入ってきますが、Dr.Bは必ず15分前には一度来て、事前に 今日見せるビデオや例として紹介する会社のホームページなど全て事前にチェックし、授業中にすぐ紹介できるよう準備します。(授業の1分も無駄にしません。)また授業では説明しきれない細かい計算等は別途詳しい説明資料を準備されており、別途シェアされます。
②Energy
授業が始まるともう教室中が彼の世界。朝一とは思えない、暑苦しいほどにハイテンションなレクチャーが繰り広げられます。生徒から来る多少ずれた質問も本旨をとらえながらうまく答え、更に他の生徒からの参加を促しながら授業を展開していきます。
③Dedication
授業中にとどまらず、空いた時間にふらっと教授の部屋に寄ってもWelcome。授業の質問はもちろん、キャリアや学校全体に関する相談などにも熱心にのってくれます。ケースのレポート提出日前には必ず夜遅くまで学校に残り、生徒の質問などに対応します。

彼の授業に対する情熱に圧倒され、私を含む多くの学生が「授業への準備をより深くしよう」、「授業でもたくさん発言しよう」という気持ちさせるのだと思います。まさにリーダーの資質を行動で教えてくれる授業でもありました。

(Class of 2014 YY)




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