2014年4月15日火曜日

STARプロジェクト

Class Of 2015Yasuです。

本日は、現在参画しているConsultingプロジェクトであるSTARについてご紹介させて頂きます。

過去に本ブログでもご紹介しておりますが、STARではMBA3人、学部生2
の合計5人から成るチームで1月~4月末までの約四ヶ月間、
企業のConsultingに従事します。
http://uncmbajapan.blogspot.com/search?q=STAR

尚、STARへの参加者は、Consulting Skills and Frameworksという授業を
必修として履修し、この授業の中でマッキンゼー出身の教授から
コンサルタントの仕事の進め方、リサーチ方法のレクチャーを受け、
それを実際にSTARで活用する、というUNC Kenan-Flaglerらしい大変
面倒見の良いプログラム構成となっております。
Management Consulting専攻者は、Consulting Skills and Frameworks
 を履修した上で、STARもしくはGBPに参加する事になっております。

今年はClass Of 20154人とClass Of 20142人の合計6人の
日本人が参加しております。

私たちのチームのクライアントは、UNCを始めとする複数の大学が出資した
Consortiumで、データベースマネジメントのミドルウェアを開発し、
Open Sourceとして提供しています。

・・・と書くと小難しいのですが、顧客の課題は、大学の補助金で運営されていた団体からSpin-outするにあたり、今まで無償で提供していたソフトウェアの商用化・収益化を図れないか、という点です。

・・・と書いても未だ小難しいですし、これ以上具体的な内容に踏み込んでもおもしろみもなく、オチもつかないので、以降はSTARで養うことの出来る能力について記載することに致します。

STARで養うことの出来る最も大きなスキルは、マネジメントスキルではないかと思います。
STARの特徴は、MBA生だけでなく、学部生も含めたチーム編成となっている点です。私のチームではリーダーを除くMBA2名が、学部生2名の教育係のような役割となり、毎回のミーティングに向けたタスク割り振り、成果物の内容チェック等を行いました。

当然、学部生はビジネス経験もありませんので、資料の体裁から顧客対応まで密な指導が必要となります。とはいえ、相手はまだ21才の大学三年生。3個褒めて1個注意するくらいの割合で、いかに彼らのモチベーションを落とさずチームパフォーマンスを向上させられるよう苦心しました。

MBA生活では、MBA生同士で良くも悪くも上下関係の無いフラットな関係でグループ活動等を進めるため、実際のビジネスとは若干かけ離れた環境となります。
一方でSTARにおいては、ビジネス経験の無い学部生と実務経験豊富なMBA生が一緒にプロジェクトを進めることで、能力に差のあるメンバー構成の中でいかに高いアウトプットを出すかという点で、実ビジネスに近い環境でマネジメントスキルを向上させることが出来るメリットがあります。

とはいえ、マネジメントスキルを発揮するには、まずチームメンバーの信頼を勝ち取る必要があります。
そこで私が実践していたことは、
 1.   誰よりも物量をこなす
 2.  人の嫌がる仕事を率先して引き受ける
です。

幸い、私は前職がクラウドサービスのセールスであり前提知識もあったため、定例ミーティングで要求されること+@の内容をアウトプットとして常に提示することを心掛けました。

また、関連するStakeholderへのインタビューにあたっては、正確な連絡先が分からない企業も多かったため、飛び込み営業さながらに30件以上の該当企業の公式ホームページの問い合わせチャットや一般連絡先を通してインタビューアポイントの取り付けを試みました。

また、英語力に難有りの状態で密なコミュニケーションを図るためには共通の話題を探すことも重要です。
そこで私が目を付けたのは、ゲームと漫画です。
アメリカ人学生(特に学部生)の多くはモバイルゲームに異常な関心を示します。そこで、彼らが熱中しているゲームを私もダウンロードし、いかに高得点を叩き出せるかを競い合うようになりました。毎回のミーティング冒頭では、今日は何点が出たとお互いに報告することが良いアイスブレイクになりました。

さらに、日本の漫画をインターネット経由で読んでいる学部生も多いため、
「日本の漫画ではONE PIECEが一番有名だと思ってるんだろうけど、それだけじゃないんだよ。"こちら葛飾区亀有公園前派出所"という漫画があってね、180巻以上出てるんだけど、おじさん(私)は全巻持ってるんだよ。両津という主人公である警官の実家の軒下から120年前の梅干が出てくる回なんかは秀逸でね・・」
と私見を交えながら、休憩中は漫画談義に花を咲かせていました。

このようにMod3, Mod4において多くの時間を注いできたSTARも現在最終局面を迎え、4月末のFinal Presentationで無事終了となります。
これだけの長い期間Hands-onの機会を提供するプログラムも中々ないと思いますので、アプリカントの皆さまもUNC Kenan-Flaglerに入学された暁には是非チャレンジしてみて下さい。

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