2012年12月12日水曜日

夏休みの過ごし方

Class of 2013(現在2年生)のMakotoです。日本もすっかり寒くなったと聞いており、出願シーズンのピークを迎えるApplicantの皆様には、どうぞお身体を留意され乗り切っていただきたいと願う今日この頃です。

さて今日は、僕の夏休みの体験についてご紹介したいと思います。

UNCでは5月中旬から8月中旬まで約3ヶ月の夏休みがあり、私費の人はインターンをしたり、社費の人は派遣元企業の現地法人で働いたり家族でゆっくりと観光をしたり、または欧州等のスクールへ短期交換留学へ行ったりと、思い思いに過ごします。僕も本当はインターンを経験したかったのですが諸事情により適わず、この長いヒマな夏休みをどのように過ごそうか、当初途方に暮れていました(←ありえないぐらい贅沢な悩みですよね。) 

そして思い立ったのが、南米とインドをそれぞれ1ヶ月ずつ旅行するということでした。南米は日本から遠くこれまで未踏の地で興味がありました。インドは発展目覚しくMBAの授業でもケースの中に多く登場し、またクラスに多くのインド人学生がいることからも、じっくりと自分の足で歩かなければと思いました。元々大学生のころからBack Packの旅行が好きで、卒業旅行で最終目的地のパナマ運河では、「こんな風に旅行できるのも、次は定年した時かな」とやりきれない気持ちになったのを思い出しました。今、そんなチャンスが目の前にあるのです。直ぐに航空券を手配しました。

こう書くと遊んでばかりの印象なので(実際遊んでばかりでしたが・・)MBA学生の立場で多少弁解しておくと、この旅行はMBAな視点で大事なミッションがありました。世界各国に散らばる卒業生にお会いし、MBAの過ごし方、学んだこと、その後のキャリア形成等の話を聞かせてもらうことです。MBAは彼等の人生に何を投げかけたのか、MBAで学んだ知識やスキルはその後どのように活かされているのか。UNCは卒業生ネットワークがOnlineで充実しており、早速現地の卒業生達にメールを送ってみました。長期的な視点が得たかったので、卒業後7年-15年程度経った方々へコンタクトしたのですが、多くの方が快く面談に応じてくれました。

6月上旬、フロリダ経由でPeruのCuzcoに飛びました。フロリダの搭乗ターミナルはスペイン語で溢れており、これから巡り合う世界を前に好奇心がみなぎったのを思い出します。クスコは標高3400mの高度にあり、寝ているだけで息切れしてしまうのですが、インカ帝国の名残がそのまま残る街並みを歩くと、異次元の世界にタイムスリップしたような錯覚になります。

その後は海沿いにあるPeruの首都Limaへと下山し更に陸路で北上、Ecuadorを経て、最後の街であるColombiaの海岸都市Cartagenaに着くまで約一ヶ月、色んな風土を体験しました。そしてLimaやQuito、BogotaやMedellin等の都市では、様々な卒業生の方にお会いしました。皆さん快く一緒に食事をしたり市内を案内して下さったりし、楽しい時間を過ごすことができました。何よりも、貴重な体験をシェアしてくれたことが一番の収穫でした。米系企業の現地法人で勤務しながらBusiness Planを練り起業を果たした方、外国人の奥さんの父親に頼まれいきなりFamily Businessの社長になってしまった方、米系戦略コンサルに就職しヨーロッパで経験を積んだ後に祖国の現地企業に戻った方など、生き方は様々です。しかしみんなが口をそろえて言うこと、それは「MBA2年間の体験は自分の進路や人生を大きく変えた。」「経営戦略に行き詰ったときは、MBAの授業を思い出す。だから授業を大事にしてたくさん勉強しなさい。」「リスクがある時は飛び込みなさい。仮に失敗して後悔しても、そんな後悔はチャレンジしなかったことを後で悔やむのに比べたら大したことないから。」「目先の就職活動とか、確かに大事なのはわかるけど、後から振り返ってそれはそんなに大事じゃない。景気が悪かったりどうしようもない時だってある。だけどそれに落ち込まないで、実力をつけて機会を待てばきっと道は開ける。」

お腹を壊したり、その後に訪れたインドでは騙されて高い品物や切符を買って悔しい思いをしたりしましたが、自分の足でその国を歩き、多くの卒業生と知り合いになれたことは自分にとって良い夏休みの過ごし方だったと思います。

MBAでは日々多くのクラスメートと切磋琢磨する機会があります。だけどこうして卒業生から、同級生からは得られない大局的な視点で多くのAdviceをもらえるのも、貴重な機会だと思います。(サラリーマン一辺倒な日本社会で育った自分からは想像もできないような、個性的な生き方をしている人も多くて。)

なので、Applicantの皆さんが留学した際には、ぜひこのような機会も選択肢に入れていただけると幸いです。

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