2012年10月1日月曜日

UNCと音楽/ ケースコンペからのTakeaway

Class of 2014のRです。今回は2部構成で、前半はUNCと音楽、後半はケースコンペからの(受験生の方々にも参考になりそうな)Takeawayについてです。

Part 1) UNCと音楽
コア期間中は音楽に現を抜かす暇は皆無かもしれませんが、音楽好きの方も満足できるリソースがUNCには揃っています。ご家族の音楽教育にも適していると思います。

1) 多彩なコンサートを格安で鑑賞
UNCで催される色々なコンサート(クラシック, ジャズ, バレエ等)が、UNC学生なら$10程度でチケット入手可能。先日は、世界的チェリストであるヨーヨーマのコンサートをMBA学生達と鑑賞。HK君はお子様2人を含む家族4人で鑑賞しており、お子様達も気軽に本物を経験できる最高の機会かもしれません。今後もジョシュア・ベルのヴァイオリンリサイタル、ゲルギエフ指揮による「春の祭典」等、ハイクオリティーかつお得なイベントが目白押しです。

2) UNCオーケストラ
優秀な音楽学部を持つUNCの学生オーケストラは全米学生オーケストラの中でもトップクラス。ヴァイオリン弾きの私は、ぜひUNCオケに参加しようと思っています。総学生数約30,000人(!)のUNCの他学部生と知り合ういい機会です。また、レッスン料を払えば音楽学部でレッスン受講可能です。
ちなみに、MBA学生の中にも演奏者は結構います。学年・国籍を問わず、いっしょに弾こうって話があったりします。MBA音楽クラブは今のところありませんが、自分でクラブを作ってしまうのも手です。何かと融通が利き、Leadership経験を積めるのがUNCです。

3) Karaoke
Karaokeは日本人の独壇場です。Class of 2014ではMr. KaraokeことK君がLeadershipを発揮し、カラオケイベントを催してくれています。ちなみに、Final Exam前のMicroeconomics授業の日には先生主催のKaraoke Partyがあります。Mid-term Exam後にはAccountingの教授の家でPartyがあったり、教授側もフレンドリーでアクセスしやすい校風がよく現れていると思います。

他にも、学校から車で20分くらいのところには、(業界では)世界的に有名なElectric Violin Shopがあったりと、マニア垂涎の音楽環境です。UNCは音楽好きの方にも、優れた音楽環境を望むご家族にもきっと満足いただけるのではないでしょうか。


Part 2) ケースコンペからのTakeaway
さて、今度はまじめな話です。先週のS君と同じくGeneral Electric社のケースコンペに参加しました。(詳細は先週のS君のブログを参照下さい)
私のチームはNative軍人2名、コロンビア人1名+私の4名。軍人達に傭兵(一応その業界のプロ?) として雇われて参戦したのでありました。

MBAオリエンテーション中に教授の一人が ”Living through the first module is like drinking water out of a fire hose!” と仰ってしましたが、言い得て妙です。ケースコンペの1週間は毎日授業後の夕方から深夜までスタディールームに缶詰でケースコンペの準備。その後、明け方まで授業の課題・予復習。学校に仮眠室が欲しいと思ったのは私だけではないはず。

缶詰状態でのNativeとの長時間にわたる議論は、MBAスキルの実戦応用のみならず、辛くも効果的な英語の鍛錬の場でもありました。こうしてHardworkingなMBAは出来上がっていくのですね。そういえば、Class of 2013の先輩はこの夏のインターンシップ中に「5時に寝て 7時に起きて また仕事」というシュールな川柳を読んでおられました。そんなHardworkingな同級生・先輩方から大いに刺激を受けることができるのもMBAならでは。

残念ながら、我々のチームは決勝に進むことはできませんでしたが、真剣勝負に挑むことで、ハードスキル・ソフトスキルの両面で、改善すべき点が明確になりました。Nativeとの差が歴然なコミュニケーションやプレゼンについてはMod3 (来年1月~)以降の授業でもみっちり修行したいと思います。
また、UNCの優れたBusiness Communication Centerが、理論と実践の両面からコミュニケーションスキル改善をサポートしてくれます。

以下、受験生の方々にも参考になりそうな3 Key Takeawaysを列挙します。

(Takeaway #1) エンジニアバックグランドはMBAの中でも有効
ケース分析をする際、技術的な部分を知っていると、分析・提案の方向性・深みとも随分違ってきます。エンジニアには、最初から技術的な最適解はある程度想像付いたりします。そこに、MBAで培ったマーケティング・ファイナンス等による裏付けを加えるとかなり効果的です。エンジニアバックグランドだからこそ周囲に貢献できる点は多いです。

(Takeaway #2) UNCのサマースクールはWhy UNC?になり得る
ケースコンペに参戦するには、MBAの基礎要素を消化しておく必要がありました。
7月1か月間のASW (UNCのサマースクール。Analytical Skills Workshopの略) で早い時期にMBA科目の基礎を押えられたことで、MBA本番開始後1か月強という早い時期でのケースコンペに何とか対応できたと思います。
個人的には”Finance Monkey”ことBill Weld教授のFinanceがお気に入りです。高度なFinanceを誰にでも分かりやすく、シニカルなジョークたっぷりに教えてくれます。他のMBA校がサマースクールとして留学生向けの(主に語学)プログラムを提供することが多い中、MBA本番同等の内容を学習できるASWはWhy UNC?のネタになり得ます。

(Takeaway #3) エッセイに書いた「初心」忘るべからず。
目の前のことに追われていて忘れがちでしたが、「志」「想い」といったコアがしっかりあってこそのMBAスキルでした。自分が「こうしたい」と強く思う「あるべき姿」なしでは、どれだけ分析力・表現力・変革力を付けても説得力は薄いです。実際、フワフワした考えはNative相手に通用しませんでした。逆に、コアがしっかりしていれば、多少分析力・語学力が劣っていても、多国籍チームの中であっても自分の提案が採用されることも結構ありました。
MBAである以前に、一人の人間としての「器の大きさ・深さ」のような部分が重要なのだと再認識できました。その「器」の形成を強力にサポートしてくれるのがUNCのLeadership教育、Diversity(優秀かつ個性的な同級生達)、アクセスしやすい多彩な教授陣(中規模校の強み)でもあります。


以上、UNCに来てまだ3か月ですが、理論と実践をうまくブレンドした、バランスの取れたマネージャー育成への優れたプログラムだと日々実感しています。・・・「そんな将来のマネジメントはともかく、家庭のマネジメントをもっとしっかりやったら?」って、嫁さんに言われているのが現実なのですが。

さて、来週にはもうFinal Exam。その後、10月中旬~年末は修羅場のMod2、並行して10月末はMarketingケースコンペ参戦、11月からはNonprofitコンサルプロジェクトと、盛り沢山。結局、「消防ホースから水をがぶ飲み」するUNC MBA達なのでした。

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