2012年3月5日月曜日

Exchange Program

Class of 2012のNTです。
今回はチャペルヒルではなく上海からのエントリーになります。
2年目のModule3は、Exchange Programに参加しています。
現在、中国・上海にのCEIBS(China Europe International Business School、中歐國際工商學院)で2ヶ月間のプログラムに在籍中です。ここでは、交換留学の仕組みと、プログラムに実際に参加しての感想をお伝えしたいと思います。


<交換留学制度>

2年生になると、Exchange ProgramにApplyすることができます。
提携先は、LBS,HEC,IESE,IE,ESADE,RSM,ISBなどなど。1年生の春に第1~3希望まで選び、レジュメとレポートを提出します。UNCはExchange Programが大変充実しており、今年は提携校59校から、140スロット以上が受入可能となりました。クラスサイズが約280人ですから、単純に2人に1人が交換留学のチャンスがあることになります。これだけ受入数が多いので、第1希望から外れてしまっても、交換留学を希望する人はほぼどこかのプログラムには行参加できているようです。留学の期間やタイミングは受入先のプログラムによってさまざまで、秋学期に4ヶ月参加する人や、私のように春学期に2ヶ月参加する人などです。期間によって得られる単位数が違いますし、アメリカで就職する留学生はビザ切替えのタイミングもありますので、卒業単位を数えて就職活動の様子をみながらそれぞれ個人の状況に応じてプログラムを選んでいるようです。

蛇足ですが、受入先が多いということは、それだけ多くの留学生をKenan-flaglerが受け入れているということでもあります。Kenan-flaglerのfulltimeの留学生は全体の30%程度ですが、各semesterに30-40名の交換留学生がプログラムに参加していますから、実際はクラスの40%程度が留学生で占められていることになります。


<ただいま、交換留学中!>
そろそろ2ヶ月の交換留学が終わりに近づいているのですが、上海での経験を通して得られたことをご紹介したいと思います。

(1)中国ビジネスへの理解
CEIBSでは、中国ビジネスについて学ぶ機会が豊富にあります。授業やケースを通して中国ビジネス習慣を知ったり、マーケティングで中国の消費者動向についてグループでプレゼンテーションをする機会がありました。教授は中国人、フランス人、カナダ人など様々ですが、皆一様にそれぞれの専門分野で中国および中国以外のビジネスに精通しており、クラスのディスカッションでは、アメリカとアジアの違いに焦点をおいたディスカッションを巧みにリードします。また、アジア圏の中でも中国と日本の違いに言及するなど、上海という土地ならでは学びが得られるようにデザインされています。

(2)ネットワーキング
CEIBSのFulltime programは、中国国内のRankingでは1位(Bloomberg/Forbs)であり、Forbsのnon-US Rankingで5位になるなどと評判が高い学校です。Fulltimeの他にEMBAにも定評があり、Almuniネットワークに登録すると、Fulltime/EMBA卒業生へのアクセスができます。有難いことに、交換留学生もAlmuniネットワークに登録が可能なので、中国でのネットワーキングの基盤ができます。
また、同じプログラムに参加している交換留学生同士、飲みに行ったり旅行に行ったりと、短期間ながら絆が深まります。今回はKellogg,Ross,Darden,Kelly,Fuqua,Rotman,ISBから学生が参加しており、学校を超えた仲間を作ることができました。 もちろんライバル校であるDUKEとは何かと絆が深く、夕食会を開いたり、一緒にバスケットボールUNC-DUKE戦をバーで観戦したりしています。ゲーム観戦では、時差のために早朝ゲーム観戦となり、ビールが飲めなかったのが心残りですが…。
その他、上海在住のKenan-flagler卒業生との交流や、出身大学の集まりに顔をだしての日本人との交流など、たった2ヶ月とは思えないほど貴重な出会いを多くさせてもらいました。

(3)習慣・歴史・文化
まさに、百聞は一見にしかずです。アパートを契約したり実際に生活を始めることで見えてくる生活習慣や中国人の国民性、また、旅行や観光を通じて触れる中国四千年の歴史、街中どこでも食べられるおいしい食事など、短期ながらも実際に住んでみることで気づく魅力がたくさんありました。また、道を歩くだけでも次々と新しい発見や疑問があり、それをすぐにローカルの友人に聞いてさらに一歩踏み込んだ理解が得られるなど、やはり実際に「その国に行って自分で見て聞いて判断して得られる異文化への理解や価値観」というのは何ものにも代えがたい貴重な経験でした。



日本人学生はアメリカの学校に行く時点ですでに留学経験をしているので、そこからさらに短期留学することについては、個人それぞれの意見があるかと思いますし、行きたいと思っていても家族や就職活動などで実際は難しいということもあるかと思います。ただ、私個人としては今回の上海での留学経験で期待する以上に得るものがあったという経験を踏まえて、ぜひ2年間のMBA生活の選択のオプションとして、在学中の交換留学を検討されている方がいれば、ぜひ前向きに検討されることをお勧めしたいと思います。

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