2011年4月6日水曜日

雑感 in Mod IV

Class of 2012のKojiです。

光陰矢の如し。月並みな言葉ですが、Round 3の合格発表があり、Mod IVも残すところ1ヶ月を切った現在、時間の経つのは早いものだと痛切に感じます。合格の報に接して安堵したのも束の間、入学・渡米準備に忙殺される一方、待ってましたとばかりに振られた多量の仕事の処理に追われていた1年前が昨日のことのようです。

そんな感傷もそこそこに、進行ペースがやたらと早いMod IVの授業と、年度末に向けて目白押しのイベントが時間の流れを更に加速させます。

今学期の履修科目は必修が1つのみで選択科目が4つ。その中で選択科目の1つ「Financial Statement Analysis」に触れたいと思います。自身のバックグラウンドが「銀行」であり、中でも「企業審査」経験が長いので馴染みの分野とも言えますが、アジア、欧州の企業審査の経験等も踏まえ、基本に立ち返りつつも、ビジネス・スクールという場で「財務分析がどのように教えられているのか」にも個人的な関心があったので選択しました。

長年続くコースで、講義内容やケース・アサインメント含めてよくストラクチャーされており、John Hand教授(イギリス人)のパッション、強いアクセント、ユーモア、大げさなジェスチャーと併せて飽きさせません。タイプは各々違うとはいえ、Mod Iの必修科目Accountingの講師Mark Lang、Mod IIIのTax in FinanceのEd Maydew(3人ともシカゴ大学出身)もそうでしたが、「会計」という退屈な響きの科目で講師として生き残るにはユーモア、個性が欠かせないのでしょうか。

講義内容そのものは、その名のとおり財務諸表分析。ただ、単に財務諸表から収益性・財務効率・流動性・レバレッジ等の各種指標を「読み取る」のではなく、underlying businessの実態、置かれた経営環境、経営陣のインセンティブ等の周辺情報等を紡ぎ合わせて、実際の財務状況を「掘り起こして」評価することに主眼が置かれています。今までの授業では、極端に言えば、強烈な業績連動の報酬体系の下、「グレーゾーンならやった者勝ち」という思考形態を所与として、「粉飾」を見抜く分析力の養成です。続いて、信用力評価、Valuation、Governance等を取り扱う予定です。様々な分析手法の講義もありますが、ケースが約6割程度を占めていることに加え、各ケース自体の内容も濃くかなり充実しています。

グループ・アサインメントも2名のグループで行うので議論も濃密です。元会計コンサルタントの学生と組んだのですが、これがまたディマンディングで大変。ミーティングでかなり摺り合わせてレポートの準備に取り掛かった筈なのに、仕上げの段階での度重なる電話での議論で、あっという間に携帯電話のクレジット(プリペイド式)を使い果たす羽目に。。。その日は、その学生の結婚記念日で奥さんとディナーがあるとか言っていたにも関わらず、ギリギリまで取り組む姿勢に頭が下がりました。会計事務所の裏事情等も色々と教えてもらったのも副産物でした。

とまあ、こんな感じであっという間に時間が過ぎていくのですが、夏休みの準備もまた大変。目線も上げて残りのModを過ごしていきたいと思います。

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