2009年8月26日水曜日

アメリカ横断(LA->CH)-前編

Class of 2010のZi-coです。

以前、車で4日間かけてロサンゼルスまで行ったことを報告しましたが、今回ようやくチャペルヒルに戻ってきましたので、その帰路について、2回に分けて報告したいと思います。ロサンゼルスからチャペルヒルまで、いろいろなルートを考えましたが、結局、「州間高速道路40号線(I-40)」をニューメキシコ州アルバカーキまで国立公園等に立ち寄りながら東進し、その後、エル・パソ→ヒューストン→ニューオーリンズを経由するルートに決定しました。

ロサンゼルスを出て、まず寄ったのは、アリゾナ州にある「Meteor Crater」と呼ばれる隕石衝突跡です。グーグルマップの衛星写真でもはっきりと確認できるその大きな丸い穴は、I-40を降りて20分ほど走っ
た砂漠の真ん中に存在します。期待を胸に行ったのですが、入場料が15ドルと高かった時点で、僕の気持のハードルが上がってしまったこともあり、正直イマイチでした。セコイ話ですが、入場料3ドルくらいなら、
隕石の衝突によってできた直径1.2kmの大きな穴凹に、ロマンを感じることができたたかもしれません。コストパフォーマンスって重要ですね。(一応、写真添付します)

その後、「Canyon de Chelly国立公園」、「Petrified Forest国立公園」

に立ち寄った後、ニューメキシコ州ロス・アラモスまで到達しました。ここに来たのは、アメリカ、いや世界最高峰のエネルギー関係の研究所である「ロス・アラモス国立研究所」を見学するためです。実は、この研究所、日本に投下された原子爆弾「リトルボーイ」と「ファットマン」を開発したところです。現在も、米国の最高峰の頭脳が集まって、米エネルギー省の委託研究などを行っています。折しも終戦記念日の翌日に訪れたこともあり、「原子力の平和利用を」と謳いながらも、米国の威信をかけて2つの原子爆弾を開発したその成果を、どこか誇らしげに展示している様子には、少し違和感を覚えました。(写真は市内にある、Bradbury Science Museumです)


ロス・アラモスの次に行ったのは、アコマプエブロと呼ばれる先住民の居住区です。112mのメサの上にあるプエブロ・インディアンの居住区は、天空都市(Sky City)とも呼ばれます。メサのふもとにビジターセンターがあり、そこで村を訪れるツアーに申し込みます。レンガ造りの家々は趣があるとともに、周囲の眺望も素晴らしく、お勧めの観光スポットだと思います。(写真は村の様子)

アルバカーキでI-40をあとにして、一路I-25を南進しました。途中、一面、白い砂丘のWhite Sands

寄った後、テキサス州最西端、かつメキシコ国境の街エル・パソに到着しました。特に何もない街ですが、ここは、サン・ディエゴ同様、簡単にメキシコに入国できるということで、寄ってみました。車をエル・パソ市内に駐車し、パスポートとI-20フォームだけは絶対に忘れないように持って、歩いて国境を渡ります。確か、50セントほどを支払って、何の入国審査も無いままあっさりと初メキシコを実現してしまいました。(写真は国境を流れるリオグランデ川、右がメキシコ、左がアメリカ)

メキシコ入国の途端、ガラッと雰囲気が変わりました。建物や車は古く、物乞いや客引きが多くいました。どこかレストランにでも入ろうかと思っていたのですが、雰囲気の良いところもないし、ペソも持ち合わせていなかったので、15分ほどの滞在で出国することにしました。軽い気持ちでメキシコに入国しましたが、アメリカ再入国が大変で、入国審査が長蛇の列になっていました。麻薬犬も登場し、一人ずつ匂いを嗅いで行きました。近頃、アメリカ―メキシコ国境は、麻薬の密売や不法入国など、問題も多いので、特に厳重に警備しているようでした。ちなみに、アメリカではメキシコ国境に物理的な壁を作ろうという動きがあり、ベルリンの壁崩壊以降、ボーダーレスの世界になっていくなか、驚きの動きです。入国審査では、なぜエルパソに来たとか、なぜメキシコに入ったとか、いろいろと聞かれながらも、何とか再入国を果たし、息つく間もなく、次の目的地、ヒューストンを目指しました。(後編に続く)

Posted by Zi-co

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