2012年10月30日火曜日

Module 2開始


Class of 2014のYasu Oです。
Fall Breakも終わり、急激に寒くなりつつあるChapel Hillですが、木々も紅葉し、すっかり秋らしくなりました。

10/22よりModule 2(以下Mod. 2)が始まりました。
Mod. 1はAnalytical ToolやFinancial Accountingといった定量的な科目が中心でしたが、Mod. 2はBusiness Strategy, Marketing, Operations, Macroeconomics, Financeから構成され、Mod. 1に比べて定性的な科目が中心となります。Mod. 2に入り圧倒されるのが、そのReadingの量です。どのクラスも事前にケース等を読んでくることが必須となっており、英語を母国語としない留学生には時間を要する大変な予習となります。しかし、これを読んでいかないと授業についていけないので、眠い目をこすりながら頑張って読んでいます。

授業はケースについての議論を中心に進められますが、私は今までケーススタディーというのはケースを読んでその状況における判断を下す(例えば新規事業に参入するか否か)ための議論が中心になると思っていました。しかし、Mod. 2のクラスでは、例えばMarketingの3Cというコンセプトをケースにあてはめてみたり、Five ForcesというBusiness Strategyのフレームワークを用いてケースを読み解いてみたりと、各科目における概念的な内容を具体化するのに効果的に用いられているなと感じています。

Mod. 2はまだ始まったばかりですが、これからStudy Teamでのチームプロジェクトなども始ってきます。年末までの約2ヶ月をしっかり頑張ろうと思いつつ、Business Strategyの予習をしなくてはと焦っています。

Yasu O

2012年10月11日木曜日

キャンパスビジット関連情報:在校生の試験期間及び休暇期間について

10月に入り、キャンパスビジットに関するお問い合わせを頂く機会が増えてきました。そこで、キャンパスビジットの日程をご検討頂く際の参考情報として、2012-2013年の在校生の試験期間及び休暇期間についてご連絡します。

以下の期間中でもキャンパスビジットをして頂くことは可能ですが、在校生が試験中の為にじっくりとお話させて頂く時間が取れなかったり、休暇でChapel Hillを不在にしている為にお会いできない場合がありますので、ご留意頂ければと思います。
  • 10/14~10/21: Fall Break
  • 11/21~11/23: Thanks Giving
  • 12/17~12/21: Final Exams
  • 12/22~1/6: Winter Break
  • 2/27~3/1: Final Exams
  • 3/2~3/17: Spring Break
  • 5/3~5/4: Final Exams
なお、授業は原則として金曜日が休みです。(1年生の8月~12月は金曜日にも授業があります。)

これから年明けまでがMBA受験の最も大変な時期だと思いますが、最後まで頑張って下さい。在校生一同、Chapel Hillにてお会いできることを楽しみにしています。

Yas I

2012年10月9日火曜日

Module 1 振り返り

Class of 2014のHiroです。

10月に入り、チャペルヒルもかなり肌寒くなってきました。ひと月前まであんなに暑かったのが嘘のようです。私も渡米してから三か月がたちました。光陰矢のごとしとは良く言ったものだなぁと感じます。先週でMod 1の授業も終わり、明日からはいよいよ初の期末試験が始まります。

良い機会なので、Mod 1のコア科目について振り返ってみたいと思います。 

UNCの場合、Mod 1で受講する科目はAnalytical Tool, Financial Accounting, Finance Tool, Leading and Managing, Microeconomicsの5科目。基本的にはMod 2以降で必須となるベースになる知識について学習します。Mod 1にLeading and ManagingというLeadership系の科目が入っている事はLeadership教育を重視するUNCらしいと思います。

Leading and Managingは、私にとって一番印象に残っている科目でもあるので、以下雑感を書こうと思います。この科目では、合理的に意思決定する方法、モチベーションの上げ方等リーダーとして必要な知識を学びました。予習としてHarvard Business Review等のペーパーを幾つも読まされるのは、正直大変でしたが今まで体系だってこういった知識を身に着けたことがなかったので、非常に新鮮でした。仕事をしていると、誰でも色々とジレンマ等を感じる事があると思いますが、あの時こういう選択肢もあったのか、、等自分の経験と授業で扱う例を重ね合わせる事で色々な気づきがありました。

特にサブプライム問題を扱った際は、金融機関出身の私としては登場人物の心情が手に取るように分かり身につまされました(苦笑)サブプライムは私にとってMBAを目指す一つのきっかけになった事もあり、改めて今後の金融のあり方について考える良い機会になりました。また、Leader(変化を促進する人)とManager(管理を行う人)は全く別であるが、両方組織に必要な存在である、という考えも興味深かったです。

プログラム全体の話に戻ると、教授陣が授業の進行状況を共有し有機的な授業を展開できるのもSmall SchoolであるUNCの特徴だと思います。例えば、Financeの授業でオプションのペイオフについて習った後に、統計の教授がツリーを使ったオプションのプライシング方法について解説を行う等。よく考えて、プログラムが設計されているなぁと感じる瞬間です。逆に言うと、1つの科目で分からない事があると、他の科目にも影響を及ぼすため気が抜けませんが。。授業の進度はかなり早いので、特に初学者はついていくのが大変ですが、毎週開かれるreview セッション、上級生に質問できるチューターリングシステムなどフォロー体制も万全です。

さて、書きたい事はまだまだあるのですが、そろそろ明日の試験勉強に戻ろうと思います。。

2012年10月1日月曜日

UNCと音楽/ ケースコンペからのTakeaway

Class of 2014のRです。今回は2部構成で、前半はUNCと音楽、後半はケースコンペからの(受験生の方々にも参考になりそうな)Takeawayについてです。

Part 1) UNCと音楽
コア期間中は音楽に現を抜かす暇は皆無かもしれませんが、音楽好きの方も満足できるリソースがUNCには揃っています。ご家族の音楽教育にも適していると思います。

1) 多彩なコンサートを格安で鑑賞
UNCで催される色々なコンサート(クラシック, ジャズ, バレエ等)が、UNC学生なら$10程度でチケット入手可能。先日は、世界的チェリストであるヨーヨーマのコンサートをMBA学生達と鑑賞。HK君はお子様2人を含む家族4人で鑑賞しており、お子様達も気軽に本物を経験できる最高の機会かもしれません。今後もジョシュア・ベルのヴァイオリンリサイタル、ゲルギエフ指揮による「春の祭典」等、ハイクオリティーかつお得なイベントが目白押しです。

2) UNCオーケストラ
優秀な音楽学部を持つUNCの学生オーケストラは全米学生オーケストラの中でもトップクラス。ヴァイオリン弾きの私は、ぜひUNCオケに参加しようと思っています。総学生数約30,000人(!)のUNCの他学部生と知り合ういい機会です。また、レッスン料を払えば音楽学部でレッスン受講可能です。
ちなみに、MBA学生の中にも演奏者は結構います。学年・国籍を問わず、いっしょに弾こうって話があったりします。MBA音楽クラブは今のところありませんが、自分でクラブを作ってしまうのも手です。何かと融通が利き、Leadership経験を積めるのがUNCです。

3) Karaoke
Karaokeは日本人の独壇場です。Class of 2014ではMr. KaraokeことK君がLeadershipを発揮し、カラオケイベントを催してくれています。ちなみに、Final Exam前のMicroeconomics授業の日には先生主催のKaraoke Partyがあります。Mid-term Exam後にはAccountingの教授の家でPartyがあったり、教授側もフレンドリーでアクセスしやすい校風がよく現れていると思います。

他にも、学校から車で20分くらいのところには、(業界では)世界的に有名なElectric Violin Shopがあったりと、マニア垂涎の音楽環境です。UNCは音楽好きの方にも、優れた音楽環境を望むご家族にもきっと満足いただけるのではないでしょうか。


Part 2) ケースコンペからのTakeaway
さて、今度はまじめな話です。先週のS君と同じくGeneral Electric社のケースコンペに参加しました。(詳細は先週のS君のブログを参照下さい)
私のチームはNative軍人2名、コロンビア人1名+私の4名。軍人達に傭兵(一応その業界のプロ?) として雇われて参戦したのでありました。

MBAオリエンテーション中に教授の一人が ”Living through the first module is like drinking water out of a fire hose!” と仰ってしましたが、言い得て妙です。ケースコンペの1週間は毎日授業後の夕方から深夜までスタディールームに缶詰でケースコンペの準備。その後、明け方まで授業の課題・予復習。学校に仮眠室が欲しいと思ったのは私だけではないはず。

缶詰状態でのNativeとの長時間にわたる議論は、MBAスキルの実戦応用のみならず、辛くも効果的な英語の鍛錬の場でもありました。こうしてHardworkingなMBAは出来上がっていくのですね。そういえば、Class of 2013の先輩はこの夏のインターンシップ中に「5時に寝て 7時に起きて また仕事」というシュールな川柳を読んでおられました。そんなHardworkingな同級生・先輩方から大いに刺激を受けることができるのもMBAならでは。

残念ながら、我々のチームは決勝に進むことはできませんでしたが、真剣勝負に挑むことで、ハードスキル・ソフトスキルの両面で、改善すべき点が明確になりました。Nativeとの差が歴然なコミュニケーションやプレゼンについてはMod3 (来年1月~)以降の授業でもみっちり修行したいと思います。
また、UNCの優れたBusiness Communication Centerが、理論と実践の両面からコミュニケーションスキル改善をサポートしてくれます。

以下、受験生の方々にも参考になりそうな3 Key Takeawaysを列挙します。

(Takeaway #1) エンジニアバックグランドはMBAの中でも有効
ケース分析をする際、技術的な部分を知っていると、分析・提案の方向性・深みとも随分違ってきます。エンジニアには、最初から技術的な最適解はある程度想像付いたりします。そこに、MBAで培ったマーケティング・ファイナンス等による裏付けを加えるとかなり効果的です。エンジニアバックグランドだからこそ周囲に貢献できる点は多いです。

(Takeaway #2) UNCのサマースクールはWhy UNC?になり得る
ケースコンペに参戦するには、MBAの基礎要素を消化しておく必要がありました。
7月1か月間のASW (UNCのサマースクール。Analytical Skills Workshopの略) で早い時期にMBA科目の基礎を押えられたことで、MBA本番開始後1か月強という早い時期でのケースコンペに何とか対応できたと思います。
個人的には”Finance Monkey”ことBill Weld教授のFinanceがお気に入りです。高度なFinanceを誰にでも分かりやすく、シニカルなジョークたっぷりに教えてくれます。他のMBA校がサマースクールとして留学生向けの(主に語学)プログラムを提供することが多い中、MBA本番同等の内容を学習できるASWはWhy UNC?のネタになり得ます。

(Takeaway #3) エッセイに書いた「初心」忘るべからず。
目の前のことに追われていて忘れがちでしたが、「志」「想い」といったコアがしっかりあってこそのMBAスキルでした。自分が「こうしたい」と強く思う「あるべき姿」なしでは、どれだけ分析力・表現力・変革力を付けても説得力は薄いです。実際、フワフワした考えはNative相手に通用しませんでした。逆に、コアがしっかりしていれば、多少分析力・語学力が劣っていても、多国籍チームの中であっても自分の提案が採用されることも結構ありました。
MBAである以前に、一人の人間としての「器の大きさ・深さ」のような部分が重要なのだと再認識できました。その「器」の形成を強力にサポートしてくれるのがUNCのLeadership教育、Diversity(優秀かつ個性的な同級生達)、アクセスしやすい多彩な教授陣(中規模校の強み)でもあります。


以上、UNCに来てまだ3か月ですが、理論と実践をうまくブレンドした、バランスの取れたマネージャー育成への優れたプログラムだと日々実感しています。・・・「そんな将来のマネジメントはともかく、家庭のマネジメントをもっとしっかりやったら?」って、嫁さんに言われているのが現実なのですが。

さて、来週にはもうFinal Exam。その後、10月中旬~年末は修羅場のMod2、並行して10月末はMarketingケースコンペ参戦、11月からはNonprofitコンサルプロジェクトと、盛り沢山。結局、「消防ホースから水をがぶ飲み」するUNC MBA達なのでした。