2009年11月1日日曜日

Professor MICHAEL ROACH


Class of 2010Zi-coです。
UNCには数多くの面白い授業がありますが、その中でも私のお気に入りの授業2つを紹介したいと思います。”Commercializing Emerging Science & Technology””Managing Intellectual Capital”という授業で、いずれもMichael Roach准教授によって教えられています。簡単に授業の内容を紹介したいと思います。
  • ”Commercializing Emerging Science & Technology”;ライフサイエンスやナノテクノロジーといった最先端の技術シーズをいかに商品化するか、について議論する授業で、技術ネタを持つスタートアップ企業が今後どのようなビジネスモデルを採用していくべきかなどについて、議論します。授業は、毎回、ある特定企業の実例を議論する形で進められ、最終課題として、任意の企業のビジネスモデルに対する提案書を作成します。我々のチームは、ライフサイエンスやバッテリー技術に応用可能なナノテク技術を持つベンチャー企業をピックアップし、CEOとの電話会議などを経て、同社の強み・弱み、今後取るべきビジネスモデルなどについて提案を行いました。
  • ”Managing Intellectual Capital”;ビジネスチャンス創設のため、および危機管理のために、知的財産(Intellectual Property)を含む知的資産(Intellectual Capital)をいかに管理すべきかについて、議論する授業です。こちらの授業は、まだ始まったばかりですが、アップルiTunesDRMDigital Rights Management)を用いた同社のビジネス手法や、シリコンバレーベンチャー企業の知的財産盗用について、法的観点も交えながら議論しています。また、先日は、米国東西の技術拠点である、シリコンバレーとボストンのベンチャー企業の文化的相違点や、CAMA両州の法体系の違いについて議論しました。こちらの授業も、最終課題として、特定企業の知的資本戦略についての提案書を作成します。
いずれの授業にも共通して言えるのは、同教授のきめ細かく熱心でまじめな性格(?)のおかげで、配布物やスライドが非常にうまく構成されており、教え方も秩序立っているので、複雑なケースなどもきわめて理解しやすいことです。さらに、同氏は、ヘルスケア分野での起業経験もあるため、実体験に基づく話は、とても興味深く、学ぶことが多いです。また、その端正な容姿とスマートな語り口から、女生徒からの人気も高く、同級生の韓国人女性は、それが履修の最大の理由だと言っておりました。
この授業、分野で言うと”Entrepreneurship”で起業家志望者向けとなりますが、私のような大企業の技術戦略について考えたい人にとってもお勧めです。
Posted by Zi-co

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