2013年3月7日木曜日

コンサルティングプロジェクト

Class of 2014のWoodyです。
今回は、理論の実践の場であるコンサルプロジェクトについて紹介したいと思います。

Kenan-Flagler Business Schoolでは、2種類のコンサルプロジェクトがあります。
1) GBP (Global Business Project
他大学のMBA生と一緒に、米国内外の企業を顧客として海外案件のコンサルティングに取り組み、最後の二週間には現地での調査・提案を行います。
2) STAR (Student Teams Achieving Results)
顧客は米国内であり、プロジェクトメンバーはUNC内に限定されます。ただし、UNCのMBA生だけではなく、学部生とチームを組みます。

いずれの場合も、顧客は大学に費用を払っているため、大学の授業でありながら、手を抜くことは出来ません。

※上記のプロジェクト名(GBP, STAR)は、2012年度のものです(2011年度のものから変更)。エッセイでコンサルティングプロジェクトに触れる際は、最新の情報を確認するようにしてください。


現在、GBPにもSTARにも参画している日本人学生がおりますが、私自身はSTARの方に参加しております。今はちょうど折り返し地点(4ヶ月プロジェクトで2ヶ月経過したところ)ですので、その内容を中間報告させてください。

クライアントは健康保険会社で、オバマ大統領による医療改革を踏まえて今後どのように事業を進むべきを検討しています。チームメンバーは、MBA生4名+経営学部生1名+公衆衛生学部生2名です。

現状は、、、個人としてもチームとしても苦戦しております。

個人としては、2つのポイントで苦労しております。1つ目は、学部生とのコミュニケーションです。年齢が離れていて共通の話題を見つけ難いだけでなく、各種アプローチの差で困ることもあります。保険会社社員に保険業界を解説しようとした際は、かなり困りました。ただ、本記事で記述されていますように、これは本当のビジネス社会で起きることであり、このような経験をできることがSTARの長所です。少しでも学部生をリードできるよう努力しております。
2点目は、業界用語です。アメリカと日本では、保険制度の常識が非常に異なり、知らない言葉ばかりで、いちいち勉強が必要です。(用語が分からないと、当然、ただでさえ厳しい英語のリスニングが悪化するわけでして。)  公衆衛生学部生に教えを乞いつつ、なんとか踏ん張っています。尤も、ヘルスケア専攻予定の自分にとっては、おいしい話でもあるのですが。

一方、チームレベルでの苦戦の一番の理由は、顧客側の体制変更です。プロジェクト開始後に、先方のキーマンだった方々は全員会社を去ってしまいました。特に痛かったのは、UNCにSTARプロジェクトを発注した時のCEOが解任されたことで、今までの方向性はひっくり返されてしまいました。ただ、これは、実際の仕事でも発生することですし、プロジェクト終了までになんとかしないといけません。

こう書くと、ネガティブな話が多いように感じられるかもしれません。実際は、そんなことは全くありません。大学側でセイフティネット(アドバイザーの存在等)が用意されていますので、安心してチャレンジすることができます。笑顔で「やばい。つらい。」と言う日々です。

安心感のある非快適ゾーンとなるような絶妙なさじ加減、それがUNC’s Kenan-Flagler Business Schoolの一番の長所だと感じております。

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