2011年12月11日日曜日

UNCに入学してみて気付いたこと

Class of 2013のYasです。

去る12月10日、東京とChapel HillをSkypeで接続してインフォーメーションセッションを開催しました。出願準備が佳境に差し掛かる中、多くのアプリカントの皆さんに参加して頂けたことに、この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。

さて、インフォメーションセッションの場では、アプリカントの皆さんから頂いた様々な質問に在校生から回答する時間を設けました。今回のブログでは、少し視点を変えて、私個人がアプリカントの時にはあまり考慮したり質問したりしなかったけれども、実際にUNCに入ってみて気付いたことや分かったことについてお伝えしてみたいと思います。題してSelf Q&A。


Q. UNCはいわゆるSmall Schoolの1つだと思います。Small Schoolのメリットって、実際のところ何なのでしょうか?

A. 恐らくメリットは複数ありますが、1つ大事だと感じた点は、学生1人1人に目が行き届くことだと思います。これは、学校が学生に対して指導やサポートを行う場面でもそうですし、学生同士がお互いを同期として認識し、気軽に交流しやすいコミュニティを築く過程についても当てはまります。

例えば、先日Business Communication Center (学生のコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力の向上を支援する組織です)の教授と話をしていた際に、ある日本人卒業生の名前を出したところ、「彼は○○に就職したんだったね。元気にしてた?」といった返答がすぐに返って来ました。Business Communication Centerは留学生の語学能力のハンデをサポートする役割も担っている為、特に留学生のことはよく覚えているようで、話をしていると、UNCの在校生・卒業生・教授やスタッフが、見えない絆でつながれたコミュニティであることを改めて感じます。

また、学生同士の交流が盛んなことのメリットの1つは、特定の事柄について知りたいと思った時に「○○ってこういうバックグラウンド持ってたよね?話聞いてみようか。」とか「その企業に応募するんだったら、○○が詳しいから聞いてみたら?」といったように、お互いが気軽にコンタクトを取り合いやすいことです。Small Schoolのメリットというのは意外と想像しにくいのではないかと思いますが、具体的にはこのような形でそのメリットを享受することができます。

ちなみに、手元にある情報を元にザックリと計算してみたところ、USのTop 20校の1学年の学生数は平均して400人~450人程度のようです。UNCは1学年300人弱ですが、Small Schoolでありながらも学生の多様性を確保できており、規模としては理想的な環境にあるのではないかと思います。


Q. 今まで日本の市街地にしか住んだことがありません。Chapel Hillって田舎なんですよね…。

A. 田舎の中にも「住める田舎」と「住めない田舎」がある、というのが個人的な意見です。田舎にもメリット・デメリットがありますが、前者が後者を上回る場合は「住める田舎」で、逆が「住めない田舎」です。もちろん、私の観点ではChapel Hillは前者に属します。

私がChapel Hillに住むことができて本当に良かったと思う理由の1つは、その豊かな自然環境にあります。例えば私は徒歩で通学していますが、通学路では毎日のようにリスを見かけます。また、自室の窓の向こうには森が広がっていて、秋には美しい紅葉を部屋から眺めることができます。Chapel Hillに来て早くも半年が経過しようとしていますが、家の外に出て空を眺める度に爽快な気分になることは、今でも変わりありません。

そして、そうした豊かな自然環境を享受しながら、生活の便を大きく犠牲にしていないところが、Chapel Hillの「住める田舎」たる所以です。車こそ必要ではありますが、5分も走れば日々の食糧を購入するには事足りますし、15分圏内には日本の食材を扱うスーパーや、日本でも十分通用するレベルのネタを提供するお寿司屋さんもあります。

学校の立地を考える際には「都市か田舎か」という視点に加えて、「住みやすい田舎か」という視点を持っておくと、学校ごとの特色がさらに際立つのではないでしょうか。


Q. 私費留学です。日本に戻って就職する場合、学校からのサポートは無いんですよね?

A. 入学前は私もそのように認識していましたが、実は就職活動の為に学校が提供するリソースを活用する機会は結構あります。

例えば、UNCのCareer Management CenterはData Monitorといった企業情報データベース会社(帝国データバンクのようなイメージです)と契約しており、学生は無料でそれらのサービスを通じて各業界の動向、各社の財務状況、成長性、強み・弱みについての専門家による分析、といった詳細な情報を手に入れることができます。これらの情報に目を通しておくことは、各社のインフォメーションセッションにて鋭い質問をしてリクルータに印象付けたり、インタビューの際にその会社に対する興味や熱意を伝えたりすることにつながります。

また、UNCの日本語ホームページでも紹介していますが、UNCにはPeer Counselor制度という仕組みがあり、これが大いに役立ちます。Peer Counselor制度とは、各業界でサマーインターンシップを経験した2年生が、同じ業界を志望する1年生に対してカウンセラーとしてつく仕組みのことで、レジュメやカバーレターのチェックからインタビューの訓練に至るまで、手厚くサポートしてくれます。日本に戻って就職する場合でも、その就職先の多くは外資系企業であり、面接の半数は英語で行われます。従って、Peer Counselorと英語でインタビューの訓練をしておくことはとても重要であり、その為の機会がUNCでは制度として整っています。

ちなみに日本人MBA生の就職活動について少し補足すると、学校の枠を超えた、日本人MBA生同士での情報交換が結構盛んに行われています。例えばUNCの場合は車で20分圏内にDukeがある為、日本人同士で面接の訓練をすることもありますし、ボストン等で行われる企業のセッションに一緒に出掛けて行くこともあります。また、日本人MBAの同期で構成されるFacebook Groupやメーリングリストを通して、「こちらの企業が募集をかけているようですので興味のある方はご連絡下さい」といった情報もよく流れています。各校が持つ日本人卒業生のネットワークはそれぞれにユニークですが、こと情報へのアクセスという観点からすれば、どれだけMBA同期との横のネットワークを築けているかというところもポイントとなるように感じます。(進学先決定後、5月末頃から東京で行われる各種の企業説明会に参加することで、こうしたネットワークは広がって行きます。もちろん、アプリカントの時からネットワークを築いておくに越したことはありません。)

以上、Self Q&Aでした。


アプリカントの方が各学校について知ろうとする場合、アプリカントからQをして在校生・卒業生がAを返すというのが一般的ですが、その場合、トピックがアプリカントの方の視点の及ぶ範囲に限定されてしまうことは否めません。これは良い悪いということではなく、自然なことだと思います。そこで今回は、私が個人的に「アプリカントの時はこういうところにあまり考えが及んでいなかったかな」というポイントを拾ってQ&Aにまとめてみました。トピックは3つしか取り上げることができませんでしたが、多少なりともアプリカントの皆さんの役に立てば幸いです。

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