2017年10月27日金曜日

インターンオファー獲得プロセス@UNC

こんにちは。つい最近まで毎日半袖で過ごすことができていたチャペルヒルも10月下旬になって、少しずつ寒くなってきました。以前の投稿では、二年生2人から夏休みの過ごし方について短期交換留学プログラムの紹介があったのですが、私はこの夏休みに日本でインターンをしていましたので、今日はUNCでのインターン獲得までのプロセスに焦点を当ててご紹介したいと思います。

1. 応募まで
戦略コンサルの仕事に興味があったため、インターンの情報収集や面接準備はコンサルに絞って行いました。UNCはコンサル志望者が多いこともあり、コンサルクラブのサポートも非常に手厚く、志望動機書の作成や面接準備おいてクラブのリソースを活用しながら効果的に進めることができたと思います。戦略コンサルの面接では、志望動機等を聞かれる通常の面接に加え、ケース面接と呼ばれるケーススタディーを用いた面接が行われます。面接官から与えられた情報を元に、効果的に課題を特定した上でそれに対する解決策を導く必要があるのですが、ケースの種類は多岐に渡り、ロジカルかつ柔軟に考える必要があることから、ケース面接慣れのためにある程度場数を踏むことが重要となります。コンサルクラブでは、ケース面接対策のインフォーメーションセッション、二年生との模擬ケース面接、戦略コンサル出身のケース面接プロ講師からの講義等の機会が提供され、ケース面接のスキルを伸ばすことができました。またUNCは大手戦略コンサルファームとの関係も強く、オンキャンパスリクルーティングに来ていたリクルーターからもケース面接の取り組み方について実践的なアドバイスを貰うことができました。これらの面接練習の積み重ねを通して、最初は非常に難しく感じていたケース面接にも慣れることができ、自信を付けられたと思います。

2. 応募後~面接
応募後、書類審査を通過し、最初の面接は12月頃から始まり12月頃がピークとなるようなスケジュールとなります。応募は日本でのポジションに対して行ったのですが、最初の数回の面接はスカイプで行われた後、年明け後の面接はボストンやニューヨークで平日に実施されるような形式でした。面接を理由に授業の出席を免除してもらえるということはなく、面接のために数回授業を休まざるを得なかった時もあったのですが、UNCの場合大半のコア科目が12月までで終了しているため幸い大きな支障はありませんでした。加えて、1月の面接時にはコア科目のプログラムによりMBAの基本的な知識のベースができていたため、それがケース面接の自信にも繋がったと思います。また、面接では実際にコンサルクラブでのレクチャーや面接練習が役に立ちました。例えば、ファームによってはケース面接にクセがあるため、そのスクールのコンサルクラブにどれだけの過去のノウハウの蓄積があるかが一つのキーになるかと思います。あるファームでは、ケース中に渡される資料の脚注にケース分析のポイントとなる重要情報が記載されていることがよくある、という話を二年生から聞いていたのですが、私の受けた面接では正にその通りのことがあり、事前にそのような情報を把握していなければ、当日の限られた時間の中でそこまでチェックするには気が回らなかっただろうと思います。

3. オファー獲得、インターン実施
複数社との面接後、結果的に外資系戦略コンサルファーム3社から内定をもらうことができ、その内2社でインターンを行いました。1社目のインターンは、あるクライアントが抱える事業の再生・活性化をテーマに、他のMBA生と協働しながら、関係者へのインタビューやデータ分析を通じて課題を浮き彫りにしながら、長期的な事業の持続・成長のためには何が必要かということについて、クライアントに対して最終的にプレゼンを行いました。2社目のインターンでは、上場企業の中期経営計画策定やM&Aにおけるビジネスデューデリジェンスのプロジェクトにチームメンバーの一員として参加することができました。守秘義務があるために詳しくは書けないのが残念ですが、これらのインターンを通じてコンサルタントの仕事の醍醐味や仕事への取り組み方を知ることができ、またMBAで培った知識や経験を活かすことで新たな学びが得られたと思います。

上記は戦略コンサルの場合のインターン獲得プロセスですが、UNCに在籍していて、インターン獲得のためのUNCのキャリアオフィスやプログラムオフィスの対応はかなり手厚いと感じています。例えば、投資銀行業界志望者向けには、一年目の秋から冬にかけて財務モデリング作成の特別クラスが定期的に行われていました。私はLBOモデルのクラスにも参加したのですが、実務で使われるレベルのものと遜色なく、レクチャーを通じて投資銀行志望者が十分な知識を積むことができるよう効果的に設計されています。また最近はスタートアップやベンチャーキャピタルの人気が上昇していますが、ノースカロライナにはリサーチトライアングルパーク(RTP)と呼ばれるスタートアップから大手企業まで集まる研究推進地域があり、UNCRTPとの結びつきが強いため、学校のプログラムやイベントを通じて、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタリスト、アントレプレナーとの交流の機会が豊富にあります。二年次には、地元のベンチャーキャピタルでのインターンシップが単位認定されるような授業もあり、学校としても学生の興味がある分野へのサポートをしっかりしてくれているという印象です。

MBAの醍醐味はクラス内での学びに留まらず、リアルワールドでクラスでの学びを実践したり、理論と実践の繰り返しにより、自分の糧にすることができることにあると思います。理論だけでなく実務で得られる学びも大事にしたい、インターンシップを体験したいという人は是非UNCを進学先としてご検討下さい!

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