2017年2月6日月曜日

必修コア科目@MODⅠ・Ⅱ 人気(?)ランキング

こんにちは。Class of 2018のHiroです。
MODⅢも始まり、1年生たちは必修科目に加えて、各人の興味に応じた選択科目、加えてSTARプロジェクトなどと、また忙しい日々を送っています。

そんな1年生7名に、数あるMBAの中でも比較的厳しい、大変と言われるMODⅠ・Ⅱを乗り切ったことを記念し、履修した必修のコア科目に関するアンケートを取ってみましたのでご紹介します。

【アンケートの概要】
・各人、「役立ち度」、「面白さ」、「大変さ」、「教え上手」の各部門での1位~3位を選び、投票。
・投票対象の授業は、以下の13科目。
MODⅠ:Financial Accounting、Financial Tools、Microeconomics、Business Statistics and Analytics、Marketing Core Concepts and Tools、Professional Communication、Leading and Managing
MODⅡ:Finance、Global Economics、Data Analytics and Decision Making、Operations、Business Strategy、Core Case Competition
・各部門の単純合算で得点が高い順に1,2,3位とし、以下に発表。
・さらにそれら1~3位に得点を再度付与、全部門での獲得点の合算で最高得点を得た科目が総合1位

【役立ち度部門】
1位:Data Analytics and Decision Making
2位:Business Statistics and Analytics
3位:Business Strategy

コメント:
統計・データ分析系の授業2つがトップ2となりました。回帰モデル構築、分類木、シミュレーション、クラスター分析など、マーケティングやファイナンス等の分野に転用されるコンセプト、ツール、スキルを体系的に学ぶため、バックグラウンドや今後の専攻・卒業後の業務等に拠らずに役立てることが可能な汎用性の高さが評価につながったようです。また、これらの授業を通じて、これまで使っていた分析ツールの「意味」が分かった、という意見もありました。
統計・データ分析系の授業は近年、当校が力を入れており、本年も昨年の内容にさらにテコ入れしたものになっていました。データ分析を要求するインターンが増えていることを背景とした傾向かと思いますが、日本人学生にはDecision Makingの力を向上させたいというニーズが強いように感じており、その「武器」のひとつになりうる授業群かと思います。

【面白さ部門】
1位:Business Strategy
2位:Operations
3位:Business Statistics and Analytics、Data Analytics and Decision Making

コメント:
僅差でMBAの王道とも言えるBusiness Strategyが1位となりました。マイケル・ポーターの5つの競争要因、競争戦略論やゲイリー・ハメル , C.K. プラハラードのコア・コンピタンス経営に始まり、アントレ系のリーン・スタートアップ戦略などざっと学びました。ほぼ100%ケースをベースに進み、日本企業も複数回取り上げられるため授業中の発言も求められるため、多くの学生が知的好奇心・チャレンジ精神を刺激された結果の1位と言えると思います。個人的には、これらのビジネスストラテジーをいかに自分自身の人生戦略に適用していくかという視点を持つように、と教授から語られるのが面白く、二重の学びにつながったと感じました。
2位のOperationsも、ケースを多用して生産・サービス管理、在庫管理や品質管理の基本ツールを学びつつ、Amazon、Zara、トヨタなど世界的な企業の競争優位性をオペレーションの視点から分析しました。チームで仮想工場のマネジメントを競いあうシミュレーションも何回かあり、ゲーム的な楽しさを感じながらツールを使ったり、オペレーションを行う上での落とし穴を体験したり出来た点も、「面白さ」の評価につながったようです。

【大変さ部門】
1位:Professional Communication
2位:Business Strategy
3位:Marketing: Core Concepts and Tools

コメント:
「大変さ」で投票が集中することの良否は意見の分かれるところかと思いますが、こちらも僅差でProfessional Communicationが1位となりました。この授業は、その名の通りコミュニケーション力を高めることが目的のため、毎週必ず、スピーチやプレゼンテーションが求められ、それに対するフィードバックや撮影されたビデオを見た後の自己評価なども行われます。英語力に難を感じている学生にとっては、スピーチスキルやプレゼンスキル以前の問題で「大変さ」があるため、栄誉ある1位に輝いたものと推察されますが、一方で、この授業を通じてディスカッションでの発言等に苦労を感じなくなってきた、といった意見もあり、MODⅠの早いうちにこうした授業があることがかえって助けになっている側面もあるように思います。
なお、2位・3位には、授業のほぼ100%がケース形式で進められる2授業が入りました。ケースのリーディング量もさることながら、レポートや授業中のディスカッションなどの場で、良質なアウトプットを求められる点も「大変さ」に繋がったようです。これらの教科は、授業中のクラスへの貢献度が最終成績に反映される度合いも高く、大変な科目でもあります。

【教え上手部門】()内は担当教官名
1位:Business Statistics and Analytics(Adam Mersereau)
2位:Financial Tools(Camelia Kuhnen)
3位:Financial Accounting(Mark Lang)

コメント:
Business Statistics and Analyticsを担当したAdamが圧倒的な支持を得て1位に輝きました。回帰モデルの構築を中心とした、統計の入門クラスです。抽象的で、ややもすると興味関心が持ちにくい統計の基礎的な部分についても、身近な例やミニ・ケースをうまく使って説明していく授業スタイルは、日本人学生だけでなく多くのクラスメイト達からも好評でした。
2位にはFinancial ToolsのCamiが選ばれました。債権・株式・オプション等の価値評価やポートフォリオ最適化の基礎理論など、ファイナンスの入門クラスです。ファイナンスバックグラウンドの日本人学生が多いためか、「役立ち度」や「面白さ」では得点が伸びなかった同科目ですが、教授の教え方については、ファイナンスバックグランドの有無に関わらず評価が集まりました。授業中の解説・練習問題、宿題・課題、試験などのバランスが良く、初心者も置き去りにせずに進めてくれる印象がありました。
3位にはFinancial AccountingのMark Langが食い込んできました。コカ・コーラ社をメインに据えて仕訳や財務三表の成り立ち、企業価値評価など会計についての解説が進むのですが、授業の合間には息抜きコーナーが設けられており、会計とは関係ないツールドフランスやビジネス・シチュエーションの面白ビデオの紹介が用意されています。また、ところどころにさしはさむジョークがよいメリハリになっており、最も授業中に笑いの多いクラスでした(ジョークは半分くらいしかわかんなかったけれど…)。

【総合部門】
1位:Business Strategy
1位:Business Statistics and Analytics

コメント:Business Strategy、Business Statistics and Analyticsの2授業が同点1位となりました。
Business Strategyについては、MBA入学前から期待感・需要の高い分野という生徒もいたと思いますが、KFBSで実際に受講してみてもその面白さ、知的挑戦性、成果の各面で非常に高く評価された結果だと考えます。
一方、Business Statistics and Analyticsについては、その発展形の授業でもあるData Analytics and Decision Makingも含めて、実際にKFBSで受講してみてその有用性や面白さに気付かされた学生が多く、高い評価につながったのだと感じました。


以上、いかがでしたでしょうか?

General Managementに強いとも評されるKFBSですが、今回のアンケートもそれを反映してか、かなり多くの授業に票が割れる結果となりました。自分の興味関心分野を深堀し、向上させるのはもちろんのこと、弱点やこれまで興味関心の薄かった分野も学べたという点で、KFBSのMODⅠ・Ⅱは非常に密度が高く、成長の可能性に満ちた内容であったと思います。コア科目は毎年、教官や学生からのフィードバックを踏まえた改善が図られるため、来年以降も、まったく同じ授業が行われることはないかと思われますが、アプリカントの皆様に当校の傾向や雰囲気を知っていただく一助になれば幸いです!
OB・OGの諸先輩方につきましては、現役学生一同、身を粉にして勉学に励んでおりますので引き続きのご支援、よろしくお願いいたします!

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