2013年11月10日日曜日

Chapel HillのPreschoolから学ぶ、資金集めの取り組みと、それのMBA生活への応用

Class of 2014のKです。現在3歳の我が子は、現在2つのPreschoolに通っており、このPreschoolでは2歳から5歳までの子供を、短時間(3時間から4時間程)預かってくれます。この間に、子供たちは先生と、粘土で遊んだり、工作をしたり、外で遊んだりしています。このあたりは日本とあまり変わりませんね。

しかしここのPreschoolでは、親の負担になる月々のTuitionをなるべく低く抑えるために、様々な資金集めの方法が取られています。これが興味深かったので、紹介したいと思います。

まずは地域スーパーマーケットとの協力。Preschoolの保護者が持つスーパーの会員カードを、Preschoolと紐付けることで、スーパーが保護者の売り上げの一部(数%)をPreschoolに寄付するという仕組み。例えば、私がスーパーで$100買い物をすると、スーパーが$5をPreschoolに寄付するといった具合です。この取り組みは、Preschoolと親にしてみると、大変ありがたいのですが、保護者がカードを登録したスーパーで買い物をする動機にはなりにくいため、スーパーのメリットは少ないと思います。

次はSchool dinner dayの開催。特定のファストフード店で開かれるのですが、この日に特別メニュー(前回は緑色のスペシャルシェーク)を頼んだお客の売り上げの一部(数%)を、店がPreschoolに寄付するという仕組み。この日はファストフード店で小さい子供も遊べる企画などをPreschool側が用意してくれるので、家族でお店に行く動機になります。いつもは閑散としているお店が、この日だけは満員御礼どころか、レジに行列ができていたのには驚きました。お店にしてみると、数%の寄付をするとしても、売り上げが大きく立つので、十分なリターンが見込める企画だと思います。

最後は、買い物クーポンの購入依頼。親は特定スーパー(3つの中から選べる)の買い物クーポンを$200分購入しなくてはなりません。するとスーパーはそのうち6%($12)を学校に寄付してくれます。親は特定のスーパーで使えるクーポンを額面分だけ購入することになるので、特に損失は無し。しかし、スーパーとしては決まった額の売り上げを毎月確保できる上、顧客確保のきっかけを作ることができるため、スーパーとしてはメリットがあると思います。

実はこういったアイデア、学校生活にも生かすことができたりします。今、UNC Kenan-Flager Habitat for HumanityというグループのMarketing committeeで活動しているのですが、課題の一つがどうやって活動資金を集めるかということ。ここで集めた資金は、家が必要な家族に、無償で家を建てるのに使われます。家を建てるのだから、相当な額の資金が必要です。そこでの資金集めのアイデアに、Preschoolでの仕組みを使わせていただきました。

日本では中々こういった取り組みを見ることはありませんでしたが、違う文化の中で生活してみると、学校内以外でも学びの機会は多くあるものだと感じるものです。また、こういった学びは子供がいたからこそある訳で、家族に感謝せねばなりませんね。

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