2012年1月29日日曜日

妻の英語学校について

Class of 2013のNです。妻と二人で渡米をしているため、今回はチャペルヒルで妻が通っている英語学校について書きたいと思います。

チャペルヒルにはESLと呼ばれる無料の英語学校があります。週に4日間授業が行われているため、妻の生活はこの英語学校が中心となっています。場所はFranklin Streetと言われるメイン通りの教会で行われており、私達の住んでいるSouthern Villageから20分程度で到着します。
学校は、入学時にレベル分けテストがあり、それぞれの語学力に応じて30人程度のクラスで授業を受けています。
毎週月~木曜日に午前中9時-11時半で一般クラスが行われ、午後は12時-14時に月・水曜日Conversation、火・木曜日Reading/Writingの授業が行われています。
生徒は、英語を母国語としないアジア系やラテン系が多いようです。また、MBA以外にも駐在員や研究者の日本人の奥様も通っており、学校の帰りにランチやお茶をして色々と生活の情報交換をすることも多いようです。

新婚での渡米だったため最初は妻の生活に不安な点が多々ありましたが、先日は妻一人で運動のために1時間程かけて学校から徒歩で帰宅したとのことで、治安の良いチャペルヒル生活を色々と満喫しているようです。

皆様も、是非一度キャンパスビジットをされて、チャペルヒルの素晴らしい生活環境を確かめてみて下さい。

2012年1月22日日曜日

STAR Projectについて

Class of 2013のTTです。
現在、私は通常の授業に加え、UNCのAction Based Learningの一つである、STAR Projectに参加しています。STAR Projectはこの1月からスタートしたばかりですので、今後このブログを通じて適宜私の経験をシェアしていければと思っています。

過去の投稿にも載っていますが、まずはSTAR Projectについておさらいします。

・種類

STAR(Student Teams Achieving Results)にはDBP (Domestic Business Project)とGBP (Global Business Project)の二種類があります。

-DBP: UNC MBA3~4名 + UNC 学部生3名程度でチームが構成され、米国内にFocusしたProjectを行います。

-GBP: UNC MBA + 他B-School MBAで構成されるチームでGlobalにFocusしたProjectを行います。5月中旬頃に現地調査も実施します。

・スケジュール、選考プロセスについて

10月中旬:選考開始
11月上旬:選考結果&プロジェクト発表
1月:STAR Projectスタート
4月下旬~5月上旬:DBP Final Presentation
5月:GBP 現地調査&Final Presentation

STAR ProjectはMod 3, 4をまたいで行われ、授業と同時進行でProjectを進めていきます。そのため、STAR Projectに参加すると日々のスケジュールはかなりタイトになります。

また、選考プロセスについてですが、Resumeと学校のWebサイト経由で自分の経験・希望を入力し提出・面接無、という非常に簡単なものです。ただ、STAR人気上昇と共に、年々この選考で落ちてしまう学生も増えているようですので、学内選考とはいえ侮るべからずです。なお、GBPはDBPと比較して競争率はそれほど高くないようです。

・単位

STAR Projectを行うことで4単位取る事ができます(卒業には63単位必要)。


ここからは私がアサインされたDBPのプロジェクトについてお話していきたいと思います。

・プロジェクト詳細

-顧客:とある米大手企業
-内容: 家庭用発電・蓄電機に関する戦略策定
-チームメンバー:MBA 3名(アメリカ人1名、日本人2名)、学部生 3名(アメリカ人2名、インド人1名)

通常MBAの2年生がプロジェクトリーダーを務めることが多いのですが、私のチームでは私と同期のアメリカ人がプロジェクトリーダーを務めています(ちなみに、今年はかなり1年生リーダーが多い気がします)。このメンバーに、チームのアドバイザーとして教授1名が加わり計7名でこのプロジェクトを進行していきます。ちなみに何故日本人2名になったかは不明です。

・1週間のスケジュール

-週2回月・水 8:00~9:15(!?)に行われるアドバイザーを含めたミーティング
-毎週金曜に顧客企業との電話ミーティング

正式なミーティングは一週間に計3回のみですが、これ以外にマーケットリサーチ・資料作成といった作業が入り、教授以外で適宜ミーティングを行います。


先日1/20に顧客企業とのKick-Off Meetingがあり、いよいよこれから本格的にStartといったところです。日本人2名は初回のミーティングからインターン面接のため欠席という波乱の幕開けですが、MBAで培った知識・自分の過去の経験を活かし、顧客の期待を上回る有益な提案をしていきたいと思います。

2012年1月14日土曜日

コアケースコンペティション

Class of 2013 Reikoです。1月6日に行われたKenan-Flagler1年生全学生(参加のケースコンペティションで、私達スタディグループが56組中2位を獲得しました!

ケースコンペティションはある企業を対象に、自分たちが経営コンサルタントの立場になって、ビジネスプランを作成しプレゼンし、その内容やプレゼンのスタイルを競い合うというもの。通常は全員参加ではなく任意でチームを組み、就職の観点で気になる企業がクライアントのコンペティションに参加します。今回は全員参加のケースコンペでTarget Corporation (http://www.target.com/)をクライアントとしてビジネスプランを提案しました。

以下は今回のケースコンペの過程です。

Day1-Preparation(1月5日):私達グループの場合は9時に集まりました。冬休み明けだったのでみんなどうしてた?という会話から始まり、ディスカッションに移りプレゼンを作成していきました。夕方4,5時に一旦作業を終了し、夜10時から1時間Skype上でみんなでリハーサルをしました。

Day2-Case Competition (1月6日):全グループが幾つかの教室に別れ、ターゲットのExecutiveや教授にプレゼンしました。そしてその後全員集まり結果発表。

午後3時に上位3位が発表されました。なんとそこには私達グループの名前が!!!その後すぐにその上位3組の最終選考の為3グループが生徒、教授群、ケースコンペの企業400人を前に発表。

冬休みで日本から帰ってきたばかりで時差ぼけ真っ只中、やりましたよ、みんなの前で。さすがに全員の前でのプレゼンの回では、緊張で私のプレゼンの出来はボロボロ。他のメンバーにホント申し訳なく思います。。それでも最終選考の結果、2位になりました!

ケースコンペティションでは、分析力、メンバー間でのディスカッション力、立案力、プレゼン作成力、プレゼンのコミュニケーション力を総合的に駆使するので、非常に貴重な機会です。ビジネススクールに入学されましたら、是非積極的に参加される事をお勧めします。

2012年1月8日日曜日

UNCにおけるリーダーシップについて

Class of 2013のDaikiです。今回はUNCにおけるリーダーシップについてご紹介したいと思います。

 UNC Kenan-Flagler Business Schoolは、ビジネスの”Science”と”Heart”を同時に学ぶことで、バランスの取れたリーダーシップを身に付けることが重要と考えており、これは当校のShaping Leaders | Driving Resultsというタグラインにも表現されています。すなわちビジネスに関する知識やスキル(ハードスキル)を身に付けると同時に、結果を導き出すために必要不可欠であるチームワークや対人スキルといったソフトスキルを身に付けることを目指すということであり、特に軽視されがちであるソフトスキルの育成に力を入れています。以下、項目別にご紹介したいと思います。

授業でのリーダーシップ
 必修科目の授業の多くは、5~6人のスタディーグループ単位で取り組む課題が多く出されます。したがって、グループで大小長短のプロジェクトに取り組むことになります。多くのグループでは特定のリーダーを決めてしまうよりはむしろプロジェクトごと、あるいは期間交代でリーダーを決めており、メンバー全員にリーダーシップを発揮する機会が与えられています。

課外活動でのリーダーシップ
 入学して間もない1年生の秋ごろから数多くのリーダーシップ機会があります。学生委員会(MBASA)の役員補佐、各Legacy(1学年を8つに分けた組)の役員、アドバイザリー・ボード(学校の審議会で、入試・卒業生・就職・カリキュラム・リーダーシップの各項目についての審議会に学生が参加)、クラブ(キャリア・ダイバーシティ・アクティビティ・ソーシャル等、合計36クラブ)など、数え切れません。
 私は、TillmanというLegacyのLegacy Representative(委員長)と、International Business AssociationのMarketing Liaison(マーケティングのリーダー補佐)を務めています。Legacy Representativeについては、後に詳しく触れます。

Leadership Initiative
 上記のほかに、UNCでは年間を通してアラカルト方式で受講できるリーダーシップに関するセミナー・ワークショップが開催されています。これらのイベントと課外活動でのリーダーシップポジションにはポイントが割り振られており、年間で一定のポイント以上を稼ぐことが義務付けられています。UNCではこれら一連の取り組みを総称してLeadership Initiativeと呼んでいます。セミナー・ワークショップは主に以下の3種類に分類されます。

①ビジネスシーンにおけるリーダーシップのシミュレーションとそれに対するフィードバックを通して対人スキルとしてのリーダーシップの向上を図るもの
②心理検査を通して自己の内面を知り、フォローアップのワークショップを通して自分にあったリーダーシップスタイルについて学ぶもの
③エグゼクティブを招いたリーダーシップに関する講演会

Legacy Representative
 最後に、私自身の体験として、Legacy Representativeを務めていて感じたことをご紹介したいと思います。Legacy Representativeの仕事は、主に以下の通りです。①、②については毎週他のLegacy Repと学校のスタッフとのランチ会議があります。

①Legacyメンバーの意見、要望、困りごとを学校に対して発信すること、
・・・例:授業の速度やGradingに関する意見/就活関連のイベントに関する意見/学校の公式ソーシャル(飲み会)に関する意見/施設に関する意見(教室・食堂・スタディルームなど)
②学校からのフィードバックをメンバーに対して発信すること
③イベント、飲み会を通じてメンバー間の架け橋となってLegacyをまとめること
・・・例:学校の主催する飲み会に毎回出席すること、Legacy CupというLegacy対抗イベントでメンバーの参加を呼びかけ、作戦を立て、メンバーを鼓舞する

 Legacy Representativeを務めることになったきっかけは、あるアメリカ人の同級生が熱烈に立候補を勧めてくれたことでした。最初は全く立候補するつもりはなかったのですが徐々にチャレンジしてみようかなという気持ちになり、結果的に同じLegacyの誰かが推薦状(本人が立候補したのと同じ扱い)を出してくれたため、背中を押された形で候補となりました。通例では複数の立候補が出て選挙を経て決定するのですが、私のLegacyではたまたま他に対立候補がいなかったラッキーも重なり当選してしまいました。
 立候補の過程で不安な気持ちを他の同級生何人かに相談したのですが、「皆に嫌われれてるなら辛い仕事だけどあなたはそうじゃないのだからビビることはない」とか「君はInspirationalだから是非Legacyをまとめてほしい」と身に余る励ましの言葉をもらい、決心することができました。
 今でも、英語そのものや自分のリーダーシップのなさには苦労していますが、一方で大変なときに助けてくれるメンバーがいて、なんとか乗り切っています。Legacy Repをやっていることでより多くの友人ができたと思いますし、リーダーシップの勉強にもなっています。秋学期は死ぬほど忙しい授業/就活に対していかにLegacyに関するイベント/ミーティングの優先順位を上げるかという点が大変でした(皆忙しいので、優先順位が低い考えると平気でスキップします。課題や就職の方が大事なのは当然ではありますが)。学びは以下の通りです。

①直接face-to-faceで(できれば個人的に)声をかけることの重要さ。メールで参加を呼びかけても1人も参加しない。
②助けてくれる仲間を早い段階で見つける。特にスタディーグループ(6人)の友人が助けてくれました。
③ソーシャルファクターを最大限利用。仲いい友達がいるから自分も行こう–というやつです。

リーダーという柄ではないと思っていた私がなんとかリーダーシップポジションを務められている理由として、UNC学生の優しく協力的な気質、日本人が10人と多くプレゼンスが高い(日本人ってやるな、おもしろいな、と思われている!?)ことが挙げられると思います。

 以上長文になってしまいましたが、結論としてはUNCはリーダーシップ育成に力を入れているし、学校と学生のSupportiveな雰囲気がリーダーシップについて体験を通して学ぶのに最適ということです。そして、UNCではひとりひとりがそれぞれの色でリーダーシップを発揮している学校です。