2009年10月12日月曜日

Leading & Managing

Class of 2010のMskyです。

UNC Kenan-Flaglerは今週いっぱい秋休み。FYは怒涛のMod1を終えて一休みしているところでしょうから、代わってMod1のcoreの一つ「Leading & Managing」の授業紹介をしておきます(実は既出ですが、先日アプリカントの方にこの授業に関するお話をしたこともあり、敢えて上げます)。

その名のとおり、「Leaderとして/Managerとしてどう行動すべきか」を学ぶ授業で、組織における適切な意思決定や利害の調整(説得)、モチベーションの高め方、リーダーシップの使い分けなどを学びました。Leadership育成に力を入れるUNC Kenan-Flaglerらしい授業の一つかもしれません。当初は人心把握“術”を学校で学ぶことついて懐疑的でしたが、ケースディスカッションだけでなくロールプレイングを取り入れた授業スタイルと心理“学”的アプローチと毎回課される様々なreading assignmentは興味深いものがありました。

この授業を取るまでLeaderとManagerの違いなど考えたこともありませんでしたが、あるreading assignmentで、『Leaderは「Changeを司る者」、 Managerは「組織のOrganizeを司る者」であり、ともに組織には必要だが、両者はまったく別もの。両方を同時にこなすことは大変難しいが、それができる人材を育てることが求められている』とありました。自分の感覚では、マネジメント育成よりリーダーシップ育成が優先度が高いように感じていましたが、そうではなく、組織の状況や個人の能力・志向によるのかもしれません。皆さん、どう思いますか?

ちなみに、この授業はMod1の他の4教科(Accounting、Analytical Tools、Microeconomics、Financial Tools)とは違った意味でタフでした。「英語の苦手なInternationalの学生も、数学という“another language”のおかげで理解が深まる」とはインドネシア人の同級生の言葉ですが、授業の性質上、数字がまったく出てこないので、英語のみで勝負する ことになります。また、成績の評価にclass participation (参加点)が加味されるため、否が応でも発言せざるを得ません。誰もがとにかく何か言おうと、他人の意見をあまり反映していない発言も連発します。そのため文脈を見失うことも多々あり、教授に相談に(というかcomplaint)に行ったこともありましたが、「別に他人と発言が被っていてもかまわない。私はあなたの意見が聞きたいのだから」と励まされてしまいました。

この国で感じたことの一つに、「いくら“正しい”意見を持っていても、強く主張しなければ埋没してしまい、むしろ自信を持って主張することのほうがより重要。」というのがあります。あるCommunicationの教授ははっきりと、“Confidence is more important than correctness”と言い切っていますし、Study Groupで課題に取り組むときも、結果的に自分が正しい答えを持っていてもメンバーを説得できなかったことが何度かあります(みんな自信満々で間違えるし、悪びれない・謝らない)。この授業の目的である 「Leaderとして/Managerとしてどう“組織(人々)を動すか”」が選択科目でなく必修科目として課されているのも、この価値観が強く影響しているのだと思いました。

教授のAlison Fragale氏はMcKinsey & Company, Inc.でmanagement consultantを務めたこともあるorganizational behaviorの専門家で、毎回違う服装で授業に現れるお洒落好き。女生徒とファッションの話で盛り上がり人気を集めていましたが、後にこれが心理学のLiking(共通の趣味・話題をで相手を惹きつけること)だと学びました・・・

p.s.
先日、屋外でNegotiations のRole-playをしていたところ、同じ時間帯でLeading&ManagingのRole-play中の1年生を見て回るAlison に遭遇。こちらのことを覚えているか微妙な感じだったけれど、テキトーな英語でしゃべりたおす姿が信じられなかっただけかも。1年前のことを思えば、いい加減になった成長したもんだ>自分

Posted by Msky

0 件のコメント: