2017年1月11日水曜日

ここがおすすめUNC@Chapel Hill 独り身編

こんにちは、Class of 2018 Yukiです。
さて、前回はHiroが「ここがおすすめUNC@Chapel Hill 家族連れ編」と題してChapel Hillの家族目線での良さをお伝えしてくれましたが、今回は私Yuki(独身、男)が孤独独り身目線でChapel Hillのお勧めスポットやらお勧め生活スタイルやらを紹介したいと思っております。

結構良いバーがいっぱいある
東京にいたときは結構一人で深夜に飲みに行っていたのですが、さすがにChapel Hillだと厳しいかなぁ、と当初は思っていました。しかしながら、意外や意外、なかなか良いバーがたくさんあることがわかりました。特にフランクリンストリートの西側にそういったお店は密集しているようです。最近の私のお勧めは、West End Wine Bar という、その名の通りフランクリンストリートの西端にあるワインバーで、お手頃価格でグラスワインも多く取揃えている素敵なバーです。客と店員がみんな英語喋ってる点を除けば、十番とか恵比寿あたりにあるお洒落気取りなバーにいる雰囲気を味わえます。また、入口横に、ドンキーコングやパックマンなどがプレイできるクラシックなアーケードゲームが置いてあり、ワンクォーターで遊べるので友人を待ってる時間などの暇つぶしに最適です。話し相手がいない寂しい夜は、他の客の視線が気にならないのであればずっとこれをプレイしていることも可能です。
さて、このお店の真骨頂は、なんと店の奥にひっそりと地下へ続く階段があり、The Cellarという別のお店に繋がっている点です。こちらのお店は上の階のWest Endとは打って変わって、バーカウンターと共にビリヤード台やらダンスステージやらが併設されていて、照明は薄暗く、典型的なアメリカの田舎にあるバーという感じのお店です。80年代映画で例えると、よそ者が入ってきたら一斉に視線を受けて、「おい、何しに来たボンクラ、ここはお前のくるところじゃねえんだよ」と言われそうな、自分がシュワルツネッガーかスタローンだったら腕の一本や二本へし折る場面だろうなぁ、とニヤニヤしてしまうような場所です。ここではよくクラスメイトと一緒に行って、端っこに置いてあるチェスボードを使って深夜のチェス大会などを繰り広げています。たまに勝負をふっかけてくる常連が恐ろしく強くて、しかも嫌な奴で、ちょっとした諍いになったりもしますが、それもアメリカ生活のご愛敬ということで、良い思い出になる日が来ることをただ待つばかりです。

ラーメンとかも、実はある
次は独り身にとっては死活問題の食べ物事情ですが、ここについても意外や意外、だいたい学校周辺のアパートであればどこに住んでも車で5分10分のところにスーパーが何種類もあるので、自炊する分には全く困りません。外食についても然りで、おいしい中華料理店やらサンドイッチショップやら、「アメリカ生活ってやっぱ太るんでしょ?」というもはやテンプレート化された質問にも満を持して、「はい!太れます!」と即答できるだけのポテンシャルをこの町は秘めています。更に、日本人のソウルフードと言っても過言ではないラーメンについてですが、これまた意外、ホールフーズという若干ハイソ目なスーパーがキャンパスの近くにあるのですが、そこのフードコートにあるラーメンが日本で食べるラーメンに匹敵するくらいおいしいです。はい、「なんだよ、フードコートのラーメンかよ」と思ったあなた、ちょっと冷静に自分を見つめなおす良い機会かもしれません。私はアトランタ、ニューヨーク、シカゴ、ピッツバーグ等、アメリカの大都市の、ネットで評判が良いラーメン屋には概ね行きましたが、さしてそのレベルは変わりませんでした。「蔦」の焼き豚味玉醤油そばクラスは、アメリカ全土には存在しません。「青葉」の特性中華そばクラスももはや難しい印象です。つまり、全然それ以下の、アメリカ人の味覚で言うところの、「これがJapanese ramenか、UMEEEE!!!」レベルでの争いが各都市で繰り広げられている印象です。結論として、どの都市に行くにしても、ラーメンに過剰な期待を持って渡米してくるのはやめといた方が良いでしょう。

異性との出会いも、なくはない
最後に、これまたMBAに行くか行くまいか迷っている世の独身男性/女性にとって「そこに出会いはあるのかい?」という切実な質問への回答が気にかかるところだと思います。結論から言って、私の知る限りこちらに単身で渡ってきて、こちらで相手を見つけてお付き合いしている、若しくはその延長で結婚に至った、というケースが多々あります。その方々のお相手の見つけ方もこれまた多様で、こちらで出会った方だったり、日本にいたときから細く繋がっていた関係を回収したりといろいろあるようです。ただ、概して相対的に、アメリカ人クラスメイトは所帯持ちだったりパートナーがいたりすることをパーティやら雑談やらで見せびらかしたり自慢してくるので、鉄のハートを持っていない限り、単身者は寂しい気持ちになる日が来ることは否めません。
そんな寂しさにうちひしがれる日々を送る中、私が中国人女性のクラスメイトに「あー、いい子いないかなー。あー、いい子いないかなー(二回目)」といろんな意味を含めてぼやいていたところ、「date appを使えばいいんだよ」と爽やかに言い放たれました。日本で言うところのマッチングサイトですが、驚くべきかな、アメリカ人はもちろん他国から来た留学生の多くはdate appで彼女を見つけてそれを特に隠さず話す人が多いです。また、そんなサイトに頼りたくないという硬派な方であれば、国際交流センターや上述のバーなどでも出会いの機会は多くあり、比較的行動派の方であれば他学部の学生はもとより様々なアタックチャンスを広げることも可能です。
ちなみに私の場合、上述の雰囲気の良いバーやラーメン屋で仮に素敵な異性に出会っても、話しかけることはできません。性格的にそういうことができないからです。でもそんなのは東京でも一緒ですよね。つまり、出会いがあるかないかは、あなたの性格次第!「ボストンやシカゴだったら未婚アラサーで行っても何かありそうだけど、ノースカロライナかぁ」、と思ってUNCへの進学に二の足を踏んでいるあなた、それは大きな間違いです。どこでも出会いがある人にはあるし、ない人にはない。なので、独り身の方も気兼ねなくUNCを選んでね!



2017年1月6日金曜日

ここがおすすめUNC @ Chapel Hill 家族連れ編

こんにちは。Class of 2018のHiroです。

12月22日にMODⅡ最後の期末テストが終了し、長めの冬休みに突入しました。学生たちも帰省や旅行へと次々と旅立っていく今日この頃ですが、家族連れで渡米して約半年が経過しましたので、その経験に基づいて、受験生の皆様に受験校・進学先選びに活用していただけるよう、家族連れ目線でUNC @ Chapel Hillのおすすめポイントを紹介したいと思います。

1.気候が温暖で自然が豊か
 ノースカロライナ州チャペルヒルは、北緯35度・西経79度に位置しています。北緯35度というと東京と同じで、やはり気候も似ています。夏は30度を超える日も多いですが、東京と比べると湿度が低いため比較的過ごしやすく、冬は朝夕の気温がマイナスになることもありますが、日中は10度前後まで上がります。降雪は数年に一度大雪になることもあるそうですが、例年はほとんど降りません。毎日の登校・登園や買い物、散歩などを考えると、灼熱も極寒も避けられ、日本のように四季が訪れる気候は、家族連れの方にとってとても生活しやすい環境です(参考:U.S. Climate Data)。
 チャペルヒルの面積は約51キロ平方メートルで、東京23区でいうと、世田谷区、練馬区、足立区などと近い広さです。一方、人口は約6万人と、これらの区の15分の1~10分の1程度となります。人口密度が低い分自然は豊かで、大学や住居の近くも木々があふれ、リスやウサギだけでなく、キツネやシカなどの動物に遭遇することもあるほどです。ノースカロライナ州としても、東には大西洋が広がり、西にはアパラチアン山脈が連なっており、夏には海に海水浴に出かけたり、山に避暑に出かけたり、冬にはスキーやスノーボードを楽しむことも可能です。都会の喧騒を離れて、ゆっくりとレジャーやスポーツ、子育てを楽しみたいというご家族に特におすすめです。
 ちなみに、徒歩圏内に中規模のスーパー、保育園、病院などが一通りそろった住居エリアなどもありますが、基本はチャペルヒルでは車やバスでの移動が多くなります。通勤時間帯を避ければ交通量がかなり少ないことも特徴のひとつで、運転経験がほぼないような方でも比較的早いうちに経験を積み、自立して買い物や子供の送り迎え等を行うことが可能です。加えてチャペルヒル内は無料のバス網があり、それを使って買い物などに出かけることも可能です(参考:Chapel Hill Transit System Map)。

2. 平和で、サポーティブ
 日本人留学生だけでなく、周囲の米国人なども口を揃えてチャペルヒルの魅力として挙がるのが治安の良さです。早朝の時間でも女性一人でキャンパス内をジョギングしているのを見かけるなど、あまり日々の生活にこれといった危険の兆候がないことで、かえって油断してしまうことが一番の危険なのではないかと思われるほどです。
 米南部には、いわゆる「サザン・ホスピタリティー」があると言われますが、それはここノースカロライナ州チャペルヒルでも強く感じられるところです。客人を温かく受け入れ、もてなす気質は、海外留学生やその家族にも向けられます。大学のサポート体制はもちろんのこと、地域の教会や学校による無料のESL(英語教室)や季節のイベントなどの開催、近所の方が個人的に開く交流会なども活発です。また、普段の生活の中ですれ違う人々とも、気軽にあいさつを交わし相手を何気なく思いやる姿勢は、「おもてなし」の国を自称する私たち日本人の方が見習わなければならないところと感じてしまいます。

3.教育水準の高さ
 チャペルヒルは、住人の過半数が大学関係者という学園都市です。そのためか、公立学校の教育水準が非常に高く、市内の公立小中学校は高い評価を受けています。未就学児向けのプリスクールやデイケアも多数あり、それぞれが違った校風を持ちながら運営されています。人気の園はウエイトリストになることも多いですが、都市部よりも相対的には「保活」の競争が穏やかなようです。
例えば私の場合は、4歳になった息子が8月に渡米、当月内に保育園を決定し、月末から徒歩圏内のコーポレーティブプリスクールに園唯一の日本人として通っています。こちらの園は、先生方がインターナショナルな子供の扱いには慣れており、また、同じクラスにも中国や英国などの米国外から来た子もいるせいか、言語の壁をものともせず、毎日楽しく過ごせています。園庭で野鳥観察を楽しんだり、保護者が開くスペイン語講座を受けたりと、日本の保育園ではなかなか出来ない体験も魅力的なようです。
 このほか、車で30~40分程のローリーには日本語補習校もあるため、週末はそちらに通っているお子さんもいらっしゃいます。

4.物価の安さ
 最後により現実的な話ですが、都心部でない学校に進学するメリットの一つは物価の安さです。(参考:Compare the Cost of Living
特に生活費の大半を占める家賃で見ると、都市部の半分~3分の1程度のコストとなるようです。例えばオンキャンパスの住居ですと、100㎡くらいの2ベッドルーム・2バスルームの部屋を月1,100ドル程度で借りることが可能です。子供の教育費に関しても、決してチャペルヒルも安いとは言えませんが、都市部ほどの高騰はありません。
大きな声では言えませんが、生活費が安く済んだ分で長期休暇は家族旅行に♪といったことも可能です。