2019年9月8日日曜日

夏のインターンシップ体験談@外資系Start-up


こんにちは、Class of 2020Kentoです。今回は、夏休みに行ったインターンシップについてご紹介したいと思います。

1.そもそもインターンシップとは?
 通常のMBAでは、1年生と2年生の間に約3か月の夏休みがあります。その休みを利用し、MBA1年間学んだ勉強や経験を実践に移す場として、様々な企業やNPOなどで職業体験(インターンシップ)を行うのが、MBA生の通例となっています。この歳になって、これまで自身が働いていた企業以外のところで働けるのは、とても新鮮ですし、かけがえのない経験になります。特に、私費で留学している学生にとっては、フルタイムでのオファーに繋がる貴重な機会にもなります。そのため、インターンシップの選考はフルタイムの選考と大差がなく、MBA生にとっては勉学と並んで注力するスコープとなります。
私は社費派遣のため、派遣元に戻った際に活かせる実践力を身に付けること、そして自身の経験やスキルの幅を広げるためにインターンシップを行いました。

2.私のインターンシップ経験談
■インターン先:Cinarra Systems Japan(以下、シナラ)https://cinarra.co.jp/
シナラと聞いてもご存じない方がほとんどかと思います。シナラは2015年にシリコンバレーで生まれたマーケティングプラットフォームを提供するスタートアップの一つで、SoftBank Vision Fundからも投資を受けている会社です。シナラの持つ特別なテクノロジーとして、通信キャリアのデータを外部提供することなく、個人が特定できない形に秘匿化し、マーケティングデータとして活用できるプラットフォームを発明している点が挙げられます。いわば、スマートフォンの契約者情報と位置情報を活用し、最適なマーケティングソリューションを提供していくことがシナラのミッションです。昨今、個人情報の重要性が声高に叫ばれておりますが、この技術は日本では総務省のお墨付きを受けており、セキュアに通信データを利用できる点でも評価を上げています。CookieIDFAなど規制が厳しくなり、デジタル広告が退化の危機にあるなかで、通信キャリアのIDはデジタルマーケ界で光となる可能性があり、シナラは今後も期待されるスタートアップだと思います。
■期間:20195月から8月までの10週間
■なぜシナラでインターンしたか
    派遣元は日系大企業であるため、文化や規模が真逆にある外資系スタートアップで働くことで、経験の幅を広げたかったから
    最先端のテクノロジーを学び、それをどうマーケティングや戦略に活用していくかを自身で考え、クライアントに提案することによって、テクノロジーを活用したコンサルティング能力を身につけたかったから、またそれを通じて、各業界・企業のマーケティング戦略について勉強したかったから
    最先端のテクノロジーを扱うところに行けば、ほかの最先端のテクノロジーや最新のテック業界の潮流や課題について吸収できると思ったから
■主な業務内容
    事業開発
位置情報を活用したマーケティングプラットフォームを活用し、新たなビジネスを開発していくのが事業開発です。私が在籍中に行った事業開発としては、a. 地方自治体のオーバーツーリズム問題(観光客が増えすぎて観光客・在住者の満足度が下がる問題)に対し、観光客のWEBサイト閲覧状況と観光客の位置情報を紐づけ、どのようなWEBサイトが混雑緩和に寄与しているのかを調査する実証実験の提案、b. TVCMや交通広告など効果を可視化することが難しいプロモーションについて、来店を軸として効果検証を行っていく実証実験の提案などを行いました。どれも、シナラの技術を屈指した新たな取り組みであり、ワクワクが止まりませんでした。
    セールス活動
その名の通り、営業活動です。シナラの持つ位置情報を活用したソリューションを各クライアントに売り込み、受注を狙う業務です。派遣元では、いわゆる営業の仕事は少なく、これまでの私のキャリアは、ブランドマネージャーという川上の立場でしたので、実際に営業として外回りを行うこと自体初めて、そして受注を取ることがどんなに難しいことか経験でき、とても貴重な時間でした。
    ネットワーキング
シナラでインターンした理由にも少し書きましたが、最先端のテクノロジーを扱う企業に身を置くことで、競合他社がどのようなプロダクトを開発しているのか、またクライアントはどのようなテクノロジーに期待しているのか、などを気にするため、必然的に様々な先端テクノロジーの情報に触れ、またそれを扱う企業や人に会います。今後、派遣元にてマーケティングやオペレーションを行う際に、必ずや活きてくるネットワーキングや知識の吸収ができたと思います。そして何より、シナラで出会った戦友は一生の財産です。

3.MBAでの経験が生きた場面
 最後に、このインターンシップを行う中で、MBAでの経験が生きた場面について紹介したいと思います。なにより「戦略思考」です。UNCMBAの中で、ストラテジー、マーケティング、オペレーションなど、経営戦略に関わる分野を学びます。これらで培われた知識や、ケースディスカッションなどで身に着けた思考力を、クライアントへのソリューション提案に活かすことができました。営業をしていると、つい商品を売ることばかりに集中してしまいますが、それ以前にクライアントの課題と戦略を把握し、シナラのプロダクトがクライアントの課題をどう解決するのか、戦略を達成する戦術としてシナラは活用できるのか、はたまた戦略レベルまで貢献できるのかなどを体系的に整理しながらクライアントと議論することができました。

 このように、MBAの経験は、学ぶだけでなく、実際の企業で働く機会も得ることができる貴重な時間となります。ぜひ、自身のWhy MBALong Term Goalへの手段として、インターンシップに挑戦することをお勧めします。

Go Tar Heels!!
Cinarraの看板にて一枚

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