2019年4月14日日曜日

アメリカ生活開始に当たってのTips

こんにちは、Class of 2020のNKです。
4月に入ってチャペルヒルも温かくなり、昼間の最高気温は25度に迫る日も出てきました。一方で、朝夕はかなり涼しくなるので、快適な睡眠を楽しむことができ、正に春眠暁を覚えず、です。(当然週末に限られますが。)

4月と言えば、多くの学校でMBAの年末年始出願のラウンドの合格発表が終わり、米国の学校に進学することを決められたアプリカントの皆さんが渡米に向けた準備を始める頃でもあるかと思います。
今回のブログでは私の経験を踏まえた渡航後の生活基盤整備に関するTipsを記載したいと思います。
個人の経験であり、今日の時点で妥当か不明のため、自己責任でご活用頂ければと存じます。

1.現金
渡航直後にどうしても必要だったまとまった現金は、実際には自家用車の購入用のみでした。これは、アパートの初期費用は事前に日本でカード払いしていたこと、渡米後の生活必需品等の費用は日本のカードで支払い可能だったことによります。
とはいえ、この金額を工面することがなかなか大変でした。
当初見込みよりも自家用車の購入費用が高額だったため、日本から持ち込んだドルだけでは足りなくなり、SMBC信託銀行(プレスティア)にバックアップ用で預けていたドルを利用することにしました。
が、ちょうどシステム移行の時期と重なっていたため、海外口座向け送金ができず、当地のATMで引き出すしかありませんでした。外貨キャッシュカードでCashPointsのATMから引き出せば手数料無料だったものの、一日当たりの引き出し限度額が$500だった(おそらくATM側の設定)ため、期限までに必要な現金を入手することが無理と分かり、最終的にクレジットカードのキャッシングで現金を入手しました。
その後、オンライン上でキャッシングの返済を早期に行い、金利を最小化することでそれほど費用も掛からずに済みましたが、教訓としては、バックアップを数段階持っておくといざというときに安心です。

2.日本への連絡
契約の後じまい等で日本の固定電話に電話する必要があった際は、LINE Outを利用して安価(1分1円)に電話連絡を行いました。距離の関係か、1秒程度のラグがあるものの、日本語であれば問題なく意思疎通可能です。
一方で、日本からアメリカへの連絡にも利用可能なものの、言語のバリアに上述のラグの問題が重なるため、英語が得意な方が利用されるのが良いかと思います。

3.クレジットカード
多数のメディアでも紹介されていますが、米国でソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)を有しない留学生が申し込めるカードのうち、最も限度額を高く設定してもらえるのは、JALとANAが提携金融機関と発行しているクレジットカードになります。1枚あると安心ですが、年会費がかかる点が残念なポイントです。年会費が免除されるキャンペーンでの申し込みや1回の取引で多額の支払いがある方(ドル建てでの外部医療保険支払い等)には良いカードかと思います。
他にSSN無しで申し込めるカードとしてはBank of Americaのカードか、Deserve Eduカードがあります。特にBank of AmericaのCash Rewards Credit Cardは、自分で指定するカテゴリの還元率が3%になるためお勧めです。Deserve EduもAmazon Studentの初年度年会費分の還元が得られます。但し、いずれも限度額が小さく設定されるため、メインとして使用する場合には利用枠を回復させるために頻繁にオンラインで返済を行う必要が生じます。
米国到着後最も早く入手できるのは、JAL/ANAのカード(アパート契約書入手後申し込み)かと思いますが、他の2枚も現地銀行口座開設後に申し込み可能でした。
他にも、カード付帯の保険に違いがあったりしますので、その時々で有利なカードを選ぶと良いかと思います。
(なお、SSNとクレジットヒストリーが既にある方は、もっと良い還元やボーナスを得られる他のカードが良いかと思います。)

4.携帯電話
(1) キャリア選択
アメリカはプリペイドプランが盛んであり、信用履歴がない留学生のほとんどはプリペイドプランを利用します。料金も、大手キャリアのAT&Tで8ギガのプランで$40/月(自動引き落とし利用時)と、日本よりも安価です。(日本も値下げされる見込みのようですが。)
ただ、ビジネススクールの周辺全てとキャンパス内の多くの場所はUNCのWifiが無料で利用可能でして、実際にデータ通信を利用する頻度は日本よりも少ない状況です。(多くのお店でも無料Wifiが提供されています。)
私の場合は、日本とのビデオ通話や、米国内でのストリーミング視聴を目的にケーブル経由でのインターネット回線を別途契約しているため、余計に必要性が小さい状態でした。
そこで、MNPでキャリアをGoogle Fiに乗り換えることにしました。Google Fiの特徴は、アメリカ国内と同じレートで世界中で通信可能な点と、データ通信用のsimを追加料金無しで発行可能な点です。この特徴は、海外への移動が多い方(例えば日本への帰省、GIEプログラム参加等)に特に向いています。また、データ通信用のsimは家族用として使用することも可能です。問題点は、データ通信が多い場合には割高になること(6ギガで$80/月)、利用できる端末が限られること、サポートが遠隔のみであること等があります。
これ以外にも、日本の格安simに相当するプロバイダーが沢山ありますので、一旦生活が落ち着いてから乗り換えることも一案かと思います。
なお、ビジネススクールの電波状況は、私の経験では2階はAT&TとT-mobileは微弱ながらも繋がるレベルです。1階はT-mobileはギリギリ繋がりますが、端末によって差があるかもしれません。

(2) 便利なサービス1: Visual Voicemail
これは、受信したVoicemail(米国版の留守電みたいなもの)をテキストに起こしてメールとして受け取れるサービスです。
ポイントはテキストに起こしてくれる点でして、聞き取りが時として容易でない電話での英語を精度高く文章にしてくれる点は有用です。特に、米国では詐欺が電話で行われるケースも多いため、それらを瞬時に見分けられるのも助かります。
大手キャリアは利用可能ですが、格安simについてはプロバイダーにより利用可否が異なります。

(3) 便利なサービス2: Google Voice
Google Voiceを利用すると新たに電話番号を一つ取得し、それを元にIP電話等が可能です。基本料は無料で、通話のレートは米国内は無料な他、他国向けも安価です。Googleらしく、フィルタリングサービスが充実していますので、重要でない宛先にはこの電話番号を利用して登録するとセキュリティ上安心です。上述のVisual Voicemailも利用可能です。問題点は、UberやVenmo等、この電話番号を受け付けないサービスがある点と、Google側への情報漏洩への懸念です。

いかがでしたでしょうか。
皆さまの厳しくも楽しい米国生活のスタートが、上記Tipsでよりスムーズなものなりますと幸いです。

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