2012年11月27日火曜日

教科書の電子化について

Class of 2014のKです。
最近、教科書とノートを電子化して、その便利さに感動しているので、それについて書いてみようと思います。

まず、UNCでは授業によって教科書の配布方法が異なりますが、基本的にはCourse Pack + 授業中に配布されるスライドの組み合わせです。
このCourse Packは事前にStudy.netというサイトから購入する必要があります。購入したCourse Packは、Study.netから電子データでダウンロード可能ですが、追加料金を支払えば、バインダーに印刷物を綴じた形での受け取りも可能です。また、授業中で使用するスライドは、基本的に授業前にCanvasという授業支援サイトから取得可能で、授業中にも配布されます。
一般的にはCourse Packはバインダーに印刷物を綴じた形が一般的で、授業ごとにこのバインダーと授業スライドを持っていく必要があります。

現在の問題点
  • 重量:Course Pack、市販本ともに重いのが問題です。3つの授業+翌日の予習分+授業スライドとなると相当な重さです。
  • 体積:3-5cmのバインダーがModule毎に3-5冊となると体積も相当。日本に持って帰るのも苦労だし、その後もいつ捨てるか悩むこと間違いなし。

これを解決すべく、Mod IIからCourse Pack、スライドを、Microsoft OneNoteを使用して電子化してみました。OneNoteを使用すると、電子ドキュメントを一冊のノートとして管理可能です。また自分の持っているLaptopにはTablet機能があるため、手書きのノートを残すことが出来ます。

満足な点:
  • 持ち運び:重いCourse Packから開放されます。あと2年後、大量のバインダを日本に持ち帰るのも嫌だと思っていました。
  • 検索機能:授業中にとった自筆ノートも、ソフトの機能で検索可能。(多少字が汚くても認識可能!)。何ページにもわたるCaseで検索機能が使えるのも最高です。
  • 環境にやさしい:Course Pack購入時にバインダーを注文しないことで、無駄に資源を使用しなくて済みます。(Sustainableに力を入れているUNCならでは?)
  • データの分散保存:紛失に備えて、電子データを分散保存することができます。    自筆ノートの取り易さ:自筆のノートを取るスペースが無限にあります。また自筆のノート自体を少し下に移動させたい場合なんかも、Drag&Dropで楽チンです。
  • 共有機能:ノート自体をチームで共有できるので、互いの意見を交換するのも楽です。自分はやりませんが、他人のノートを試験前に見るのも可能です。

不満足な点:
  • Laptopへの極度な依存:Laptop電源切れや故障のダメージがより深刻になります。
  • 慣れの問題:文章をPCの画面で読むと目が疲れます。またPCの画面だと頭に入らないという人もいます。(このへんは慣れの問題な気もしますが・・・。)
  • 視認性:Caseを読むとき、どうしても数ページを並べて同時に見たい時があります。PCだと画面サイズが限られるため、頻繁に画面を切り替える必要があります。ただこれは解決策として、自宅用にPCモニタを購入したいと考えています。
  • 市販本の入手性:市販本が教科書で指定された場合、電子データが入手できない場合があります。US AmazonではKindle化依頼ボタンみたいのもありますが、まだまだラインナップが不十分という感は否めません。

ちなみに、自分は市販本を指定された授業については未電子化です。

ここまで基本的な比較をしてみましたが、個人的には電子化して本当によかったと感じています。なにより物理的な制約から解放されます。各授業ごとに収集したバインダーが本棚に並ぶのは、達成感はありますが、別にゲームではないので、それ以上のものではないと思います。
また、ドキュメントの検索機能も、もう無しではケースを読む気にもなりません。
   
ちなみにこの電子化をしているの割合は、現在のところ、クラスの5%-10%程度です。多いか少ないかは分かりませんが、今後増えるのは間違いないと思います。

社会人として大きな組織に属していると、組織としての制約が先にあるため、新しいインフラを日々のワークに取り入れる機会は限られてしまうと思います。しかし、Switching Costが低い学生に戻ったことで、こういった新しいものを臆することなく試すことができたのだと思います。ちょっと変わっていますが、こういった意味でも、MBAを受験する価値はあったんじゃないかと思います。

2012年11月25日日曜日

専攻と必修科目

Class of 2014のWoodyです。

最近、授業に出ていますと、アプリカントの方々のクラス見学をみかけることが多くなってきました。私も、ちょうど一年前、UNCにビジットしまして、クラス見学、ランチ、キャンパスツアー、そしてインタビューに臨んだことを思い出します。
これは私ではないですが、非常に近い体験をしました。ビジットされる方は是非参考にしてください。


さて、今回の投稿では、(エッセイ執筆中の方を想定して)Why School?につながる専攻関連のことを記述したいと思います。

UNCでは、2種類の専攻(CONCENTRATION)を用意されています。1つは、CAREER CONCENTRATIONSでして、機能に着目したものです。
 - Corporate Finance
 - Investment Management
 - Real Estate
 - Management Consulting
 - Marketing
 - Operations Management
ファイナンス系だけで3つ存在するのは特色の1つです。

もう1種類はENRICHMENT CONCENTRATIONSでして、機能以外の側面で深堀りするものです。
 - Entrepreneurship
 - Healthcare
 - Sustainable Enterprise
いずれも結構珍しい専攻でして、これをUNC選択の決め手にした在校生も少なくありません。

UNCでは、複数の専攻を選択することが許可される一方で、General Management"専攻"として、専攻を宣言しなくても問題ありません。自分が描くキャリアに即して授業を選択していくことが、UNCでは可能です。


ただし、MBAスクールでの授業を考えるとき、専攻だけを考慮することは十分ではないかもしれません。

私がアプリカントだった時、複数校のアラムナイ・在校生から「コア科目こそがMBAを形作る」旨のアドバイスを頂きました。

慣れない海外生活、バランスが取れた必修科目での怒涛の宿題(得手・不得手を問わず)、初顔かつ異文化でのグループワーク、等々、色んなタフな要素が交差する必修科目期間は、実は、学校によって差があるようです。

UNCの必修期間は、みっちり週5日間の授業があり、しっかりと勉強します(これに課外活動が加わります)。確かに厳しいと感じることがありますが、乗り越えることで自分の糧となり、そして自信につながってきます。
※ちなみに、先日のコンペの際、週3日しか授業がない学校があり、ビックリしました。

一見似たようにみえる必修科目期間ですが、Why School?の材料として、深く調べてみると良いかもしれません。

専攻でも、必修科目でも、UNC MBAにご質問のある方は、お気軽に在校生までお問合せください。 

2012年11月12日月曜日

Basketball season has come!

Class of 2014のYSです。

秋も一段と深まり、朝晩寒い時は氷点下に近くなるような気候になってきましたが、熱い、熱いカレッジバスケのシーズンが始まりました!

かの有名な元NBA選手、マイケル・ジョーダンの母校でもあるUNCはACC(Atlantic Coast Conference)というカンファレンスに属しており、その中で過去17回の優勝を誇る(ちなみにトップはDuke大学の19回)強豪校の一つであり、その応援熱は大学にとどまらず、地域全体を巻き込んだ大きなものとなっています。

先日、MBAの同級生とプレシーズンマッチの観戦(UNCの学生は無料!ただし人気のゲームは抽選になります。)に行ってきました。試合は、前半はUNCのシュートが入らずなかなか点差がつかない接戦でしたが、中盤以降相手のミスを見逃さず速攻を中心に攻撃を畳み掛けることができ、最後は大差でのUNCの勝利となりました。

昨シーズンの主力メンバーの一部がNBAに進んだことで戦力ダウンを心配される声もありますが、選手の活躍を信じて(勉強が疎かにならない程度に)シーズン終了まで応援していきたいと思います。Go Tar Heels!

2012年11月11日日曜日

Application DeadlinesとFacebook Communityについて

Class of 2014のTetsuです。

Chapel Hillも肌寒くなって来ましたが、町全体が鮮やかな紅葉に包まれ、非常に気持ちの良い季節を迎えております。学校ではMod2が始まり、Reading量が大幅に増えました。まともに隅から隅まで読んでいては簡単に朝を迎えてしまいますので、どうすれば速読が可能になるのか、考えながら読むようにしています。すると、GMATやTOEFL受験時に、英文はパラグラフの最初と最後の文章が鍵を握っていると教えられたことを思い出し、実践するようにしています。数字までを完全に頭に叩き込むことまでは出来ないものの、ケースの大筋を理解し自分なりのポイントを持って、多少なりとも授業中のParticipationに繋げることが出来ます。こんなことからも、時間の制約が有る中で、大事なポイントを見出し議論に繋げる力を鍛えられているのだな、と感じます。

さて、UNC Kenan-Flaglerでは既にApplicationが開始しています。最初のDeadline1(Early action)は10/19に締め切っていますが、12/7に期限を迎えるDeadline2、そしてDeadline3、Deadline4と続いていきます。(参照先:http://www.kenan-flagler.unc.edu/admissions/mba/application-deadlines) UNCはOpen Interview Policyをとっている為、Essay提出前でもInterviewを受けることが出来ます。但し、各ラウンドでInterview受審期限というものも設けられていますので、受け損ねの無いよう、日程管理にご注意下さい。

既に多くの方にキャンパスビジットにいらして頂いております。ほとんどの方は日本からわざわざお越し頂いておりまして、我々在校生一同も時間を作り出し、お話をさせて頂いております。受験生の皆様の熱い思いを聞かせて頂くといつもエネルギーを頂ける思いになります。それに負けないくらい、我々からも学校生活から得られる貴重な経験談をシェアさせて頂いておりますので、是非是非、お時間を作っていらして下さい。もちろん、メールでのお問い合わせも大歓迎ですので、何かご不明点が有ります場合は、お気軽にHP上に記載の代表メールへコンタクト下さい。また、学校でも今年から公式にFacebook Applicationで受験生コミュニティーを設立しました。既に大変多くの受験生が世界中からアクセスしておりますので、日本の皆さんも是非、登録されて下さい。学校で起きている情報を見ることが出来たり、質問事項をWallに投稿し、返答をもらえるようになっています。もちろん、他の学生の投稿も読むことが出来ますので、大変参考になると思います。将来のクラスメートがどのような人達か、想像するのにも役立ちますね!

Facebookコミュニティーのリンク先:apps.facebook.com/kenanflagler

これから益々寒くなって来ますが、受験生の皆さんは風邪を引かないようにお気をつけ下さい!
此方のCafeteriaでお話ししましょう!

ケースコンペでの勝利と敗北

Class of 2014のKSです。

最近急激に寒くなってきました。今週サマータイムも終わり、季節の変わり目を実感しています。また火曜には大統領選挙があり、せっかくなので見逃しては損だと思い、大量のリーディング課題を一旦棚上げしてテレビに見入っていました。

さて、先週末にJohnson & Johnson社が主催するマーケティング・ケースコンペティションに日本人の仲間4人でチームを作って参加してきたので、それについて記します(当ブログでケースコンペの話題が多少重複していますが、それも感じることが多いがゆえということで、何卒ご容赦下さい)。

結果から言うと、わがチームは、UNC内のコンペにて見事勝利を収めることができました。そして、UNC代表チームとして翌日の他校との本戦に出場し、こちらは残念ながら敗れてしまいました。2日間のうちに勝利と敗北の両方を経験し、非常に得るものが大きかったです。

チームにマーケティングのバックグラウンドがない中、10月からのコアクラスで習ったばかりのフレームワークも活用しながらチームで議論を進めていきました。全員が家族持ちであったため、授業後に集まってさんざん議論をした後、一度帰宅して子供を風呂に入れるなどした後に、再度夜11時に学校に集合という日もありました。睡眠時間を削って家庭生活も多少(?)犠牲にしながらでしたが、自分たちにとって未知の領域に対して、脳をフル回転させながら議論を深めていく過程は、刺激多きものでした。

議論の甲斐もあって、提案内容やスライド自体は満足のいくものが完成し、CMのプロトタイプまで準備しました。ネイティブでないが故に最大の弱点と認識していたデリバリーについても、会場での立ち位置まで確認しながら何度も発表の練習をし、絶対勝つんだと相当気合が入っていました。その結果、当日のプレゼンは概ね練習どおりにいき、ある程度の手応えがありました。そして、夕方に事務局から優勝を知らせる"Congratulations!"のメールをもらったときは、思わず家の中でほえてしまいました。メールを見てほえたのはMBA受験の時以来です(笑)。

メンバーと喜びを分かちあい、すぐに翌朝の本戦に頭を切り替えました。本戦はMichigan、Kellogg、Cornell、Duke、UNCの5校での勝負となり、上位2位が表彰されます。ここまできて後悔するわけにはいかないということで、当日は気合の朝5時集合をしてプレゼンの練習とQ&Aへの準備に充てました。果たしてプレゼン本番を終えたわれわれは、・・・正直手応えを感じていました。デリバリーが前日よりも明らかに向上していたこと、Q&Aも想定通りの内容が多かったこと、審査員(J&J社)からかなりスペシフィックで現実的な観点での質問を受けて興味の強さが窺い知れたことなどをポジティブに感じていました。

プレゼン後に和やかな雰囲気の中でバンケットが開催されましたが、いよいよ結果発表の瞬間を迎えると会場は緊張に包まれました。同じテーブルにいた他校メンバーの手が本当に震えているのを見て、他校の代表もすさまじい気合でプライドをかけて勝負してきているのだと悟りました。結果は、1位Cornell、2位Michiganということで、惨敗でした。負けが分かった瞬間は、自分で想像していた以上に落胆が大きかったです。

直後はあまりに悔しくて敗因を冷静に考えられる状態ではありませんでしたが、その後チームで集まって振り返りを行いました。ロジックの立て方、プレゼンの構成、グループワークのアプローチ方法等、非常にたくさんの学びを得ることができました。特に強く感じたのは、自分たちで無意識のうちに限界・天井を作ってしまっていたという点です。お題の定義に基づいて議論の範囲を決めつけていたこと、きれいなプレゼンに拘って提案内容にスケール感が失われていたこと、さらに言うと、インターナショナルだからというだけでデリバリーに限界があると決めてしまっていたこと。やはり自分たちにやれることはもっともっとありました。

他方で、入賞した他校のチームには率直に敬意を感じ、何か地平が広がっていくようなワクワク感がありました。やっぱりこんなもんでは勝てない、大げさに言うとやっぱりアメリカのビジネススクールってすげぇなという感覚でした。もちろん前日の勝利とて、何かの幸運による部分があったはずです。スポーツでも何でもそうですが、負けて得るものの方が大きいことを改めて感じました。

勝つことの興奮と負けることの悔しさ。その両方を強烈な形で教えてくれた2日間でした。日本人はやれるという自信と、もっともっと成長しなければいけないという前向きな反省。ビジネススクールでの生活が始まってまだ4ヶ月ですが、もう4ヶ月。この日の経験と感情を、必ずや今後の成長に生かしていくことを自分に誓った、そんな土曜の夜でした。
 

2012年11月6日火曜日

2012 Net Impact Conference (Social and Environmental Sustainability)

Class of 2014のNickです。

Last weekend, a group of about 35 UNC Kenan-Flagler MBA students attended the annual Net Impact Conference in Baltimore, MD. Net Impact is a non-profit organization for students and professionals who strive to use business skills toward furthering social and environmental sustainability goals. UNC Kenan-Flagler’s strength in the sustainability field was a major factor in my decision to enroll here, so I was looking forward to the conference as an opportunity to learn more broadly and deeply about sustainability, as well as to meet like-minded students and professionals. After attending our Thursday morning classes, three other first-year students and I piled into a car and hit the road for the six-hour drive up to Baltimore.

The Net Impact Conference featured a variety of breakout sessions with speakers, panel discussions, and workshops on a wide range of sustainability topics. These sessions were a great way to hear directly from senior representatives of companies and organizations who are at the forefront of sustainability initatives. As an Operations concentration at UNC Kenan-Flagler, I was particularly interested in a Saturday session entitled “Small Decisions, Big Impact: Sustainable Supply Chain Choices.” At this session, represetnatives from a major multinational pharmaceutical company, a large regional bank, and the U.S. Postal Service all offered their thoughts on implementing environmentally responsible supply chains as a bottom-line profit driver. There was also a lengthy Q&A session during which the panelists responded directly to questions from attendees.

Another highlight of the weekend was the wealth of networking opportunities. On Friday, over 90 companies and organizations set up booths at the Net Impact Expo. I was able to connect with representatives from four companies near the top of my list for summer internship opportunities, in addition to learning more about other attending companies. I also enjoyed meeting students from other MBA programs. After our arrival on Thursday night, we joined a mixer for students from UNC Kenan-Flagler and Duke’s Fuqua School of Business. Each breakout session was another opportunity to meet interesting new people and expand my network.

As with any event of this nature, the most memorable highlights are frequently the least expected. While walking between conference rooms on Friday afternoon, I noticed a familiar face among the crowd. In a split second, I immediately identified her as my prom date from my junior year of high school. We had not been in touch in over ten years. She is now a first-year student at Yale’s School of Management, and we were able to catch up over lunch the following day. I hadn’t expected to reconnect with old friends at the conference, but doing so was certainly a welcome surprise. I am already looking forward to next year’s event.