2009年9月27日日曜日

Gillings School of Global Public Health

Class of 2010 の *涼です。

今年からUNCのSchool of Public Health (SPH)で授業を履修しています。KFBSでは卒業単位の一部として、UNC内の他学部、他キャンパス(Chapel Hill以外にもキャンパスがある)、近隣のDuke Univ、NC State Univでの受講を6単位分まで認めています。これはKFBSの平均的な授業で換算すると、4科目分になります。

UNCは大きな総合大学で、多くのSchoolがありますが、医学分野は特に全米で高い評価を得ており、Medical Schoolのprimary careとSPHはTop 3に入るそうです。HarvardのPublic Healthに留学していた友人からもUNCの評判を聞いていただけに、是非、SPHで授業を受けたいと前々から思っており今回の履修に至りました。

そして1回目の授業、ゲストスピーカーはUNC HospitalのCFOでした。普段、MBAにいると一般企業からのゲストスピーカーというのは多く来ますが、こんなに身近に居ながらもHospitalのCFOがMBAに来てくれることは決してない(と思う)ので、とても面白かったです。内容は、HospitalのFinancial Managementについて。Hospitalの財務状況、フォーキャスト、今、どんな問題を抱えているか、今後の投資計画などなど。実はこのクラスは、私以外にもPublic Health以外から来ている生徒が数名居るのですが、その中の一人はHospitalの内科医なのです。偶然にも、トップマネジメントが社員に経営方針を説明するようなシチュエーションになっていました。

SPHはレピュテーションが高いだけに、MBA同様、名前にスポンサーが付いていますし、 また政府からの助成金も受けているようで、授業を受けているビルが本当にステキなんです!!ここに居るだけで、精神衛生に良さそう~などと思ってついつい長居してしまいます。笑 

MBAとPublic HealthのDualを目指している方にはもちろんお勧めスクールですが、総合大学として豊富なアカデミックリソースを有する点はUNCの魅力として挙げられると思います。
おまけ。
お隣のDukeでの受講も考えたのですが、いくら近いと言っても車で30分弱くらいはかかるので少々面倒だったこと、また学期のスケジュールが違うことなどもあり、やはりUNC内よりはややハードルは高くなります。ただし、KFBSと、Duke(MBA以外の学部)とでDualをやっている人も複数いますので、UNCとDukeに同時に通うことは可能です。また両学間には直通バスサービスもあります。

Posted by *涼

2009年9月17日木曜日

College Football 2009シーズン開幕

Class of 2010のEvans2010です。

先日9/5、ついにUNC Footballの今シーズンが開幕しました。

UNCのFootballは正直'強豪校'ではありませんが、さすがアメリカ人気NO.1スポーツ。スタジアムは満員です。
選手の入場を前にしてスタジアム全体が興奮状態、もう隣の人の声も聞こえません!



例年イマイチなUNC Footballですが、新コーチを迎えて3期目の今シーズン、チームは進化していて今期はランキング校として開幕を迎えました。
この開幕戦では圧勝し、その後の2戦目も勝利し連勝中です。

今期の活躍を期待しています!

Posted by Evans2010

2009年9月13日日曜日

Negotiations

Class of 2010のMskyです。
久しぶりの授業紹介です。
# 実は授業紹介については書き溜めたものがあるのですが、折を見てまた投稿していきたいと思います。

さて、Negotiationsの授業について。
その名のとおり、いかに交渉をうまく進めるかを学ぶクラス。学生どうしが与えられたケース(売買交渉など)のロールプレイングを行った後、クラスでそれを振り返り、どこがうまくいかなかったか・どうすれば改善できるかを学びます。

昨年まで担当で人気のあったBob Adler氏(Mod3のBusiness Ethicsも担当)がCommissioner of the Consumer Product Safety Commissionとしてオバマ政権にスカウトされ離任したため、今年は若いvisiting instructorのKevin Hill氏が担当しています。授業が始まる前はどうなるか多少心配でしたが、ユーモアを交え工夫を凝らした授業はためになるだけでなく楽しめます。履修している学生は若干international(exchangeの学生を含む)の比率が高い気はしますが、概ねビジネススクール全体のdemographyを反映しているように思われます。

講義は科学的な根拠に基づいており、様々なmyth (根拠のない思い込み) を覆してくれます(例えば、価格交渉などは(後に述べる前提付ですが)「先に数字を口にしたほうが不利」というのは誤り、等)。また、とかく交渉というと「情報を漏らさず、自分の取り分を大きくすれば勝ち」という極端な見方をしがちですが、「交渉は必ずしもゼロサムゲームとは限らない。両者でパイの奪い合いをする前に、お互いの関心(interest)などの情報交換をし、パイそのものを大きくする(”effective frontier”を探る)ことだ」という、“ともに幸せになる方法はある”、という考えが新鮮でした。

ただし、パイを大きくしつつ自分の取り分を大きくするには、“余計な情報”は漏らしてはいけません(“手の内”を見せると、大きくなったパイを分捕られてしまいます)。「価格は譲れないが月末納金には応じられる」、「発注ボリュームをもらえれば短納期に応じられる」、というやり取りはOKですが、「他社なら¥○○・△△日納期」と言ってしまうのはNGです。

交渉に臨む前に、以下の前提情報を整理しておきます(逆に、これができていなければ交渉に臨むべきではない)。
Target
目標。あらかじめ譲歩することを見越して“ふっかける”のは信頼関係を傷つけるため得策とはいえない。
BATNA (Best Alternative To a Negotiated Agreement)
ベストな代替案。交渉を有利に進めるため、契約が成立するまでは改善に努める(ex. 相見積りを取る)。
Reservation Point
譲歩の限界(これが確保できなければ交渉決裂)。BATNAを参考に決める。
Bargaining Zone or ZOPA (Zone Of Possible Agreement)
お互いのReservation Pointが許す交渉可能範囲。相手のTarget、BATNA、RPを予測しておく。
3-I: Interest, Incentive, Inquiry
その他の情報。お互いの関心の違いを生かしてwin-winの結論(”effective frontier”:全員の利益が最大化される状態)を見出す。

また、昨日はクラス内で「bluff (はったり) やlie (嘘) が交渉でどの程度許されるか?」というアンケートがありました。オバマ大統領に対して「You lie!」と議員が叫んだ件が物議を呼ぶほど“嘘”に対して非寛容な国民性ですが、意外にも「交渉を有利に進めるためならば倫理に反することも許される」と考える程度は思いのほか高い(私のスコアはクラス平均よりもダントツに低い)という結果でした。これを一般化するのは乱暴かもしれませんが、外交などで一般に言われる日本人の交渉下手の原因はこういうところにもあるのかもしれません。なお、倫理はさておき「嘘は割に合わない(いずれ自分に返ってくる等して、合理的ではない)」というのが結論でした。

現在は、数週にわたる労使交渉の最中です。労使関係に限らず、取引先や関係部署との調整など、長期的な関係が肝となる状況でどの交渉すればよいかをしっかり学びたいと思います。

Posted by Msky

2009年9月8日火曜日

Basketball Alumni Game

Class of 2010 のT'sパパです。
Evans2010さんに続いてスポーツネタになってしまいますが、9月4日に行われたBasketballのAlumni Gameについて書きたいと思います。


UNCのBasketball Teamは2010年に創部100周年を迎えるということで、100年目のシーズンインを前にして現在プロで活躍する卒業生と今年ドラフトされた卒業生を招いてエキシビションマッチが行われました。
通算5回のNCAAチャンピオン、しかも最近5年間で2度の優勝を経験しているだけあって、卒業生の顔ぶれもかなり豪華です。Vince Carter, Jerry StackhouseなどNBAでも活躍している(した)選手や今年のNCAAチャンピオンになったTy Lawson, Danny Green, Wayne Ellingtonらがプレーしました。(Tyler Hansbroughは怪我のためプレーせず)
エキシビションということもあって試合自体の緊迫感はあまりありませんでしたが、その分随所にスーパープレーを見せてくれて会場はかなり盛り上がりました。


この日はプレー以外でも見所がたくさんあり、最初の100周年記念のビデオや選手・コーチ紹介で鳥肌が立ち、ハーフタイムのNCAAチャンピオンバナーお披露目では改めて優勝の喜びを噛み締めました。

そして何といっても会場が一番盛り上がったのは、”MJ" Michael Jordanと、このバスケットボールアリーナの名前にもなっている"Coach Smith" Dean Smithが紹介された時です。

UNCを離れてもこの2人は伝説の人たちなのだなぁと思いました。

また一つUNCに入って良かったと思える体験をさせてもらいました。


Posted by T'sパパ

2009年9月7日月曜日

アメリカ横断(LA->CH)-後編

Class of 2010Zi-coです。

 前回に引き続き、アメリカ横断の後編です。テキサス州エルパソを出発し、サンアントニオを過ぎたあたりから、これまでの、スーパー乾燥気候が嘘のように、急に蒸し暑くなってきました。ヒューストンに着いたときは、スコールの影響もあり、かなりじめじめしていました。ヒューストンのお目当ては、何と言ってもNASAです。ヒューストン南東20kmのところにあるジョンソン宇宙センターでは、フロリダのケネディ宇宙センターで打ち上げられた後のスペースシャトルの管制や、宇宙飛行士のトレーニングを行っています。また、アポロ11号が初めて月面着陸を果たした時に、アームストロング船長が放った言葉でも有名です。”Houston, Tranquility Base here. The Eagle has landed.” (写真は、アポロ11号と交信した管制塔と、実物大宇宙船模型棟にあった若田光一さん)

ヒューストンから6時間ほど走ると、ニューオーリンズに到着しました。ご存知の通りニューオーリンズは音楽の街です。私自身、ジャズの街のイメージを持っていましたが、最も賑やかなバーボンストリートには、様々な音楽が流れていました。しかも、アメリカでは珍しいことに、ストリートでお酒が飲めるということで、みんな、ビール片手に、生演奏のバーを梯子するといった感じで楽しんでいました。

ニューオーリンズから、チャペルヒルまでは、約1,400km。途中アトランタに寄ることも考えましたが、スケジュールの都合もあり、チャペルヒルまで一気に帰ることにしました。朝9時に出発して、時差で1時間進んで、夜中の12時半にようやく自宅に到着しました。

さて、2度もアメリカを横断してしまいましたが、つくづく感じたのは、当たり前のようですが、アメリカは大きいということです。地域によって、気候や民族、風景が全く違っていて、こうした環境の違いが、各地域の人々の性格や考え方に影響しているのではないかと思います。マーケティング的には、地域によって顧客ニーズもずいぶん異なるのではないかと思います。実際、カリフォルニアとカロライナでは車の趣味もずいぶん違うなぁと感じました。また、別の観点から、国土が大きな分、日本のように、「限られた資源を効率よく」と言う考え方がなじまないのも納得かなと思うのと同時に、これだけ大きく多様な国が、よくもまぁきれいに一つの国として統治されているなぁと改めて感心しました。間違いなく、一生に一度の経験で、アメリカをさらに深く知ることができて、良かったと思います。

Posted by Zi-co

2009年9月4日金曜日

Doing sports in Chapel Hill

Class of 2010のEvans2010です。

ここChapel Hillは自然環境にも恵まれ、学業のみならず、スポーツをするのにもとても環境の良いところです。
MBA内にも色々なスポーツ関係のクラブがあり、またクラブ外でもゴルフやテニスなど同級生とスポーツをする機会も簡単に作れます。
小さな子供が2人いて大変ですが、妻も最近テニスを始めました。

そしてもちろん、スポーツの機会はMBA内だけにとどまりません。
地元コミュニティを中心に、色々なスポーツ活動がなされています。

MBA内では私はサッカークラブに所属していますが、その他に、UNCの他学部の研究生が中心となって運営しているサッカーのピックアップゲームにたまに参加したり、地元日本人コミュニティが運営しているソフトボールのチームに参加したりしています。

ソフトボールでは、先日Raleighで開催された大会にも参加し、結果はともかく楽しい時間を過ごすことができました。


スポーツを純粋に楽しむということもありますが、コミュニティスポーツは、ネットワーキングという観点においても意義のあるものだと感じています。実際、日本やMBAではなかなか知り合いになる機会のないような友人が国籍を問わず沢山できました。

渡米前、私は東京に住んでいましたが、もちろん東京でもスポーツの機会はそれなりにあります。実際私も、フットサルやゴルフなどをやっていました。

しかし、東京とChapel Hillとで決定的に異なるのは自然環境だけではありません。
費用面で大きな違いがあります。

東京では、サッカーやテニス・ソフトボールなどをするにも、もちろんまずコートの予約が必要で、コートの使用料も決して安くありません。
しかし、ここChapel Hillでは、基本的に無料です。
用具なども日本より安く、例えばテニスラケットなどは$20程度でまずまずのクオリティのものが手に入ります。
ゴルフも、クオリティの高いコースを1ラウンド$30程度で楽しめます。

学期中は勉強も忙しいですが、帰国時に後悔しないよう、スポーツにも励んでいきたいと思います。

Posted by Evans2010

2009年9月1日火曜日

もうひとつの入学式

Class of 2010のU26です。

2009年度のアカデミックイヤーも始まり、Class of 2011の新入生がKenan-Flagler Communityに加わりました。この時期のMcColl Building(ビジネススクールの校舎)は、MBA Programでの新たな二年間に期待と不安を抱いた一年生で溢れます。授業の合間には、出来るだけ多くのクラスメートと話をし、お互いを理解し合おうと必死です。去年の私もその一人でした。あれから一年が経ったかと思うと感慨深いものがあるのと同時に、あと9ヶ月(卒業式は5月)しかないのかぁ、と少し気持ちに焦りも生じ始めました。

そして、今日、Class of 2011の入学から遅れること3週間、2歳になったばかりの息子がプレスクールに“入学”しました。そこはKinderCareという名の学校で、Knowledge Learning Corporationという会社が運営する施設の一つです。全米38州で200,000人もの子供が在籍しているとのことですから、管理体制もしっかりしており、安心して子供を預けることが出来ます。同じClass of 2010日本人学生のお子さん達も、4歳クラスに1人、3歳クラスに2人の“先輩”がいて、私たち両親を安心させてくれます。週176ドル(3日/週、~10時間/日、2歳クラスの場合)と、私費留学の私にとっては結構な負担ですが、せっかく異国の地に住んでるのだから子供にも色んな国の子供たちと接する機会を作りたい、との思いで通わせることにしたのです。子供の手が離れれば、妻も自分の時間が出来るでしょうし。

さて、そんなこんなで通学初日を迎えました。親としては「言葉の通じない周りの子供たちに混じって夕方まで我慢できるかな」という不安がもちろんあります。しかし、本人は朝からハイテンションでそんな様子は微塵も感じさせません。教室に到着して母親の手を離れるやいなや、近くの女の子がハグで迎え入れてくれました。アメリカ人は子供の頃から人と接するのが上手だなぁ、と感心させられたものです。その女の子のお陰もあってか、手を振ってすんなり別れることが出来ました。


そして、夕方4時、迎えの時間に。学校の駐車場に到着すると、敷地内の公園フェンス越しから親の迎えを心待ちにする子供達が5、6人。その様子は、まるでえさを運んでくる親を待つ子ツバメのよう。私を見て、自分の親でないことが分かると、がっかりして敷地の奥へ帰っていきました。

2歳クラスの教室を窓越しに覗くと、右奥のプレイエリアで先生を囲む子供達の姿がありました。その輪から外れて、自分一人の世界に浸っている子が2人。ドアを開けて入っていくと、そのうちの一人が笑顔で駆け寄ってきます。と、親の体に触れるやいなや、唇を震わせ、泣くのを必死で堪えていました。


帰りの車で、「楽しかった?」と聞く私に、「明日も行く」と返答する息子を見て、人間は気付かない間にどんどん成長するもんだなぁ、と感心させられた一日でした。

よほど刺激、緊張、フラストレーションの多い一日だったのでしょう。8時前には眠りにつき、「お母さん!できないよう~、できないよう~」と寝言を連発していました。

Posted by U26