2008年11月30日日曜日

Finance

# 前回の記事(Macroeconomics)の続きです。

Class of 2010のMskyです。

Thanksgivingで学校の授業が休みのため、長い週末を楽しんでいます。
一年で最大のセール、Black Fridayは動物園(NC Zoo)に行っていたため逃しましたが、それでも昨日行ったCarolina Premium Outletでは存分にショッピングを楽しみました。

さて、MacroeconomicsのGregが「なんで企業が倒産(Chapter11を宣言)しちゃいけないのかわからんよなぁ」と言っていた次のFinanceの授業で、Adam Reedが種明かしをしてくれました。相変わらず教授どうしが連携して授業を展開してくれます。(UNCを選んで本当に良かった!(笑))


Finance系の教科書"Corporate Finance"とMacroeconomicsの教科書"International Economics"


ところで、私は「どうして企業は借金をしてまで成長しようとするんだろうか」と疑問を持っていました。狭義の「無借金経営」(借入れをせず自己資金のみで経営すること)がベストであり、それができない企業がやむを得ず借金をしているのだと思っていたのです。そこに、Financeの授業で、「借金の利子に対して税金がかからない分(Tax Shield)だけ得をする=企業の価値が高まる」、という理屈(MM理論)を学びました。この増分のPresent Valueは「(借金の利率)×(税率)」になり(常に正なので)、借金をするほど良いことになります。これは驚きです!

「じゃあ、借金しまくればいいってこと?」とAdamが疑問を投げかけたところでその日の授業が終わり、件のMacroeconomicsのGregの問いかけになったわけですが、その二つの質問が関連していることにその時は気づいていませんでした。

Adamの答えを簡単に言うと、「100%借金をしている状態というのは破産(bankruptcy)で、弁護士費用、借入れ利率の上乗せなど、とてもコストがかかる。だから企業はそれを避けなければならず、借金の割合あるいは金額を調整している。」ということでした。破産して一から出直すにもコストがかかるから、Shareholder至上主義でも(=社員の雇用など一切考えなくても)倒産しちゃだめなんですね。なるほど。

こうして疑問は解けたのですが、それにしても気になるのがDetroit3に対する皆の冷ややかな態度。政府による救済策を取り付けるためcorporate jetでWashingtonに乗り付けたRick Wagoner会長らの“ずれっぷり”には私もあきれましたが、「他を差し置いて、売れない車を作り続ける企業を助けるべきではない」とまでは思えず、経済に与える影響のあまりの大きさから倒産は避けるべきだと信じています。

ちょうど授業の再開する12/2がD3の再建策提出期限のようです。さぁ、どうなることでしょう。週明けの授業が楽しみです。

Posted by Msky

Macroeconomics

Class of 2010のMskyです。

T'sパパの記事のとおり、1年生のCoreの授業もMod2(秋学期後半)からがらりと傾向が変わり、5科目中3科目はほとんど(まったく)数式が出てきません。自ずとしゃべり中心で授業が進むことになり、英語が苦手な自分はついて行くのに必死です。
また気持ちが悪いのは、そういった授業には明確な答えのないことが多いこと。教授も"I think it should be..."とか"My opinion is that..."という言い回しを多用します。

そんな中でも自分がもっとも苦手とするのはMacroeconomicsです。Microeconomicsと一字違いですが、文字通り対象がマクロで、GDP、金融政策など、国家や世界規模での経済を扱います。なぜ苦手かというと、スケールが大きすぎてつかみどころがない感じがするのと、前述のとおり、明確な答えがないことが多いこと。毎回、授業の終わりに「今日のTake awayは何だっけ?」と振り返っては悶々としています。

少し前の授業を紹介しておくと・・・

昨今の金融不況でリーマンなどの大手を始め倒産する企業が増加、クルマ業界を見てもボロボロ、特にGMは株価が一時は$3を切り、運転資金の工面に苦慮する悲惨な状況です。で、教授のGregory W. Brownが生徒に投げかけた質問は、「倒産は悪いことか?」というものです。「Reorganization (Chapter 11)を適用しても会社のOperationが止まるわけじゃない。これまでどおりクルマを作って売り続けるんだ。再出発してまた成功すればいいんだろ?いったい倒産の何が悪いんだ?」。これに対する生徒の反論は、「(企業再生の見込みが不明確な場合) アフターサービス受けられなくなる恐れのある製品は売れない、すなわち、企業再生もできないから、倒産してはいけない」等いくつかありましたが、どれも決定打とは言えません(例えば、前述の回答は消耗品メーカには当てはまらない)。結局、Greg自身も「よくわからんよな」と言ったきりで終わってしまいました。

まぁマクロ経済が常に適正な答えを持っているならば、世の中から不況は消え去っているはずで、答えがないのは教授のせいではないのでしょうが・・・
フラストレーションの日々はまだ続きそうです。

Posted by Msky

UNC vs Duke ~永遠のライバル対決~

Class of 2010 のKarinです。
昨日UNC vs Dukeのフットボール最終戦を敵地であるDukeのWallace Wade Stadiumで観戦してきました。
今回は一番前の席で観戦ができたので、選手の目線でゲームを体感することができました。


UNCとDukeといえば、永遠のライバル。
プロ野球で言えば、巨人 vs 阪神、6大学野球で言えば、早慶戦といった感じでしょうか。
異常なほどまでに、お互い敵意を剥き出しにします。

当ビジネススクールでの授業の一こまからもそれがわかることがります。
教授がカラフルなグラフを使って'このCarolina Blue (淡い水色、写真手前のユニフォームカラー)とDuke Blue(濃いブルー、写真奥の観客が着ているブルーシャツの色)が交わるときに。。。。。'と説明すると、Duke Blueの部分に対して生徒からブーイングがでたりします。

今回の対決においても、選手同士のライバル心がプレーにもよく出ていて、あわよくば乱闘になるのではないかというつっかみあいのシーンがいくつかありました。
審判からのイエローカードも続出していました。

結果はUNC28- Duke20というかなりの接戦で、最後の1秒までハラハラドキドキさせてくれました。
この2校の強いライバル心が、ランキング等関係なく、ここまでこのゲームを面白くしてくれたのだと思います。

footballがサッカーと違うことがわかり、ルールがようやく理解できたところで今シーズンのフットボールが終了してしまいました。
いつの間にかカレッジスポーツにはまっている自分に驚きますが、今年から来年にかけて盛り上がるであろうバスケットボールの試合を楽しみたいと思っています。
Posted by Karin

2008年11月25日火曜日

UNCビジネススクールの正式名称

Class of 2010のEvans2010です。

本日はUNCのブランド管理についてお話したいと思います。

まずは、UNCビジネススクールの正式名称って何だと思いますか?
実は正解が3つあります。

1つ目はFormal useの場合の名称。
The University of North Carolina's
Kenan-Flagler Business School

2つ目はInformal useの場合の名称。
UNC Kenan-Flagler

3つ目はResume useの名称。
THE UNIVERSITY OF NORTH CAROLINA Chapel Hill, NC
KENAN-LAGLER BUSINESS SCHOOL

です。
原則として、このいずれかを使用することを生徒も推奨されています。

このブログのタイトルは違うじゃないか?!
というツッコミもありそうですが、本ブログは日本人の方がメインの読者ということもあり、分かりやすさを重視してこのようなタイトルにしているというということで悪しからず。。。

なんだか厳しく決められていますが、UNCは大学グッズ(ロゴ入りTシャツなど)の販売がなんと世界でトップ3!に入るということもあり、大学がブランド管理を徹底しているのです。
(日本での知名度に比べ、アメリカでのUNCの知名度は抜群なので、わざわざ"University of North Carolina"と言わなくても、"UNC"で全米どこに行っても通じます。)

例えば他にも、メールの署名も定型フォーマットがあり、フォントの色なども決められています。

ただこの規律も、事業会社に当てはめて考えれば当然のような気もします。
企業にとってのブランドの重要性はもちろんのこと、社員が自分の会社の名前を勝手に変えたり、省略したりして書類に記載したりしたら変ですよね。

もちろん普段の会話では他に何を使っても問題ありませんし実際使ってますが、アプリカントの方々におかれては、エッセイなどで上記を使うと一目置かれるかも?!しれません(完全に私見です)。
個人的にはFormal useだと硬すぎるのでInformal useのUNC Kenan-Flaglerあたりが無難かな、と思います(これまた完全に私見です)。

Posted by Evans2010

2008年11月20日木曜日

Carpool


Class of 2010 の *涼です。

今回はcarpoolについて。
KFBSにはパーキングデッキがありますが、残念ながらcapacityの制限で
全学生がマイカーで通えるようにはなっていません。
ではどうするのかと言いますと、近所に住んでいる学生同士で
グループを組み、相乗り(carpool)をすることが義務づけられています。
これはKFBSの特徴のひとつではないかと思います。

私がアプリカントだった頃、carpoolの事実を知ったとき、面倒そうだな、、
と正直思いました。ところが、実際入学して毎日carpoolをしてみると、
意外にもとても楽しいのです。carpoolは通常、同じクラスの学生同士で組みます。
私のcarpoolメンバーはアメリカ人の学生2人と日本人同期のymskyさんですが、
毎日、アメリカ人の2人が英語で色々な表現を教えてくれて、とてもいい英語上達の機会になっています。また、各自CDを持参してかけたり、お互いのカルチャーの紹介をしたり、 Professorsの話で盛りあがったり、ときにはgirls talkで大騒ぎしたり。。眠かったり、学校に行きたくない日も(笑)carpoolがあるとサボることができないし、carpoolのおかげで毎日の通学時間をとても楽しく過ごさせてもらっています。

スケジュールの調整をしなければいけないことも多々ありますが、
KFBSの学生は概して協調的なのでまあなんとかなっています。
そもそもビジネススクールの学生は、社会人経験もあり、大抵は規律を守れる大人
なので、carpoolでの極端なトラブルというのもないと思います。

オンキャンパスに住む人やバスで通う人もいますが、carpoolはinternationalな
交流をする機会のひとつになりますので、とてもおススメです!

(写真がKFBSのパーキングデッキです。
こんなところで写真を撮る学生はきっとそう居ないでしょう(笑))

Posted by *涼

UNCバスケットボール


J太郎(Class of 2009)です。バスケネタ連発ですみません。
UNCの男子バスケットボールは各誌のランキングでもダントツの優勝候補なのですが、それは、他校の有力選手が軒並みNBAに行ってしまった(補足参照ください)のに比べて昨年のMVPの Tyler Hansbrough(センター、昨年シーズン中の特訓によりミドルシュートの精度が上がった)、昨年NBAに行こうとして戻ってきたトリオ Danny Green(カットインも3ポイントもできるオールラウンダー) Wayne Ellington(昨年はチームを救うブザービーターを連発) Ty Lawson(背は低いけどドリブルが異常に早い)と、もう一人のレギュラー Marcus Ginyard(Greenと同じくオールラウンダー)と、昨年のベスト4レギュラーが全員残っており、かつ怪我で離脱していた Bobby Frasor(ガード)と、大物新人 Tyler Zeller(213cmの巨神兵、写真の選手)が加わったので、NCAA制覇は楽勝だと思われていたのです。
ところが、シーズン前にGinyardが踵手術で前半戦休場、Hansbroughが足に疲労(骨?)で出場回避と不穏なムードが。
蓋を開けてみると、開幕戦で新人のZellerがチーム最高得点をたたき出し、フリースローも8割決めるという大活躍でした。しかし、Ellington、Green、Lawsonの調子がイマイチ。
で、Hansbroughの欠場を忘れさせるZellerの活躍に期待が膨らんだのですが、Zellerは早くも第2戦で相手ファウルにより、左手首骨折。。。
今シーズン絶望だそうです。
なお、ここ2戦でもっとも活躍したのは昨年は目立たなかったDeon Thompsonです。彼がHansbroughとGinyardが戻ってくるまでの間、イマイチ調子の上がらないチームを引っ張ってくれると信じています。
UNCは来週はハワイでの招待試合に参戦します。テレビ中継もあります。
Go Tar Heels!
補足:NBAのチームは高校卒直後の選手は指名できないので、NBAに行きたい選手は通常は大学に進学します。この結果、ドラフトで指名を受けると大学を中退してNBAに行く選手も多いです。

2008年11月18日火曜日

大統領候補とバスケットボール

こんにちは。T郎です。

いよいよバスケットボールシーズンが開幕しました。UNCは昨年の全米トーナメントはベスト4で敗退してしまいました。今年こそはぜひ頑張って欲しいと思います。

さて、アメリカの大統領選が終わったばかりのところ、先週号のNEWSWEEKで過去1年間の選挙戦を振り返る特集が組まれていました。オバマ氏の唯一の息抜きがバスケットボールであることが紹介されていて、UNCのチームとゲームに興じる写真が掲載されていたので、転載します。ちなみに、オバマ氏をブロックしようとしているのは、Tyler Hansbroughという昨年全米最優秀選手に選ばれた選手です(今年4年生)。記事に書かれている文書を紹介します。

Obama hits the court with the North Carolina Tar Heels. Basketball was his one release from the campaign. Obama was wearing long sweatpants; alone among the players he did not remove them to reveal the skinny legs beneath. Obama is not a natural under the hoop. He doesn’t glide. His motion is herky-jerky. From the dangerously high bounce of his dribble to the way he pumps his knees when he runs, chest out, like an Army recruit running in formation. But he could show surprising quickness, snapping a crossover dribble in front of an inattentive defender and driving past him for a layup – a savvy departure from the unhurried, deliberate pace at which he usually plays.

記事ではぎこちない様子が描かれていますが、オバマ氏は若いといっても今年で47歳です。その歳で若者に混じってバスケをする心意気に感心しました。

UNCについては、元は民主党のジョン=エドワーズ氏(UNCロースクール卒業)がオバマ氏、クリントン氏につぐ第三の候補として頑張っていたのですが、両者にはかなわないと見たのか早々に撤退してしまいました。選挙戦撤退後は、UNCのバスケットボールの試合を2試合連続で観戦に来ていて、その様子がテレビでも放映されていたので、撤退したらやはり暇なんだなとか思ったりしていました。(余談ながら、彼は今年7月に選挙参謀との不倫が発覚し、スキャンダルになっていたのですが、同じ号のNEWSWEEKでは”終わった人物”という扱いになっていました…)。

留学準備中は、いろいろな大学のパンフレットや在校生からアメフト・バスケなどカレッジスポーツのことは情報としては知っていましたが、受験に追われている中、正直どうでもいいという感じでしたが、ビジネススクールでの勉強から解放されるための娯楽としては、とても楽しいものです。カレッジスポーツがいかに生活に密着し注目度の高いものであるか伝わればと思い、この記事を書きました。
それでは、Go Heels!

2008年11月16日日曜日

オンラインチャットのスクリプト

Class of 2010のEvans2010です。

先日11月8日に開催されましたオンラインチャットのスクリプトが完成致しました。

チャット後のアンケートにお答えいただいた方には既にお送りさせていただきましたが、その他ご希望の方にもメールにてお送り致しますので、下記アドレスまでお問い合わせ下さい。

UNC_MBA@hotmail.com

お問い合わせの際には、下記プロフィールをご記入いただきますようよろしくお願い致します。
お名前:
スクリプト送付先メールアドレス:
受験予定(出願済or出願予定or学校研究中など):

なお、内容はQ&Aスタイルでハンドルネーム等はすべて非開示にしてありますので、匿名性などについてはご安心下さい。

Q&Aの例:

Q. サスティナブルエンタープライズ関係の教授と授業の進めかたを教えて下さい。
A. サステイナブル系のクラスはいくつかありますが、私がとったクラスはケースを中心としたディスカッション、レクチャー、ゲストスピーカー、生徒によるプレゼンテーションとバランスのとれたクラスでした。教授はリサ・クリステンセン。UNC 日本人ホームページにも記載がありますので、ご参照ください。

また、アラムナイの方々におかれましてもご希望の方がいらっしゃいましたら同様にお問い合わせ下さい。

UNCのことを少しでもみなさんに知っていただければ幸いです。

Posted by Evans2010

2008年11月14日金曜日

Leadership Day

Class of 2010 のT'sパパです。
今日は先週行われたLeadership Dayについて書きたいと思います。

UNCでは従来よりLeadership力(?)の強化・養成に力を入れてきており、Leadership Initiative Creditという単位の取得が全ての学生に義務付けられています。
また今年からDeanが新しくなり、LeadershipをUNCのコアコンピタンスにしたいという意向があるため、これまで以上にLeadership関連のプログラムが強化されつつあります。

Leadership Initiative Creditを取得するためには、360度評価やリーダーシップスタイルの診断、今回行われたLeadership Dayへの参加など合計10ポイント以上のLeadership Pointを取得しなければなりません。

Leadership Dayは、まずKouryという講堂で行われるKeynote Speechから始まりました。Speakerの方はノースカロライナでNPOの代表として活躍されている女性で、女性のリーダーならではの苦労した話や、MBA時代に1人で勉強を頑張るだけでなく、周囲を引っ張っていくリーダーにならなければならないと教わったというような話をしていました。
2コマ目は4-50人の小グループに分かれて、企業のCEOなどを経験された方のお話を聴きました。私はペプシヨーロッパでCEOをされていた方のグループに参加しましたが、その他にはGEの方やトライアングルエリアの建設会社の方などがいらっしゃっていました。この中で私が印象に残っているのは、「Decisionには簡単なものなどはなく、常に難しいものだ。もし簡単にDecisionしているとしたら、それは本当のDecisionではない」という言葉です。ビジネスにおけるDecisionは人員削減などPainfulなものもたくさんあるので、相当の気構えをもってやらなければならないんだと改めて感じました。
午後からのセッションは5人チームに分かれてのシミュレーションでした。ある企業のケースが渡され、その企業が現状を打破するために、コンサルタントとしてどのように会社を変えていく提案をするかというものでした。まずは現状を社員に知らしめ、改革案の立案チームをアサインし、全社員に改革の方向性を周知し、実行に移していくというようなプロセスです。これらはすべてオンライン上のゲームで行われ、1つ1つのプランを実行していくたびに社員のモチベーションが上がったり、下がったりするので、チームメンバーみんなが一喜一憂しながら進めていきました。最終的に目標のレベルまで社員のやる気を高められると成功で、その中でも高得点を取った5,6チームに学校からUNC Kenan-Flagler特製のブランケットがプレゼントされました。なんとわがチームは見事ブランケットをゲットしました!


始まる前は、退屈なんじゃないかとかチームに貢献できるだろうかとか心配していましたが、内容もよく練られており楽しみながらLeadershipについて学べた1日でした。

Posted by T'sパパ

シュウカツ


Class of 2010のU26です.
SG部長に引き続き,就職活動ネタをご紹介.

私費留学生にとってMBAプログラムと同様にエネルギーを注ぎたいのが就職活動.エッセイで熱く語ったキャリアプランを実現出来るかどうかは,卒業後の入口で大部分が決まるからです.それにしても,「入学直後からレジュメ作成,モックインタビューかよ!」と言いたくなるほど慌しいスケジュールで,あっという間にBoston Career Forumが過ぎ去って行ったという印象です.でも,昨年の経験を踏まえて2年生が作戦会議を開いてくれたおかげで,準備はことのほか順調に進みました.

日本人の活動パターンとしては,① Boston Career Forumに代表されるDisco主催のジョブイベントへの参加,② 希望会社へ直接コンタクト,③ 企業側からコンタクト,④ 現地採用向けイベント(つまり,アメリカ人と同じ土俵での就職活動)への参加,が一般的でしょうか.ノースカロライナという立地面での不利もあり,③はほとんど期待出来ませんし,ビザと言語の問題を抱える私にとっては④も相当ハードルの高いものでした.私の場合,Boston Career Forumだけでは希望業種があまりに少ないことから,②にもそれなりのエネルギーを注ぎました.

先週末,とあるコンサルティング会社のCompany presentation + Interviewに参加した時のこと.場所はFour Seasons New York.ケチってJFK空港そばにとっていた私の宿とは大違い.さすがコンサルティング会社は金があるなぁ,と感心しきり.私はエンジニア出身ということもあって,入学前はコンサルティング会社にあまり良い印象を抱いていませんでした.どうも戦略を練ってその案を売るだけっていうのが肌に合わない,実行するのが難しいんだ,と.でも折角MBAに来て卒業後の間口も広がる訳だし,実際に見てみて,先入観がやはり事実なのかどうかは確認する必要がある,との思いから応募したのですが,この会社は非常に興味深い会社でした.詳細を書くつもりはありませんが,フィーリングが合うというか,価値観を共有出来たというか,夢を分かち合ったというか.数時間話しただけでここまで通じ合えるものかと,気心の知れた旧友と話しているような感じでした.7:00PMから始まったCompany presentation + dinner,その後10:00PMから始まったInterviewも気づけば12:00AM過ぎ!!未来に思いを馳せつつ,安宿へと戻る深夜のNY地下鉄はなかなか心地良いものでした.さて結果やいかに・・・

2008年11月13日木曜日

Power Plant 見学ツアー

 Class of 2010のZi-coです。
 本Blogでもご紹介しましたが、先日アプリカントとのチャットセッションを開催させていただきました。その中で、環境やエネルギーの話題があったので、前回投稿に引き続き、エネルギーの話題を提供させていただきます。
 先日、Energy Clubを通じて、大学が運営しキャンパス内の設備に熱・電気を供給する設備の見学ツアーに参加してきました。この設備、大学のメインキャンパスから車で10分ほど行った、街の一角にあります。設備の概要を簡単に説明させてもらうと、この設備はいわゆるコージェネレーションシステム(熱電併給)と呼ばれる、燃料を燃焼させて熱を発生させ発電をし、余った熱を外部に供給できる設備です。大学と大学病院で使う電力の約20%を、冷暖房や温水に使用される熱の大半をこの設備が供給しています。Chapel Hillの街中にあるため、厳しい環境規制が課せられているようでした。ちなみに燃料は石炭で、アパラチア山脈から鉄道で運搬されているようです。

 今回の見学会には、1,2年生あわせて11名の学生が参加しました。Energy関係企業出身者はごくわずかで、残りの学生のバックグラウンドは多様でした。ただ、多くの学生は卒業後には、さまざまな形でEnergy Industryに携わりたいと考えているようです。友達の一人は、将来は金融機関でRenewable Energyを展開する会社に投資したいと言っていました。
 UNCのEnergy Clubは、こうした見学会をはじめ、積極的な活動が目立ちます。本日も電力関係者やコンサルタントを招いた、Renewable Energyに関するパネルディスカッションが開催されましたし、今週土曜日には、温室効果ガス取引に関する講演会が開催されます。こうしたイベントは、私のような社費学生にとっては視野を広げる絶好の機会ですし、私費学生にとっては就職のネットワーク構築の場になります。クラブによってはあまり活動をしていないクラブもあるようですが、クラブ選びの際には、活動頻度も重視すべきだと実感した今週でした。

Posted by Zi-co

2008年11月11日火曜日

ボストンキャリアフォーラム

Class of 2009のSG部長(みみず)です。

今年も、私費留学生にとってのビッグイベント、ボストン・フォーラムが、10月31日(金)~11月2日(日)に開催されました。
ボストン・フォーラムとは、主に米国留学中の日本人大学生、大学院生を対象とした年一回開催されるジョブフェアです。
大きなジョブフェアであることから、米国各地から日本人学生達だけでなく、日本からも効率的に職探しができると日本人学生達がボストンに集結します。
もちろん、日本に興味のある外国人学生もやってきます。

私のようなじじいになると、面接官と度々間違えられて、ぴちぴちの4大生達が丁寧にお辞儀をしてくれます。
なんといっても、最大の楽しみは山積みにされた企業のノベルティです。
今年の傑作は、コマツのブルドーザー型のストレスボールでした。
面接でへまをしても、袋いっぱいに粗品をもらってホテルに帰れば、翌日のインタビュー対策に気持ちすっきりと切り替えます。

基本的に日昼の面接を通過すると、夜のディナーに会社からご招待頂けます。
ディナー=内定とは限らないことから、数社から同日にディナーのお誘いを頂くと、どの企業を選択するか大きな賭けとなります。
選択に失敗すれば、コマツのストレスボールはひきちぎれます。
私のストレスボールは何とか原型を留めていますが、三菱キャタピラかコマツかの判断はもうできません。

私費留学生にとって、重要な職探し。歴史的な市場環境のなか、みんながんばってます!

Posted by SG部長(みみず)

2008年11月10日月曜日

UNC Kenan-Flagler周辺地図

Class of 2010のMskyです。

UNC Kenan-Flagler周辺(Chapel Hill)のGoogle My Mapsを作成しました。

ビジネススクールのほか、On-campus/Off-campusアパートコンプレックス、プレスクール、Raleigh-Durham airport (RDU)などを載せています。


大きな地図で見る

先日のチャットで受験生の方から住環境やご家族の生活について質問をいただきましたが、少しでもChapel Hillでの生活をイメージするのに役立てば幸いです。

>在校生の皆様
日本語HPで紹介のあるごく一部の施設を載せましたが、("受験生の方のため"という視点で)追加があればお願いします。

Posted by Msky

2008年11月9日日曜日

オンラインチャットのお礼とご報告


Class of 2010のEvans2010です。

本日は11月8日開催のオンラインチャットのお礼とご報告を。

まずは、ご参加いただいたみなさん、お忙しい中お集まりいただいて誠にありがとうございました。多くの方々にご参加いただき、在校生一同、大変嬉しく思っています。
いただいたご質問の全てに全力でお答えしたつもりですが、至らぬ点なども多々あったと思います。今後の改善点として次回以降のチャットに役立てていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。
ご質問しそびれた点、また新たに出てきたご質問などありましたら、個別メールにてご相談下さい。
また、チャットのスクリプトを近日配布予定です。配布の時期や方法などについては追ってご案内させていただきます。

さて、チャットをしていての印象ですが、MBA留学に関して高い目的意識を持っている方が多い印象を持ちました。
これは、実際にUNCに進学し同級生たちと交流を深めていく中でも感じることです。もちろん目的は様々で、ウォールストリートでバリバリのインベストメントバンカーになるぜ!という人もいれば、恵まれない国々の人々のために役に立つ活動をビジネスという形で挑戦したい!という人もいます。
ある意味、正反対の目的意識を持った人々も世界中から集まっている訳ですが、根底で全員が共通して持っている価値観、それは、お互いがその目的意識を尊敬し尊重しあい、互いを更に高めあっていこうとする意識だと思います。
UNC Kenan-Flaglerはそのような雰囲気に満ち溢れており、チャットにご参加いただいたみなさんとも是非キャンパスで共有できたらいいなと感じました。

チャットで少しでもUNCのことを知ってもらえたとしたら大変嬉しいことです。
また、もしキャンパスビジットをされる機会があれば、是非お越し下さい。チャットでは伝え切れないものを感じていただけると思います。

Posted by Evans2010

Mod2の授業 (Business Strategy)

Class of 2010のT'sパパです。
Mod2(秋学期後半)が始まって、早3週間が経過しました。
今学期は、Marketing, Business Strategy, Operation, Finance, Macroeconomicsの5教科です。
Mod1に比べるとQualitativeな内容が多く、ディスカッションベースで進められる授業が多いのが特徴です。
また、ケースを扱うことも多くなったため、授業の予習のためのリーディングの分量がかなり増えました。

さて、そんな5教科の中で、今日はBusiness Strategyについて書きたいと思います。
成功している(した)企業のStrategyにはどんな特徴があるのか、激しく競っているA社とB社ではどのようなStrategyの違いがあるのか、などをケースをベースに学んでいくものです。
他の科目とは異なり、全ての授業がケースを使って進められるとともに、授業前日までにオンラインでケースに関する質問に答えなくてはならないため、英語を読むのに時間がかかる私にとってはなかなか大変な授業です。
さらにおそろしいことに、教授が使うスライドに生徒が入力した答えが埋め込まれており、何でそのように考えたのか、どこが他の案より優れているのか、違う意見の生徒に反論してみろ、などかなり突っ込んで聞かれます。
人と違う珍しい答えを書いたときはもちろんですが、多数派のときにもランダムに当てられるので毎回ドキドキしています・・・
でもこの緊迫感のおかげで、毎回ケースもきちんと読みますし、授業でも集中していられる気がします。
英語の苦手な私はこんな感じですが、アメリカ人たちにとってはこういう授業は余裕なんですかね?? 今度同級生に聞いてみようと思います。

このBusiness Strategyに限らずMod2の多くの科目で教授から言われることは、企業の目的は "Sustainable profitable growth" だ、ということです。しごく当然のことではありますが、これが最も大事だということが頭の中にセットされているのと、毎回思い出すのでは、思考や行動の幅やスピードが違ってくるのだと思います。

そんなこんなで、ワークロードはハードになってきた一方、授業の内容はだんだんとビジネススクールらしい感じになって来ました。

Posted by T'sパパ

アメリカ大統領選挙

Class of 2009M男です。

ご存知のように、先日アメリカ大統領選挙でオバマ氏が大統領に選出されました。アメリカ史上初の黒人大統領。またもや歴史の節目をこちらで見られるのは本当に幸せです。
政治の難しいことは他の人に譲るとして(笑)、今回は学生の反応を投稿します。

日本人は政治に対して無関心で、自分の特定の政党支持など政治対する関心を人前で語ることがはばかられたりする風潮があるきがします。こちらでは思った以上に政治が日常の話題として話されることが多く、「オバマだ」「マケインだ」と自分の支持候補について議論することをしばしば目にしました。

特に驚いたのが、開票日のアメリカの盛り上がり。テレビで特集されることはもちろんのこと、街中でもいろんなイベントが開かれていたようです。MBAでも、「選挙ソーシャル」なるものが開かれ開票結果を飲み屋で見るというイベントがありました。開票結果が確定する頃にバーに行ったのですが、騒がしいはずの飲み屋がシーンと静まり返っていました。たまに聞こえてくる拍手と歓声に何が起こっているのかと、中に入ってみると、、、中ではマケインの敗戦の弁を放映するテレビにお客さんが皆釘付けだったのです。こんなに真剣に選挙を捉えているなんてと、非常に驚きました。

放映が終了するといつものように、若者が踊り狂うバーに戻りました。選挙をイベントとして楽しむ彼らの様子を楽しんで、家に戻ることにしたところ、、、警察が道路をバリケードしはじめたのです。

ここはチャペルヒルのメインストリートなのですが、銀座4丁目の交差点(!?)にあたるところに大勢の人が集まり道路をふさぎ始めていたのです。



学生と思われる若い人達が、オバマコールを繰り返し、国歌を大声で歌い始めました。単にイベントで盛り上がりたいだけとしても、若い人がこうして国の政治に関心を持てる国は良いものだなと感じました。日本は国歌や国旗でさえ、問題にされることがあります。
投票率は低く、むしろ若者の間では政治に無関心であることがかっこいいこととさえ捉えられている気がします。アメリカ人の友人が「今年は異常だ」といっていましたが、それを差し引いてもアメリカ国民の政治に対する盛り上がりにはびっくりしました。

2008年11月7日金曜日

Reminder: 日本人受験生向けオンラインチャット(日本語)のお知らせ

Class of 2010のEvans2010です。

リマインダーです。
日本人受験生向けオンラインチャット(日本語)の日時が迫ってまいりました。
下記の通り開催されますので、皆さん是非是非ご参加下さい。
事前登録などは不要です。

開催時間
日本時間: 2008年11月8日(土) 午後10時半~11時半
米国東部標準時間 : 同日 午前8時半~9時半

アクセス方法
1. UNC at CH MBA日本語HPにアクセスhttp://public.kenan-flagler.unc.edu/mba/JapaneseApp/
2. Chat専用URL (トップ画面を参照下さい) をクリック
3. 新しいウィンドウが現れ、Please enter your full nameと表示されるのでその下に表示されるブランクに参加者名(ハンドルネームで結構です)を記入
4. Sign inボタンをクリック
5. チャットルームへの入室ができます
6. チャット画面の下にメッセージボックスがありますので、メッセージを記入の上、”Send message”ボタンをクリックし、参加ください。

内容などについては、本ブログ10月1日の投稿をご参考になさって下さい。

Posted by Evans2010

2008年11月2日日曜日

ハロウィンとホットアップルサイダー

こんにちは。 Class of 2009の妻、R子です。
アメリカに来て、2回目のハロウィン(10月31日)を迎えました。
4歳の娘が通うプリスクールでも、10月中旬になると、
ハロウィンの歌を歌ったり、本を読んだり、クラフトをしたり、
みんな大好きなイベントに向かって盛り上がっていきます。

私もハロウィン前日、パンプキンカービング(かぼちゃ彫り)に子供たちと挑戦しました。
5ドル前後のカービングキットがあり、
それを使うと、細かい細工なども、それほど難しくなくできると思います。

(写真右端は6歳の子供の作品。
1歳~4歳の子供は、ペインティングを楽しみました)

腐りやすいので、3日前~前日にカービングするのが普通なのですが、
(当日はロウソクを入れて、家の前に飾ります)
前日、何件回っても、小さいかぼちゃを見つけるのに苦労したので、
形のいいかぼちゃは、事前に購入して、飾っておいた方がいいかもしれません。

ハロウィン用の大きなかぼちゃは食用ではありませんが、種はローストして食べれます。

(←友人がバター・砂糖・シナモン等で味付けしてくれました。
とまらないおいしさでした。)

私は小さいかぼちゃ(食用)でクラフトしましたが、皮が硬くて彫れなかった種類もありました。
(食用かぼちゃは、種類が多いです)


プリスクールのランチ担当の先生によると、
食用としては、スイートパンプキンという種類がよく使われるそう。
でも、アメリカ人がよく使うという、缶入パンプキンペーストで、
マフィンを作ろうと思ったら・・・とても食べれませんでした・・・。
(どうにかしたら、おいしくなるのでしょうか??)


当日、プリスクールには、仮装した子供たちが集まりました。
娘の学校は少し特殊で、スーパーヒーローや戦闘ものの衣装は禁止です。
私は、朝マフィンを焼いて、ハロウィンのラッピングをして娘に持たせ、一緒に参加してきました。

この日は、全員で歌を歌ったり、パレードしたり、いつもと違うアクティビティーをして、楽しんで帰ってきました。


夜はお待ち兼ねの、「トリックオアトリート」です。

夕食が終わった頃から、小学生くらいまでの子供たちが、仮装をして近所を回ります。

私たちの住むアパートメントコンプレックスは、
持ち家・タウンハウスが並ぶエリアもあり、
高級住宅がずらっと回っていて、絶好の場所。

1時間まわっただけでも、娘のカバンはいっぱい・・・。
それぞれ趣向を凝らして飾り付けた家がたくさんあり、大人も楽しめます。
(子供は、それはもう・・・!)

配る方も、事前の準備から当日まで大変だなと思うのですが、
たった2年滞在する私たちも楽しませて頂いて、感謝しています。



ここでやめておけばよかったのですが、その後フランクリンストリート(大学のあるメインストリート)へ繰り出しました。
大人の仮装パレードを見るためですが、
毎年、住人より多くの人が集まり、ローカルテレビの中継もある、有名なこの風景。

もちろん、1日楽しみ疲れた子供たちには、無謀でした・・。(ごめんね)




さて、話は変わって、秋~冬のアメリカの伝統的な飲み物、ホットアップルサイダー。

話には聞いていて、飲みたかったのですが・・・

農家にリンゴを買いに行ったときに、出会うことができました。
(写真の箱に、いろいろな種類のリンゴが入っています)

サイダーとはいっても、炭酸ではなく、
ホットリンゴジュース・シナモン味、といった飲み物。

これが・・・青空の下だからかな・・・感動するくらいおいしかったです。

農家の方が言うには、完熟リンゴを、皮も種も一緒に、専用の機械で絞って、
ホットで飲む場合は、そこにシナモンスティックを入れて香りをつけるそうです。
私たちが頂いたのは、昨日絞ったとのことで、見学もできるそう。

お砂糖も添加物も一切なしの、季節の飲み物は、とっても甘いのにさわやかで、
これを飲んだだけでも、その日を満足できるような、そんな味でした。